当記事では、パソコン工房「LEVEL-M046-iX4-RWS」の詳細レビューを行っている。RTX 2070 SUPER搭載の最安値クラスのゲーミングPCだ。CPUにミドルクラスのCore i5-10400を搭載することで価格の引き下げに成功した。
当ページの目次
LEVEL-M046-iX4-RWSのスペック解説
ブランド名 | LEVEL∞ |
---|---|
製品名 | LEVEL-M046-iX4-RWS |
価格 | Windows 10 / 118,980円 |
CPU | Core i5-10400 |
グラフィックボード | GeForce RTX 2070 SUPER |
メモリ | DDR4-2666 16GB |
SSD | 480GB |
HDD | 非搭載 |
電源 | 700W BRONZE |
マザーボード | チップセットB460 |
コスパ | ★★★★★★★☆☆☆7.1 |
各タイトルの対応表
X4:Foundations | PUBG | 黒い砂漠 | FF14 | Fortnite |
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★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
★5つ=最高設定、★4つ=高設定、★3つ=標準設定、★2つ=低設定、★1つ=厳しいということだ。なお、対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解となっている。
LEVEL-M046-iX4-RWSのゲーミング性能
ミドルクラスのCore i5シリーズとハイクラスのRTX 2070 SUPERを組み合わせたゲーミングPCだ。性能が高くなった第10世代のCore i5-10400だからできた組み合わせだ。RTX 2070 SUPERの性能を引き出すにはCore i7-9700程度の性能は必要だ。それに近い性能を持つCore i5-10400ならまずまずバランスは取れる。ゲームに特化したモデルならこれで十分かもしれない。
ゲーム以外への対応力は他のハイクラスのゲーミングPCと比べると落ちる。第10世代になってもCore i5のマルチコア性能はCore i7に比べて伸びが悪い。総合的なパフォーマンスが求められる現行のモデルと違い、旧世代の性能特化のモデルに近い。第9世代のCore i5-9400ではバランスは取れない。そのため、LEVEL-M046-iX4-RWSは第10世代の性能を活かした型にはまらないモデルと言える。
このモデルが登場するまで、RTX 2070 SUPERにはCore i7-10700が最上だと考えていた。それは性能のバランスよりも、最新の性能によるゲーム以外への用途の広がりにある。配信や動画投稿が一般的になった今、そういった性能も重要である。Core i7-10700であれば、RTX 2070 SUPERを活かしつつ総合的な性能を高める効率のよい組み合わせだ。
従来よりの性能が上がったと言えど、どこかCore i5を軽視していたのかもしれない。凝り固まった頭をほぐす常識破りのモデルだ。グラフを見ても分かる通り、その常識破りなモデルが性能のバランスをまずまず無難に保っている。Core i5-10400はもっと評価されるべきCPUなのかもしれない。
LEVEL-M049-iX7-RWSの特徴&強み
コスパ指標は低いがおすすめ度は高い
LEVEL-M046-iX4-RWSの魅力は。税抜12万円台という価格の安さにある。Core i5自体のコストパフォーマンスに関して言えばそこまで突出したものではない。それはCore i5-10400とCore i7-10700の価格差及び構成の差を考慮すると少し安い程度になるからだ。価格設定は至って順当なものだ。当サイトのコストパフォーマンス評価は価格に対する性能に構成も加えているので、構成の乏しいLEVEL-M046-iX4-RWSは評価があまり高くない。
着目すべき点はCore i5-10400とRTX 2070 SUPERを組み合わせたことだ。人気の高いRTX 2070 SUPERは各ショップが力を入れていた。そのほとんどがCore i7、Core i9を搭載していた。価格を抑えるために構成を削っているものも珍しくない。ありきたりのモデルの中で、価格や構成での差を競い合っていた。Core i5を搭載したモデルはそもそもの数がかなり限られていた。
Core i5-10400を搭載するという発想がなく、登場の衝撃は凄まじく感じた。ただ、これは今だからできることでもある。CPUの価格が落ち着き、RTX 30シリーズの発表でRTX 2070 SUPERの価格が下がり始めたからだ。例えば、Core i7-10400とGTX 1660 SUPERを搭載したモデルが129,800円程度、Core i5-10400とGTX 1660 SUPERを搭載したモデルが8万円台で登場していたこともある。CPUの価格差は搭載モデルになると最大4万円の開きが出る。
Core i7-10400とRTX 2070 SUPERを組み合わせたモデルが15万円台であることを考えれば、今なら不可能ではない。最終盤になって登場させたのは柔軟性のあるパソコン工房だからだろう。コストパフォーマンスの評価よりも、ミドルクラスより安くRTX 2070 SUPER搭載モデルが入手できること。それが何よりおすすめの理由だ。筆者自身、ミドルクラスとどちらかを選ぶとするなら確実にLEVEL-M046-iX4-RWSを選ぶ。
