当記事では、ドスパラ「GALLERIA ZA7R-R36 7700X搭載」の詳細レビューをまとめている。第5世代RyzenシリーズのハイパフォーマンスモデルであるRyzen 7 7700Xを搭載したゲーミングPCだ。問題はRTX 3060搭載モデルで税込279,980円という価格にある。最新のCPUを搭載していてもこれだけ価格が高いと評価は上がらない。元々299,979円から2万円の値引きが適用となってもまだまだ状況は厳しい。Core i7-13700KやCore i7-13700搭載モデルを選ぶ方がコストを抑えられる。今後に期待したいモデルだと言える。
当ページの目次
GALLERIA ZA7R-R36 7700X搭載のスペック解説
ブランド名 | GALLERIA |
---|---|
製品名 | GALLERIA ZA7R-R36 7700X搭載 |
価格 | 299,979円(税込) |
CPU | Ryzen 7 7700X(水冷) |
グラフィックボード | GeForce RTX 3060 |
メモリ | DDR5-4800 16GB |
SSD | NVMe 1TB Gen4 |
HDD | 非搭載 |
電源 | 750W GOLD |
マザーボード | チップセットX670E |
おすすめ度 | Dランク |
評価 | ・コスパ 4.1 ・構成 8.0 ・品質/サポート 10.0 |
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各タイトルの対応表
FF15 | Apex Legends | FORTNITE |
---|---|---|
・4K ・WQHD | ・240fps ・144fps | ・240fps ・144fps |
★5つ=最高設定、★4つ=高設定、★3つ=標準設定、★2つ=低設定、★1つ=厳しいということだ。なお、対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解となっている。
GALLERIA ZA7R-R36 7700X搭載はRyzen 7 7700XとRTX 3060を搭載したミドルクラスのゲーミングPCだ。CPUのゲーム性能が高いため、ゲーム用途で真価を発揮する。しかしながら、RTX 3060の性能であればRyzen 7700Xはオーバースペックである。少しアンバランスな組み合わせだ。
設定次第でApex LegendsやFortniteのようなゲームであれば144Hz以上でプレイできる。設定を下げることで最新のゲームも高リフレッシュレートで楽しめる性能を有している。
GALLERIA ZA7R-R36 7700X搭載の性能まとめ
ゲーミングPCとは、グラフィックボードやCPUなどのPCパーツの集合体だ。ここでは特に重要なグラフィックボードとCPUについて分解して細かく見ていく。
PC初心者の方がスペックを見て性能をイメージすることは難しいだろう。一体として見るよりも一つずつのパーツを見ていくと理解がしやすいと考えている。
Ryzen 7 7700X(CPU)
Ryzen 9 7900X | |
Ryzen 9 5950X | |
Core i7-12700K | |
Core i7-12700 | |
Ryzen 9 5900X | |
Ryzen 7 7700X | |
Core i9-11900K | |
Core i5-12600K | |
Ryzen 5 7600X | |
Ryzen 7 5800X | |
Ryzen 7 5800X3D | |
Ryzen 7 5700X | |
Core i5-12400 | |
Ryzen 7 3700X |
GALLERIA ZA7R-R36 7700X搭載ではCPUにRyzen 7 7700Xを搭載している。第5世代Ryzenシリーズの高パフォーマンスモデルだ。従来モデルのRyzen 7 5700Xと比べて20%程度処理性能が向上している。プロセスの微細化によってクロック周波数を引き上げられたのが大きい。ゲーム実況などのクリエイター作業を考えている方にも最適だ。
競合モデルであるcore i7-12700よりも6%程度低くなっている。ゲーム適性もCore i7-12700には及ばないが、Ryzenシリーズの中ではトップクラスの性能を持つ。Ryzen 9シリーズとは違ってシングルCCXなのがポイントだ。CCX間でのやり取りがなくレイテンシが発生しない。結果的にゲームプレイに有利になるということだ。
GeForce RTX 3060(GPU)
