G TUNE DG-I7A6Xtop

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G TUNE DG-I5A6X(i5-14400FxRX9060XT 16GB)のレビューをまとめた。コストパフォーマンスは8.7と優秀な数値だ。現在G TUNE DG-I7A6Xは半期決算セールで35,000円の値引きが適用されている。G TUNEのセールは大幅な値引きが特徴だ。それだけに、セール期間中にしっかり購入しておきたい。セール終了後は一気に評価が下がりおすすめしにくくなる。候補に入れているなら、セール期間の2025年9月17日までに購入するべきだ。

35,000円OFF

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2025年8月27日 11:00~2025年9月17日 10:59まで半期決算セール実施中だ。購入検討中の方はこの機会を逃さないようにしたい。

長所
  • お得なセール対象モデル
  • メモリ・SSDなど充実した構成を持つ
  • ゲームへの対応力が高い
  • 最新のミニタワーケース採用
短所
  • セール・キャンペーンがないと割高
こんな方におすすめ
  • お得なセールモデルを探している方
  • カスタマイズなしの標準構成で購入したい方
  • デザインを重視する方

G TUNE DG-I7A6X(i7-14700FxRX9060XT 16GB)のスペック

G TUNE DG-I5A6X

メーカー マウスコンピューター
ブランド名 G TUNE
製品名 G TUNE DG-I7A6X
(i7-14700FxRX9060XT 16GB)
価格 269,800円/通常
234,800円/セール時
CPU Core i7-14700F(レビュー)
CPUクーラー 水冷(240mm)
グラボ Radeon RX 9060 XT 16GB(レビュー)
メモリ DDR5-5600 32GB
SSD 1TB NVMe Gen4
電源 750W 80PLUS BRONZE
マザーボード チップセットB760
無線 Wi-Fi 6E対応
おすすめ度 Aランク
評価 ・コスパ
8.7

・ショップ評価
9.7

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G TUNE DG-I7A6X(i7-14700FxRX9060XT 16GB)のカスタマイズ項目を評価

パーツ おすすめ度 詳細
OS 変更なし
オフィスソフト 変更なし
CPU 変更なし
CPUグリス 変更なし
メモリ 変更なし
SSD (M.2) 変更なし
SSD 変更なし
SSDまたはHDD 変更なし
外付けストレージ 変更なし
光学ドライブ 変更なし
光学ドライブ(外付け) DVDスーパーマルチドライブ
( ブラック DVD±R DL 読み書き対応 ) +4,180円
電源 750W 電源 ( 80PLUS(R) GOLD ) 5,500円
UPS 変更なし
外付け拡張デバイス 変更なし
ケース 【G TUNE】ブラックミニタワーケース 強化ガラスサイドパネル
赤色LEDケースファン仕様 ( 前面×2 / 背面×1 搭載 ) 6,600円
ウイルス対策・セキュリティソフト 変更なし
ソフトウェア1(プリインストール) 変更なし
ソフトウェア2(バンドル) 変更なし
パソコン引越しソフト 変更なし
パソコン下取りサービス 変更なし
データ復旧サービス 変更なし
各種出張サービス 変更なし
サポート [3年保証/PC本体] センドバック修理保証+
安心パックサービス(専用ダイヤル/即日修理)+5,500円
電話サポート 変更なし
破損盗難保証サービス 変更なし
HUB 変更なし
USB周辺機器 変更なし
LANケーブル 変更なし
サプライ 変更なし

一般的なBTOパソコンで人気のカスタマイズ項目を黄色のマーカーで示している。G TUNE DG-I7A6Xは構成が充実しているため、基本的に変更する必要はない。強いていえば電源やケースファンに変更の余地がありそうだ。構成が充実しているモデルのカスタマイズは見た目や利便性を意識したものがおすすめだ。