性能について理解して選ぶべきモデル
LEVEL-M046-iX4-RWSは税抜121,980円という低価格を実現したRTX 2070 SUPER搭載モデルだ。現行のゲーミングPCを知っているなら、これがどれほど凄まじいことなのか分かるはずだ。一方で、CPU性能や構成で他のRTX 2070 SUPER搭載モデルに差をつけられている。性能の高いモデルを探すならそれに見合った構成のモデルの方がよいこともある。
予算をできるだけ抑えてGPU性能にのみ特化したモデルを探すならLEVEL-M046-iX4-RWSしかない。価格は最強の武器になる。ただし、それは構成が見合っていればの話だ。今の所LEVEL-M046-iX4-RWSは他のショップにない構成だからこそおすすめできているに過ぎない。他ショップが同等のモデルを販売した場合、評価通り埋もれてしまうかもしれない。
製品自体の強みは価格だけだ。おすすめの理由も他にない構成だからという他ショップの動向によるものである。悪く見れば悪く見え、良く見れば良く見える。そういう不思議な性質を持つゲーミングPCと言える。RTX 2070 SUPERにはCore i7以上が必須というわけではない。
しかし、他のショップがCore i7以上を採用するにはそれなりの理由がある。CPUがボトルネックとなり、性能を上手く引き出せない可能性があるということだ。Core i5だと高リフレッシュレートでの安定性も変わってくる。Core i7+RTX 2060の方が安定する場面も存在するだろう。LEVEL-M046-iX4-RWSに対しては性能やコストパフォーマンスではなく、予算で選ぶ必要のあるモデルだ。
ゲーミングPC選びは予算で決めずに性能で決める方が堅実だ。型破りなモデルを型にはめて考えるのは違うかも知れない。それでも、性能に対して理解だけはしてほしい。初心者から上級者まで幅広く支持を受けるミドルクラスと同等の価格であるがゆえに、初心者が選んでしまう可能性もある。
十分高い性能であっても、性能を理解した上で選択してほしい。もっとも、LEVEL-M046-iX4-RWSの場合は用途や性能よりも好みによるところが大きい。ハイクラスの性能を求めるユーザーがCPU性能を妥協するのはよい選択とは言えないだろう。
パソコンケースレビュー
当該モデルで採用されているのはLEVEL∞のミニタワーケースだ。赤を基調とした落ち着いたデザインはインテリアとしても映える。圧迫感がなく大きなパソコンを避けたいという方にもぴったりだ。
競合モデルとの比較
ブランド名 | LEVEL∞ | G-Tune |
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イメージ | ||
製品名 | LEVEL-M046-iX4F-RWS | HL-B |
価格 | 118,980円 | 189,800円 (139,800円) |
CPU | Core i5-10400 | Core i7-9700 |
GPU | RTX 2070 SUPER | RTX 2070 SUPER |
メモリ | DDR4-2666 16GB | DDR4-2666 16GB |
SSD | 480GB | NVMe 256GB |
HDD | 非搭載 | 2TB |
電源 | 700W BRONZE | 700W BRONZE |
マザーボード | B460 | B360 |
公式 | 公式 | 公式 |
レビュー | 当ページ | レビュー |
この比較はCPU性能が焦点となる。Core i5-10400か、Core i7-9700かだ。どちらにも特徴はある。ゲーム性能を重視るならG-Tune HL-B、価格を重視するならLEVEL-M046-iX4F-RWSだ。どちらを選んでもメリットとデメリットはあるので、納得した方を選ぶくらいでいいだろう。
管理人による総評(LEVEL-M046-iX4-RWS)
(+) RTX 2070 SUPER搭載の最安値クラスモデル
(+) 高リフレッシュレートでのゲームプレイに対応可能
(-) Core i5-10400搭載でゲーム以外への対応力は弱め
LEVEL-M046-iX4-RWSは、RTX 2070 SUPER×i5-10400搭載のゲーミングPCだ。ハイクラスのGPUとミドルクラスのCPUを搭載した異色の一台となっている。これだけ価格が抑えられていればGPUとGPUのアンバランスさをカバーできる。第10世代になってCore i5シリーズでも十分戦えるレベルに引き上げられている。また、メモリ16GB・SSD 480GBと構成も最低限必要なものを兼ね備えている。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
118,980円 | Core i5-10400 | RTX2070 Super |
メモリ | SSD | HDD |
DDR4 16GB | 480GB | 非搭載 |
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