MASTERPIECE i1470SA2-DLの実機レビュー

MASTERPIECE i1470SA2-DLの実機レビューをしている。

販売元であるMouseComputer様から機材をお借りし、実際に使用してみた感想をまとめている。かねてから「何故こんなに値段が高いのか」と不思議だった「MASTERPIECE」なので今回レンタルをすることができたのはありがたい。

ちなみに管理人が使用しているのは、NEXTGEAR i640PA6-SPだ。もう古くなってしまったのが少し悲しい。

関連記事:管理人使用のゲーミングPC紹介

Masterpieceシリーズから、W水冷モデルかつ現在管理人が使用しているGTX980搭載のNEXTGEAR i640PA6-SPと比較しやすいGTX970搭載モデルを選択してみた。GTX970を選択した理由は第6世代を搭載したハイスペックならどこまで追いつけるのかという素朴な疑問からだ。早速開封から見ていただこうと思う。

実機レビュー詳細

到着

MASTERPIECE i1470SA2-DL到着
かなり大きなダンボールと小さなダンボールで到着した。以前注文したのはミドルタワーだったが、ダンボールの大きさは同じようだ。大きなダンボールにパソコンが入っており、小さいほうはマウスやキーボードやコードなどが入っていた。

ミドルタワーとの梱包の違い

MASTERPIECE i1470SA2-DL比較
ミドルタワーのときと比べると入れ方にかなりの違いがあることがわかる。そもそもミドルタワーのときは大きなダンボールの中にキーボードなど全てが入っていた。

梱包の仕方が既に違う。過去の画像と比較してみると一目瞭然だ。下がミドルタワーだが、キーボードなどを梱包しているダンボールがすぐに見えている。上のフルタワーのほうはただ衝撃を和らげるだけの梱包材しかない。

MASTERPIECE i1470SA2-DL梱包
これと同じもので上下を挟んでいるのがフルタワーだ。むしろこのフルタワーと兼用にするために作られたサイズのようだが、かなり持ち運びにくかった。

本体の取り出し

MASTERPIECE i1470SA2-DL取り出し
取り出したときに必然的に高い理由を理解してしまった。なんというか、ケースが金属むき出しでとても冷たかったのだ。MASTERPIECEに比べるとG-tuneのNEXTGEARなどは温度がぬるいというか軽く樹脂で包まれているような感じになっている。

この一つを見ても放熱性が優れているということはよく分かった。同じ構成で何故ここまで価格差があるのか、恐らくケースが優れているからだろうと予想はしていたがここまでとは思わなかった。まず第一の驚きだ。

MASTERPIECEの大きさ

MASTERPIECE i1470SA2-DL
まぬけな撮影手法が反射で映ってしまっているが、このときばかりはデザインを恨むしかなかった。大きさの比較が思った以上に難しいが、この高さの違いを見て貰えれば分かる通りフルタワーだけあって大きい。幅や奥行きはそんなに違いは無い。
公式のサイズは以下のとおりだ。

MasterpieceNEXTGEAR
21.9cm19cm
奥行き47.1cm54.3cm(パネル着脱後47cm)
高さ49.9cm45cm
重さ13.5kg9.9kg

数字で見ると大差はないが比べてみるとなかなかの違いがある。

MASTERPIECE i1470SA2-DL
上から大きさを比較してみると本当に幅 2.9cm 奥行き2.9cm(パネル無し)の差しかMASTERPIECEが大きいとは思えない。一回り大きく見える。まるでミニタワーとミドルタワーを比較しているかのようだ。

背面

背面
背面にある拡張スロットの金属カバーが輝いている。これが何だって言われても特に何も無いとしか言えないが、見栄えは素晴らしい。もっとも、背面を眺める機会はこの開封の儀式のときや増設のときの僅かな瞬間だけではあるが…。

Masterpieceエンブレム
MASTERPIECEに付けられたステンレス製エンブレムプレート。これも背面にあるので次に見かけるのはだいぶ先になりそうだ。

貸出のパソコンということを考えれば、返送のための梱包まで拝むことは無さそうだ。ただ普段見えないところにこういうワンポイントがあるのはお洒落のようにも感じる。

内部

サイド
少し開けにくいサイドカバーを外してお楽しみの中身を確認しよう。流石フルタワーだけあってATXでもこのスカスカ感だ。たまにこの電源の向きが逆だという方もいるようだが、底面に吸気口もないので合っている。

