Core i3-10100画像引用元:https://www.ark-pc.co.jp/

当ページでは、Core i3-10100のスペック&性能ベンチマークを検証している。Intel第10世代のCore i3-10100は第9世代の高コスパCPUであるCore i5-9400に近い性能を持っている。また、旧モデルながら上位モデルと言えるCore i3-9300Kよりもパフォーマンスは高い。価格的な優位性を考えれば選択するメリットはありそうだ。特に自作ユーザーの方にとっては魅力的な選択肢となる。

4コア8スレッドのCPU性能がどこまでゲームプレイに通用するのかは気になるところだ。近い性能を持っているとは言っても前世代の6コア6スレッドのCore i5-9400よりも性能が低いことがどこまで影響するのか、またゲームでの実用性に焦点を当てて検証していきたい。なお、BTOメーカーからはCore i3-10100を搭載したゲーミングPCは販売されなかった。

その後同じComet Lake世代でリフレッシュモデルに当たるCore i3-10105がリリースされたが、あまり存在感のあるモデルではなくすぐに消えてしまった。次世代のRocket Lakeでは後継モデルは登場していない。ようやくIntel第12世代(Alder Lake世代)で「Core i3-12100」が発売された。4コア8スレッドとスペックを踏襲しつつCPUコアの改良で高いパフォーマンスを発揮する。

よくわかる!!Core i3-10100の特徴まとめ

コードネームComet Lake
プロセス14nm
コア/スレッド数4コア/8スレッド
定格/最大クロック3.6 GHz/ 4.3 Ghz
L3キャッシュ6MB
TDP65W
発売日2020年05月27日
価格$122
コメント ゲーム向けCPUとしてはやや性能不足
Ryzen 5 1600AFの存在がある
評価・総合評価
3.5

・ゲーム評価
2.0

Core i3-10100の基本情報

総合性能

corei3-10100seinou

Core i3-10100は、Intel第10世代のローエンドクラスCPUだ。総合的な性能では3世代前のCore i7-7700を上回る性能を持つ。割と扱いやすい性能にも見える。Ryzen 5 1600 AFに関しては得手不得手が非常に激しく、Core i3-10100より落ちる場面やCore i3-10100を圧倒する場面がある。それでもスペックが高く処理性能では負けてしまう。ゲーム性能についてはCore i3-10100と同等だ。

このグラフ通りのスコアを期待できるかは用途による。また、比較対象はRyzen 5 1600 AFとCore i5-9400だ。価格的にRyzen 5 1600 AFに対してどこまでアドバンテージを築けるか、性能的にCore i5-9400にどこまで近づけるかに注目したい。言うまでもなく、従来のCore i3-9100を上回る性能である。Core i3-9100に対してどれほど優れているかには着目したい。あくまでも上位CPUに対しての検証だ。

Core i3-10100の実用性を知るためには、下ではなく上を見なくてはならない。それも必要最低限に位置付けられているCPUである。一定の数値を示さなければ選択肢から外れることになるだろう。Core i3はしょせんCore i3なのか。それとも用途を限れば実用に耐え得るのか。Core i3-10100は第10世代のCore i3で最もランクの低いCPUだ。Core i3-10100が実用的であれば、

Core i3シリーズの上位モデルは大きな存在となる。Core i3シリーズの命運を担うCore i3-10100はどこまでスコアを伸ばせるのだろうか。現行のCore i3-12100になると70%以上もパフォーマンスが向上している。しかしながら、ゲーム向けとは言えずやはりCore i3シリーズがゲーム向けCPUとして地位を築くのは難しいのかもしれない。

基本スペック

i3-10100i3-9100i5-9400
メーカーIntelIntelIntel
プロセス14nm14nm14nm
コードネームComet LakeCoffee LakeCoffee Lake
CPUコア数446
スレッド数846
定格クロック3.6 GHz3.6 GHz2.9 GHz
最大クロック4.3 GHz4.2 GHz4.1 GHz
L3キャッシュ6MB6MB9MB
対応メモリDDR4-2666DDR4-2666DDR4-2666
内蔵グラフィックスUHD Graphics 630UHD Graphics 630UHD Graphics 630
TDP65W65W65W
価格$122$122$182
発売日2020/05/272019/06/202019/06/13
Core i3-10100のスペックはCore i5-9400に近いものがある。CPUコアが33%低いもののスレッド数が33%高い。定格クロック周波数及び最大クロック周波数では上回っている。マルチスレッドに対応しているので純粋な処理性能ではCore i3-10100が上だ。ただ、処理の中心となるコア数が少なくL3キャッシュも下回っていることが弱みとなり用途によっては大差をつけられる。スペックから見る限りCore i5-9400に迫る性能であっても、上回る性能はない。

