ゲーミングPCの処分方法について解説していく。ゲーミングPCを含むパソコンは、他のゴミと同じように燃えるゴミや粗大ゴミとして自治体で処分してもらうことはできない。資源有効利用促進法によってメーカーによる回収とリサイクル(経済産業省, 公開年不明)が義務付けられているのだ。ルールに則って適切に対処しよう。状態がよいのであればショップに買い取ってもらったり、ヤフオクなどで販売したりといったことも考えてよいだろう。
当ページの目次
ゲーミングPCの処分方法一覧
処分方法 | 費用 | 簡単さ |
---|---|---|
メーカー引き取り | 無料 or -3,000円程度 | |
無料引き取り(リユース企業etc.) | 無料 | |
下取り | +1,100円~+2,200円 | |
買い取り | +になる | |
オークション販売 | +になる |
ゲーミングPCの処分方法をまとめた。気軽さで言えばメーカーの引き取りサービスを活用するのが一番だ。自作PCなどの場合はリユース企業や家電量販店の無料引き取りサービスが便利だ。新しいゲーミングPCを購入する予定があるなら下取りを活用しよう。割引を受けられるのでお得だ。
少しでもたくさんのお金に換金したいなら買い取りやオークション販売がおすすめだ。知識がある方ならばらして販売あるいは処分するのもよいだろう。筆者の経験としてはドスパラの下取り・リネットの無料引き取り・オークション販売を活用したことがある。パソコンの状態などによって利用サービスを選択するのがベストだ。
ゲーミングPC処分前の準備
リサイクルマークの有無を確認
ゲーミングPCの処分を考えたらまずは処分予定のゲーミングPCにPCリサイクルマークがあるかどうか確認しておこう。デスクトップパソコンでもノートパソコンでも本体のどこかにシールが貼り付けられているはずだ。PCリサイクルマークがあれば基本的にはメーカーに依頼して無料で回収してもらえる。
ドスパラ・マウスコンピューター・パソコン工房などのBTOメーカーのゲーミングPC(2003年10月以降)にはPCリサイクルマークがあると考えて間違いない。PCリサイクルマークがない場合は3,000円程度の回収再資源化料金が必要だ。メーカー品でないならパソコン3R推進協会に依頼しよう。費用を抑えたいならリユース企業や家電量販店のPC回収サービスを利用するとよい。
データ移行の準備
データを移行する必要がある場合は事前に準備をしておこう。USBメモリ・SSD・HDDなどの外部ストレージやOneDriveを使ってデータ移行ができる。データ移行ソフトも販売されているので合わせて確認しておくとよいだろう。ソースネクストの「おまかせ引越Basic」がおすすめだ。価格も2,970円と良心的といえる。アプリケーションまですべて移行したいならデータ移行ソフトの活用が便利だ。
SSD・HDDのデータ削除
処分をする前にSSD及びHDDのデータを完全に削除しておこう。PCの初期化では不十分で悪意のある人に復元されてしまう可能性も0ではない。完全にデータを削除するにはデータ消去ソフトを使ったり、物理的に破壊したりする必要がある。ソフトウェアはソースネクストの「ドライブクリーナーEX」がおすすめだ。
処分時に企業に依頼することもできるが、高額な費用が掛かってしまうのでできればご自身で対応した方がよい。参考までにリネットジャパンの場合3,498円の費用が掛かる。ソフトウェアなら2,000円程度で購入可能だ。ソフトウェアなら一度購入しておけば何度も使用できる。
手軽に行えるゲーミングPCの処分方法
メーカー引き取り
ゲーミングPCの処分で最も一般的なのは購入したメーカーに引き取ってもらうことだ。購入時のダンボールがあると梱包にも時間が掛からない。ドスパラ(サードウェーブ)・マウスコンピューターなど当サイトで紹介しているメーカーならしっかりと回収サービスを行っている。
