当記事では、ドスパラ「GALLERIA UA9C-R37」の詳細レビューをまとめている。Core i9-13900KF×RTX 3070搭載のハイクラスのゲーミングPCだ。GALLERIAブランドの最上位シリーズであるGALLERIA Uシリーズの中で最も安価なモデルとなっている。安価とは言っても価格は399,980円と高価だ。RTX 4070 Ti搭載モデルが手に届くほどの価格設定は厳しい。旧世代のモデルになりもう少し価格で勝負しないと選ばれづらいだろう。
当ページの目次
GALLERIA UA9C-R37のスペック解説
ブランド名 | GALLERIA |
---|---|
製品名 | GALLERIA UA9C-R37 |
価格 | 399,980円(税込) |
CPU | Core i9-13900KF(水冷) |
GPU | GeForce RTX 3070 |
メモリ | DDR5-4800 16GB |
SSD | NVMe 1TB Gen4 |
HDD | 2TB |
電源 | 850W GOLD |
マザーボード | チップセットZ790 |
おすすめ度 | Dランク |
評価 | ・コスパ 3.4 ・構成 9.0 ・品質/サポート 10.0 |
各タイトルの対応表
FF15 | Apex Legends | FORTNITE |
---|---|---|
![]() ・4K ・WQHD | ![]() ・240fps ・144fps | ![]() ・240fps ・144fps |
★5つ=最高設定、★4つ=高設定、★3つ=標準設定、★2つ=低設定、★1つ=厳しいということだ。なお、対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解となっている。
GALLERIA UA9C-R37はCore i9-13900KFとRTX 3070を搭載したハイクラスのゲーミングPCだ。CPU性能が非常に優秀で、GPUとバランスはあまり取れていないが、GPUの性能を最大限引き出すことができると考えれば悪いものではない。Apex LegendsやフォートナイトはフルHDであれば240Hzで安定させやすい。4K解像度でのゲームプレイはそれほど得意ではないものの、FF15程度の負荷であれば対応できる。対応力の高い性能を持ち用途を選ばない。
GALLERIA UA9C-R37の性能まとめ
ゲーミングPCとは、グラフィックボードやCPUなどのPCパーツの集合体だ。ここでは特に重要なグラフィックボードとCPUについて分解して細かく見ていく。
PC初心者の方がスペックを見て性能をイメージすることは難しいだろう。一体として見るよりも一つずつのパーツを見ていくと理解がしやすいと考えている。
Intel Core i9-13900KF(CPU)
Core i9-13900KS | |
Core i9-13900K | |
Ryzen 9 7950X | |
Ryzen 9 7950X3D | |
Core i7-13700K | |
Ryzen 9 7900X | |
Core i9-12900KS | |
Core i9-12900K | |
Ryzen 9 7900X3D | |
Ryzen 9 5950X | |
Core i7-12700K | |
Core i7-12700 | |
Ryzen 9 5900X | |
Ryzen 7 7700X | |
Core i9-11900K | |
Core i5-12600K | |
Ryzen 7 5800X | |
Ryzen 7 5800X3D |
GALLERIA UA9C-R37で採用されているのはCore i9-13900KFだ。Intel第13世代のフラグシップモデルで24コア32スレッドと高いスペックを持つ。内臓グラフィックス日搭載モデルとなっている。旧世代のCore i9-12900Kと同等のスペックを持ち、Raptor Coveコアの恩恵もあって性能は22%も向上している。競合モデルのRyzen 9 7950Xよりも性能は上だ。ゲーム実況動画作成・画像編集・3D CAD・WEBデザインなどのクリエイター作業にも最適だ。ゲーミングCPUとしても現行最強クラスでハイエンドクラスのグラフィックボードを選択するならCore i9-13900KFを選択したい。
GeForce RTX 3070(GPU)
RTX 3080 Ti | |
RX 6900 XT | |
RTX 3080 10GB | |
RX 6800 | |
RTX 3070 Ti | |
RTX 3070 | |
RX 6750 XT | |
RTX 2080 Ti | |
RX 6700 XT | |
RTX 3060 Ti | |
RTX 2070 SUPER | |
RTX 2070 |
当該モデルではグラフィックスにAmpere世代のハイクラスであるGeForce RTX 3070を搭載している。旧世代のRTX 2070と比べて40%近くも処理性能が向上している。WQHD環境でのゲームプレイに対応できるポテンシャルを持つ。競合モデルであるRadeon RX 6750 XTと同等だ。レイトレーシング性能はRadeon RX 6750 XTよりも高く適性がある。Core i9-13900KFとのバランスはそれほどよくなくCPU寄りだ。
GALLERIA UA9C-R37の特徴
メリットとデメリットが明確
GALLERIA UA9C-R37は、評価の割れるモデルである。まずは、CPU性能が高すぎることが一つだ。RTX 3070に対してCore i9-13900KFはオーバースペックで、ゲーム中心の用途にはあまり適していない。対してゲーム以外の用途も視野に向けるならCPU性能が優れていることで、対応力の高さが光る。非常に充実した構成は扱いやすく利便性も高い。
もう一つがRTX 3070搭載モデルで40万円台に迫る価格設定だ。これは大きなマイナス要素である。ゲームだけを考えるならCPUよりGPUを優先するべきだ。同じ価格でもCPUのランクを落とせばより高性能なグラフィックボードを手に入れられる。メリットはGALLERIA最上位シリーズで採用されるケースデザインのよさと充実の構成にある。これらの賛否入り交じる評価は選びにくい要素だ。