電源は標準で750W 80PLUS BRONZEを搭載している。容量に余裕があり、変更自体が必須というわけではない。Core i7-14700FとRadeon RX 9060 XT 16GBの組み合わせは消費電力がそれほど大きくない。多くのBTOパソコンで650W 80PLUS BRONZEが採用されていることから750Wという容量には満足だ。変更するなら750W 80PLUS GOLDだろうか。規格をアップさせることで変換効率を高めるのがよい。こだわりがなければ変更する必要はない。

最もおすすめなのがケースだ。ケースそのものの変更ではなく、ケースファンを赤色LEDタイプに変更するものだ。G TUNE DG-I7A6Xは黒いケースに赤色のアクセントが利いている。赤色LEDケースファンはケースそのものの雰囲気を崩さずに、ケースの持つ特徴をより引き出すことができる。見た目を意識するならぜひ変更しておきたい。

普段はあまりおすすめしていないが、G TUNE DG-I7A6Xには光学ドライブがおすすめだ。利便性の向上につながるものの、CDROMやDVDROMの使用頻度は低い。映画などを見るときくらいではないかと思う。最近のゲーミングPCには珍しく光学ドライブを内蔵できるというのは個性になる。見た目を変えることなく機能性を向上させられる。使用予定がある方にのみおすすめのカスタマイズだ。

サポートでは+5,500円で追加できる安心パックサービスは検討してもよい。専用ダイヤルの設置や即日修理などワンランク上のサービスを受けられる。

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G TUNE DG-I7A6X(i7-14700FxRX9060XT 16GB)の特徴

新モデルながらセールで大幅な値引き

G TUNE DG-I7A6Xは最近リニューアルされたケース採用の新モデルだ。しばらくセール対象になることはないだろうと思っていたが、登場間もなく35,000円引きのセールが適用され評価を上げている。大幅なデザイン変更に伴い、旧ケース採用モデルよりも少し価格が高めに設定されている。G TUNE製品は割高なモデルも多く、コストパフォーマンスの高いモデルは少ない。基本的にはセール・キャンペーンを待つのが吉だ。

これによりコストパフォーマンスは大幅に向上し、選びやすいモデルとなった。G TUNE製品はセールの恩恵がとても大きいため、セールが開催されたら必ずチェックしておきたい。G TUNE DG-I7A6Xにとって35,000円の値引きは、存在をアピールする絶好のチャンスだ。登場して時間が経っていないG TUNE DG-I7A6Xをセール対象としたのは、認知度の向上も兼ねたマーケティング戦略の一つなのかもしれない。

ゲーミングPCを選ぶとき、ほぼすべての方が価格を意識するはずだ。不思議なもので実際に安いかどうかより、セールが適用されているだけお得に感じてしまうだろう。G TUNE DG-I7A6Xの35,000円引きは間違いなくお得である。G TUNE製品の中にはセールで値引きして、ようやく他製品の定価程度になるものもある。セールだから必ずしもお得なモデルばかりではないことは理解しておこう。

G TUNE DG-I7A6Xのようなお得なモデルばかりではないのが選び方のむずかしいところだ。ケースのリニューアルにより、コストが増加してなかなか価格を落とせないのではないかという懸念は払拭された。サイバーパンクなデザインとなった新ケースは、シンプルな旧ケースとはかかるコストが大きく違うのが見てわかる。だからこそ、新ケース採用モデルがセール対象となったことに驚いている。

多くのメーカーがケースをリニューアルすると、旧ケースモデルの在庫処分とばかりにセール対象にして価格を下げている。あえて新ケースだけをセール対象としたG TUNEの戦略はお得さのアピールと同時に大きなインパクトを残した。ユーザーが新しい製品に手を伸ばしやすくなるセールは素晴らしい。

ゲーム性能はミドルクラス相当となる

rx9060xt16gb-gamescore
Radeon RX 9060 XT 16GBのゲーム性能はGeForce RTX 5060が近くGeForce RTX 5060 Ti 16GB/8GBには届かない。Radeon RX 7700 XTにも近づけなかった。GeForce RTX 5060と比べた優位性は16GBの大容量VRAMにある。モンハンワイルズなど高負荷なタイトルにおいて高設定を実現しやすくなる。VRAM容量が不足することはなくなるはずだ。従来モデルのRadeon RX 7600 XTと比べると27%もパフォーマンスが高い。

