当記事では、ドスパラ「GALLERIA XA7C-R60S」の詳細レビューをまとめている。RTX 2060 SUPERを搭載したゲーミングPCはRTX 2070 SUPERとGTX 1660 SUPERに挟まれ表に出ることが少ない。しかし、このモデルに関してはうまく価格が調整されているため比較的おすすめしやすい。
当ページの目次
GALLERIA XA7C-R60Sのスペック解説
ブランド名 | GALLERIA |
---|---|
製品名 | XA7C-R60S |
価格 | Windows 10 / 149,980円 |
CPU | Core i7-10700F |
グラフィックボード | GeForce RTX 2060 SUPER |
メモリ | DDR4-2666 16GB |
SSD | NVMe 512GB |
HDD | 非搭載 |
電源 | 650W BRONZE |
マザーボード | チップセットH470 |
コスパ | ★★★★★★★☆☆☆7.1 |
各タイトルの対応表
X4:Foundations | PUBG | 黒い砂漠 | FF14 | Fortnite |
---|---|---|---|---|
![]() ★★★★☆ | ![]() ★★★★☆ | ![]() ★★★★★ | ![]() ★★★★★ | ![]() ★★★★★ |
★5つ=最高設定、★4つ=高設定、★3つ=標準設定、★2つ=低設定、★1つ=厳しいということだ。なお、対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解となっている。
GALLERIA XA7C-R60Sの性能まとめ
当該モデルは非常に高いゲーミングパフォーマンスを持っている。ただ、PC初心者の方がスペックを見てもなかなか性能面をイメージすることができないかもしれない。ここでは具体的に当該ゲーミングPCに搭載されているパーツについて解説していく。
RTX 2060 SUPER(GPU)
RTX 2060 SUPERは、上位のRTX 2070 SUPERの影に隠れていまいち人気が伸びないGPUだ。ゲームを快適にプレイするには必要十分が、GTX 1660 SUPERで事足りたり、RTX 2070 SUPERが必要になったりと中途半端な部分がある。
決して悪いものではなくても、価格的なメリットがほとんどなかった。今は価格も引き下げられておすすめしやすいグラフィックボードとなっている。性能自体は素晴らしいので、予算の上限であればおすすめする。
Core i7-10700F(CPU)
Core i7-10700Fは、8コア16スレッドとマルチスレッド性能の高いCPUだ。ゲーム用途においては最も性能の高いモデルの一つとなっている。RTX 2060 SUPERをゲームで活かすためだけなら少しオーバースペック気味かもしれない。CPU性能が高いことはパソコンにとってマイナスにはならない。
RTX 2060 SUPERを活かしたゲームプレイ+配信、CPU負荷のかかる作業を行うのであれば必要となる性能だ。ゲーミングPCの枠を超えた用途で性能を発揮する。多少のオーバースペックは気にせず選択するのも悪くない。Core i7-9700と同等の価格でCore i9-9900の性能なら利点の方が大きい。
総合性能
GALLERIA XA7C-R60Sの性能は既存のゲームの推奨環境を全てクリアしている。X4を最高設定で快適にプレイするためには少しギリギリではある。それでもX4が異常なだけで最新のゲームでもRTX 2060 SUPERがあれば対応できる。最高設定を避ければ144hz以上の高リフレッシュレートにも対応可能だ。ミドルエンドの性能は本格的なゲームプレイに適した性能である。
競技性の高いゲームではRTX 2060 SUPER以上のGPUがあると心強い。ミドルクラスとは一味違う環境は、競い合う場面で有利になるのではなく、不利にならないためのものだ。ワンランク上の環境を体感しやすい性能帯でもある。一方で、ゲームを快適にプレイするだけならここまでの性能は必要ない。第10世代のCore i7-10700Fはマルチコア性能に長けている。
それはゲーム以外の用途で非常に重要なことだ。配信や動画作成に掛かる程度の負荷なら十分賄える。CPU性能が求められる作業であってもCore i7-10700Fであれば十分だ。現状、多くの用途でCore i7-10700Fはオーバースペックと言える。少し先の未来では求められる性能でもある。製品寿命が長くなると考えれば選んで損のないCPUと言えるだろう。
GALLERIA XA7C-R60Sの特徴&強み
