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ストリートファイター6推奨おすすめゲーミングPC&必要スペックを検証している。ストリーモードやモダンタイプ(簡易的な操作が可能)の登場で、より遊びやすく楽しめるタイトルになった。格闘ジャンルをあまりプレイしていなかったゲーマーにも受け入れられやすくなったように思う。要求スペックが高めで、少しでも快適にゲームを楽しみたいならミドルクラス以上のモデルを用意しよう。

ストリートファイター6の必要&推奨環境

最低環境推奨動作環境(高画質)徹底解剖推奨
OSWindows 10 (64-Bit 必須)Windows 10 / 11(64-Bit 必須)Windows 10/11 64-bit
CPUCore i5-7500Core i7-8700Core i5-13400以上
GPUGTX 1060 (VRAM 6GB)RTX 2070RTX 3060以上
メモリ8GB16GB16GB

ストリートファイター6の推奨環境の考察

GPUの要求スペックが高い

ストリートファイター6は最新作だけあって負荷が高いタイトルに仕上がっている。格闘ゲームに求められる要求スペックとしては最も高いと言えるのではないだろうか。2D的な戦闘を限定的な空間で闘うにしては作り込まれたグラフィック、演出を盛り上げるエフェクトが大きく負荷に影響を与えている。攻撃がヒットした瞬間やドライブインパクトのようなエフェクトの発生する技が入ると負荷が高くなりやすい。

普通に戦っている時は気づきにくいかもしれないが、慣れたプレイヤーなら違和感を覚えるはずだ。対人の極みとも言える格闘ゲームでは致命的な差となりかねない。性能にはかなり注意を払い、余裕のある性能を選択した方がよさそうだ。公式の環境を見てもわかるように、GPUは最低でも3世代前、推奨では2世代前だ。ストリートファイター6を快適にプレイするヒントはGPUにあると考えていい。

なお、CPUは最低環境で6世代前、推奨環境5世代前のものが指定されている。GPUはCPUに対して世代が新しいだけではない。現行のミドルクラスが推奨環境となるほどGPUに要求されるスペックが高い。GTX 1060 6GBはGTX 1650 SUPERに近く、RTX 2070はRTX 3060に近い。格闘ゲームとしては異例の要求スペックだ。

ストリートファイター6は過去作にはないコンテンツ「ワールドツアー」を追加している。これまでにないコンテンツを追加したことも要求スペックの上昇に繋がっている。ストリートファイター6を快適にプレイするには、GPU性能を高めることが必須だ。

用途次第ではハイエンドクラスが必要となる

格闘ゲームは高リフレッシュレートの恩恵が非常に大きい。モニターの対応しているリフレッシュレートが144Hzを超える場合はハイエンドクラスも選択肢に入る。144HzでもWQHD解像度の場合も同様だ。視認性や操作性の向上につながる高いリフレッシュレートはゲームを有利に進められる。一方で、ゲームの負荷が増大する環境でもある。

どういったプレイ環境を構築するかで必要な性能は変わってくる。対人系のゲームは少しのラグや遅延が勝敗を分けることがある。できるだけカクつかない程度に設定を下げることが必須となる。設定を最低にしてもカクつく場合はフレームレートに制限をかけるなど、負荷を下げなければならない。

ストリートファイター6を60fpsでプレイするならそれほど難しいことではない。144Hzもミドルクラス程度あれば対応できる。144fpsでの完全な安定、144fpsよりも高いフレームレートを目指す場合にハイエンドクラスが選択肢になる。ハイエンドと言ってもRTX 4090のような最上位クラスが必要となるわけではない。RTX 4070 Tiを上限に考えるくらいでいい。

WQHD環境ならRTX 4080も選択肢に入ってくる。最高の環境を整えるなら、トップクラスと言えるほどの性能が必要だ。フルHDで144Hzの環境であればRTX 3060~RTX 4060 Ti程度でも十分対応できる。設定は少し下げた方が安定するので、最高設定を目指すならもう少し性能は必要だ。ただし、本気で上位を目指すでもない限りはミドルクラスで十分である。

