当記事では、ドスパラのゲーミングPC「GALLERIA XA7R-R36T 7700搭載」についてレビューを行っている。Ryzen 7 7700×RTX 3060 Ti搭載のミドルクラスのゲーミングPCだ。RTX 3060 Ti搭載モデルとしては価格が高いのがネックだ。この価格設定ならIntel第13世代のCore i7-13700F搭載モデルを選びたい。GALLERIA XA7R-R36TはCPUにRyzen 7 7700を搭載しているのがネックだ。DDR5メモリ及び高価なマザーボードが固定なのが痛い。もう少し価格が下がれば魅力的なモデルになるだろう。
当ページの目次
GALLERIA XA7R-R36T 7700搭載のスペック解説
ブランド名 | GALLERIA |
---|---|
製品名 | GALLERIA XA7R-R36T 7700搭載 |
価格 | 219,980円(税込) |
CPU | Ryzen 7 7700 |
グラフィックボード | GeForce RTX 3060 Ti |
メモリ | DDR5-4800 16GB |
SSD | NVMe 1TB |
HDD | 非搭載 |
電源 | 650W BRONZE |
マザーボード | チップセットX570 |
おすすめ度 | Cランク |
評価 | ・コスパ 4.6 ・構成 6.0 ・品質/サポート 10.0 |
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各タイトルの対応表
FF15 | Apex Legends | FORTNITE |
---|---|---|
![]() ・4K ・WQHD | ![]() ・240fps ・144fps | ![]() ・240fps ・144fps |
★5つ=最高設定、★4つ=高設定、★3つ=標準設定、★2つ=低設定、★1つ=厳しいということだ。なお、対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解となっている。
GALLERIA XA7R-R36T 7700搭載はRyzen 7 7700とRTX 3060 Tiを搭載したミドルクラスのゲーミングPCだ。優れた性能で、多くのゲームを快適にプレイできる。Apex Legendsやフォートナイトのような人気タイトルを240Hz環境で対応できる。基本的にはフルHD+高リフレッシュレートが得意な性能である。ただ、設定次第では高解像度も対応できなくはない。本格的なゲームプレイはこの性能帯からだと言ってもいい。
GALLERIA XA7R-R36T 7700搭載の性能レビュー
当該モデルは非常に高いゲーミングパフォーマンスを持っている。ただ、PC初心者の方がスペックを見てもなかなか性能面をイメージすることができないかもしれない。ここでは具体的に当該ゲーミングPCに搭載されているパーツについて一つずつ解説していく。
Ryzen 7 7700(CPU)
Core i7-13700 | |
Ryzen 9 7900 | |
Core i5-13600K | |
Core i7-12700K | |
Core i7-12700 | |
Ryzen 9 5900X | |
Ryzen 7 7700X | |
Ryzen 7 7700 | |
Core i5-12600K | |
Core i5-13400 | |
Ryzen 5 7600X | |
Ryzen 5 7600 | |
Ryzen 7 5800X3D | |
Ryzen 7 5700X | |
Core i5-12400 | |
Ryzen 7 3700X |
GALLERIA XA7R-R36T 7700搭載は、CPUに第5世代RyzenシリーズのRyzen 7 7700を搭載している。8コア16スレッドと従来モデルのRyzen 7 5700Xと同等だが、処理性能は13%程度向上している。Intel第12世代のCore i5-12600Kに近い性能を誇る。動画編集・エンコード・画像編集などの作業への適性も高い。ゲーム性能も大きく向上しているが、Intel第13世代のCore i7-13700と比べると見劣りしてしまう。もう少し価格が下がらないと選ぶ理由はない。
GeForce RTX 3060 Ti(GPU)
RTX 4070 Ti | |
RTX 3090 | |
RTX 3080 10GB | |
RTX 3070 Ti | |
RTX 3070 | |
RX 6750 XT | |
RTX 2080 Ti | |
RX 6700 XT | |
RTX 3060 Ti | |
RTX 2080 SUPER | |
RTX 2080 | |
RTX 2070 SUPER | |
RTX 2070 | |
RTX 3060 | |
RTX 2060 SUPER | |
RTX 2060 |
当該モデルではグラフィックスにAmpere世代のGeForce RTX 3060 Tiを搭載している。今でも人気の高いグラフィックボードだ。従来モデルのRTX 2060と比べて42%程度処理性能が向上している。下位モデルのRTX 3060との性能差は19%とやや大きい。同じ60番台のモデルでも性能差は大きい。フルHD環境で高リフレッシュレートでのゲームプレイに対応できる。タイトルや設定次第ではWQHD環境以上にも対応可能だ。
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GALLERIA XA7R-R36T 7700搭載の特徴
価格は下降気味だが物足りない
GALLERIA XA7R-R36T 7700搭載は、最新のRyzen 7 7700を搭載しているモデルとしてはまずまず価格が抑えられたゲーミングPCのように思える。ただし、Ryzen 7000シリーズはメモリがDDR5に固定されるため、構成にややコストが掛かる。マザーボードもIntel製モデルよりも高価だ。RTX 3060 Ti搭載モデルは価格を抑えたモデルが人気であることを考えると、少し不利な性能帯のモデルと言える。
仮にメモリ規格DDR4、チップセットB550が採用できれば20万円を切ることも可能だったのではないだろうか。この特性上、Ryzen 7000シリーズを搭載したモデルは高性能なモデルほど有利になりそうだ。ミドルクラスのGALLERIA XA7R-R36Tでは相対的に価格が上がり本領を発揮しにくい。どちらかという中途半端なモデルとなってしまう傾向にある。