CPUにはハイクラスのCore i7-14700Fを搭載している。旧世代のCPUだが、現行のCore Ultra 7 265Fよりもゲーム適性が高い。Radeon RX 9060 XT 16GBとの組み合わせならCPU寄りだ。高リフレッシュレートでのゲームプレイやゲーム実況などのクリエイティブ作業を考えるなら魅力的な選択肢となる。

メモリやSSDなど充実した構成が最大の魅力

G TUNE DG-I7A6Xに限らず、ミドルクラス以上のG TUNE製品は充実した構成が魅力となっている。メモリ32GB・SSD 1TBの構成ならカスタマイズを考えなくてもいいほどだ。標準構成が完成されたモデルは費用がかからず、理想的な環境を変更なしで整えることができる。メモリとSSDを充実させるだけなら他メーカーでも見られることだ。あくまでもこれは基本としてあるだけで、他にも構成のよさを感じさせる部分がある。

例えば、電源だ。標準で750W 80PLUS BRONZE搭載はマウスコンピューターの特徴だ。Core i7-14700FとRadeon RX 9060 XT 16GBの組み合わせなら、大体のモデルが650W 80PLUS BRONZEだろう。わずか100Wの差でも容量に余裕があれば変更する必要がなくなる。ゲーミングPCに求められる構成を最初からすべて揃っている。G TUNE DG-I7A6Xの魅力は、セールや価格ではなく構成のよさにあると言っても過言ではない。

その他CPUクーラーには240mmラジエーター採用の水冷ファンが搭載されている。空冷式よりも高い冷却性能が期待できる。Core i7-14700Fは発熱の大きいCPUだ。冷却性能の高い水冷CPUクーラーが標準搭載されているなら、電力制限の解除を行う前提の方にも安心できる。贅沢を言えばRGBに対応したLEDタイプがよかった。

さらに、多くのモデルでオプション扱いとなるWi-Fi・Bluetoothが標準搭載されているのもポイントだ。G TUNE製品の定価が少し高めなのは、装備をしっかり整えているからともいえる。ゲームをするなら有線がおすすめだが、Wi-FiとBluetoothは使えることに越したことはない。Wi-FiやBluetoothを通した外部機器との接続も容易になる。

このように、G TUNE DG-I7A6Xは他製品よりも20,000円~30,000円高くても見合った構成を持っている。価格が高くてもコストパフォーマンスを高められると証明している。ミドルタワーやフルタワーでは似たコンセプトのモデルはあっても、ミニタワーでここまで完成されたモデルは滅多に見かけない。G TUNE DG-I7A6Xは誰にとっても有力な選択肢になってくれるモデルだ。

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同じマウスコンピューター製品との比較

G TUNE G TUNE
イメージ G TUNE DG-I7A6X G TUNE DG-I7A6X
製品名 G TUNE DG-I7A6X
(Core i7-14700FxRX9060XT16GB)
G TUNE DG-I5A6X
(Core i5 14400FxRX9060XT16GB)
ケース ミニタワー ミニタワー
価格 269,800円
234,800円
229,900円
送料 無料 無料
CPU Core i7-14700F
(20コア28スレッド)
Core i5-14400F
(10コア16スレッド)
CPUクーラー 水冷(240mm) 空冷
GPU RX 9060 XT 16GB RX 9060 XT 16GB
メモリ DDR5-5600 32GB DDR5-4800 32GB
SSD 1TB NVMe Gen4 1TB NVMe Gen4
電源 750W 80PLUS BRONZE 750W 80PLUS BRONZE
マザーボード B760 B760
納期 約21営業日 約21営業日
保証
(延長保証)
3年間
(延長なし)
3年間
(延長なし)
電話サポート 24時間365日 24時間365日
公式 公式 公式
チェックポイント!!