値下げで評価アップ!今の狙い目モデルへ
ドスパラのRTX 2060 SUPER搭載モデルは一律1万円の値下げが適用された。GALLERIA XA7C-R60Sも例外ではない。これまで価格が下がらず評価の上がらなかったRTX 2060 SUPERはここにきて日の目を見る。GPUとしての評価は高くても、RTX 2070 SUPERの影に隠れ、力を入れるショップもなかった。
この値下げはRTX 2060 SUPER搭載モデルが正しく評価される形となった。その上でユーザーに新たな選択肢を提示する素晴らしい変化だ。この変化はGTX 1660 SUPERなどのミドルクラスのGPU搭載モデルに影響を与えるかもしれない。少し構成が充実したミドルクラスは139,980円程度にまで価格が上がる。そういった製品に対抗できる価格設定だ。
税抜14万円台にRTX 2060 SUPER搭載モデルが並ぶのは自然である。これまでそういったモデルがほとんどなかったのは不思議だ。RTX 2060 SUPERの登場から考えれば遅すぎる価格の変化だ。夏の終わりに一気に注目モデルとなり、今最も熱い狙い目モデルに昇華した。価格が下がること自体にマイナス要素はない。構成こそ違えど、従来のGALLERIA XVよりも優れたCPUを搭載して、さらに値段が下がっている。
これこそミドルエンドクラスに求められていた価格でありモデルである。ミドルクラスから少し手を伸ばせば届く距離にワンランク上のモデルがある。影に隠れ続けたモデルが、今回の値下げによって人気モデルになれるステージが用意された。
もしもドスパラがこの価格設定を1年、少なくとも半年早く行っていれば市場に大きな影響を与えていただろう。それが少し遅れた今でも、十分衝撃的である。性能そのままに選びやすくなったGALLERIA XA7C-R60Sは要チェックだ。
評価は高くてもまだまだ伸び代がある
GALLERIA XA7C-R60Sは、RTX 2060 SUPER搭載モデルとしての評価も高く今イチオシとも言えるモデルだ。その一方でコストパフォーマンスは評価ほど高くない。これはRTX 2070 SUPERなど、他のGPUの影響を受けているからだ。RTX 2060 SUPER自体の価格は随分前から下がっている。搭載モデルはその最適化が行われていなかった。ようやく適正価格に落ち着いただけのことだ。
RTX 2060 SUPERは元々コストパフォーマンスに長けたGPUだ。適正価格になっただけで下位と上位に対してアドバンテージを得ることができる。登場時から適正価格だったとすれば、このタイミングで圧倒的なモデルになっていたかもしれない。そして、GALLERIA XA7C-R60Sは圧倒的なモデルになれる可能性をまだ秘めている。現時点でドスパラは新ケース採用による値上げに対して、価格を下げていない。
GALLERIA XA7C-R60Sの値下げはGPUに対して行われたに過ぎない。CPUもCore i7-10700からより安価なCore i7-10700Fに変更された。まだまだ価格が下がる可能性は十分あるということだ。それこそ、別のRTX 2060 SUPER搭載モデルは税抜13万円台、12万円台もあり得る。本格的にミドルクラスを脅かすモデルとして君臨する日も近いだろう。
コストパフォーマンスは確かに伸び悩んでいる。それはつまり、まだ伸びしろを残していることに他ならない。能ある鷹は爪を隠すと言うが、このまま隠し続けて終わるのではないかと危惧していた。それだけにこの変化に純粋に興奮している。時代の幕を開けるのはいつもドスパラだ。その後に続くショップが一体どれだけ優れた製品を登場させるのか、今から楽しみである。
パソコンケースレビュー
正面
新しいケースはユーザー目線に立ったモデルだ。GALLERIAのロゴが真ん中に位置している。吸気口が正面下部から両サイドに変わり排熱効率が大幅にアップしている。グラフィックボードなどのパーツの高性能化による発熱量をカバーするのに十分だ。
正面-LED
ゲートのようにLEDが張り巡らされていてオシャレだ。ソフトウェアからカラーを任意で変更することが可能だ。デザイン自体はコンセプトカーや工業プロダクトデザインを得意とするデザインハウスが担当している。無骨なデザインからより万人受けするデザインになったと言える。
I/Oパネル
I/Oパネルは本体の上部に斜めに配置されている。USB端子も豊富で利便性が高い。ゲーミングヘッドセットを使う際にもコードが曲がらず使い勝手がよい。天板にものを置くことも可能だ。
サイド
本体サイドには吸気口が見える。また、クリアガラスパネルを採用していてゲーミングPCらしさが演出されている。高級感のあるデザインは評価も高い。
