当記事では、G-Tune H5-LCの評判とレビューをまとめている。非常に珍しい水冷ボックス(外付けのラジエーターユニット)付属のゲーミングノートPCが登場した。ゲーミングノートPCの場合性能が上がるとどうしても発熱量が増えてしまいパフォーマンスが低下してしまうことがある。水冷ボックスを活用すれば夏場の暑い時期でも安心して使用できる。ありそうでなかった画期的な製品だ。
本来のグラフィックボードの性能を引き出しやすいということだ。水冷ボックスの持ち運びが難しい場合でも、本体内蔵の空冷ファンだけで稼働することもできる。水冷と空冷のハイブリッドなモデルで、環境に合わせて選択できるのは嬉しい。もしこのモデルが認知されて評価されれば今後水冷ボックス付属のゲーミングノートPCのラインナップが増えてくるかもしれない。
(+)水冷ボックス付属のハイブリッドモデル
(+)Core i9×RTX 3070 Ti Laptop搭載のゲーミングノート
(-)性能を考えると割高
(-)故障リスクがある
(-)ファンの音がうるさい
当ページの目次
G-Tune H5-LCのスペック
ブランド名 | G-Tune |
---|---|
製品名 | G-Tune H5-LC |
液晶サイズ | 15.6インチ WQHD 240Hz |
価格 | Windows 11 / 369,800円(税込) |
CPU | Core i9-12900H |
グラボ | GeForce RTX 3070 Ti Laptop |
メモリ | DDR4-3200 32GB |
SSD | NVMe 1TB Gen4 NVMe |
HDD | 非搭載 |
重さ | 約2.27kg |
バッテリー駆動時間 | 約7.5時間 |
コスパ | ★★★★★★☆☆☆☆ 5.5 |
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各タイトルの対応表
Final Fantasy 14 4K | Apex Legends 144Hz | Apex Legends 60Hz | フォートナイト 240Hz | フォートナイト 144Hz |
---|---|---|---|---|
![]() ★★★☆☆ | ![]() ★★★★☆ | ![]() ★★★★★ | ![]() ★★★★☆ | ![]() ★★★★★ |
★5つ=最高設定、★4つ=高設定、★3つ=標準設定、★2つ=低設定、★1つ=厳しいということだ。なお、対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解となっている。
G-Tune H5-LCのゲーミング性能
Core i9-12900H(CPU)
Core i9-12900HK | |
Core i9-12900H | |
Core i7-12700H | |
Ryzen 9 6900HX | |
Ryzen 9 5900HX | |
Ryzen 9 6900HS | |
Core i5-12500H | |
Ryzen 7 6800H | |
Core i9-11980HK | |
Core i7-11800H | |
Ryzen 7 5800H | |
Ryzen 5 6600H | |
Ryzen 9 4900H |
G-Tune H5-LCで採用されているCPUは、Intel第12世代のハイパフォーマンスモデルであるCore i9-12900Hだ。オーバークロック対応のCore i9-12900HKに次いで高い処理性能を持つ。ハイブリッドコアアーキテクチャを採用していて14コア(6Pコア+8Eコア)20スレッドと高いスペックを誇る。Pコアの最大クロック周波数は5.0 GHzに到達している。
従来モデルのCore i9-11980HKが8コア16スレッドだったので、それぞれ75%・25%アップだ。処理性能は40%以上も高くなった。動画編集(4K含む)・画像編集・ゲーム開発・WEBデザインなどの用途にも最適だ。なお、下位モデルであるCore i7-12700Hとの差は4%-5%程度で数値的にはそれほど大きいわけではない。ゲーミングCPUとしてもトップクラスのモデルだ。
GeForce RTX 3070 Ti Mobile(GPU)
RTX 3070 Ti Desktop | |
RTX 3080 Ti Mobile | |
RTX 3080 Mobile | |
RTX 3070 Ti Mobile | |
RTX 3060 Desktop | |
RTX 3070 Mobile | |
RTX 2080 Mobile | |
RTX 3060 Mobile | |
RTX 2070 Mobile | |
GTX 1660 Ti Mobile | |
RTX 3050 Ti Mobile |
当該モデルではグラフィックスにRTX 3070 Ti Mobileが選択されている。Ampere世代におけるハイクラスのグラフィックボードだ。ノート向けのモデルとしてはRTX 3080 Ti及びRTX 3080に次いで高い性能を持っている。従来モデルのRTX 2070 Mobileと比べて20%程度ゲーミング性能が向上している。
性能的にはデスクトップ向けのRTX 3060に近く高解像度でのゲームプレイはそれほど得意ではない。WQHDモニターを活かせる用途はそれほど多くない。フルHD環境で高リフレッシュレートを目指すのがよさそうだ。水冷ボックス付属のG-Tune H5-LCではより他界性能を引き出せる。
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G-Tune H5-LCの特徴
水冷ボックス付属の画期的なゲーミングノート
