GALLERIA SGの実機レビュー

GALLERIA SG

GALLERIA SGの実機レビューをしている。

ドスパラのスリム型ゲーミングPC「GALLERIA SG」をレンタルさせて頂いた。元々スリム型に対しては良い印象を持っていなかった。その理由はやはり排熱性能及び拡張性に不安があったからだ。

スリムタワーについて2度ほど触ったことがあったが、細かく調べたことはなかった。今回のレンタルでそのネガティブなイメージを払拭することが出来るか非常に楽しみだ。

関連記事:GALLERIA SGレビューと解説

実機レビュー詳細

ガレリアSGの本体レビューをまとめている。

Sシリーズ本体

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非常にスリムなボディが特徴のSGだ。iPhoneとくらべるとわかりやすいだろう。かなり細いことがわかる。フロント部分には光学ドライブとカードリーダー、USB3.0が2つにイヤフォンとマイクの入出力端子がある。

コンパクトだが機能性も両立している。特に、これだけコンパクトであっても光学ドライブがしっかり標準搭載となっているのは評価が高い。

それ自体を使用する頻度は別として、無くてはならないものというわけではなくなってはいる。それでもあれば便利なのは間違いない。カードリーダーにしてもそうだが、ケースが小さくなればなるほど搭載されにくい装備だ。

本体左側

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上記は左側面の写真だ。内部のメンテナンスを行う際は本来はこの左側のカバーを外すのが主流だが、こちらを開けるのはかなり困難だ。実際に試そうとした。しかし、ドライバーのようなネジを外す器具だけでは不可能と判断した。後述するが、これはスリム型のデメリットとなる可能性を秘めている。

左側にはエアホールがあり上部がグラフィックボード、下部が電源用の排気口となっている。熱を含んだ風をケース内を循環させない大きさであり、排熱性能を大きくカバーしているように思える。

特に、グラフィックボードから排出される熱をケース内に循環させ、それ自体をエアフローとすることもある。しかし、スリム型はエアフローがミニタワーやミドルタワーと比べると空気の通り道が少ないため機能しにくい。その為、熱をすぐに排出できるようにしているこの構造は理に適っているように思う。

本体右側

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右側面の写真となっている。白いファンが黒いボディにとても映える。これは排気ファンではなく吸気ファンで、この向こうにはHDDが存在している。

こちら側のカバーが外れるが、こちらを外す時は注意しなくてはいけない。配線が繋がっており、普通に外すとファン配線が外れてしまう。

外れてしまうだけなら問題無い。ただ、切断してしまったりすると面倒だ。また、机の下に置くのであれば埃が溜まりやすく、入りやすいのでメンテナンスは怠らないようにしたい。

本体背面

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背面部の画像だ。マザーボードがMini-ITXであるため、少し物寂しいようにも感じる。しかしながら必要最低限の装備であるため困ることは少ないだろう。スリムという恩恵の代償とも言える。ただ、少なくなるというデメリットはまず感じにくいはずだ。

右上に電源の差し込み口がある。電源自体は底面にあり、そこから延長コードが内部を通っている。重心を下に置くという最近主流のスタイルを踏襲している。ちなみに、スリム型としての恩恵は大きく損なわれるが、横向きにして置くことも可能だ。

背面部分

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これは背面部分のネジの位置を示す画像だ。カバーを外すためには、通常赤丸の位置のネジを外さなくてはならない。

しかし、後ろから見て左側にはネジが存在している。一方、右側には存在していない。本来は左側にマザーボードが搭載されているため、右側のカバーを外して弄る。

スリム型は右側に搭載されている。Mini-ITXであるため、あまり位置は関係していない。片側しか開けられないのは非常に大きなデメリットになる可能性が高い。

ファン

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内蔵されているファンはこのようになっている。白色が映える。

本体内部

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開けるとデッドスペースの少なさに目がいってしまう。拡張性はやはりSSDをあと1つ程度で、それ以外はかなり厳しいように思える。これこそがスリム型による最大限の犠牲である。

つまり、スリム型を選択するユーザーは、増設を考えていないという前提条件が発生する。そして「パーツの交換」もそれに該当するかもしれない。将来のことも考えたゲーミングPC選びが大切だ。

内部右側

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さて、これは先程の画像で言うと右側の部分だ。この黒いカバーの奥にグラフィックボードがある。早速外してみようと思った。が外れない。そして外し方が分からない。光学ドライブも外さなければならず、外しても外れそうに無い構造になっている。

これはとても手間がかかる。とてもレンタル品を分解する勇気はなかった。また、パソコン自作し、増設や交換する知識があっても、元に戻せる自信も無かった。

それ故に、グラフィックボードの交換が非常にしにくいのはデメリットでしかない。そんなことしなくても簡単に分解できたのかもしれないが、その方法を調べるよりも先にパニックになった。

この話は延々言い訳と愚痴になってしまうので先に進む。性能に不満を持った場合に交換するというのがある。GALLERIA SGはGTX1080搭載なので、その心配はしばらく無いとする。

