当記事では、DAIV A7 [ Windows 11 ](以下:DAIV A7)の評判とレビューをまとめている。Ryzen 7 5700X×RTX 3060搭載のクリエイターPCだ。ミドルクラスのモデルとして十分な性能を持っている。マウスコンピューターのクリエイターブランドであるDAIVで人気の高い製品だ。独創的なケースデザインを採用していてケースだけ欲しいと考えるユーザーもいるぐらいだ。ただし、RTX 3060搭載モデルとしては価格が高いため今は比較対象モデルを確認しておこう。
当ページの目次
DAIV A7のスペック
ブランド名 | DAIV |
---|---|
製品名 | DAIV A7 [ Windows 11 ] |
価格 | 238,900円(税込) |
CPU | Ryzen 7 5700X |
グラフィックボード | GeForce RTX 3060 |
メモリ | DDR4-3200 32GB |
SSD | NVMe 512GB |
HDD | 2TB |
電源 | 700W BRONZE |
マザーボード | AMD X570 |
コスパ | ★★★★☆☆☆☆☆☆ 3.7 |
おすすめ度 | Dランク |
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各タイトルの対応表
Final Fantasy 14 4K | Apex Legends 144Hz | Apex Legends 60Hz | フォートナイト 240Hz | フォートナイト 144Hz |
---|---|---|---|---|
★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
★5つ=最高設定、★4つ=高設定、★3つ=標準設定、★2つ=低設定、★1つ=厳しいということだ。なお、対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解となっている。
DAIV A7 [ Windows 11 ]はRyzen 7 5700XとRTX 3060を搭載したミドルクラスの性能を持つモデルだ。扱いやすい性能で、多くのゲームを快適にプレイできる。Apex LegendsやFortniteのような対人系のタイトルでも問題はない。144Hz以上でのゲームプレイとなるとやや負荷を感じる場面が出てくる。設定を下げるなどすればかなり対応力は広がるので、設定を下げることに抵抗がないなら性能面では不満はないはずだ。
DAIV A7のゲーミング性能まとめ
Ryzen 7 5700X(CPU)
Core i7-13700 | |
Core i7-12700K | |
Core i7-12700 | |
Ryzen 7 7700X | |
Core i5-12600K | |
Core i5-13400 | |
Ryzen 7 5800X | |
Core i7-11700K | |
Ryzen 7 5700X | |
Core i5-12400 | |
Ryzen 7 3700X | |
Ryzen 5 5600X | |
Core i7-11700 | |
Ryzen 5 5600 | |
Ryzen 5 3600X | |
Core i5-11400 | |
Ryzen 7 2700X |
Ryzen 7 5700Xは、第4世代Ryzenシリーズの高価格帯で人気のCPUだ。Ryzen 7 5800Xが登場してから1年半経ってようやくRyzen 7 3700Xの後継モデルが発売された。8コア16スレッドとマルチスレッド性能が高い。さすがに上位モデルのRyzen 7 5800Xと比べると性能は劣るが、動画編集などの作業にも対応可能だ。
純粋な性能であればCore i7-11700を上回るCPUだが、現行のCore i7-12700と比べると見劣りしてしまう。性能差は20%以上とかなり大きい。それでもRTX 3060との相性もよく性能を引き出しやすい。AMDファンの方はぜひチェックしておこう。もう少し価格が下がってこないと選びづらさがある。
GeForce RTX 3060(GPU)
RTX 3070 | |
RX 6700 XT | |
RTX 3060 Ti | |
RTX 2070 SUPER | |
RX 6650 XT | |
RX 6600 XT | |
RTX 2070 | |
RTX 3060 | |
RTX 2060 SUPER | |
GTX 1070 Ti | |
RTX 2060 | |
RX 6600 | |
GTX 1070 | |
RTX 3050 | |
GTX 1660 Ti | |
GTX 1060 6GB | |
GTX 960 |
GeForce RTX 3060は、Ampere世代におけるミドルクラスのグラフィックボードとなっている。最大の注目ポイントはGPUメモリが12GBと上位モデルのRTX 3070やRTX 3080よりも多いということだ。高解像度でのゲームプレイ時にプラスになるだろう。
ターゲットとなるのはフルHD~WQHD環境となる。RTX 2060 SUPERからの買い替えだとそれほど性能差が大きいわけではないが、GPUメモリ容量が多いこともあって高解像度への適性は向上している。レイトレーシング性能も第2世代になってパフォーマンスが向上していて期待値も高い。
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DAIV A7の特徴&強み
充実した構成により価格が高め
DAIV A7 [ Windows 11 ]は、ミドルクラスのクリエイターPCである。選びやすさ・扱いやすさが魅力の性能帯だが、DAIV A7はRyzen 7 5700XとRTX 3060を搭載して23万円台とかなり高めの価格設定がされている。ゲーミングPCではなく、クリエイター向けPCというところも影響しているのだろう。メモリ容量32GB、デュアルストレージ採用など、標準構成が充実している。