G-Tune H5-LCは、水冷ボックス付属の画期的なゲーミングノートPCとなっている。デスクトップパソコンでは水冷クーラーを搭載したモデルも珍しくないが、ゲーミングノートPCではかなり希少だ。使い方も簡単でパソコンに慣れていない方でも安心して使用できる。大きさ的にも持ち運びができないわけでもないのは評価できる。
高性能なCPUやグラフィックボードを搭載しているゲーミングノートPCでは本体が熱を持ちやすく、パフォーマンス低下につながってしまうおそれがある。その点水冷ボックス付属のG-Tune H5-LCなら問題は解決できる。水冷時の方がパフォーマンスも高くなることが証明されている。夏場の使用でも安心だ。
参考
G-Tune H5-LCの空冷時と水冷時のパフォーマンスを比較したデータだ。およそ5%程度パフォーマンスが高くなっていることがわかる。熱が問題となりやすいゲーミングノートPCでは水冷ボックスは非常に心強い存在となる。2022年5月モデルであるG-Tune H5と比べると12.2%も性能が高い。
現行トップクラスのゲーミング性能を持つ
G-Tune H5-LCは、2022年時点でトップクラスのゲーミング性能を持つモデルだ。デスクトップのゲーミングPCと比べても見劣りしない。Core i9-12900H×RTX 3070 Mobileの組み合わせで性能不足ならすんなりと受け入れられるのではないかと思う。高リフレッシュレートでのゲームプレイにも対応可能だ。
15.6インチWQHD(240Hz対応)モニターを搭載しているのも高い性能を持つモデルだからだろう。メモリDDR5-4800 32GB、SSD 1TB Gen4 NVMeと構成も圧巻だ。DDR5メモリは従来モデルのDDR4よりもデータ転送速度が速く高いパフォーマンスを期待できる。ゲームプレイだけではなくアプリケーションの使用にも最適だ。ストレージについても1TBのSSDがあれば十分だろう。
故障リスク・メンテナンスの手間を受け入れる必要がある
当然パーツが増えるということは故障リスクは上がってしまう。メンテナンスの手間も考えておく必要がある。水冷ボックスだけが故障しただけなら本体を使用できるが、本体内部の水冷部分に故障が生じたら本体ごと全て預ける必要がある。ゲーミングノートを使用できなくなるのは痛いだろう。
また、ゲーミングノートPCを使用する際に水を入れたり、ボックスに溜まった埃を除去したりなどの手間も掛かる。より高いパフォーマンスを得るために犠牲になる部分もあるのだ。こういったデメリットも受け入れた上で購入するのであれば非常におすすめしやすいモデルだ。
ファンや水冷ボックスの音が大きい
ファンや水冷ボックスの音が大きいため注意した方がよいだろう。特にベンチマーク時など負荷が掛かると空気清浄機並みの音がする。夜間など部屋に家族の方がいると起動するのは難しいのではないかと思う。水冷ボックス稼働時の音はファンほどではないにしてもそこそこの音を発する。デスクトップパソコンと比べるとかなり音が大きく気になってしまう。ファンの駆動を落とすなどで対応してもよいかもしれない。もっともその場合十分なパフォーマンスを引き出せなくなってしまうが…
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G-Tune H5-LCのベンチマーク測定
Cinebench R23
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Crystal Disk Mark
通常 | 水冷 |
---|---|
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読み書き速度は十分だ。SSDの処理速度も水冷ボックスを稼働させることでパフォーマンスが向上していることがわかる。
FF14
フルHD+最高品質
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フルHDでは21383というスコアが出ている。評価は”非常に快適”だ。水冷ボックスを稼働させると2%程度スコアが伸びた。効果はしっかりと出ていそうだ。
WQHD+最高品質
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RTX 3070 Ti Mobileの性能があればWQHD環境でも余裕がある。G-Tune H5-LCがWQHDモニターを搭載しているので参考になるだろう。水冷ボックスを稼働させれば
3DMARK
Fire Strike
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Fire Strikeでは25200というスコアが出た。水冷時の方が1%程度スコアが落ちているが、水冷時の方がグラフィックスのスコアは4%程度高い。
Time Spy
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Time Spyでは10698というスコアが出ている。水冷時の方が5%程度高い。グラフィックスのスコアが3%高く、CPUスコアが20%高い。水冷稼働の意味はありそうだ。
Port Royal
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Port Royalのスコアは6461だ。水冷時は3%程度スコアが伸びている。
PCMARK 10
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PCMARK 10のスコアは7271だ。水冷時は7290とわずかな伸びに留まる。ノートパソコンとしては間違いなくトップモデルだと言える。
VRMARK
