ドスパラが販売するゲーミングPC「GALLERIA XA7C-R57T Intel Core Ultra搭載」についてレビューをまとめた。Core Ultra 7 265F×GeForce RTX 5070 Ti搭載のハイクラスの一台だ。4K環境にも対応できるポテンシャルを持つ。DLSS 4.0をサポートしていて対応タイトルならより高いフレームレートを実現できる。Core Ultra 7 265Fのゲーム適正の低さがやや気になるところだが、GeForce RTX 5070 Tiとのバランスを取る上で最低限のゲーム性能を有している。
そこが気になるならCore i7-14700F搭載モデルを選択するとよい。コストパフォーマンスは7.2と優秀な数値だ。高い性能と充実した構成を持つハイクラスのゲーミングPCである。価格に関しては特別優れているという印象はない。性能と構成で評価をここまで高めていると言ってもいい。選びやすさよりも実用性を重視したモデルである。初心者の方よりも、性能やゲーム環境を意識する中級者以上に適したモデルだ。
- 長所
-
- 用途を選ばない高い性能
- 扱いやすい充実した構成
- 最新パーツ採用モデル
- 人気のガレリアブランド
- 短所
-
- 価格が少し高め
- CPU性能は旧世代に劣ることがある
- こんな方におすすめ
-
- 最新モデルを探している方
- カスタマイズ不要の完成されたモデルを求める方
- 最新のゲームも幅広くプレイしたい方
GALLERIA XA7C-R57T Intel Core Ultra搭載のスペック
メーカー | ドスパラ |
---|---|
ブランド名 | GALLERIA |
製品名 | GALLERIA XA7C-R57T Intel Core Ultra搭載 |
価格 | 339,980円 |
CPU | Core Ultra 7 265F(レビュー) |
CPUクーラー | 空冷 |
GPU | GeForce RTX 5070 Ti(レビュー) |
メモリ | DDR5-5600 32GB |
SSD | 1TB Gen4 NVMe |
電源 | 750W 80PLUS GOLD |
マザーボード | チップセットB860 |
納期 | 翌日出荷 |
おすすめ度 | Aランク |
評価 | ・コスパ 7.2 ・ショップ評価 9.9 |
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GALLERIA XA7C-R57T Intel Core Ultra搭載のカスタマイズを評価
パーツ | おすすめ度 | 詳細 |
---|---|---|
OS | 変更なし | |
オフィスソフト | 変更なし | |
リカバリーメディア | 変更なし | |
セキュリティソフト | 変更なし | |
CPU | 変更なし | |
CPUファン | (水冷式) PCCOOLER DA240 ARGB BK (ARGBライティング対応) +8,800円 |
|
CPUグリス | 変更なし | |
電源 | 850W 電源 (80PLUS GOLD) +8,000円 | |
メモリ | 変更なし | |
SSD | 変更なし | |
パーティション分割 | 変更なし | |
SSD2 | 変更なし | |
ハードディスク/SSD | 変更なし | |
ハードディスク(追加1) | 変更なし | |
光学ドライブ | 変更なし | |
ケース | 変更なし | |
フロントケースファン | 14cm ケースファン(ARGBライティング対応) +3,000円 | |
リアケースファン | 14cm ケースファン(ARGBライティング対応) +1,600円 | |
トップケースファン | 14cm ケースファン(ARGBライティング対応) x2 追加 +3,000円 | |
ドレスアップカラーネジ(ケース背面4箇所) | ドレスアップカラーネジ(レッド) +2,000円 | |
ドレスアップカラーネジ(電源・背面拡張スロット・マザーボード) | ドレスアップカラーネジ(レッド) +2,000円 | |
アクセサリ | 変更なし | |
拡張リアスロット | 変更なし | |
拡張リアスロット1 | 変更なし | |
無線LAN | Wi-Fi6+Bluetooth(R)5.2対応 無線LAN +8,000円 | |
セーフティサービス | 月額980円 | |
延長保証 | 3年保証(通常1年+延長2年)+33,998円 |
一般的なBTOパソコンで人気のカスタマイズ項目についてイエローのマーカーで示している。GALLERIA XA7C-R57Tは構成のカスタマイズではなく、デザインに影響を与える箇所を中心に候補を挙げた。メモリなど必要性の高い箇所は標準で優れていることもあり、カスタマイズの重要度は高くない。
おすすめはフロント・リア・トップのケースファンだ。ARGBライティングに対応したLEDファンに変更すれば、一気に派手なゲーミングPCらしい見た目になる。派手さを求めるなら必須とも言える変更箇所だ。サイドパネルのガラス部分から漏れ出す光は高揚感を引き出してくれそうだ。
これに加えて、ドレスアップカラーネジも検討したい。見た目に大きな影響は与えないが、ケースにアクセントを加える。便宜上おすすめにレッドを指定しているが、好みの色を選択するといい。ケースの背面や内部のマザーボードの固定などの色を変更すると、それだけで受ける印象は変わる。ありきたりな黒いネジから解き放たれると、おしゃれさをアピールできるはずだ。
構成では電源が候補になるくらいだ。CPUやグラフィックボードを交換して長く使うなら、今後のことを考えて850Wに容量アップは検討したい。標準構成では750W 80PLUS GOLDでも不足のない電源だ。電源に不満がなければ変更する必要はないだろう。
保証に関しては考え方次第だ。将来の出費を少しでも抑えたいなら検討してもよい。セーフティサービスなら物理破損や水漏れなどもカバーできる。あとから加入することはできないので購入段階で検討する必要がある。なお、カスタマイズについては3Dカスタマイズシミュレーターを活用してみるとよいだろう。カスタマイズでどのように変化するのかを目で見て確認できる。
関連記事:ドスパラの3Dシミュレータが凄い!
