当記事では、ドスパラ「GALLERIA ZA7C-R37」の詳細レビューをまとめている。最新のIntel第12世代のCore i7-12700Kを搭載したゲーミングPCだ。12コア20スレッドと圧巻のスペックを誇る。グラフィックスにはRTX 3070を搭載していてWQHD環境でのゲームプレイに最適だ。発売から少し時間が経ち1万円の値下げが適用となっている。それでも評価はそれほど上がっていない。その要因は価格の高さにある。今は比較対象モデルを確認しておこう。
当ページの目次
GALLERIA ZA7C-R37のスペック解説
ブランド名 | GALLERIA |
---|---|
製品名 | ZA7C-R37 第12世代Core搭載 |
価格 | 289,980円(税込) |
CPU | Core i7-12700K |
グラフィックボード | GeForce RTX 3070 |
メモリ | DDR4-2933 16GB |
SSD | NVMe 1TB |
HDD | 非搭載 |
電源 | 750W GOLD |
マザーボード | チップセットZ590 |
コスパ | ★★★★★☆☆☆☆☆ 5.0 |
各タイトルの対応表
Final Fantasy 14 4K | Apex Legends 144Hz | Apex Legends 60Hz | フォートナイト 144Hz | フォートナイト 60Hz |
---|---|---|---|---|
★★★★★ | ★★★★★ | ![]() ★★★★★ | ![]() ★★★★★ | ![]() ★★★★★ |
★5つ=最高設定、★4つ=高設定、★3つ=標準設定、★2つ=低設定、★1つ=厳しいということだ。なお、対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解となっている。
GALLERIA ZA7C-R37は最新のCPU Core i7-12700Kを搭載したゲーミングPCだ。RTX 3070の性能に対してボトルネックにならない優れた性能が魅力である。ただ、ゲーム性能を重視するなら少しオーバースペックな部分がある。性能的にゲームを快適にプレイすることは問題ない。
FF14を4KでプレイすることもApex Legendsを高リフレッシュレートでプレイすることも問題ない。ただ、それ以上を求めるユーザーにこそおすすめしたい性能だ。配信や動画投稿を行うなら非常に有用なモデルだ。ゲームだけで終わらないマルチローラーなユーザーに求められる性能だ。圧倒的なCPU性能で、用途を限らず快適性を維持できる。
GALLERIA ZA7C-R37 第12世代Core搭載の性能まとめ
ゲーミングPCとは、グラフィックボードやCPUなどのPCパーツの集合体だ。ここでは特に重要なグラフィックボードとCPUについて分解して細かく見ていく。
PC初心者の方がスペックを見て性能をイメージすることは難しいだろう。一体として見るよりも一つずつのパーツを見ていくと理解がしやすいと考えている。
Intel Core i7-12700K(CPU)
Core i7-12700Kは、Intel第12世代(Alder Lake)世代のハイクラスCPUだ。12コア20スレッドと従来モデルのCore i7-11700Kと比べてコアが50%アップ・スレッド数が25%アップと大幅にスペックが引き上げられている。Core i7-11700Kよりも65%程度性能が高い。12コア24スレッドのRyzen 9 5900Xをも上回る性能は素晴らしい。これまではAMD製モデルに完敗だった動画編集や画像編集などのクリエイター作業への対応力も増している。ゲーミングCPUとしても十分過ぎる性能を有していると考えてよいだろう。
GeForce RTX 3070(GPU)
GeForce RTX 3070は、Ampere世代におけるハイクラスのグラフィックボードだ。前世代のフラグシップモデルであるRTX 2080 Tiを超える性能は圧巻だ。最近は下位モデルのRTX 3060 Tiが台頭したことで存在下を失いつつあるが、ゲーミング性能が高いことは事実だ。競合モデルであるRadeon RX 6700 XTと比べても性能は高い。従来モデルのRTX 2070よりも30%近くもゲーミング性能が向上している。さらに、レイトレーシング性能も第2世代になってパフォーマンスが向上した。より余裕を持ったゲームプレイが可能になる。
GALLERIA ZA7C-R37 第12世代Core搭載の特徴
値引きも評価は上がらず
GALLERIA ZA7C-R37 第12世代Core搭載は、およそ1万円の値引きが適用されたが評価は変わらず維持となった。それだけゲーミングPC全体の価格に動きがあったということだ。Core i7-12700Kを搭載したGALLERIA ZA7C-R37は価格が少し高めだ。Core i7-12700とRTX 3070の組み合わせで21万円台のモデルがある。CPUがワンランク上とは言っても7万円アップというのはなかなか厳しい。
それでもCore i7-12700K搭載モデルであるGALLERIA ZA7C-R37 第12世代Core搭載が標準的な評価であることから、Core i7-12700K搭載モデル全体の価格の高さが伺える。標準的なモデルは選ばれにくく、埋もれてしまいがちだ。GALLERIA ZA7C-R37も間違いなくそんな一台になりつつある。値引きが適用されて28万円台ともなると、なかなかおすすめしづらい。標準的であるということは、トップクラスではないということだ。