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VRMARK Orange Roomのスコアは10617だ。水冷ボックスを稼働させると3%-4%程度パフォーマンスが伸びる。
Photoshop
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PugetBenchでもパフォーマンスをまとめている。水冷ボックスを稼働させた時の方がスコアが低くなった。原因は不明だ。
G-Tune H5-LCの消費電力
アイドル時
通常 | 水冷 |
---|---|
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アイドル時の消費電力は35.2Wだ。水冷稼働でも35.4Wとなる。アイドル時の消費電力はこんなもんだろう。
FF14ベンチマーク
通常 | 水冷 |
---|---|
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FF 14のベンチマーク測定時の消費電力は233Wとなる。デスクトップパソコンと比べるとやはり消費電力は抑えられているが、ゲーミングノートPCの中で見れば消費電力は高いと言えるだろう。
競合モデルとの比較
ブランド | G-Tune | THIRDWAVE |
---|---|---|
イメージ | ![]() | ![]() |
型番 | G-Tune H5-LC | raytrek R7-ZF 32GBモデル |
価格 | 369,800円(税込) | 299,979円(税込) |
液晶サイズ | 15.6インチ WQHD (2,560×1,440ドット) | 17.3インチ WQHD (2,560×1,440ドット) |
リフレッシュレート | 240Hz | 165Hz |
重量 | 約2.27kg | 約2.30kg |
バッテリー駆動時間 | 約7.5時間 | 約6.6時間 |
CPU | Core i9-12900H | Core i9-12900H |
GPU | RTX 3070 Ti | RTX 3070 Ti |
メモリ | DDR5-4800 32GB | DDR5-4800 32GB |
SSD | 1TB Gen4 NVMe | 1TB Gen4 NVMe |
HDD | 非搭載 | 非搭載 |
公式 | 公式 | 公式 |
本体重量は同等だ。G-Tune H5-LC付属の水冷ボックスの重量は約1.1kgとなる。水を入れるともう少し重くなるが持ち運びができないほどではない。バッテリー駆動時間はG-Tune H5-LCの方が15%程度長く約7.5時間だ。CPU・GPU・メモリ・ストレージは全て同じだ。raytrek R7-ZF 32GBモデルはゲーミングPCではないが、高リフレッシュレート対応モニターを搭載していてゲームプレイにも使いやすい。水冷ボックスは魅力的だが、7万円も価格差があるとかなり厳しい。
G-Tune H5-LCの本体レビュー
正面
15.6インチWQHDモニターを搭載したゲーミングノートPCだ。付属の水冷ボックスのインパクトが抜群だ。2つのケーブルで本体と接続する形となる。ゲーミングノートPC本体自体はオーソドックスなデザインだと言える。見てわかるとおりACアダプタはやや大きめだ。持ち運ぶことがある方は注意した方がよいだろう。
水冷ボックス
水冷ボックスはやや大きめなのでマウスの位置を考えて設置する必要がある。
天板
天板にはG-Tuneのロゴが刻印されている。シンプルなデザインで万人受けするモデルだ。
キーボード
当該モデルではテンキー付きの日本語キーボードを採用している。キーピッチは約18.8mm、キーストロークは約2mmと余裕がある。手が大きい方でも使用しやすい。
背面
背面には水冷チューブ接続ポート、Thunderbolt 4端子、HDMI端子、ネットワーク端子、電源端子が配置されている。大きめの通気口もある。
左側面
左側面にはUSB 3.1端子Type-A、マイク入力端子、ヘッドホン出力端子が配置されている。背面と同様に通気口がしっかりと配備されている。
右側面
右側面にはカードリーダー、USB 3.0端子Type-A×2、通気口が設けられている。
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管理人による総評(G-Tune H5-LC)

G-Tune H5-LCは、Core i9-12900H×RTX 3070 Ti Mobile搭載のハイクラスのゲーミングノートPCとなっている。高いパフォーマンスを引き出すための水冷ボックス付属が最大の特徴だ。熱によるパフォーマンス低下を防げる。ゲーミングノートPCは、デスクトップPCに比べて熱による影響を受けやすくどうしてもネックとなってしまう。そこに水冷ボックスを組み合わせたのはナイスアイデアだ。
ゲーミング性能は申し分なくトップクラスの性能を誇る。タイトルによってはWQHD環境でのゲームプレイにも対応できるし、フルHD環境で高リフレッシュレートを目指せる。ゲームプレイで妥協をしたくないのであれば候補に入れてもよいだろう。なお、コストパフォーマンス重視なら比較対象モデルを確認しておこう。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
369,800円(税込) | Core i9-12900H | RTX3070Ti Mobile |
メモリ | SSD | HDD |
DDR4 32GB | 1TB NVMe | 非搭載 |
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