当記事では、ドスパラ「GALLERIA XA7C-R38 第13世代Core搭載」の詳細レビューをまとめている。Core i7-13700F×RTX 3080搭載のゲーミングPCだ。CPUがCore i7-12700からCore i7-13700Fにアップグレードされたにも関わらず、価格は安くなり評価を上げている。Core i7-13700Fは性能が高く、Ampere世代の上位モデルであるRTX 3080とのバランスが取れる。比較対象モデルと比べてもいかにお得なモデルであるかということがわかる。
GALLERIA XA7C-R38という型番を見てもただの英数字の羅列に見える。実はそれを分解して考えるとグレードや搭載されているグラフィックボード/CPUがわかる仕組みになっている。「GALLERIA XA7C-R38」は、X=シリーズ(eXtend:伸展)、A=ATX(ケース)、7C=Core i7-13700F、R38=GeForce RTX 3080ということだ。
当ページの目次
GALLERIA XA7C-R38のスペック解説
ブランド名 | GALLERIA |
---|---|
製品名 | GALLERIA XA7C-R38 第13世代Core搭載 |
価格 | 274,980円(税込) |
CPU | Core i7-13700F |
グラフィックボード | GeForce RTX 3080 |
メモリ | DDR4-3200 16GB |
SSD | NVMe 1TB |
HDD | 非搭載 |
電源 | 750W GOLD |
マザーボード | チップセットZ690 |
おすすめ度 | Aランク |
評価 | ・コスパ ★★★★★★★☆☆☆ 7.4 ・構成 ★★★★★★★☆☆☆ 7.0 ・品質/サポート ★★★★★★★★★★ 10.0 |
各タイトルの対応表
Final Fantasy 15 4K High | Apex Legends 240Hz | Apex Legends 144Hz | フォートナイト 240Hz | フォートナイト 144Hz |
---|---|---|---|---|
★★★★★ | ★★★★★ | ![]() ★★★★★ | ![]() ★★★★★ | ![]() ★★★★★ |
★5つ=最高設定、★4つ=高設定、★3つ=標準設定、★2つ=低設定、★1つ=厳しいということだ。なお、対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解となっている。
GALLERIA XA7C-R38 第13世代Core搭載はCore i7-13700FとRTX 3080を搭載したハイクラスのゲーミングPCだ。前世代のハイエンドクラスであるため、多くのゲームを快適にプレイできるだけの性能がある。FF15を最高設定の4K解像度で安定させることも、Apex Legendsを240Hz以上でプレイすることもできる。性能面に関しては何の不安もない。
GALLERIA XA7C-R38 第13世代Core搭載の性能まとめ
ゲーミングPCとは、グラフィックボードやCPUなどのPCパーツの集合体だ。ここでは特に重要なグラフィックボードとCPUについて分解して細かく見ていく。
PC初心者の方がスペックを見て性能をイメージすることは難しいだろう。一体として見るよりも一つずつのパーツを見ていくと理解がしやすいと考えている。
Core i7-13700F(CPU)
Core i9-13900K | |
Core i9-13900 | |
Core i7-13700K | |
Ryzen 9 7900X | |
Core i7-13700 | |
Core i9-12900K | |
Ryzen 9 7900 | |
Core i5-13600K | |
Core i7-12700K | |
Core i7-12700 | |
Ryzen 7 7700X | |
Ryzen 7 7700 | |
Core i5-12600K | |
Core i5-13400 | |
Ryzen 7 5800X | |
Core i5-12400 | |
Core i7-11700 |
GALLERIA XA7C-R38で採用されているCPUはIntel第12世代のCore i7-12700だ。ハイブリッドコアアーキテクチャを採用していて8つのPコア(これまでのコア)と4つのEコア(省電力コア)を搭載している。省電力性を高めつつより高いパフォーマンスを発揮できる。旧世代のモデルとは一線を画する性能を持つ。
本来であればRTX 3080にはCore i9シリーズを選びたいところだが、Core i7-12700であればバランスは取れそうだ。ゲームプレイだけではなく、ゲーム実況や動画編集などの作業にも適している。Ryzen 9 5900Xよりも高い性能を持っているのは驚きだ。Intel製CPUの時代が到来したと言えるだろう。
GeForce RTX 3080(GPU)
RX 4080 | |
RX 7900 XT | |
RTX 3090 Ti | |
RTX 3090 | |
RX 6950 XT | |
RTX 3080 Ti | |
RTX 3080 12GB | |
RX 6900 XT | |
RTX 3080 10GB | |
RX 6800 XT | |
RX 6800 | |
RTX 3070 Ti | |
RTX 3070 | |
RTX 2080 Ti |
当該モデルではグラフィックスにAmpere世代のハイエンドクラスであるRTX 3080を搭載している。4K環境でのゲームプレイも視野に入る。従来モデルのRTX 2080 SUPERと比べて28%程度も処理性能が向上している。フラグシップモデルであるRTX 2080 Tiと比べても10%以上性能が高い。レイトレーシング性能も引き上げられて快適に楽しめるはずだ。競合モデルであるRadeon RX 6800 XTと比べて6%程度性能が高い。後発モデルであるRTX 3080 12GBモデルとの性能差は10%弱となる。
GALLERIA XA7C-R38 第13世代Core搭載の特徴
選びやすいRTX 3080搭載モデル