次世代のRTX 4070の登場が待たれる中で、従来のRTX 3070搭載モデルが最新モデルばかりが並ぶ最上位シリーズに名を連ねている。後継機が登場していないことで残っているだけだと思われても仕方がない。TX 3070は一時はハイクラスの人気GPUだったが、度重なる不幸により人気GPUという肩書を失った。RTX 4070やRTX 4060が登場すれば、性能でも価格でも勝ち目がない。
今できることは高いコストパフォーマンスを維持して、選びやすいモデルとして存在することだ。GALLERIA UA9C-R37はそれと真逆のコンセプトと言える。RTX 3070を活かすのではなく、シリーズの枠にRTX 3070を当てはめているだけだ。RTX 3070搭載で最も優れた構成と性能を持つモデルを、予算無制限で探しているわけでない限りはおすすめしない。
上位モデルに届く価格は大きなマイナス
399,980円という価格は、RTX 4070 Ti搭載モデルを選択できるほどの価格設定だ。GALLERIA UA9C-R37がGALLERIAの最上位シリーズだとしても、明らかに場違いな価格設定だ。RTX 4070 Tiの性能はRTX 3090を超えるほど高い。数値だけで言えば40%近く性能の高いGPUを搭載したモデルと同等の価格設定だ。
GALLERIA UA9C-R37が他のモデルと違うのは最上位ケースを採用している部分だけだ。それだけのために、性能に見合わない価格を持つモデルを選ぶことはマイナスでしかない。GALLERIA UA9C-R37に関しては採用されているアルミケースに最大限の評価を見ていないと選択することはおすすめしない。
比較の項目ではRTX 4070 Ti搭載モデルをピックアップしている。RTX 3070とRTX 4070 Tiを同価格帯で選択できるなら迷う必要はない。ゲームを中心に考えているならGPU性能は重要だ。CPU性能が下がったとしてもGPU性能に圧倒的な差が生じるのはメリットである。
上位の性能を誇るモデルに価格帯が近づくと、構成や性能に優れた部分がないと苦しい。その優れた部分がケースだけとなると、それは考慮するほどのことではない。今のゲーミングPC市場に合っていない価格設定だと言える。
GALLERIA UA9C-R37をチェックしていたユーザーは評価が気になっただけで候補には入れていないかもしれない。このモデルの純粋な評価ははっきりすることは難しい。ただ、絶対に選んではいけないゲーミングPCと言っても過言ではないのは間違いない。
競合モデルとの比較
ブランド | GALLERIA | LEVEL∞ |
---|---|---|
イメージ | ![]() | ![]() |
製品名 | GALLERIA UA9C-R37 | LEVEL-R779-LC139-UL1X |
ケース | ミドル | ミドル |
価格 | 399,980円(税込) | 372,700円(税込) |
CPU | Core i9-13900KF(水冷) | Core i9-13900(水冷) |
GPU | RTX 3070 | RTX 4070 Ti |
メモリ | DDR5-4800 16GB | DDR5-4800 32GB |
SSD | NVMe 1TB Gen4 | NVMe 1TB Gen4 |
HDD | 2TB | 非搭載 |
電源 | 850W GOLD | 850W GOLD |
マザボ | Z790 | Z790 |
公式 | 公式 | 公式 |
レビュー | 当ページ | レビュー |
比較対象はパソコン工房のLEVEL-R779-LC139-UL1Xだ。CPU性能は下がるが、GPU性能は大幅にアップする。また、メモリ容量も倍増し、電源も大幅に強化される。HDD非搭載となるが価格は27,000円安い。ケースの性能は標準的でGALLERIA UA9C-R37には劣るかもしれない。それでも、これだけの構成と性能の差があるなら些細なことだ。
いかに優れたケースを持つモデルであっても、LEVEL-R779-LC139-UL1Xと比べると圧倒的な差を付けられている。今はオーバークロックができなくても電力制限の解除もある。1200W PLATINUMの電源があれば幅広いパフォーマンスの向上が見込める。27,000円の差があればストレージの差を埋めることもできる。今のGALLERIA UA9C-R37に勝ち目はない。
パソコンケースレビュー
正面
GALLERIA U-Seriesではアルミヘアライン外装のケースを採用している。Z-SeriesやX-Seriesのケースとは一線を画する。高級感があって所有欲を満たしてくれるだろう。
左側面
左側面はアクリルパネルを採用していて少しだけ中が見える演出をしている。前側には吸気用のスリットがある。ブルーのカラーがおしゃれだ。
右側面
本体右側面は吸気用のスリットがあるのみだ。非常にシンプルだ。
I/Oパネル
I/Oパネルは本体上部にまとめられている。左側から電源ボタン・再起動ボタン・USB 3.2 Gen1×4、ヘッドフォン出力・マイク入力端子が配置されている。非常に使い勝手のよいI/Oデザインだと思う。
背面
背面は選択するパーツによって変更となる点は押さえておこう。拡張性が高く複数のストレージ・サウンドカード・キャプチャーボードを追加することも可能だ。
管理人による総評(GALLERIA UA9C-R37)

GALLERIA UA9C-R37は、Core i9-13900KF×RTX 3070搭載のハイクラスのゲーミングPCだ。ガレリアブランドのフラグシップモデルであるGALLERIA Uシリーズの中で最も安価なモデルとなっている。プレミアムシリーズでエントリークラスながら価格は高い。PCケースはアルミヘアライン外装で高級感がある。それでもRTX 3070搭載モデルで税込399,980円という価格は厳しい。RTX 4070 Ti搭載モデルが手に入るほどだ。メモリDDR5-4800 16GB、SSD 1TB、HDD 2TBと構成は充実している。電源ユニットは850W GOLD採用で必要十分だ。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
399,980円(税込) | i9-13900KF | RTX3070/td> |
メモリ | SSD | HDD |
DDR5 16GB | 1TB | 2TB |
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