しかしもし不具合が発生した場合はどうか。付属のマニュアルを見ても、分解の仕方は記載されていなかった。この点は非常に不親切にも思うがどうなのだろうか。増設はSSD程度のもので、出来る限りカバーを開けないようにする構造なのだろうか。

性能解説

続いて、性能面のレビューを見ていこう。

FF14(DirectX9版)ベンチマーク

FF14DirectX9版
FF14のDirectX9版ベンチマークのスコアは、18,847だ。DirectX9版は、特別突き抜けたスコアというわけではない。比較するとi7-6700K、GTX980Ti、DDR4 16GBの構成のモデルとほぼ同じとなっている。GALLERIA SGの構成はi7-6700、GTX1080、DDR4 8GBと、メモリとCPUでは劣るもののグラフィック性能では圧倒している。

これが同等というのは、DirectXの限界値が近いことを意味しているのだろう。一般的なゲームに関しては100%オーバースペックとなる数値である。

FF14(DirectX11版)ベンチマーク

FF14DirectX11版
続いてDirectX11版のベンチマークスコアは17,523となっている。意外とDirectX9版と差が無いように感じるかもしれないが、上限が高い分だけやはりDirectX9では測りきれなかったのだろう。

先ほど同等だったi7-6700K、GTX980Ti、DDR4 16GBの構成ではスコアが15567と約20000もの差がついている。また、同じグラフィックボードでも、i7-6700K搭載の場合はスコアが19724となり、こちらでも約20000もの差がついている。

このことから、i7-6700ではi7-6700Kと比べて性能がボトルネックとなる可能性がある。もっとも、i7-6700では厳しくてi7-6700Kでは快適ということはほとんど無いだろう。

あくまでもベンチマークのスコアであり、この数値は既に体感できる差を突破してしまっている。突き詰めて言えば、負荷をかけ続ければその差はもっと明確になっていくのかもしれないが、それをゲームでするのは不可能だろう。

3DMARK

旧3DMARKでのスコアを見ていく。GALLERIA SGは、下記のとおりだ。i7-6700K搭載のNEXTGEAR i650PA7との比較を見てみよう。

 GALLERIA SGNEXTGEAR i650PA7
FIRE STRIKE 1.116,34417,161
SKY DIVER 1.035,49737,056
CLOUD GATE 1.131,12033,636
ICE STORM 1.2163,237183,766

表を見るとすぐわかるが、i7-6700K搭載モデルの方が全てのスコアで数値が上回っている。このことから、GTX1080に最適なCPUはi7-6700Kではないかと考えている。

最適というのは少し語弊があるかもしれない。マシという表現が正しいのだろうか。900シリーズの場合はGTX980やGTX980Tiとバランスは取れていた。しかしTITAN Xや性能が高くなりすぎたGTX1080とではバランスは取れているとは言えない。

かと言ってi7-6800Kやi7-6900Kなどの6コア8コアのCPUは現状ゲームに最適というわけではない。一部のゲームで真価を発揮するが、多くのゲームは単コアの性能が重要であることを考えれば極端な選択だ。そう言った理由から最適と表現したが、正しくは「一番マシ」だろうか。

本体温度

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これが計測した温度だ。ケースの構造から考えるともっと高くなる、もしくはもっと不安定な動作になると思っていた。しかし意外と温度は制御されているようだ。

ただ、負荷テストを実施した時まともにパソコンが動作しなくなったのが気になる。負荷テストの負荷は、普段使用する分には確実にかからないようなものなので参考程度だが…。また、Sシリーズをレンタルする機会があれば再度試してみようと思う。

これまで実機レビューしてきた中で、このモデルだけがその症状を引き起こした。やはり極端な負荷で発生する熱には対処しきれないのだろうか。また、いくつかのゲームをプレイしてみたが、グラフィック負荷の高いゲームに限るがかなり熱を感じた。

主に背面部分の排熱機構近辺だが、通常のミドルタワーと比べるとかなり熱い。夏場に体を冷やさないようにと暖房代わりになると皮肉られてきた昔のパソコンよりは幾分かマシだが、負荷次第では少し厳しいようにも思う。この背面部の熱に関しては数ヶ月前に店舗にて確認していたことだ。レンタル品でも再現されていたところを考えると、やはり排熱性能は高いと言えない。

これだけ負荷をかけてこれだけ不安定になっていたが、パソコンの静音性はピカイチだ。GTX1080から発せられるコイル鳴きの音のほうが大きく、パソコンの稼働音はほとんど聞こえない。これは非常に優れている点で、スリムであるということよりも大きな長所に感じた。

使用した感想

実際にゲームをいくつかプレイしてみた感想としては快適の一言だ。そもそもこのGALLERIA SGは性能面に一切の不安が無いので、ゲームプレイよりはその他の部分が重要だ。

元々否定的だったのは排熱もあるが、やはりXシリーズの存在だ。GALLERIA Sシリーズはスリムであるが、排熱性能や拡張性は犠牲になっている。一方でミドルタワーであるXシリーズは排熱性能と拡張性は十分だ。これで価格が同じであるというのが最大のネックとなる。