同じマウスコンピューターで近い価格帯のG TUNE DG-I5A6Xと比較していく。価格差4,900円でG TUNE DG-I5A6Xの方が安い。下位モデルなのだから当然だろう。最初にはっきりさせておくと、Core i7-14700F搭載のG TUNE DG-I7A6Xの方がおすすめだ。4,900円多く払うだけでCore i5-14400FからCore i7-14700Fに変更できると考えるとわかりやすいはずだ。

本来20,000円近い差となってもおかしくない上位モデルが4,900円なら選択すべきだ。ただし、G TUNE DG-I7A6Xがセール対象となっている期間に限られる。現在G TUNE DG-I7A6Xは35,000円の値引きが適用されている。つまり、通常の価格差は39,900円ということになる。そこまで価格差があればそもそも比較対象にもならない。価格が大幅に安くなっている今だからこその比較だ。

基本的な構成は同じでも、実はメモリ規格に違いがある。G TUNE DG-I7A6XはDDR5-5600なのに対して、G TUNE DG-I5A6XはDDR5-4800だ。CPUクーラーも水冷で、構成に大きな差をつけるG TUNE DG-I7A6Xを4,900円の差で選択できるなら比べるまでもない。G TUNE DG-I7A6Xを強くおすすめする。

似ているゲーミングPCとの比較

G TUNE GALLERIA
イメージ G TUNE DG-I7A6X GALLERIA XA7C-96XT
製品名 G TUNE DG-I7A6X
(Core i7-14700FxRX9060XT16GB)
GALLERIA XA7C-96XT
RX 9060 XT 16GB搭載
ケース ミニタワー ミドルタワー
価格 269,800円
234,800円
249,980円
送料 無料 3,300円
CPU Core i7-14700F
(20コア28スレッド)
Core i7-14700F
(20コア28スレッド)
CPUクーラー 水冷(240mm) 空冷
GPU RX 9060 XT 16GB RX 9060 XT 16GB
メモリ DDR5-5600 32GB DDR5-4800 32GB
SSD 1TB NVMe Gen4 1TB NVMe Gen4
電源 750W 80PLUS BRONZE 650W 80PLUS BRONZE
マザーボード B760 B760
無線 対応 非対応
納期 約21営業日 翌日出荷
保証
(延長保証)
3年間
(延長なし)
1年間
(最長5年間)
電話サポート 24時間365日 24時間365日
公式 公式 公式
チェックポイント!!

ドスパラのGALLERIA XA7C-96XTと比較していく。キャンペーン時であればG TUNE DG-I7A6Xのほうが15,180円安い。また、マウスコンピューターは送料も掛からないので実質の価格差は18,480円となる。CPUとGPUは共通だが、G TUNE DG-I7A6XはCPUクーラーが240mmラジエーター搭載の水冷式だ。メモリ規格は電源容量でも上回っている。

どれも人気のカスタマイズ項目に挙げられるパーツだ。標準構成から変更しなくていいなら、それだけで予算を抑えつつ理想を追いやすくなる。Wi-Fiにも標準対応だ。これらのことから、価格のみならず構成でもG TUNE DG-I7A6Xが圧倒的な差をつけていると言える。本来であればG TUNE DG-I7A6Xをおすすめして終わるところだ。しかしなが、納期という致命的な弱点があるため、GALLERIA XA7C-96XTもおすすめできる状態だ。

新ケース採用のG TUNE DG-I7A6Xは約21営業日での出荷だ。出荷作業は日曜日だけ停止するため、4週と1日かかる計算だ。つまり出荷までにまるまる1ヶ月かかる。対してGALLERIA XA7C-96XTは翌日出荷に対応しており、注文から最短2日後に手元に届く形だ。この納期の問題があるかぎり、いかに優れたモデルであってもおすすめしにくい。しばらくすると4-6営業日程度に縮まるはずだが、それでも1週間程度かかってしまう。購入後なるべく早めに手元に欲しいと思うのは誰でもそうだろう。1日でも早く届くなら、多少のデメリットには目をつむることができる。そういった意味ではGALLERIA XA7C-96XTの方がおすすめしやすい。