RTX 3070 | |
RX 6700 XT | |
RTX 3060 Ti | |
RTX 2070 SUPER | |
RX 6650 XT | |
RX 6600 XT | |
RTX 2070 | |
RTX 3060 | |
RTX 2060 SUPER | |
GTX 1070 Ti | |
RTX 2060 | |
RX 6600 | |
GTX 1070 | |
RTX 3050 | |
GTX 1660 Ti | |
GTX 1060 6GB | |
GTX 960 |
当該モデルではグラフィックスにミドルクラスのRTX 3060を搭載している。従来モデルのRTX 2060と比べて19%程度グラフィックス処理性能が向上している。RTX 2060 SUPERと比べても少しだけ上回っている。RTコアが第2世代となりレイトレーシング性能は大きく向上している。もっともこのクラスのモデルだとまだまだレイトレーシング性能は物足りない。競合モデルであるRadeon RX 6650 XTと比べると7%程度パフォーマンスが低いが、フルHD環境でのゲームプレイだけを考えているなら十分通用するモデルだ。
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GALLERIA ZA7R-R36 7700X搭載の特徴
2万円の値引きも人を選ぶモデル
GALLERIA ZA7R-R36 7700X搭載は、CPUにRyzen 7 7700Xを搭載しており、RTX 3060の性能に対してCPU性能はかなり高めである。2万円の値引きが適用となったものの今でも人を選ぶモデルであることは変わらない。対抗モデルはCore i7-12700Kで、現行の第13世代には大きく差を広げられている。CPU処理性能はCore i5-13400程度、ゲーム性能はCore i7-13700に届いていない。Core i5-13600Kより少し低い程度に収まる形だ。
そのような立場を考えるとRTX 3060との組み合わせで27万円台はコストパフォーマンスに難があると言える。第5世代のRyzenはDDR5が必要となることや、最新のマザーボードが高価であることもコストパフォーマンス悪化に影響している。価格が落ち着けばもう少し価格を抑えることはできそうだ。そうなるまでは、低い性能で高い価格という最悪なモデルになりかねない。
現状はその評価に近いと言える。Ryzen 7 7700XはCPUの処理性能よりもゲーム性能に優れている。Intel製CPUよりもコア・スレッド数が少なく処理性能では勝てない。本来であればRTX 3070やRTX 3080のような高性能なGPUに対してバランスの取れるCPUだ。RTX 3060ではなかなか有用性を見出だせない。将来のことを考えると必ずしも悪い選択肢とはならない。
例えば、グラフィックボードの交換をする際、CPUのゲーム性能が高いことでCPUの交換が必要とならないケースも考えられる。パーツの交換で長く使用するなら悪くないのかもしれない。もっとも、GALLERIA ZA7R-R36の価格自体が安くないので、ハイクラス程度のモデルを選択した方がよい。やや自作傾向のあるユーザーには楽しみなモデルと言えなくもない。構成は悪くないので、性能よりも中身を重視するユーザー向けで、かなり人を選ぶモデルとなりそうだ。
強力な比較対象モデルの存在が脅威
Ryzen 7 7700XとRTX 3060を搭載して27万円台となると、比較対象のモデルは全く違う性能帯のモデルになる。例えば、CPUとGPUの性能のどちらも上回るCore i7-13700FとRTX 4070 Tiの組み合わせで税込28万円台だ。ズバリ比較対象に挙げたモデルがここになる。性能的に全く勝負にならない。27万円台というのは一部のハイエンドクラスが存在する価格帯だ。
ミドルクラスが存在していても選択肢に入ることはないだろう。それこそ、何か強みがない限り選ぶメリットがない。Ryzen 7 7700Xはまだ価格が下がっておらず、RTX 3060はほぼ下がりきった状態だ。本来であれば18万円台くらいが理想的な価格だ。対して、比較対象となるであろうモデルの多くは、最近になって価格が下がり始めたものばかりだ。
少し前まで30万円台だったモデルが徐々に30万円を下回るようになった。割高のモデルと割安のモデルが同じ価格帯にあれば勝敗は目に見えている。はっきり言うと、RTX 3060を搭載したGALLERIA ZA7R-R36の比較対象はRTX 4070 Tiを搭載したモデルだ。スコアだけで言えば90%ほどアップだ。仮にCPU性能が下回っていたとしても比べ物にならない。
