当カテゴリーでは、パソコンの電源ユニットについて解説している。電源ユニットは、パソコンの心臓に当たるパーツでこの電源があるからこそパソコンを動かすことができるのだ。まずは電源ユニットの定義などを押さえておけばまずは十分だと思う。自作をしない限りそれほど意識することのないパーツかもしれない。
電源はパソコンになくてはならない存在でこれからパソコンの購入を考えている方やすでに持っている方も知識として持っておいて損はないだろう。ここでは一般的な電源ユニットについて解説しているが、よりゲーミングPC寄りの電源ユニットに関する記事については、「ゲーミングPCにおすすめの電源ユニット」を参考にしていただければと思う。
当ページの目次
電源ユニットとは?
パソコンの電源(電源ユニット)とは、パソコンを起動・機能させるのに必要な電力を送る重要なパーツのことだ。具体的には、マザーボード・CPU・グラフィックボードなどの各パーツに電気を供給してくれる。人間でいえば、心臓に例えられることがありパソコンの根幹に当たる部分になる。
また、交流を直流にするという重要な役割も担っている。というのも家庭用のコンセントは交流電源のため、直流で動くパソコンをそのまま利用できないのだ。AC(交流)→DC(直流)へと変換されて初めてパソコンを利用することができる。電源ごとに出力(パワー)が異なっていて、搭載しているグラフィックボードやCPUなどパソコンのスペックに応じて決める必要がある。
事務用途でのレポート・書類作成、ネットサーフィンなど特定の作業しかしないパソコンでは容量について考えることは少ない。一方で、高性能なパーツを搭載しているゲーミングPCやクリエイターPCになると電源容量など品質面を意識する必要がある。もっともBTOメーカーで販売されているパソコンの場合必要な電源ユニットが搭載されているので心配する必要はない。
電源ユニットのスペックの見方
高性能なCPUやGPUを搭載すると電源ユニット選択の重要性が高くなる。電源容量は最低限必要な消費電力よりも大きめにして、余裕を持たせるのがよい。そうすることでより安定した動作が可能になる。反対にCeleronシリーズなどのエントリークラスでグラフィックボードを搭載しないならそれほど高い電源容量は要求されない。
ゲーミングPCには通常高性能なCPUやGPUが搭載されていて当然高性能だ。当然消費電力も高いということになる。最新のパーツは省電力がウリとなっているが、それでも電源(容量など)についてはしっかり考える必要がある。特にIntel製CPUの場合世代を重ねるごとに消費電力が上昇傾向にある。
容量
- 1200W
- 1000W
- 850W
- 750W
- 700W
- 600W
- 550W
- 500W
- 450W
上記はゲーミングPCに搭載されることの多い容量についてまとめている。もちろんW数が大きいほどパワーがあるということだ。高性能なCPUやGPUを搭載するならば500W以上の電源が必要になってくる。予算に余裕があれば750W以上を選択しておこう。余裕をもたせたスペックの電源を購入しておくのが無難だ。
基本的にはパソコンが高性能になればなるほど必要な電力が上がる。性能に合わせた電源選びが重要だ。ゲーミングPCでは一般的なPCに搭載されている300W程度では足りなくなってしまう。電源容量不足になると、パソコンが起動しなくなったり、GPUが機能しなくなったりとトラブルの原因になるのだ。
パソコンを使っていて頻繁に電源が落ちてしまうなど不具合が生じたら交換を考える必要がある。BTOパソコンの場合ゲーミングPCなら最低でも500Wの電源を搭載していることが多い。将来的にグラフィックボードやCPUの換装を行わない限り心配はしなくてもよい。
80PLUS認証
画像引用元:https://www.dospara.co.jp/
電源ユニットにおいては80PLUS認証について考えることも大切だ。右に行くほど高品質ということになる。より電源効率が上がり安定した電源供給が可能だ。世代を重ねるごとにグラフィックボードやCPUの性能が大幅に向上している。性能向上と同時に消費電力も大きくなっている。
最新のハイエンドモデルであるGeForce RTX 4080 SUPER搭載モデルの場合「1200W 80PLUS PLATINUM認証」などの高品質な電源が採用されていることが多い。このように消費電力の大きいゲーミングPCでは電源ユニットは非常に大切なのだ。規格もGOLD以上を最低基準にしたい。
グラフィックボードやCPUを最新世代のものに換装する場合は電源不足になってしまう可能性が高い。ゲーミングPC用の電源ユニットを探している方は、事前にしっかりと必要容量について確認しておこう。
電源ユニットの取り付け方
各種ケーブルを挿す
電源ユニット本体に必要なケーブルを挿すところから始まる。一番太い電源はATXケーブルで24-pinとなる。CPU用の8-pin (4+4)は”CPU”という文字が刻印されていてわかりやすい。その他グラフィックボード用のPCIeケーブルもあってこちらも文字が刻印されている。HDDや光学ドライブを取り付けるならSATAケーブルも必要だ。
マザーボードにケーブルを取り付ける
マザーボードに各種ケーブルを取り付けていく。左上がCPU電源、一番右端がメイン電源となる。PCIeケーブルはグラフィックボードに直接取り付ける形だ。もちろん上記は例で基本的にはPCケースに取り付けてから行うことを忘れないで欲しい。
電源を取り付ける
電源ユニットからACコンセントへの接続も行おう。アース(緑色のケーブル)は端子があれば接続しておくと安心だ。
4. 使用中の電源ユニットの調べ方は?
今のPCの電源を知っておけば今後のパソコン選びにもきっと役に立つだろう。購入したモデルによって調べ方が異なる。
公式ホームページ参照
BTOパソコンでもメーカー製品でも公式ホームページで確認できる。注意点として電源のメーカーまでは記載されていないことが多いことが挙げられる。すぐに確認できるのは電源容量と規格だ。購入時の納品書に記載されているかもしれない。特にBTOメーカーの場合は在庫状況や時期によってメーカーが変更されることがあり固定できないのだ。なお、ノートパソコンの場合は本体裏面に記載があるので、すぐに調べることができる。
直接確認
一番確実なのは直接電源ユニットを確認することだ。基本的には本体左側あるいは右側のケースを外せば電源を確認できる。電源容量・規格・メーカーを確認できるはずだ。上記であればAcBel製850W GOLD電源であるとわかる。
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