GALLERIA XA7C-R38 第13世代Core搭載は、5,000円価格を下げて評価が高くなったモデルだ。元々CPUがCore i7-12700からCore i7-13700Fへアップグレードされたにも関わらず価格据え置きとなっていたこともあり評価は上々だ。今回の5,000円で引きで26万円台に突入している。これがCore i7-12700Fであったならそんなに珍しいものでく、Core i7-13700Fを搭載していることに大きな意味がある。
Core i7-13700Fの性能はCore i9-12900Kを上回る。Intel第13世代CPUが登場するまでは、RTX 3080に対してベストなCPUとしてCore i9-12900やCore i9-12900Kが挙げられていた。そのベストな組み合わせを価格を上げることなく実現できた。これはIntel第13世代CPU登場による恩恵と言える。Core i9-12900KとRTX 3080ではどれだけ価格を抑えても30万円台を切れるかどうか分からない。
Core i7-13700Fとの組み合わせなら、Core i7-12700Fとは違い、RTX 3080の性能をほぼ最大限引き出せる。単に価格を抑えたRTX 3080搭載モデルとは一線を画すモデルに仕上がったのだ。世代が進んだだけではない。確実にRTX 3080搭載モデルとして完成度の高いモデルに歩を進めている。
選びやすく性能に不満を持ちにくい組み合わせとして、ドスパラのGALLERIA XA7C-R38が他製品を引っ張る形になりそうだ。もうハイエンドクラスとは呼べないながらも、性能が下がったわけではないのでまだまだ現役のモデルだ。同価格帯では最強クラスのモデルと言っても過言ではなさそうだ。
構成が少し乏しいのが弱点
GALLERIA XA7C-R38 第13世代Core搭載は価格を抑えるために構成をカットしている。そうでなければこの価格は実現できない。まずメモリ容量は理想の半分である16GBである。これはGALLERIA Xシリーズで統一されているので標準で32GBにはできないのだろう。必要であればカスタマイズで対応可能だ。チップセットがH770ではなくB760である点はメリットとデメリットがある。価格を抑えるという目的があるなら、B760を採用しているのは悪いことではない。
コストパフォーマンスに特化したモデルは性能や利便性に影響を与えない部分のカットが求められる。このチップセットには少し変わった事情がある。元々GALLERIA XシリーズはHx70シリーズのチップセットが採用されていた。しかしながら、当初はH770がなかったせいかB760が採用されていた。そしてしばらくしてRTX 3070以下のGPUを搭載したモデルは一時的にミニタワーモデルとなった過去がある。
1週間ほどでミニタワーモデルも販売終了し、ミドルタワーのGALLERIA Xシリーズに復帰した形だ。その復帰したモデルはチップセットがH770になっていた。このことから、ミニタワー化しなかったRTX 3080搭載モデルは今もB760が採用されているのではないかと考えている。もしそうなら、価格を抑えやすいB760を採用しているのはメリットにもなっているので悪いことではない。
処理性能の底上げを行うメモリ、CPUを活かしかつ利便性を向上させるチップセットなどの基本的な構成は充実していない。それでも、必要最低限の構成は持っていて構成が少し乏ししいこと自体はマイナスではなく、価格を抑えるプラス要素になっている。選びやすいRTX 3080搭載モデルとして、非常に強力なモデルを乏しい構成が支えているようにさえ見える。
競合モデルとの比較
ブランド | GALLERIA | G-Tune |
---|---|---|
イメージ | ![]() | ![]() |
製品名 | GALLERIA XA7C-R38 第13世代Core搭載 | G-Tune HM-B-3060Ti-LC |
ケース | ミドル | ミドル |
価格 | 269,980円(税込) | 279,800円(税込) |
CPU | Core i7-13700F | Core i7-12700F |
GPU | RTX 3080 | RTX 3060 Ti |
メモリ | DDR4-3200 16GB | DDR4-3200 32GB |
SSD | NVMe 1TB | NVMe 1TB |
HDD | 非搭載 | 非搭載 |
電源 | 750W GOLD | 700W BRONZE |
マザボ | B760 | B660 |
公式 | 公式 | 公式 |
レビュー | 当ページ | レビュー |
旧世代のモデルがいまだにこの価格というのは珍しく、これが一般的なモデルではないことは間違いない。それでも、GALLERIA XA7C-R38の価格設定は優れており、こういった割高なモデルを選ぶことを考えればおすすめしやすいモデルだ。この価格帯でならGALLERIA XA7C-R38を選んでも後悔はないはずだ。
パソコンケースレビュー
正面
正面-LED
I/Oパネル
サイド
管理人による総評(GALLERIA XA7C-R38 第13世代Core搭載)

GALLERIA XA7C-R38 第13世代Core搭載は、Core i7-13700F×RTX 3080搭載のハイエンドクラスのゲーミングPCだ。CPUが最新のCore i7-13700Fへアップグレードされてより魅力的なモデルとなった。発売から少し時間が経ち5,000円安くなりより評価が高くなった。グラフィックスについても旧世代とは言え80番台のRTX 3080を搭載していて心強い。4K環境でのゲームプレイにも対応できるポテンシャルを持っている。
レイトレーシング性能も従来モデルよりも高くなり適性が上がった。メモリ16GB、SSD 1TBと構成はやや平凡と言えるかもしれない。RTX 3080搭載モデルならメモリ32GBを最低基準に考えたい。CPUもCore i7シリーズながら今世代からハイブリッドコアアーキテクチャが採用され高いパフォーマンスを発揮する。ドスパラのファンなら選択してもよいかもしれない。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
269,980円(税込) | i7-13700F | RTX3080 |
メモリ | SSD | HDD |
DDR4 16GB | 1TB | 非搭載 |
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