GALLERIA XA7C-R57T Intel Core Ultra搭載の性能とゲーム適正
パソコンは多くのパーツを搭載して初めてパソコンとして成立する。その中でもCPUとグラフィックボードは、ゲーミングPCの性能を決める重要なパーツだ。この2つのパーツに焦点を当てて詳細な性能を見ていく。パソコンにあまり慣れていない方にとって、スペックや型番を見て性能をイメージすることは難しいはずだ。性能を数値とグラフで見ることで、それぞれの性能を理解しやすいと考えている。
Core Ultra 7 265F(CPU)
CPUにはCore Ultraシリーズ2のCore Ultra 7 265Fを搭載している。Core i7-14700の後継モデルだが、ゲーム性能は5%-6%程度劣ってしまう。タイトルによっては上回ることがあるが、全体で見れば劣ると考えておこう。今後アップデートで改善されることを期待したい。Ryzen 5 9600Xと同程度のゲーム性能を持つに留まる。マルチコア性能についてはCore i7-14700をしっかり上回っている。ハイパースレッディングの廃止で20コア28スレッドから20コア20スレッドへとスペックダウンとなったが、IPCの改善もありパフォーマンスは引き上げられている。ゲーム実況などのクリエイティブ用途に最適だ。
GeForce RTX 5070 Ti(GPU)
GPUにはBlackwell世代のハイクラスのGeForce RTX 5070 Tiを搭載している。メインターゲットはWQHDだ。従来モデルのGeForce RTX 4070 Ti SUPERと比べると10%弱パフォーマンスが向上している。GeForce RTX 4070 Tiと比べると13%程度高い。競合のRadeon RX 9070 XTと同等だ。Radeon RX 9070 XTと比べた時の強みはレイトレーシング及びアップスケーリングにある。特にアップスケーリング技術であるDLSSは最新のDLSS 4.0(マルチフレーム生成)をサポートしていて対応タイトルでは高いパフォーマンスを発揮する。
CPUとGPUのバランス
CPUとGPUのバランスはまずまずといったところだ。タイトルによってはCPUのボトルネックが発生する可能性があるが、そこまで極端にフレームレートが落ち込むことはないだろう。不安があれば電力制限の解除などで底上げをすればいい。その場合はCPUクーラーのアップグレードが必須だ。
GALLERIA XA7C-R57T Intel Core Ultra搭載の特徴&注意点
充実した構成が魅力のモデル
平均を上回る充実した構成が特徴のゲーミングPCだ。SSDは1TB Gen4 NVMe、メモリは32GBが標準搭載となる。このクラスになればSSD 1TBが最低限と言える。性能の高いモデルはプレイできるゲームに制限がない。多くのタイトルをプレイしたいと考えるユーザーも多いはずだ。
最新のゲームや一部オンラインゲームでは200GBを超える容量のものもある。そういったゲームをプレイできる環境にありながら、プレイしたいと思う度に容量確保のためにアンインストールしなくていい。容量に余裕があることで、多くのゲームをプレイできる。もちろん、ストレージを使用するのはゲームだけではない。
動画の撮影や保存に加え、動画の編集にも容量は必要になる。ゲーミングPCはゲームをプレイするためだけのパソコンではない。ゲームを含めた多くの用途に対応できる性能を有している。幅広い用途に対応できるモデルだからこそ、それだけ容量が必要な場面も増える。
また、Core Ultra 7 265FとGeForce RTX 5070 Tiの組み合わせなら、メモリ容量は16GBでは物足りない。32GBとカスタマイズなしで必要十分な容量を搭載しているのはありがたい。ストレージとメモリの容量に余裕があるだけで、ゲーミングPCへの満足度は高くなる。GALLERIA XA7C-R57Tのように構成が充実したモデルは価格が高くなりがちだ。それでもそれに見合った構成を持っていれば、選んで後悔するようなモデルにはならない。
GALLERIA XA7C-R57Tは、コストパフォーマンスの評価以上に価値のあるモデルと考えている。基本的な構成がしっかりしており、カスタマイズで補うべき箇所がほとんどない。この完成度の高さこそ、GALLERIA Xシリーズの特徴であり魅力だ。誰にとっても扱いやすく、用途を選ばないのは性能だけではなく構成のよさも影響している。予算に余裕があるなら、GALLERIA XA7C-R57Tはおすすめしやすいモデルだ。
価格の高さが小さなネック