PCリサイクルマークがあるモデルであれば無料だ。リサイクルマークが付いていない場合は3,300円程度の費用が掛かる。この場合輸送伝票が届く前に料金支払い用紙が届くので支払いを行おう。その後の流れは同じだ。注意点として購入時と構成を変更している場合は引き取り対象外となることがある。ご自身でパーツの増設などを行った場合は元に戻しておこう。
また、マウス及びキーボードについてはゲーミングPCと同梱の場合のみ回収してもらえる。モニターについては指定のブランドのみ対象だ。例えば、マウスコンピューターならiiyamaブランド製品が対象となる。なお、メーカーが倒産した場合などはパソコン3R推進協会に引き取ってもらう形になる。有料となってしまうので倒産した場合はリユース企業への依頼など他の手段を取る方がよさそうだ。
メーカー引き取りの流れ
- メーカー公式サイトからPCリサイクル申し込み
- メーカーから輸送伝票が届く
- パソコンの梱包を行う
- パソコンを発送する
リユース企業・家電量販店引き取り
何らかの要因でメーカー引き取りサービスを利用できない場合はリユース企業や家電量販店のPC回収サービスを活用するとよい。リネットジャパン・ヤマダ電機など利便性が高く気軽に利用できる。ゲーミングPCだけではなくマウス・キーボード・モニター・シュレッダーなどの電化製品も対象だ。
不要なものがたくさんあるなら積極的に活用するとよい。筆者もよくリネットのサービスを利用している。ダンボールに詰め放題で不用品回収としても活用できる。ただし、ダンボールの指定サイズ(160や140など)がありフルタワーケースや一部の大きなミドルタワーケースは引き取ってもらえないこともある。
リユース企業引き取りの流れ
- 公式サイトから回収申し込みを行う
- ダンボールに梱包する
- 集荷してもらって発送する
- 処理完了メールを確認する
お金に替えられるゲーミングPCの処分方法
手間が掛かっても少しでもお金に替えたいと考えている方向けの処分方法をまとめている。もっとも多くのお金を得られるのはヤフオクなどでの販売だ。ハードルは少し上がるがそれに見合う対価を得られるだろう。
下取りに出す
ゲーミングPCを新しく購入する予定があるなら、現在所有のパソコンを下取りに出して割引を受けることができる。割引額は1,100円前後が多くそれほどインパクトがあるわけではない。パーツ取りとしても処分しづらい場合におすすめだ。ほとんどのBTOメーカーで下取りサービスを提供している。メーカーや使用年数に関係なく下取りに出すことが可能だ。マザーボード・CPU・メモリ・筐体などがない場合は下取りの対象外となるケースがある点は注意が必要となる。
買い取りしてもらう
ゲーミングPCの買い取りサービスを利用するのもおすすめだ。特に比較的高スペックなゲーミングPCを処分したいならある程度の金額を見込める。パソコン工房ではWEB上でゲーミングPCの買い取り上限価格を把握できる。OS・CPU・グラフィックボード・メモリ・HDD容量・SSD容量を入力するだけだ。
ヤフオクなどで販売する
パソコンや相場の知識がある方であればヤフオクやメルカリで販売するのもおすすめだ。ゲーミングPCが動くのであればそのまま販売することもできるし、ばらしてパーツ単位で販売することもできる。ご自身で使用していたゲーミングPCを販売するだけなら古物商許可は不要だ。もし販売する上でわからないことがあればお気軽にご相談いただければと思う。私自身販売の経験があるのでお役に立てるはずだ。
処分するまでに少し時間が掛かってしまうのはデメリットと言える。また、買い手が見つからないケースもあるだろう。そのような場合でもパーツ単位なら大型スーパーなどの設置されている小型家電回収ボックスを活用できる。30cm×15cmの投入口に入ればマザーボードなどの処分も可能だ。パーツによっては粗大ごみでの処分もできる。
参照外部サイト
- パソコンのリサイクル(METI/経済産業省)(経済産業省, 公開年不明)