G TUNE DG-I5A6X(i5-14400FxRX9060XT 16GB)のPCケースレビュー

G TUNEブランドに新しく登場したミニタワーケースの詳細だ。モデルは「G TUNE DG-I7G7T」のものでグラフィックボードなど一部G TUNE DG-I5A6X(i5-14400FxRX9060XT 16GB)とは異なる点があることをご了承いただきたい。少し前に登場したフルタワーケースに共通したデザインと機能を持っている。ミニタワーとは思えない迫力のあるフロントデザイン、黒を基調とした派手過ぎずにしっかり主張するカラーリングが素晴らしい。

高級感と重厚感を併せ持ち、ありそうでなかったミニタワーケースに仕上げている。G TUNEのミニタワーは設計や構造かを見ても、これまでのゲーミングPCに採用されてきたケースとは一味違う。サイド部分にガラスパネルを採用するのが主流となったことで、その見え方にまでこだわっている。ガラスパネルから見える内部は異様なまでにすっきりしている。これは電源やボトムカバーをフロントに持ってくるという工夫があるからだ。PCケースのあり方について、常に挑戦を続ける印象のあるG TUNEらしいケースだ。

正面

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電源を入れるとG TUNEのロゴが赤く光る。黒いケースに赤のアクセントが映える。ロゴの発光から漏れ出す光を計算し、フロント部分にスリットが入っている。漏れ出た赤い光は、黒いケースに吸収されて絶妙な色合いを醸し出す。派手さはなくてもしっかりと主張するケースデザインだ。一昔前のG TUNE製品を思い起こさせるフロントマスクにこだわったケースは迫力を感じさせる。

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光学ドライブのスペースはフロントの右側にある。言われなければ気づかないほど自然な形でケースに溶け込んでいる。デザインを強く意識しているのがよくわかる構造だ。パソコンを右側足元に設置する場合はやや使いづらく感じてしまうだろう。椅子に座りながら取り扱うのは難易度が高い。内部スペース的に左側や上部に設置することができなかったのだろう。デザインとしてはよくても、機能的とは言いにくい部分だ。

左サイド

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左サイドパネルは全面クリアパネルだ。これはフルタワーモデルと同じくワンタッチで外せる設計だ。クリアパネルの下部にはG TUNEのロゴが黒いケースに映える白い文字で刻まれている。斜め前から見るとより色濃く見える。パソコンは体より前に置くことが多く、視点を意識したデザインであることがわかる。

フロントに設置された電源の目隠しのフロントカバーがあっても違和感がない。スペースと見せ方をうまく活用した設計だ。ボトムカバーがあると見える部分が横長になり、視覚的に窮屈に見える。縦長に見せる工夫はすっきりとした内部を見せつつ、ミニタワーとは思えない拡張性を感じさせるほどだ。

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ユーザーの視点に近いこの位置から見ると電源が隠れて配線が見えない。真横から見ても隠れる設計は素晴らしい。誰かに見られることを意識したケースではなく、ユーザーの視点から見えるゲーミングPCを強く意識している。オプションで内部にLEDを設置することも可能だ。このケース設計ならLEDのオプションはぜひ選択したい。ケースのよさがより引き出されるはずだ。

ヘッドホンホルダー

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ヘッドホンホルダーもフルタワーと共通した機構だ。ミニタワーに採用されたのは初めてではないかと思うくらいには珍しいものだ。ヘッドホンやヘッドセットをPC本体にひっかけることができる。利便性が高く、ヘッドホンを使用しない方にも別の用途で使えそうだ。ただし、別のものをひっかける際はヘッドホン程度の重さ(500g前後)に留めたい。

注意点として、ヘッドホンホルダーが左サイドパネルのフロント上部に設置されているため、パソコンの置き場所によっては一切使用できない機構になる。見え方や視点を意識したG TUNEのミニタワーは、どうやら向かって右側にパソコンを設置することを想定しているようだ。デザイン的にも多くのゲーミングPCがそうであるが、G TUNEのミニタワーは強く意識しているのを感じる。