似ているモデルとの比較
ブランド名 | GALLERIA | GALLERIA |
---|---|---|
イメージ | ![]() | ![]() |
製品名 | XA7C-R60S | XA7R-R60S |
価格 | 149,980円 | 145,980円 |
CPU | i7-10700F | Ryzen 7 3700X |
GPU | RTX 2060 SUPER | RTX 2060 SUPER |
メモリ | DDR4-2666 16GB | DDR4-2666 16GB |
SSD | NVMe 512GB | NVMe 512GB |
HDD | 非搭載 | 非搭載 |
電源 | 650W BRONZE | 650W BRONZE |
チップセット | H470 | B550 |
公式 | 公式 | 公式 |
レビュー | 当ページ | レビュー |
比較対象はGALLERIA XA7R-R60Sだ。違いはCPUがRyzen 7 3700Xであることと価格が4,000円安いことだ。この2製品はCPUの違いで特性が異なる。ゲームを中心に考えるならCore i7-10700Fを搭載したGALLERIA XA7C-R60Sが適している。
一方で、ゲーム以外の用途も考えるならRyzen 7 3700Xを搭載したGALLERIA XA7R-R60Sが適している。CPUの持つ特性がそのままモデルに反映されている。そのため、非常に分かりやすい。ゲームか、それ以外も重視するか。ただそれだけのことだ。
Core i7-10700Fは総合的な性能も優れている。Ryzen 7 3700Xほどではないにしても、ゲーム以外への対応力はまずまずだ。反対にRyzen 7 3700Xは総合力はCore i7-10700Fを上回っていても、ゲーム性能で及ばない。どちらもオールラウンドに対応できる性能はあっても、得意な分野が違っている。自分に適した性能を選択してほしい。
管理人による総評(GALLERIA XA7C-R60S)

GALLERIA XA7C-R60Sは、RTX 2060 SUPER×i7-10700F搭載のゲーミングPCだ。性能的には非常に高いモデルでFULL HD環境を最高設定で快適にゲームプレイが可能だ。レイトレーシングなどにも対応することが可能だ。WQHD環境にも対応できるポテンシャルを持っている。メモリ16GB、SSD 512GB NVMe対応と構成も十分だ。
価格が1万円安くなったことで評価は急上昇中だ。税抜14万円台でRTX 2060 SUPER搭載モデルが手に入ると考えるとおすすめしやすい。それでもコストパフォーマンスはまだまだ伸び代があると考えている。CPUが内蔵グラフィックス非搭載のCore i7-10700Fを搭載しているのもポイントだ。もう数千円安くなるかあるいはストレージの強化が図られると好ましい。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
149,980円 | Core i7-10700F | RTX2060 SUPER |
メモリ | SSD | HDD |
DDR4 16GB | 512GB | 非搭載 |
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こんにちは。
フルHD環境を考えている初心者です。
そこで候補にしているのが、現在
1 NEXTGEAR-MICRO im620SA1-TD
2 GALLERIA XV
どちらもメモリのみ16GBにカスタマイズで考えています。
PCの環境はネット環境以外殆ど一から揃えるつもりで値段を比べてみると、キーボードが付属していない&光学ドライブ追加で1と2の値段が税込で1万円程しか変わらないとわかりました。
そこで、PCのスペックを見てXVを選ぶか、キーボードを良いものにするつもりでNEXTGEARを選ぶか、迷っています。
(XVは付属のキーボードを使うつもりですが、仮にNEXTGEARを選ぶ場合、折角なので少し良いもの(一万円程)のキーボードを買おうかと考えています。)
この事について、ご意見をお聞かせ願えませんでしょうか。
私は、長く使えそうな、スペックの高いXVを選ぶべきだと思っているのですが…。
拙い文章ですみません(◞‸◟)
こんにちは。
コメントありがとうございます。
お問い合わせいただきました件につきましてご回答申し上げます。
メモリをカスタマイズしての運用を考慮しているようですので、焦点は付属品の有無と言ったところでしょうか。
○付属品<性能