自分が体感できない有利不利を捨てて、快適にゲームをプレイすることが重要だ。どの程度で満足するかを突き詰めるときりがない。対人系のゲームは、環境よりもどこまでやり込むかで性能の必要性が違ってくる。ミドルクラスを中心に、少し性能が下がっても対応はできる。あくまでも当サイトの推奨環境を基準にした考えだ。推奨環境をしっかり守るのも大事だが、固執し過ぎると選択肢はなくなる。参考にしつつ、予算や環境を考慮して選んでほしい。

ストリートファイター6の概要&特徴

新しい形の格闘ゲームで幅広い層に受け入れられるシステム

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ストリートファイター6は、これまであった格闘ゲームの入り口の狭さを補うシステムが導入された。その一つが「モダンタイプ」と呼ばれる操作方法だ。ストリートファイターを代表する必殺技に波動拳がある。波動拳を出すには↓↘→+パンチボタンだ。上手い人は波動拳を出したいタイミングで出せる。しかし、慣れていなければその場でしゃがみパンチが出てしまうこともある。

波動拳を出したいからと、コマンド入力を意識してしまい動きが止まることもある。上手い人は動きが止まった隙を見逃さない。慣れなければ一方的に倒されることになる。マッチングシステムがあるのでいきなり上級者と当たることはない。それでも、慣れたプレイヤーと当たることはあるので不利だ。ストリートファイターが与えた影響はコマンド入力である。

他の格闘ゲームでも波動拳コマンドと言われるほど「↓↘→+パンチボタン」の入力は基本になっている。最も初心者泣かせなのは「昇龍拳コマンド」と呼ばれるものだ。昇龍拳コマンドは「↓→↘+パンチボタン」である。波動拳よりも先に→を入れてから↘を入れる。なかなか昇龍拳が思っているタイミングで出すことが難しい。波動拳が出たり、しゃがみパンチを出してしまったりする。

筆者のような初心者には昇龍拳が思うように出せる人には決して勝てない。昇龍拳コマンドは一つの壁と言っても過言ではない。初心者にとっての壁を超えやすくしたのが「モダンタイプ」だ。モダンタイプは非常に簡略されたコマンド入力で必殺技を出せるのが特徴だ。たとえば、波動拳は↓↘→+パンチボタンではなく、SPボタン(PSコントローラーでは△)1つを押すだけで発動する。

昇龍拳は↓→↘+パンチボタンではなく、→+SPで発動する。モダンタイプを使用することで、初心者でも誤発動がなく、思う通りに必殺技を繰り出せるようになっている。格闘ゲームはコマンド入力の正確さが強さの絶対条件だ。コマンド入力を簡略化することで、これまで敬遠してきたゲーマーを取り込もうとしているようだ。

モダンタイプについては、2008年に登場した「ストリートファイター オンライン マウスジェネレーション」のような感覚がある。マウスジェネレーションはマウスだけで操作できるストリートファイターだ。コントローラーをメインにしていたプレイヤー、キーボード操作メインの他ゲームプレイヤーから受け入れられなかった印象がある。

マウスジェネレーションに比べるとモダンタイプはコマンド入力感があるので、操作性はかなり向上しているように思う。モダンタイプを採用したことで格闘ゲームの入り口を広くなったのではないかと考える。その一方で、モダンタイプは果たして本当に初心者向けの機能なのかという疑問もある。

もしも、上級者が使用することになれば、圧倒的な差となってしまうのではないだろうか。初心者の底上げと同時に、上級者の新たな可能性による底上げとなってしまったかもしれない。一長一短あるものの、初心者が遊びやすい環境になったのは間違いないだろう。

ソロで楽しめるストーリーモード「ワールドツアー」登場

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格闘ゲームは、NPCやプレイヤーと対戦するゲームだ。NPCとの対戦は操作の練習程度のもので、メインはプレイヤーとの対人である。コマンド入力と同じく、対人メインであることが格闘ゲームを敬遠する要因の一つとなっている。ストリートファイターも時代に合わせて進化しており、今作ではストーリーモード「ワールドツアー」が登場した。