向かって左側に設置してしまうとヘッドホンホルダーはパソコンの向こう側にひっかける形になる。使いにくいだけではなく、壁が近いと使用すらできなくなる。どちらでも使えるようにするのは難しいかもしれない。設置場所を限定するような機構は素直に喜べない。デザインを重視した結果、ヘッドホンホルダーは人を選ぶものとなってしまった。

右サイド

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右のサイドパネルはただのカバーだ。エアホールやエアインテークのようなものはない。パソコン内部の裏側にあたるため、目隠しと埃の侵入を防ぐのが目的なのだろう。これだけデザインにこだわったモデルでも、右サイドパネルはパソコン全般に採用される標準的なものだ。

もっとも、G TUNEのミニタワーは向かって右側に設置することを前提としている。そういう設計であるなら右サイドパネルはこれが適しているのだろう。一貫したこだわりが見えるケース形状は、ひとつの芸術のようにさえ感じられる。

天板

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天板は防塵フィルターとエアインテークのスリットがある。全体が空気の通り道になっている。ただ、メッシュ部分や天板のカバーを取り外すことはできない。メンテナンス性はあまり高いと言えないようだ。天板は実用性やメンテナンス性よりもデザイン性を重視しているということだろう。

パソコンの上に小物を置いたり、物を載せたりするには適していない。軽いものを一時的に置くのは問題ないが、長期間置くのは辞めた方がよい。空気の通り道を塞ぐことになり、内部のエアフローに影響を与える可能性がある。なにより、吸気・排気に限らず埃まみれになる。天板を塞がないこと、空気の通り道を確保することを意識したい。パソコンラックに設置する際も、天板とラックの棚板が近くなりすぎないようにした方がよい。

天板I/Oパネル

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天板のI/Oパネル(コンソールパネル)はスライドでシャッターの開閉ができる。手前から電源スイッチ・LEDスイッチ・USB3.0 (5Gbps)が2つ・ヘッドホン・ヘッドセットジャック(4極 CTIA準拠)が1つ・USB3.1 (10Gbps)のUSB Type-Cが1つ搭載されている。LEDスイッチでフロント部分のLEDのオンオフを切り替えられる。

I/Oパネルの設置位置は右側にあり、パソコンを体の右側に設置する設計ケースでは、少し不便さを感じる場面がありそうだ。これは足下にパソコンを設置したときに足とケーブルが接触しにくいように配慮してのことだろうか。ヘッドホンホルダーにヘッドホンを掛けるときに誤ってUSB機器と接触しないように考えられているのかもしれない。

I/Oパネルは上向きに設置されているため、USB機器は垂直に接続することになる。USBメモリに誤って接触した際は根本から折れる可能性がある。そういったトラブルを防ぐ意味では悪くないが、扱いにくさがあるのも事実だ。有線のマウスとキーボードは背面に接続し、天板のI/Oパネルは一時利用する機器専用のようだ。常時接続するには位置も向きも適してない。

USB Type-Cは映像出力がない。データの転送と給電に対応している。少し前までなら充実した構成のI/Oパネルといった評価だっただろう。現在なら標準的という評価に落ち着く。ミニタワーのケースとしては少し優れているかもしれない程度である。シャッターを搭載することで使用しないときはすっきりした見た目になり、G TUNEのミニタワーが持つコンセプトには適している。実用面では少し疑問は残るが、マイナスに作用するほど悪いものでもない。

注意点は、採用しているマザーボードによってはI/Oパネルの内容が異なる点だ。当該モデルはB760のチップセットを採用したマザーボードだ。異なるチップセットを採用していると構成は大きく変わる。とくに世代が落ちると構成のグレードは下がる。どの製品も同じ構成ではないということだけは覚えておいてほしい。

背面

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背面は黒一色に統一されている。マザーボードのI/Oパネルや電源周辺なども黒で統一されているのは素晴らしい。背面がシルバーメッキで統一感のないゲーミングPCもある中で、黒を基調したケースとしては理想的な背面デザインと言える。電源の差し込み口が左上に設置されているのは、電源をフロントに設置しているため、延長ケーブルのようなもので引っ張ってきているからだ。