このことが価格を高めに設定する要因となっている。ゲームを中心にプレイする場合、RTX 3060搭載モデルにメモリ32GBはあまりメリットがあるとは言えない。従来までのゲームを中心にプレイできたモデルと比べると、特色がより色濃くなったリニューアルである。DAIV A7はクリエイター向けPCとしての純度を高めた。
同時に、ゲーマーにはあまりおすすめできないモデルとなった。もしも、この構成でCore i7-12700搭載であったなら、コストパフォーマンスの評価はもっと高くなっていただろう。これまでの曖昧な線引から一転して、クリエイター色を濃くしたDAIV A7はモデルとしては正しい方向へ進んだように思う。
クリエイター向けPCがゲーミングPCの廉価版や兼用モデルとして存在するのは正直あまりよいことではない。そのネーミングにあった用途に最適化されていなければ、ユーザーが迷いやすくなるからだ。そういう意味で、DAIV A7はよりよい進化をしたと言える。そして、ゲーマーにはおすすめできないモデルとなったということだ。
Ryzenを搭載していることがデメリットとなる
ゲームにしてもその他PC作業にしても、DAIV A7に搭載されているRyzen 7 5700Xが優れているのは価格だけである。処理性能、ゲーム性能ともにCore i7-12700には届いていない。そのRyzen 7 5700Xを搭載したモデルが23万円台というのは厳しい。評価を最も落としているのはこのRyzen 7 5700Xを搭載しているという事実なのかもしれない。
本来Ryzen 7 5700XはRyzen 7 5800Xと同時期に登場するべきはずのCPUだ。それが1年半ほどの遅れがあり、登場時点で既にCore i7-12700が存在していた。搭載モデルの価格はCore i7-12700とあまり変わらないところから見ても、Ryzen 7 5700Xを搭載しているモデルは価格設定に注意してほしい。
性能も2020年の段階で登場していれば優れたものだったかもしれないが、従来のRyzen 7 3700Xと比べてみても驚くべきほどの伸びはない。第12世代に性能で対抗できないなら、後は強みである価格しかないが、現時点ではその価格でもアドバンテージが取れるとは思えない。DAIV A7はかなり苦しい立ち位置にあるモデルと言わざるを得ない。
ゲームをプレイするつもりがなく、クリエイティブな作業を中心にするとしても、選択のメリットがあるとは思えない。比較対象におすすめしやすいモデルをピックアップしているのでチェックしておいてほしい。クリエイターにもゲーマーにも扱いやすく選びやすいモデルとなっている。DAIV A7が気になっていたなら、必ず気に入るはずだ。
他のゲーミングPCとの比較
ブランド名 | DAIV | raytrek |
---|---|---|
イメージ | ||
製品名 | DAIV A7 | raytrek XF |
価格 | 219,780円(税込) | 224,980円(税込) |
CPU | Ryzen 7 5700X | Core i7-12700 |
GPU | RTX 3060 | RTX 3070 |
メモリ | DDR4-3200 32GB | DDR4-3200 32GB |
SSD | NVMe 512GB | NVMe 500GB |
HDD | 2TB | 非搭載 |
電源 | 700W BRONZE | 750W GOLD |
マザーボード | X570 | H670 |
公式 | 公式 | 公式 |
ゲームをプレイするつもりがないなら、raytrek XFのRTX 3070は無駄とも言える。しかし、価格はraytrek XFの方が安いのでDAIV A7をおすすめする理由とはならない。DAIV A7を選択するなら、もう少しマシなモデルを選ぶ方がいいはずだ。
パソコンケースレビュー
側面
ゲーミングPCにはないデザインが特徴だ。右サイドには”DAIV”ブランドのロゴが大きく印字されている。左側面には排気口が設けられている。ミドルタワーらしさを存分に引き出している。
I/Oパネル
全面上部にはI/Oパネルが配置されている。ヘッドフォン端子、USB3.1ポート Type-A×2、電源ボタンが配置されている。電源ボタンのインパクトが大きい。
正面カバー
前面カバーは取り外すことができる。オプションを選択すればここに光学ドライブ・リムーバブルハードディスクベイ・SDカードが搭載されることになる。
SDカード
SDカードを選択するとここに配置される。外付けではないので利便性が高い。また、その上部にはリムーバブルハードディスクベイを選択することができる。
電源
電源ボタンは本体の下に配置されている。重い電源を下側に設置することで安定感が増している。
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管理人による総評(DAIV A7)
DAIV A7は、マウスコンピューターのクリエイターブランドのDAIVのクリエイターPCだ。中身を見れば高性能なグラフィックボードを搭載していてゲーミングPCとしても使用することが可能だ。Ryzen 7 5700XとRTX 3060の組み合わせで23万円台はいただけない。いくら構成が充実していてもこれでは選びづらさがある。
クリエイターモデルとして見ればリムーバブルハードディスクベイやThunderbolt 3拡張カードが配置されているなど使い勝手がよい。ゲーミング性能はミドルクラスでフルHD環境あるいはWQHD環境で快適にゲームプレイを行える。メモリ16GB、SSD 512GB NVMe、HDD 2TBと構成も十分だ。評価自体は悪くないが、比較対象モデルが優秀なのでまずはそちらを確認してほしい。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
238,900円(税込) | 7 5700X | RTX3060 |
メモリ | SSD | HDD |
DDR4 32GB | 512GB | 2TB |
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