それがCPU性能でも上回っているのだから比較対象に並ぶことすら異常だ。GALLERIA ZA7R-R36の価格がここから8万円ほど下がるまでは苦しい立場となることは必至だ。現時点では人を選ぶGALLERIA ZA7R-R36だが、別に優れたモデルがあるうちは事情があっても比較の項目でピックアップしているモデルをおすすめしたい。
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競合モデルとの比較
ブランド | GALLERIA | raytrek |
---|---|---|
イメージ | ||
製品名 | GALLERIA ZA7R-R36 7700X搭載 | raytrek 4CXFi 第13世代Core搭載 |
ケース | ミドル | ミドル |
価格 | 279,980円(税込) | 289,980円(税込) |
CPU | Ryzen 7 7700X(水冷) | Core i7-13700F |
GPU | RTX 3060 | RTX 4070 Ti |
メモリ | DDR5-4800 16GB | DDR4-3200 16GB |
SSD | NVMe 1TB Gen4 | NVMe 1TB |
HDD | 非搭載 | 非搭載 |
電源 | 750W GOLD | 750W GOLD |
マザボ | X670E | H770 |
公式 | 公式 | 公式 |
レビュー | 当ページ | レビュー |
圧倒的と言える差である。CPU性能も上回ることから、RTX 4070 Tiの性能が高すぎてCore i7-13700Fでは最大限引き出せないにしてもおすすめだ。メモリやSSDは後々交換や増設することで対応できる。交換しにくい性能が強力なモデルを選んでおきたい。そもそも、RTX 3060とRTX 4070 Tiが比較として並ぶこと自体が考えられない状況だ。
構成に優れていても、性能でそれ以上に突き放されている。raytrekシリーズの弱点だったケースも新シリーズになりカバーされた。現時点でGALLERIA ZA7R-R36をおすすめする理由がない。1万円高くなるが、1万円では到底届かない性能を持つraytrek 4CXFiをチェックしてほしい。
パソコンケースレビュー
正面
新しいケースはユーザー目線に立ったモデルだ。GALLERIAのロゴが真ん中に位置している。吸気口が正面下部から両サイドに変わり排熱効率が大幅にアップしている。グラフィックボードなどのパーツの高性能化による発熱量をカバーするのに十分だ。
I/Oパネル
I/Oパネルは本体の上部に斜めに配置されている。USB端子も豊富で利便性が高い。ゲーミングヘッドセットを使う際にもコードが曲がらず使い勝手がよい。天板にものを置くことも可能だ。
右側面
本体右側はシンプルだ。前面のメッシュ部分には青色のシートが内部に貼り付けられている。
左側面
本体サイドには吸気口が見える。また、クリアガラスパネルを採用していてゲーミングPCらしさが演出されている。高級感のあるデザインは評価も高い。
下側
本体下側にもファンが見える。メッシュパネルはワンタッチで取り外すことができてメンテナンス性に優れている。
背面
背面は参考として見て欲しい。搭載するグラフィックボードによって変わる可能性がある。
管理人による総評(GALLERIA ZA7R-R36 7700X搭載)
GALLERIA ZA7R-R36 7700X搭載は、Ryzen 7 7700X×RTX 3060搭載のミドルクラスのゲーミングPCだ。最新のRyzen 7 7700Xを搭載しているとは言ってもミドルクラスのモデルで税込27万円という価格では到底おすすめできない。2万円の値引きが適用となってもかなり割高だ。Ryzen 7 7700Xは確かに従来モデルよりも性能は高くなったが、この価格で納得できるほどではない。Intel第13世代CPUを選ぶ方が満足度が高いはずだ。もちろん価格を度外視すればミドルクラスとして十分なパフォーマンスを発揮する。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
279,980円(税込) | Ryzen 7 7700X | RTX3060 |
メモリ | SSD | HDD |
DDR5 16GB | 1TB | 非搭載 |
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