せっかくフロントに設置しても、ケース下部に電源の差し込み口を設置すると、電源ケーブルを隠すことができず意味がない。しっかりとデザインを意識しつつ、遊びのある設計はG TUNEらしさを感じる。そのせいで電源のオンオフスイッチがない。なくても困らないものは大胆にカットしているのも流石だ。

背面I/Oパネル

gtunemini-backiopanel
背面I/Oパネルはオーソドックスながら使いやすい構成だ。Thunderbolt 4のUSB Type-Cが1つ・USB3.0 (5Gbps)が7つのUSB構成だ。映像出力はDisplayPortが1つ・HDMIが1つだ。グラフィックボードを搭載しているモデルはグラフィックボードの映像出力を使用する。マザーボードに搭載されている映像出力は使用しないので気にしなくていい。

音声入出力はマイク入力・ラインイン・ラインアウトの3構成だ。ミニタワーのゲーミングPCにはよくあるもので、必要最低限にまとめられている。全体的に必要十分という印象だ。必要なものは揃っているので困ることは少ないはずだ。天板I/Oパネル同様に、背面I/Oパネルも搭載するチップセットで構成が異なる。当該モデルはA620A採用モデルの構成だ。モデル毎に構成は異なるので詳細を確認しておこう。

底面

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底面には全面を覆う防塵フィルターが設置されている。フィルターが床に接触しないように高さを確保し、吸気・排気を行いやすい。底面は普段見えない場所なだけに、デザイン性よりも実用性とメンテナンス性を重視しているようだ。底面も黒に統一されているところに、デザインのこだわりを感じる。

gtune-downfilter
注目したいのは防塵フィルターだ。マグネットで簡易的に設置されているのではなく、専用の溝を通す形になっている。これにより、ケースを動かさなくてもフィルターを抜き差しできる。防塵フィルターが珍しかった頃はあるだけよかったものだ。防塵フィルターが当たり前になってきた現在は、メンテナンスの行いやすさは大きなポイントだ。

マグネット式は底面に手を突っ込んで剥がすときは問題なくても、取り付けるときにパソコンを傾けなければ正しく設置されたか確認できない。G TUNEのミニタワーのように溝があれば確認しなくても正しく設置できる。たったこれだけのことで、ケースのメンテナンス性の評価は高まる印象だ。

内部

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注目したいのは、フロントに搭載された電源の目隠しとなるフロントカバーだ。これこそがG TUNEのミニタワー最大の特徴だ。本来ボトムカバーとして本体下部に設置される目隠しをフロントに設置している。電源やストレージを隠すボトムカバーは、ケース下部に設置することで配線を隠す役割がある。一方で、底面が盛り上がり、内部スペースが窮屈になる。

内部スペースが狭いとLEDの光が映えない。全面クリアパネルのケースにボトムカバーを設置すると、見える範囲の下1/3がボトムカバーになる。これではクリアパネルのよさやLEDファンを設置したときのインパクトが損なわれる。G TUNEミニタワーに採用されたフロントカバーはひとつの答えなのではないかと思う。

スペースが限られるミニタワーにアンダーカバーではなくフロントカバーを設置することで、内部スペースを広く見せることに効果がある。また、どうしても目立つ電源もあえて前面に設置し、フロントカバーで目隠しする。すっきりと余裕のあるように見える工夫だ。

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ケース内部はスペースを活かすための工夫に溢れている。当該モデルのように水冷式のCPUクーラーを使用すると上からの圧迫感が大きい。外観と比べても天井部分は分厚くできているようで、水冷ファンの2連ファンによりさらに圧迫感がある。

ボトムカバーを設置すると、ガラスパネルから見える部分のほとんどがカバーとファンの側面で黒くなっていたはずだ。デザインや見え方を意識したのは、水冷式のCPUクーラーなどのパーツ事情もあったのかもしれない。今と昔では採用するパーツにも大きな違いがある。現行のパーツ事情に合わせたケースということなのだろう。