私としてはゲーミングPCを選ぶ場合は性能をある程度重視したほうが良いと考えます。
なぜなら、キーボード等のデバイスは交換や買い替えが簡単ですが、性能部分は交換や買い替えが難しく価格も安くないからです。
○予算を取れるならXVの上位互換のZVがおすすめ
CPU性能はim620SA1-TD、グラフィックボードの性能はGALLERIA XVに軍配が上がります。
しかしながら、im620SA1-TDはおすすめ度やコストパフォーマンスは優秀であっても、予算がそれより多く取れるのであれば少し話が変わります。
例えばGALLERIA XVのメモリを16GBにカスタマイズするのであれば、上位モデルであるGALLERIA ZVを推奨します。
こちらは現在値引きされており、GALLERIA XVと比べて1万円高いですがメモリが標準で16GB搭載されています。
GALLERIA XVのメモリをカスタマイズするのに12,600円かかることを考えればこれだけでもお得です。
更に、GALLERIA XVの弱点でもあるCPUが強化され、i7-9700Kとなりますのでim620SA1-TDと同等になります。
○結論
現在候補に上がっている
1 NEXTGEAR-MICRO im620SA1-TD
2 GALLERIA XV
この2つの良いところを兼ね揃えたGALLERIA ZVを一度確認してみてください。
https://www.dospara.co.jp/5shopping/detail_prime.php?tg=13&tc=30&ft=&mc=8504&sn=0&tb=2
初めまして、さくたです。
黒い砂漠をやりたい初心者です。
ゲーミングPCを買いたいのですが、何が良くて何が駄目なのかさっぱりです。
それと、PC本体はお勧めされているものを買おうと思っているのですが、調べてみると液晶モニタを買わなければいけないと初めて知りました。そこでお勧めの物を教えていただけないでしょうか?それと、一から全てをそろえる場合の総額を教えていただけますか?
はじめまして。コメントありがとうございます!
黒い砂漠をプレイすることを前提に解説します。
まず、黒い砂漠をプレイするために必要な性能はミドルスペック程度です。
つまり、GTX1060以上が良いと思います。
今後のアップデートで負荷が高くなることを考慮した上で幾つかピックアップ。
○黒い砂漠のプレイにおすすめのゲーミングPC
・GALLERIA ZV
現在キャンペーン中でお得。最高設定、あるいはそれに近い設定でのプレイが可能。
https://www.dospara.co.jp/5shopping/detail_prime.php?tg=13&tc=30&ft=&mc=8504&sn=0&tb=2
送料・税込172,778円
・LEVEL-R039-i5K-ROVI
価格を少し抑えたいのであれば同じくキャンペーン中のこのモデルがおすすめです。
https://www.pc-koubou.jp/products/detail.php?product_id=666770
送料・税込153,338円
・NEXTGEAR-MICRO im620SA1-TD
価格を更に削りたいのであればGTX1060なども候補に入ると思います。
https://www.g-tune.jp/campaign/sale/collaboration/gamingpcs/
送料・税込143,424円(マウス、キーボード、光学ドライブ無し)
○おすすめのモニター
モニターは24インチが一般的なサイズで、14,000円ほどで販売されています。
・ASUS VZ239HR
スタイリッシュで選びやすいモニター
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・BenQ GL2460BH
機能的でゲーム向けなモニター
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・ASUS VG248QE
144hz対応ゲーミングモニター
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○全体で15万円~揃えることができる
パソコンとモニターで15万円~19万円ほどでしょうか。モニターは探せばもう少し安いのがあるかもしれません。ただし、パソコンのほうは価格をこれ以上下げると性能も一緒に下がってしまうのでこの辺りが落とし所かと思います。
もちろん、予算的に厳しいというのであればもっとギリギリを攻めたモデルもあります。ゲームを快適にプレイするためのゲーミングPCですので、あまりおすすめはできませんが…。
以上です。よろしくお願いいたします。