スリム型は細身であるが、それをどのように運用するかによって評価が変わる。正直、ゲーミングである以上こだわるのはケースの大きさよりも他にあると思う。重さが半分となっているため、机の上に置くというスタイル向けだろうか。机には耐荷重があり、モニターやパソコンを置くとオーバーしてしまうかもしれない。

しかし、本体7.2kgというのが生き、机の上に置くことが可能となることもあるだろう。この机の上というのはメリットがある。一つは本体にUSBなどを接続しやすいという点だ。もう一点は埃が溜まりにくく、冷たい空気を取り込みやすいということだ。空気は熱くなればなるほど軽くなり上部に溜まるため、地べたに置くのが最適かもしれない。

しかし、足元となると机の影になることがある。夏場はほぼエアコンの中での稼働となるはずだ。その時、机の上にあるとちょうど風の通り道で、冷たい空気を吸収しやすい。そういう意味で環境に依存してしまうが、部屋の環境には依存しない。

スリム型はベストな選択肢にはなりにくい

スリム型の短所や長所は人によるところが大きいだろう。しかし、個人的に言えばデメリットの塊でしかない。それは、今までミドルタワーを中心に使用してきたことや、スリム型に良い思い出が無いというのもある。好き嫌いで言えば、嫌いなタイプであるため少し厳しい評価となる。

それでもプラスに言えば、スリム型は数あれどドスパラ製品ほど排熱がしっかりしている製品は存在しないのではないだろうか。法人向けのパソコンのようなスリム型は、当然グラフィックボードも搭載するスペースが無い。

拡張性に関してはこのGALLERIA Sシリーズよりも低い製品もある。スリム型の中限定であれば、GALLERIA Sシリーズはトップクラスだ。しかし、ゲーミングというカテゴリの中で言えば、やはりまだまだ心の底から「おすすめだ!」ということは難しい。

機能面及びコストパフォーマンスでミニタワーやミドルタワーに勝てない!

排熱性能や拡張性はミニタワーやミドルタワーが上回る。省スペース性はスリム型やコンパクト型が秀でている。では、ゲーム用途で言えば排熱性能や拡張性か省スペース性のどちらが必要かと言われると前者である。

GALLERIA SGが気に入ったという場合でも、GALLERIA XGも確認して欲しい。これはSシリーズとXシリーズがほぼ同じ構成であるからだ。凄く身近なところに強力な比較対象が存在している以上、どうしてもSシリーズをおすすめすることが出来ない。

敢えてトップクラスの人気を誇り、欠点のほとんど無いXシリーズではなく、スリムだが欠点が目立つSシリーズを選択するのは無理がある。パソコンを置く場所が本当に無く、スリム型ならギリギリというのであれば話は別だが、それは稀有な例だ。

生活の中にパソコンがあるのが当たり前の筆者にとって、パソコンの大きさは一切気にしない。しかし、パソコンが生活の中に無い方だとパソコンの大きさはかなり気になるのかもしれない。

そういった場合は迷うことになるかもしれないので、断っておくがSシリーズがダメというわけではない。排熱にしても、少しでも抑えるために電源も80PLUS GOLDを採用している。機能性は他社のミニタワーよりも優れているし、性能面では問題無い。

ただ、ドスパラには他に優れた製品が存在してしまっているというだけの話だ。仮に、Xシリーズより安ければ十分選択肢に入るだろう。何を目的とするかは分からないが、ゲーム用途であればライトゲーマー向きかもしれない。

長時間のゲームはやはりそれだけ負荷もかかる上に熱も発生する。動作が不安定になるほどではないかもしれないが、MoDの適用により負荷が非常に高くなることも容易に想像できる。負荷が高い状態が長く続けばどんなパソコンでも動作が不安定になるものだ。

それがスリム型であればその不安定さは顕著だ。そのため、長時間のゲームプレイをしないユーザーにとってはかなり優秀な選択肢となる。一方で連続して長時間ゲームをプレイするユーザーにとってはあまり良い選択とは言えないかもしれない。

当然プレイするゲームによるので一概に言えない。GTX1080は4K解像度でこそ真価を発揮するグラフィックボードだ。そう考えると必然的に負荷は高くなってしまう。

これはあくまで考えられる懸念材料であり、従来のウルトラハイエンドと比べると価格は抑えられているため、この性能を必要としないユーザーも購入するかもしれない。

4K解像度でのプレイも想定していないなら、このSシリーズで問題無いと思うが、そうなるとGTX1080も必要無い。連続して4時間以上ゲームをプレイすることがあるなら少し考えたいところだ。FPSやRTSなどであればほぼ問題無いが、海外のRPGをプレイするユーザーは注意したい。

まとめるとゲームに関して性能は全く問題無い。しかし、ゲームをプレイする環境としては多少不安がある。どうしてもという場合を除いて、やはりおすすめしにくいというのが結論だ。

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