ワールドツアーはオリジナルのアバターを作成し、さまざまなキャラクターと対戦したり、師事を得たりできる。マスターアクションと呼ばれるもので、師事したキャラクターから必殺技を教えてもらえる。これにより、リュウの波動拳を撃ち、春麗のスピニングバードキックが使えるキャラクターを作成することも可能だ。現時点でオリジナルキャラクターはワールドツアーでしか使用することはできないので注意しよう。

新しいストリートファイターの形として登場したワールドツアーでは、フィールド上のキャラクターに勝負を挑むこともできる。まさにストリートファイターである。ワールドツアーの登場でストリートファイターの可能性は大きく広がったように感じる。これまでのシリーズは対戦時のシステムを一新するくらいでしかなかった。新たな要素・コンテンツが追加されたことで今後のシリーズにもより注目が集まるはずだ。

格闘ゲームが好きになるゲーマーが増えることは間違いない。また、ワールドツアーはプレイヤーに高評であるため、スタンドアロン版のような形で登場する可能性もある。ワールドツアーをメインにしたゲームだ。ストリートファイターを題材にした格闘RPGもあるかもしれない。閉鎖的だった格闘ゲームというジャンルに、新しい道を示したと言っても過言ではない。

対人が嫌いだからと格闘ゲームを避けていた方にも、ワールドツアーは楽しめる内容となっているのでおすすめだ。勝敗ではなくストーリーを追う格闘ゲームとして見てもおもしろい。ただ、それほどボリュームのあるストーリーというわけではない。

どちらかというと「真三國無双シリーズ」のエディット武将のような形式だろうか。エディット武将よりもボリュームは大きいが、ワールドツアーのためだけに購入するにはボリューム不足だ。アップデートやDLCで拡充されることもあるかもしれないのでチェックはしていきたいところだ。

ストリートファイター6向けおすすめのゲーミングPC

Magnate MV(ドスパラ)

Lightning価格:134,979円(税込)
CPU:Core i5-13400F
GPU:GeForce RTX 3060
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:10.0

公式サイトMagnate MV詳細

Magnate MVはストリートファイター6の推奨環境を満たし、60fps以上の快適なプレイ環境を構築できる。コストパフォーマンスも高く、他のゲームにも対応しやすいのでおすすめだ。予算を抑えつつ、一定の性能を確保できるのが魅力と言える。予算に余裕があれば、もう少し上の性能を目指してもよさそうだ。

GALLERIA XA7R-R46T 5700X搭載(ドスパラ)

GALLERIA価格:169,980円(税込)
CPU:Ryzen 7 5700X
GPU:GeForce RTX 4060 Ti
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 1TB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:9.2

公式サイトGALLERIA XA7R-R46T詳細

GALLERIA XA7R-R46Tであればストリートファイター6を最高設定や144Hz環境で快適なプレイを目指せる。設定次第では240Hz環境も夢ではないが、240fpsでの安定は難しい。144fps以上240fps未満の環境だ。ゲームを安定させるためには不安定なフレームレートよりも、リフレッシュレート上限を少し超える程度で安定した方がいい。240Hz環境を目指すよりも最高設定の144Hz環境の方が適正は高そうだ。

LEVEL-M76M-139-ULX(パソコン工房)

LEVEL-M77M-139-UL9X価格:166,980円(税込)
CPU:Core i9-13900
GPU:GeForce RTX 4070 Ti
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 1TB NVMe
電源:800W 80PLUS GOLD
コスパ:9.0

公式サイト詳細

LEVEL-M76M-139-ULXは、ストリートファイター6を240Hz環境やWQHD+144Hz環境に適した性能を持つゲーミングPCだ。ほぼハイエンドクラスと言えるミドルハイクラスで、性能面に関しては何の問題もない。価格の高さがネックなだけで、予算に合うならおすすめだ。幅広い環境に対応できるのが強みで、240Hz環境やWQHD解像度でのプレイを想定していなければ魅力は半減する。フルHD+144Hzならオーバースペック気味だ。格闘ゲームならオーバーしているくらいがちょうどいいのかもしれない。予算内であれば選択するメリットは大きい。

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