最近のPCケースには必須とも言えるグラフィックボードのサポートバーが採用されている。グラフィックボードは年々進化し、サイズが大きくなっていることで重量も増加している。重いグラフィックボードを長期間使用すると曲がったり折れたりという懸念がある。それを解消するためにサポートバーは必要だ。搭載しているグラフィックボードによっては不要だが、軽いグラフィックボードでもあって困るものではない。

フロント部分の電源ケーブルは少し気になるものの、グラフィックボードを搭載するスペースが十分確保できている。ハイエンドクラスの大型グラフィックボードでも問題なく搭載できる。フロントに電源を持ってきたことが功を奏している。デザインや奇抜さだけで設計していない。今後も大きくなっていくであろうグラフィックボードのことも考えているようだ。

gtunemini-rightinside
右サイドパネルの中は少し乱雑な印象を受ける。電源をフロントに持ってきたことで、後ろに流れるように配線が巡っている。電源が後ろにあれば、ここまで配線が絡まったようにはならなかっただろう。BTOメーカーでいち早く背面にケーブルを隠す背面通しをしたのはマウスコンピューターだったはずだ。当時はその配線を隠す技術と情熱に心を打たれたものだ。

そのマウスコンピューターらしくない配線は、フロントに電源を持ってきた弊害と言える。ただ、昔と比べてストレージの容量は大きくなり、ストレージなどの増設を行う頻度は低い。背面の配線が多少乱雑であっても困る場面は少ない。時代に合わせて取捨選択しているのは、マウスコンピューターの挑戦する姿勢が現れている。

ケースまとめ

G TUNEのミニタワーケースは、マウスコンピューターらしさ溢れる斬新な設計だ。時代に合わせて無駄を削ぎ落としながらデザイン性を高めている。通常PCケースの見た目は、購入前の印象をよくする意味合いが強いように感じる。一方で、G TUNEのミニタワーは使用するユーザーからどう見えるかを追求している。

使用者のことを第一に考え、スタイリッシュでありながら重厚かつインパクトのあるデザインだ。最近主流のゲーミングPCケースを踏襲しつつも、マウスコンピューターらしい仕上がりだ。他のメーカーからは絶対出てこないケースである。以前のケースは面白みを感じなかったが、新しく登場したミニタワーケースはどこか楽しさが伝わってくる。

比較的コンパクトなサイズでありながら、ハイエンドクラスのグラフィックボードも搭載できる。デザイン性と実用性をうまく融合させた素晴らしいものだ。その一方で、配線が乱雑に見えたり、設置位置が固定されたりとマイナス要素もある。見た目とは違う部分で人を選ぶPCケースであることは否めない。

G TUNEのフルタワーと共通した機構を持つことで、ミニタワーとは思えない高級感もある。マウスコンピューターに期待していた通りのPCケースが完成した。鎧のようなフロントマスクが特徴のPCケースを採用し、見た目のインパクトが素晴らしい頃のマウスコンピューターが戻ってきたようにさえ思う。当時のケースを更に進化させ、実用性を高めている。あえて主流の形に乗らず、独創的なデザインにしたのは好印象だ。

管理人による総評

G-TUNE-DG-I5A6X9060xt16gb-sleft

G TUNEブランドの最新ミニタワーケースを採用したモデルだ。デザイン性・機能性が高くこれから人気が出てきそうだ。Core i7-14700F×Radeon RX 9060 XT 16GB搭載のミドルクラスとなる。フルHD環境なら高設定でもプレイしやすい。VRAM 16GB搭載が心強い。構成も充実していてメモリDDR5-5600 32GB・SSD 1TB Gen4 NVMeだ。電源ユニットは750W BRONZEとなっている。マザーボードのチップセットはB760だ。

価格 CPU グラボ
234,800円 Core i7-14700F RX9060XT 16GB
メモリ SSD チップセット
DDR5 32GB 1TB B760