GALLERIA XA7C-R57Tは339,980円で販売されている。性能や構成を考えれば決して高くない。ただ、ここで言う高くないというのは、割高ではないというニュアンスだ。ゲーミングPCで300,000円を超えるモデルは、ゲーマーから選ばれる価格帯とは言えない。ゲーミングPCで人気の価格帯は150,000円前後だ。当サイトの「コスパ最強のゲーミングPCおすすめランキング12選」を見ればわかる。
次いで200,000円前後となっているように、予算の上限をこのあたりに考える方が多い。そして最近は100,000円以下でコスパの高いモデルも増えてきている。低価格帯と呼べるモデルも人気を集めている。この現状から見てもわかるように、ゲーミングPCで300,000円は決して安いものではない。ターゲットとなるユーザーも必然的に少なくなる。GALLERIA XA7C-R57T Intel Core Ultra搭載は選びやすいモデルとしてはおすすめできない。
300,000円はひとつのボーダーのように感じる。どれだけ高くても300,000円以下で考える方が多いのではないか。それはBTOメーカーが公表しているゲーミングPCの人気ランキングを見てもわかる。ほとんどのメーカーで300,000円を超えるモデルが1位になることはない。339,980円のGALLERIA XA7C-R57Tは手が届きにくい。それは現在のGALLERIAシリーズのランキングにランクインしていないことからもわかる。
モデル自体は悪くなくても、予算内に収まらないモデルは候補にも入らない。キャンペーンやセールで大きく価格を下げない限り、おすすめしにくいモデルである。過去にキャンペーンモデルに選ばれた実績もあることから、GALLERIA XA7C-R57Tにも十分チャンスはあると言える。少し様子を見て、お得な変化を待つ方がよい。
もしくは、旧世代のCPUを搭載したモデルなどと比べることだ。Core Ultra 7 265F搭載モデルは、最新CPUであり最新のマザーボード搭載でコストがかかっている。旧世代なら同じドスパラでも「GALLERIA XA7C-R57T」などもっと選びやすいモデルがある。Core i7-14700F搭載モデルながら30,000円安く購入できる。ドスパラの通販スタッフおすすめゲームデスク第4位にランクイン中だ。最新にこだわらないなら、そういった選択肢も検討しておきたい。
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同じドスパラの同性能帯モデルとの比較
GALLERIA | GALLERIA | |
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イメージ | ![]() |
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製品名 | GALLERIA XA7C-R57T Intel Core Ultra搭載 |
GALLERIA XA7C-97XT |
ケース | ミドル | ミドル |
価格 | 339,980円 | 299,980円 |
送料 | 3,300円 | 3,300円 |
CPU | Core Ultra 7 265F (20コア20スレッド) |
Core i7-14700F (20コア28スレッド) |
CPUクーラー | 空冷 | 空冷 |
GPU | RTX 5070 Ti | RX 9070 XT |
メモリ | DDR5-5600 32GB | DDR5-4800 32GB |
SSD | 1TB NVMe Gen4 | 1TB NVMe Gen4 |
電源 | 750W GOLD | 850W GOLD |
マザーボード | B860 | B760 |
納期 | 翌日出荷 | 翌日出荷 |
基本保証 (延長保証) |
1年間 (最長5年間) |
1年間 (最長5年間) |
電話サポート | 24時間365日 | 24時間365日 |
公式 | 公式 | 公式 |
同じドスパラのGALLERIA XA7C-97XTと比較していく。GALLERIA XA7C-97XTの方が40,000円も安い。ただし、性能や構成が劣っていて、当然の価格差と言える。CPUのゲーム性能自体はCore i7-14700Fの方が高いものの、世代が落ちることでメモリ規格やチップセットの規格で落ちる。一長一短と言ったところだろうか。
メインとなるのはグラフィックボードだ。GeForce RTX 5070 TiとRADEON RX 9070 XTでは、GeForce RTX 5070 Tiの方が性能に優れている。差は5%にも満たないため、同等の性能と言える範囲だ。全体で見れば僅かでも、性能が下回るのは事実だ。それでも、体感するのは難しいと言えるほどの差しかない。40,000円安くなると考えれば十分な性能である。