他ショップも力を入れているだけに、優れたモデルは他に多くある。価格面では3万円、4万円安いモデルは多い。気になるのは円安による価格の高騰だ。ドスパラは一足先に高騰時の価格に合わせる傾向にある。もしかすると、この標準的な評価は既に高騰時を想定しているのかもしれない。もしもそうであるなら、他ショップの価格も高騰を始めるとGALLERIA ZA7C-R37は非常に有用なモデルとなる可能性がある。
もっとも、しばらく先の話であり、価格が上がる前に選んでおきたいので今進めるような話ではない。当然価格が上がってから選択を推奨するようなこともない。できるだけ安く、そして優れたモデルを選んでほしい。GALLERIA ZA7C-R37は値引きされている時点で、ここから更なる値上げが待っている可能性もある。今すぐ購入するにしても、少し先に購入予定だとしてもGALLERIA ZA7C-R37を選択肢に加えるのは待つべきだろう。
比較対象のモデルをチェック
GALLERIA ZA7C-R37 第12世代Core搭載はRTX 3070搭載モデルの中で評価の上では標準的なモデルだ。比較対象となるモデルはRTX 3070 Ti搭載最強モデルだ。はっきり言って比べるまでもなく、比較対象の方が優れている。非常に多くのRTX 3070 Ti搭載モデルが登場したことで、標準的な評価を持つ前後のRTX 3070やRTX 3080搭載モデルはそれだけで不利となっている。
また、上位のRTX 3080搭載モデルの価格も少し下がり、30万円を切るモデルもある。RTX 3070搭載で28万円台は決して安くない。これから来ると目される高騰以降ならともかく、高騰していない状況であるなら28万円台は厳しい価格設定とも言える。ただ、多くのモデルがCore i7-12700搭載であることを考えれば、Core i7-12700Kを搭載しているのはアドバンテージと言えるか。
Core i7-12700とCore i7-12700Kの差がゲームにどれだけの影響を与えるのか、それだけの価値がこの価格差にあるのか。様々な疑問はある。それだけに迷う要素と言えるだろう。しかし、比較対象のモデルはそういった迷いを生むことはない。安くて高性能を地で行くモデルである。そういったモデルが登場し始めているのに対して、オーソドックスなモデルを生み出すドスパラは方向性が違うのだろう。
ハイクラスと言えばドスパラのGALLERIAと言えた時代もあった。その頃のように人気モデルを牽引するようなことはなくなってきたように思う。それでもドスパラはGALLERIAシリーズ以外にお得なモデルが多い。ゲーム目的であっても、ゲーミングPC以外のシリーズに目を通しておくとよい発見があるかもしれない。ただ、この価格帯のモデルに関しては、比較対象のモデルが圧倒的である。
競合モデルとの比較
ブランド | GALLERIA | OMEN by HP |
---|---|---|
イメージ | ![]() | ![]() |
製品名 | ZA7C-R37 | 40L Desktop GT21-0775jp ハイパフォーマンスエクストラモデル 価格.com限定モデル |
ケース | ミドル | ミドル |
価格 | 289,980円(税込) | 250,800円(税込) |
CPU | Core i7-12700K(水冷) | Core i7-12700K(水冷) |
GPU | RTX 3070 | RTX 3070 Ti |
メモリ | DDR4-3200 16GB | DDR4-3733 16GB |
SSD | NVMe 1TB | NVMe 1TB Gen4 |
HDD | 非搭載 | 非搭載 |
電源 | 750W GOLD | 800W GOLD |
マザボ | Z690 | Z690 |
公式 | 公式 | 公式 |
レビュー | 当ページ | レビュー |
パソコンケースレビュー
正面
新しいケースはユーザー目線に立ったモデルだ。GALLERIAのロゴが真ん中に位置している。吸気口が正面下部から両サイドに変わり排熱効率が大幅にアップしている。グラフィックボードなどのパーツの高性能化による発熱量をカバーするのに十分だ。
正面-LED
ゲートのようにLEDが張り巡らされていてオシャレだ。ソフトウェアからカラーを任意で変更することが可能だ。デザイン自体はコンセプトカーや工業プロダクトデザインを得意とするデザインハウスが担当している。無骨なデザインからより万人受けするデザインになったと言える。
I/Oパネル
I/Oパネルは本体の上部に斜めに配置されている。USB端子も豊富で利便性が高い。ゲーミングヘッドセットを使う際にもコードが曲がらず使い勝手がよい。天板にものを置くことも可能だ。
サイド
本体サイドには吸気口が見える。また、クリアガラスパネルを採用していてゲーミングPCらしさが演出されている。高級感のあるデザインは評価も高い。
管理人による総評(GALLERIA ZA7C-R37)

GALLERIA ZA7C-R37は、Core i7-12700K×RTX 3070搭載のゲーミングPCとなっている。WQHD環境でのゲームプレイを考えている方に最適だ。CPUには最新のCore i7-12700Kを搭載している。従来モデルのCore i7-11700Kから大幅にパフォーマンスが向上してRTX 3070とのバランスが取れないほどだ。Core i7-12700K搭載モデルとしては標準的な評価ながら、Core i7-12700搭載モデルと比べると割高ななにも事実だ。今は比較対象モデルを確認しておくとよいだろう。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
289,980円(税込) | Core i7-12700K | RTX3070 |
メモリ | SSD | HDD |
DDR4 16GB | 1TB | 非搭載 |
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