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当記事では、ドスパラGALLERIAで注目を集めているスリムタワーのレビューを行っている。省スペースなケースということもあり気になっている方も多いだろう。上記画像の通り本体の幅はiPhoneと同じぐらいだ。

机の上でも机の下でも場所を選ばず扱いやすい。横置きすることも容易で使い勝手がよいケースだと言える。2022年2月時点でついにラインナップが消滅してしまった。スリムタワーの時代は終わってしまったのかもしれない。

GALLERIA Sシリーズで採用

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当該ケースは、GALLERIA Sシリーズで採用されている。2022年時点ではもうすでにラインナップがなくなっている。今の時代はミニタワーとミドルタワーだ。モデル末期の頃は搭載されているCPUも1世代遅れていてあまり力を入れていないのかと思っていた。キャンペーン対象となることもほとんどなく、それらの点は理解しておく必要がある。価格を重視したい方には不向きだ。

コンパクトというよりは言葉通り細身のケースで、省スペース性が高いというのが特徴だ。一見すると必要最低限の機能しか持っていないボディだが、実はミニタワーと同じくらいの機能は搭載されている。サイド部分に大型の給気口を設けているのもポイントだ。排熱性能に関しては「スリム型」としてトップクラスだが、スリム型の域を超えているわけではないと考えている。

ハイエンドになるほど厳しいという面も持ち合わせていて実際ラインナップを見るとハイクラスのRTX 2070 SUPERまでしかないことからも判断できるだろう。80番台のモデルはやはり熱の問題が大きくなる。スリムタワーという特性から横型にして家庭用ゲーム機のようにも可能だ。ただし、貴重な吸気口を下にして防ぐ形になってしまうので慎重に行う必要がある。基本的には縦型にしておく方が好ましいだろう。

スリムタワーケース本体寸法

galleriaslimhikaku

ケース種類奥行き高さ
スリムタワー105mm350mm382mm
ミニタワー185mm395mm370mm
ミドルタワー207mm521mm450mm
比較画像がミドルタワーなのが残念だ。違いを大きく見せるためにあえて行っているのだろう。各ケースの大きさは上記の表を参考にしてほしい。拡張性を考慮すれば大きさの比較対象はミニタワーとなる。

幅はミドルタワーの半分程度、ミニタワーの半分より少し大きい程度だ。奥行きはミニタワーと比べても短くなっている。高さはミニタワーより高く、ミドルタワーより低いという位置づけだ。面積で言えば非常に小さく、高さや奥行きよりはその薄さに注目したい。

公式の画像がミドルタワーと比べているのは、ミニタワーより少し高いため、見栄えが悪いというところだろう。良い部分を前面に出すための対策であり、これはマイナス要素ではないと考えている。逆にミニタワーの優秀さも垣間見えるというものである。

ガレリアSシリーズケースの詳細

本体内部

本体内部

薄さを維持するためにぎゅうぎゅうに詰まった中身が見てわかるだろう。ドスパラの様々な技術を駆使してこの薄さを実現している。電源には80PLUS認証GOLD(SFX電源)の高性能電源を採用していてこだわりが見える。実際このSFX電源の多くが幅10cm前後、高さが5~6cmとコンパクトだ。電源を横に設置して10.5cmという薄さを実現してスペース確保に貢献している。

今後電源がコンパクト化されればゲーミングPC本体をもっと薄くなる可能性も秘めているということだ。全体的に無駄がない状態だが、風の通り道はどうしても作りにくく、エアフローは排熱と吸気に完全に依存している形だ。できる限り風の通りのよい場所に設置しておこう。

拡張性は当然低くなってしまう。SSD 2台及びHDDが1台がMAXのストレージだ。拡張性はマザーボードの性能に左右されることが多いが、スリムタワーは物理的に不可能なのだ。必要であれば外付けのHDDで対応するなどの対策が必要となる。

エアーフロー

Sシリーズエアフロー
両サイドと天井部分からの吸気となる。天井部分がCPUの冷却で、反対側がグラフィックボードとHDDの吸気だ。担当者曰く強力なエアフローとのことだが、やはり内部の熱を逃がす構造としては弱い気がする。

これだけパーツが密集してしまっている内部では熱が伝わりやすく、ある程度のエアフローや排熱性能がなければ困難だ。特に注意したいのが購入してから数ヶ月経った頃だ。本体内部に埃が溜まり、吸気口にも溜まり出すと想定通りのエアフローとはいかず、やはり熱に悩むことになる。定期的なメンテナンスは必要不可欠となるだろう。G-tuneのように防塵メッシュなどがあれば少しはマシなのだろうが・・・。

温度のコントロールもばっちり

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スリムタワー=排熱性が劣るということはない。サイドの排熱構造によってある程度温度調整はできる。もちろん、ミドルタワーなどに比べて内部的には厳しい面もあるが、ゲーミングPCとして必要最低限の排熱性能はあると見て良い。

GALLERIA Sシリーズラインナップ

1位:GALLERIA ST2位:GALLERIA SF
画像
価格109,980円(税抜)159,980円(税抜)
CPUCore i5-9400Core i7-9700F
GPUGTX 1660 SUPERRTX 2070 SUPER
メモリ8GB16GB
SSD250GB512GB
HDD1TB2TB
電源550W GOLD650W GOLD
Sシリーズでの推奨モデルはこの二つだ。GALLERIA STはGTX 1660 SUPER×Core i5-9400を搭載したゲーミングPCだ。旧世代ながら人気のある組み合わせとなっている。GALLERIA SFは、RTX 2070 SUPER×i7-9700F搭載のゲーミングPCだ。高リフレッシュレートでのゲームプレイを考えている方に最適だ。性能的と熱のバランスを考えるとこの辺りがスリムタワーの上限だと言える。スリムタワーでも基本的に機能面で不満はないがミニタワーやミドルタワーよりも値段が上がってしまうのがデメリットとなる。そのことを踏まえた上で検討して欲しい。

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