何より299,980円で300,000円を下回る価格は優秀だ。もっとも、送料3,300円をプラスするとオーバーするので完璧とは言えない。ここからセールやキャンペーンで小さな値引きが適用されれば、300,000円以下のハイクラスとして有力な存在になるはずだ。総合的に見てGALLERIA XA7C-97XTの方が選びやすい印象でおすすめだ。
同性能帯の他社製ゲーミングPCとの比較
GALLERIA | フロンティア | |
---|---|---|
イメージ | ![]() |
![]() |
製品名 | GALLERIA XA7C-R57 | FRGHLMB650/WS609/NTK |
ケース | ミドル | ミドル |
価格 | 339,980円 | 295,800円 |
送料 | 3,300円 | 3,300円 |
CPU | Core Ultra 7 265F (20コア20スレッド) |
Ryzen 7 9800X3D (8コア16スレッド) |
CPUクーラー | 空冷 | 空冷 |
GPU | RTX 5070 Ti | RTX 5070 Ti |
メモリ | DDR5-5600 32GB | DDR5-5600 32GB |
SSD | 1TB NVMe Gen4 | 1TB NVMe Gen4 |
電源 | 750W GOLD | 750W GOLD |
マザーボード | B760 | B650 |
納期 | 翌日出荷 | 3週間 |
基本保証 (延長保証) |
1年間 (最長5年間) |
1年間 (最長3年間) |
電話サポート | 24時間365日 | 10:00-19:00 |
公式 | 公式 | 公式 |
フロンティアの同性能帯モデルである「FRGHLMB650/WS609/NTK」と比較していく。価格差は44,100円と大きい。CPUにはゲーミング最強のRyzen 7 9800X3Dを搭載している。スペック自体は8コア16スレッドと控えめだが、3D V-Cache搭載の恩恵もあり高いゲーム適性を持つ。GPU・メモリ・SSD・電源ユニットは同等だ。
マザーボードのチップセットもメーカーの違いこそあれランク自体は同等といえるだろう。モデルの評価ではFRGHLMB650/WS609/NTKが圧倒している。あとはショップの評価で見るとやはりドスパラが優れているように思う。納期が短く電話サポートの時間も長いからだ。総合的に見て判断するとよいだろう。待てるのであればFRGHLMB650/WS609/NTKがおすすめだ。
パソコンケースレビュー
正面
新しいケースはユーザー目線に立ったモデルだ。GALLERIAのロゴが真ん中に位置している。吸気口が正面下部から両サイドに変わり排熱効率が大幅にアップしている。グラフィックボードなどのパーツの高性能化による発熱量をカバーするのに十分だ。
I/Oパネル
I/Oパネルは本体の上部に斜めに配置されている。USB端子も豊富で利便性が高い。ゲーミングヘッドセットを使う際にもコードが曲がらず使い勝手がよい。天板にものを置くことも可能だ。
右側面
本体右側はシンプルだ。前面のメッシュ部分には青色のシートが内部に貼り付けられている。
左側面
本体サイドには吸気口が見える。また、クリアガラスパネルを採用していてゲーミングPCらしさが演出されている。高級感のあるデザインは評価も高い。
下側
本体下側にもファンが見える。メッシュパネルはワンタッチで取り外すことができてメンテナンス性に優れている。
背面
背面は参考として見て欲しい。搭載するグラフィックボードによって変わる可能性がある。
管理人による総評

Core Ultra 7 265F×GeForce RTX 5070 Ti搭載の最新ゲーミングPCだ。WQHD環境以上の高解像度に対応できる高い性能を持つ。メモリDDR5-5600 32GB・SSD 1TB Gen4 NVMeと構成も抜群だ。電源ユニットは750W GOLDとなる。価格も339,980円とGeforce RTX 5070 Ti搭載モデルとしては悪くない価格設定だ。Core Ultra 7 265Fの評価が難しい。マルチコア性能は十分に高いが、ゲーム性能は従来モデルのCore i7-14700Fに劣ることがある。今はCore i7-14700F搭載モデルも選択できるのでじっくり吟味して欲しい。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
339,980円 | 7 265F | RTX5070Ti |
メモリ | SSD | チップセット |
DDR5 32GB | 1TB | B860 |