基本的に内部の空気を排出する構造で、パソコンにファンがなかった時代の名残とでもいうべきか…。この広いスペースはエアフローを最大限活かすようにできているようだ。グラフィックボードとCPUには水冷ユニットから伸びるチューブが通っている。

内部
ケース上部には珍しくSSD専用のスペースとなる2.5インチベイが用意されている。本来なら画像の3.5インチベイまでだが、スペースを有効活用している。

内部
フロントに①と②の2つの吸気ファンがあり、②はHDDのシャドウベイに直接あたる高冷却仕様だ。①は更に③へ空気を送り、より深く空気が循環するようになっている。

この③のファンの位置は変更することも増設することもできる。ただ、エアフローが計算されているかもしれないので標準のままがいいだろう。パソコンの天敵は熱だ。

その熱の対策を徹底的に行なっているのが「MASTERPIECE」なのだ。GTX970程度では体感しにくいかもしれないが、水冷モデルも相まって排出される空気はかなり冷たい。

グラフィックボード
とても見づらい画像となっているが、G-tuneのW水冷モデルは独自のものを採用している。そのため、特別なグラフィックボードが必要となるため本来のリファレンスモデルではなくMSI特注のグラフィックボードになっている。かといってOCモデルというわけではないので、性能はリファレンスモデルと同じ。

水冷による冷却はCPUファンが無いこととグラフィックボードにも最小限のファンしかないので静音性に優れている。しかし、水冷であるからチューブ内を通る液体のような音は聞こえてしまう。

パソコンをつけっぱなしで寝るとかなり気になった。普段部屋では聞こえない類の音なだけに過剰に反応しているだけかもしれないが…。

性能レビュー

では、性能に関するレビューなどを行っていく。管理人使用PCとMASTERPIECE i1470SA2-DLを比較しながら評価していく。

スコア比較

比較というわけではないが、管理人使用のパソコン構成とMASTERPIECE i1470SA2-DLの構成を記載しておく。

 NEXTGEAR i640PA6-SPMASTERPIECE i1470SA2-DL
CPUi7-4790Ki7-6700K
GPUGTX980GTX970
MEMORYDDR3 16GB
DDR4 16GB

焦点となるのはi7-6700KとDDR4 16GBの組み合わせだ。これがどこまで伸びるかでスコアは変わってくるだろう。

ドラゴンクエストXのベンチマークスコア

ドラクエベンチスコア
ドラゴンクエストXのベンチマークスコアはこちらだ。20000超えのスコアとは驚いた。管理人のパソコンでは19100程度だったことを考えるとGTX970であるにも関わらずGTX980を超えてしまっているわけだ。これはDirectX 9.0であるからというのもあるかもしれない。

それでも同じCPU、同じメモリにGTX970だったら確実にスコアは下回ったはずである。ならばこれはCPUとメモリの恩恵と言える。

ただ元々ドラクエのベンチマークは不思議なもので、GTX980搭載モデルよりもGTX960搭載モデルのほうがスコアが高くなる。GTX970もそういうことなのかもしれない。

FF14のベンチマークスコア

FFベンチマークスコア
こちらはFF14のベンチマークで13300を記録しているが、管理人のパソコンでは16600を記録している。

同じDirectX9.0でも今度はGTX980が大きくスコアを上回っている。こうなってくると難しい。

ひょっとするとバージョン違いが原因なのかもしれないと管理人のパソコンも最新のFF14ベンチマークを導入して計測。結果は誤差の範囲であったので、恐らくこのスコアは正しいのだろう。

FF14(高負荷)のベンチマークスコア

FFベンチマークスコア
続いて高負荷のDirectX11での計測となる。スコアは11000で、管理人のパソコンで計測した11800とはこれまた誤差の範囲となっている。これはとてもコメントが難しい。

FF14のベンチマークスコア再確認

FFベンチマークスコア
一応もう一度計測してみたところ管理人のパソコンは12200だった。差を考えると割りと妥当な結果とも言えそうだ。

FF14のベンチマークではGTX980搭載モデルのほうが高いスコアを出した。いや、本来はこれが正しいのだろうが…。

3DMARK

3Dマーク
3DMARKで計測したところDirectX11を用いたFIRE STRIKE1.1ではGTX980搭載モデルを下回っている。グラフィックスコアではGTX980搭載モデル、物理スコアはi7-6700K+DDR4のMASTERPIECEに分があった。