何より残念なのが、Ryzen 7 7700はCore i7-13700と同等の価格で展開されていることだ。最新のRyzen 7 7700はIntelの第13世代の対抗として登場しているが、Core i7-13700に対しては処理性能では40%、ゲーム性能で20%ほど差をつけられている。Ryzenに最適化されたゲームでは追い越すことはできても、概ね大きく下回る。
対抗製品であるということは、当然比較対象もCore i7-13700搭載モデルだ。GALLERIA XA7R-R36Tは価格が抑えられていないことに加え、性能面でも苦しい。Ryzenシリーズの人気に火をつける起死回生のモデルにはなれなさそうだ。理想の価格は17万円台だ。ここから価格が下がったとしても、満足できるモデルになるまでの道のりは遠い。
時代が追いつけば有力なモデル
GALLERIA XA7R-R36T 7700搭載の弱点は性能と価格の乖離にある。つまり、価格が落ち着けば選択するメリットが出てくるということだ。これは市場的にいまだDDR4が現役であること、AMDのマザーボードが高価であることが影響している。DDR5が標準的なメモリになればDDR5に固定されていることは価格的にデメリットではなくなる。
AMDのマザーボードは登場時は非常に高価だ。これも時間が経過すれば落ち着いてくるだろう。そうなれば価格は大きく下がっていく。もっとも、この恩恵はAMD製のCPUを搭載したモデルに限らず、Intelにもあることだ。しかし、過去のモデルを見ても、登場時はRyzenの価格が非常に高い。それが徐々に1万円、2万円と安くなっていく。
今の状態のGALLERIA XA7R-R36Tはおすすめすることはできないが、時間が経って価格が落ち着けば有力なモデルとなるはずだ。構成的に少し時代を先取りしたようなCPUとなったRyzen 7000シリーズは、本領をまだ発揮していない。時代が追いつくまではおすすめすることは難しい。
IntelとAMDの旧世代のCPUが市場から消え、DDR5が主流になってからだろうか。微妙な評価のモデルだが、少し先か次世代でGALLERIA XA7R-R36Tのようなモデルが輝くことになる。その布石のモデルである。おすすめすることはできないので、比較の項目のモデルをチェックしておいてほしい。
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似ているゲーミングPCとの比較
ブランド名 | GALLERIA | raytrek |
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イメージ | ![]() | ![]() |
製品名 | GALLERIA XA7R-R36T 7700搭載 | raytrek 4CXFi 第13世代Core搭載 |
価格 | 219,980円(税込) | 289,980円(税込) |
CPU | Ryzen 7 7700 | Core i7-13700F |
GPU | RTX 3060 Ti | RTX 4070 Ti |
メモリ | DDR5-4800 16GB | DDR4-3200 16GB |
SSD | NVMe 1TB | NVMe 1TB |
HDD | 非搭載 | 非搭載 |
電源 | 650W BRONZE | 750W GOLD |
チップセット | B650 | H770 |
公式 | 公式 | 公式 |
ゲーミングPCのGALLERIAとクリエイター向けのraytrekはケースデザインが大きく異なる。以前は汎用ケース採用だったraytrekシリーズも、raytrek 4Cシリーズとなりケースデザインを向上させた。ゲーミングPCらしいGALLERIAのケースとは違い、スタイリッシュなケースに仕上がっている。
派手さはないが、選択する魅力のあるケースとなった。このことから、見た目や機能性でGALLERIAを下回るとも言えなくなった。性能と価格でリードし、見た目も負けていないraytrek 4CXViならGALLERIA XA7R-R36Tよりもおすすめしやすいモデルだ。
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パソコンケースレビュー
正面
新しいケースはユーザー目線に立ったモデルだ。GALLERIAのロゴが真ん中に位置している。吸気口が正面下部から両サイドに変わり排熱効率が大幅にアップしている。グラフィックボードなどのパーツの高性能化による発熱量をカバーするのに十分だ。
I/Oパネル
I/Oパネルは本体の上部に斜めに配置されている。USB端子も豊富で利便性が高い。ゲーミングヘッドセットを使う際にもコードが曲がらず使い勝手がよい。天板にものを置くことも可能だ。
右側面
本体右側はシンプルだ。前面のメッシュ部分には青色のシートが内部に貼り付けられている。
左側面
本体サイドには吸気口が見える。また、クリアガラスパネルを採用していてゲーミングPCらしさが演出されている。高級感のあるデザインは評価も高い。
下側
本体下側にもファンが見える。メッシュパネルはワンタッチで取り外すことができてメンテナンス性に優れている。
背面
背面は参考として見て欲しい。搭載するグラフィックボードによって変わる可能性がある。
管理人による総評(GALLERIA XA7R-R36T 7700搭載)

GALLERIA XA7R-R36T 7700搭載は、Ryzen 7 7700×RTX 3060 Ti搭載のミドルクラスのゲーミングPCだ。RTX 3060 Ti搭載モデルで税込219,980円はやや厳しい。これはDDR5メモリ及び高価なマザーボードがネックとなっている。もう少し時間が経てば価格もこなれてくるのではないかと思う。現時点ではCord i7-13700F搭載モデルが有利だ。マルチコア性能でもゲーム性能でも負けている。比較対象モデルを確認しておこう。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
219,980円(税込) | Ryzen 7 7700 | RTX3060Ti |
メモリ | SSD | HDD |
DDR5 16GB | 1TB | 非搭載 |
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