同じくDirectX11の軽量版のSKY DIVER1.0ではグラフィック、物理ともにGTX980搭載モデルが上回った。i7-4790Kでも割りと善戦しているようだ。

しかし、負荷が軽くなるDirectX10であるCLOUD GATE1.1ではGTX970搭載のMASTERPIECEが10%ほど上回っている。更に軽量のDirectX9.0などのICE STORM1.2でもMASTERPIECEが上回っている。

負荷の高さを考慮しても、i7-4790K+DDR3の組み合わせのGTX980とi7-6700K+DDR4の組み合わせのGTX970では後者のほうが上回る部分もある。純粋にCPUの差なのか、メモリの差なのかは明確にしづらい上に冷却効果もあるかもしれない。

各パーツの温度

管理人使用PC

パーツ温度
これはハードウェアモニターを用いたそれぞれのパーツの温度だ。左が現在、真ん中が最小、右が最高を記録した温度となっている。ベンチマーク終了後に確認した数値はこのようになっている。

CPUは最高で72℃、グラフィックボードは67℃となっている。当然負荷をかけるわけだから熱もそれなりに発生している状態だ。

Masterpiece

パーツ温度
続いてこちらはW水冷のMASTERPIECEだ。こちらも様々な負荷をかけ、ベンチマーク終了後に確認したものだ。冷えていることは一目瞭然だ。

現在のCPU温度は高くて20℃、最小は11℃、最高はなんと51℃にとどまっている。グラフィックボードも40℃が最高となり、かなり熱は抑えられているのが分かるだろう。

水冷と強力なエアフローによる効果は確実に現れている。熱によるパフォーマンスの低下はほぼ起こらないと想定できるほどの冷却効果だ。

さて、これで外と中のレビューは一通り終了だ。

詳細レビュー

次は実際に使用してみた感想などを書いてみようと思う。

とにかく静かすぎる

熱対策がなされているということは静かだと言うことができる。ファンの音は負荷がかかり、熱くなると冷ますために回転数を上げる。HDDに負荷がかかっても熱を発生させ、その熱で他のパーツが熱を持っていくということもある。
しかし、見ていただいた通りMASTERPIECEはスペースにかなり余裕をもたせている。

一部が持った熱が隣に移るということもなく、強力なエアフローが確保されている。更に水冷も相まって数値を見た通り、しっかり冷却されている。

まず違和感を覚えたのはこの奇妙な静かさだった。悪いことではないが、パソコンを起動しているという実感が沸かなかった。エアコンを切ると水の音が聞こえた。チャプチャプという音ではなく、ジェル状に近い液体がチューブの中を流れる音だ。

普段部屋で聞かない音なだけにこれも違和感を覚えた。違和感はあるが現在使用している空冷のデスクトップPCよりも遥かに静かである。

価値がわかるのに購入するしかない

重厚な造りな割に中身は洗練されている。ギャップの大きなケースだが、もう少し遊びがあっても良かったかもしれない。フロントにある無数のエアホールはデザインも兼ねているかもしれない。ただ、NEXTGEARシリーズと比べると遊びがない。

ギミックもなく直球勝負なケースは機能性こそ十分だ。ただ、見た目で少し損をしているようにも思える。同じG-tuneにフェイスマスクをつけたようなNEXTGEARがあるだけに、そのショップの最上位モデルとしては味気なくも感じる。もっとも、デザインは確かに重要だが見た目に関してはLEDでもつけなければ主張しないものが適切なのだが。

冷却に重きを置いていることも関係しているのだろうか。両サイドにも空気の通り道があり、特に左再度は手前から奥までしっかりある。天板にもエアホールはあるので排熱は徹底して行われている。

様々な入出力も揃っているし機能性と利便性に特に不満はない。ただMASTERPIECEが優れているというのは手元に来るまでなかなかわかりにくい。

例えば値段だ。今回レンタルしたMASTERPIECE i1470SA2-DLと全く同じ構成でW水冷のモデルがNEXTGEARシリーズにもある。NEXTGEAR i650GA2-SP-DLはだが、こちらは174,800円だ。MASTERPIECEは199,800円でその差は25,000円となる。

同じ構成であるのにこの差となると、ケースが素晴らしいのだろうと予想はつけられる。どちらも優れている同じ構成なのであればなかなかMASTERPIECEを選択するのは難しい。独特なデザインでG-tuneのまさに「顔」ともあるNEXTGEARシリーズと比べると、フルタワーではあるが見た目は少し落ち着いてしまっているような。25,000円の性能差がケースにあるかどうかは伝わりづらいだろうし伝えにくい。

今回レンタルすることで触れる機会ができたからこそMASTERPIECEの素晴らしさを実感できたが、排熱や冷却効果は目に見えにくい性能で軽視されやすい。そういう意味でも玄人向けな製品っぽくなりつつある。触れる機会がなければ「買ってみないと分からない」という賭けの状態になる。

こうなってしまっては選びにくい。一つだけ分かってもらいたい。MASTERPIECEはとても素晴らしいケースであるということは否定しようがないのだ。

ミドルエンドに水冷は不要か?

少し言いづらいが、W水冷はGTX970には必要なかったかもしれない。それほど冷却効果の高いケースなのだ。GTX970とCPUの出す熱程度なら水冷の装置なんてものが無くてもなんとかなるだろう。

GTX980Ti搭載のモデルにもW水冷はあるが、そのクラスになるとおすすめしたい。ハイエンドであるGTX980までは好みで、効果を体感することはできても効果自体は高くない。

水冷式の冷却はメンテナンスが非常に面倒だ。ただ、公式によるとメンテナンスフリーだそうだ。5年間の使用でも性能が落ちて検査基準を下回るようなことはないほどだそうで安心感がある。

W水冷式のデメリットはパーツ交換が圧倒的に面倒ということになる。グラフィックボードかCPUのどちらかであれば、どちらに付属した冷却装置として片付く。しかしながら、両方についていることは交換に際手間になる。グラフィックボードを交換しようとしたら、水冷の装置は使えなくなる。

CPUファンを別途用意するだけで済むとは言え手間がかさむことに変わりはない。CPUを変更することは少ないだろうが、その場合はまだグラフィックボードを交換するよりは簡単でそのまま流用してしまえばいい。現状性能が頭打ち状態のCPUを交換するのは壊れたときくらいのもの、少し先の話になりそうだ。

付属品解説

付属品
最後になるが、付属品について軽く触れておこうと思う。個人的に付属品のマウスは少し軽くて小さいが、5ボダンなのでゲーミングの入門としても使えると考えている。操作性も悪く無いので、もう少し大きければ、もう少し滑りが良ければと思うようになったらゲーミングデバイスを購入してもいいだろう。

様々なBTOショップの中で、付属のマウスはG-tuneが圧倒的に優れている。キーボードはよくある安価なメンブレン。特に使いにくいこともなく、普通の付属品だ。

あとは電源ケーブルやモニターの変換コネクタが入っていた。説明書やIntelのクラブ特典なんかもあったがこの辺りはG-tuneのモデルなら何にでも含まれているだろう。

総評

総評として、MASTERPIECEは誰にでもおすすめしたいが、どうしてもおすすめしにくいG-tune最上位モデルだ。熱で悲惨な経験をしたことがあるユーザーならMASTERPIECEの素晴らしさ、着眼点の良さに賛同できるが初心者はそうもいかない。どうしても価格が高くなることに抵抗があるだろう、目に見えず体感しにくい性能は切り捨ててしまうだろう。

ゲーミングPCで求められるのは性能が第一で、その性能に対しての価格が求められる。当サイトではそこに排熱をプラスして「コストパフォーマンス」としているが、重要視されていないのも事実だ。その上、MASTERPIECEの下にあるNEXTGEARが悪いわけでもなく、優秀なゲーミングPCである。

もしもNEXT GEARがポンコツだったならMASTERPIECEを大々的におすすめできたかもしれない。しかし、品質の高さが裏目にとは言わないが「MASTERPIECEにしなくてはならない理由」というものが見当たらない。

熱対策を行った強力な排熱性能を持つゲーミングPCを選択するユーザーは、間違いなくヘビーゲーマーだろう。強みは長時間の使用でも温度を安定して抑えることができるということだ。熱を持つとこれ以上熱くならないように、パーツは性能をわざと落として使用率を下げ、発熱を抑える特性がある。

熱を極力抑えることに特化しているMASTERPIECEなら、パフォーマンスを最大限に活かすことができると言える。1日2時間や3時間程度の実働なら体感しにくいかもしれない。だからこそ、このMASTERPIECEを選ぶのは長時間ゲームをプレイするユーザーであって欲しい。そうでなくてはその凄さを実感することは難しいだろう。

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