第9世代のCore i3-9100と比べるとスレッド数が倍になっているのがポイントだ。さらに最大クロック周波数が0.1GHz伸びている。今世代ではスレッド数が増加した分だけ性能が上がったと考えてよい。第10世代のCore i5やCore i7と比べるとその差は小さなものである。それでも従来のCore i5に近い用途をCore i3の価格で実現できると見れば悪くはない。ここまであまり話題に上がっていないことから、注目を集めるCPUでないことは分かる。

特にゲーミング用途ではそれほど取扱いはないはずだ。Core i3シリーズとしては大きな進歩でも、それ以上の速度でCPU性能は進化している。Core i3が4コア8スレッドになったことは喜びたい反面、少なくともゲーム用途では厳しい現実が待っているだろう。第10世代になり、Core i3もゲーム用途で活用できるのではないかと考えていたが、スペックを見る限りは少し難しそうだ。

新世代のCPUが登場する度にCore i3がゲームに使える!と考えてしまうあたり、掛ける期待は大きいようだ。ハイスペックなモデルには難しくても$122という価格を活かした低価格帯のモデルなら実現するかもしれない。性能の高さよりも、ゲーム用途に最低限対応できる性能かどうかが重要だ。もしも、そのラインをクリアできれば税抜5万円台のゲーミングPCの誕生も期待できる。それがおすすめできるかは別として選択肢が広がるのはよいことだ。

Core i3-10100の最新評価

ぎりぎりゲーミングCPUとして通用するモデル

corei3-10100gamescore
Core i3-10100のスコアは18,868となる。ゲーミングCPUとして考えた場合20,000を一つの基準としたいところだ。Core i3-10100は20,000をやや下回っているもののある程度ゲームプレイにも対応できる。60番台や50番台のグラフィックボードと組み合わせるのがよいだろう。ゲーム実況などのクリエイター作業には力不足だ。4コア8スレッドというスペックが厳しい。新品で購入できるCPUで言えばRyzen 5 4500が近い。なお、現行のCore i3-13100になると25%以上も処理性能が向上している。3世代後のCore i3シリーズは全く別物に仕上がっている。

中古価格は10,980円~と性能相応

i3-10100chuko
中古価格は10,980円~と性能相応だ。Intel製CPUにこだわりがなければ11,000円で購入できるRyzen 5 4500がおすすめだ。6コア12スレッドとコア・スレッドがそれぞれ33%増えてより高いパフォーマンスを発揮する。タイトルにごとの安定感はCore i3-10100に軍配が上がるが、純粋な性能ではRyzen 5 4500が上だ。また、Ryzen 5 3600もおすすめのCPUと一つだ。税込8,980円~購入できるのでお買い得感がある。Ryzen 5 4500と比べても性能が高くコストパフォーマンスが高い。Core i3-10100はIntelというブランドの価値が価格に反映されているように思う。

Core i3-10100の特徴と注意点

性能は伸びたが期待に応えられなかったCPU

私自身第10世代が登場した時に最も注目していたのがこのCore i3シリーズだった。Core i7シリーズやCore i5シリーズの性能の伸びを知った誰もが私と同じように期待したはずだ。第9世代CPUが登場した時もCore i3-9100の性能に胸が高鳴った。低価格の代名詞であるCore i3シリーズがゲーミングPCに搭載されると、大きなムーブメントを引き起こすのではないか。低価格でかつ高性能を実現するi3に対する期待は常に高かった。

しかし、現実は悲しいものである。正直今回も応えられたとは言えない。上位の伸びに対して伸び幅が小さいのが弱みとなる。わかりやすく説明すると、Core i7のスコアが7,000だとして最新世代になり10%伸びたとする。つまり、700スコアが上がり合計7,700になる。また、Core i5が5,000とすると10%の伸びで+500となり合計5,500だ。

伸び幅が同じでも元が3,000程度しかないCore i3はたったの3,300にしかならない。前世代のCore i5にすら及ばない。Core i3-10100とCore i5-9400の関係も近いものがある。確かに近づいてはいるが総合性能ではかなわない。率は同じでも伸び幅に大きな差が生じている。性能が伸びたとしてもゲームの要求スペックの伸びに追いつけていないのがi3である。

新世代が登場する頃にはゲームの要求スペックも大幅に上がっており、ギリギリ対応できるかどうかのポジションに着き続けている。そのため、今回こそは、今回こそはと期待されているのである。第10世代で大きく性能を伸ばしたi7シリーズとi5シリーズに続くことはできなかった。それは即ち、ゲーム用途では厳しい性能ということである。

本来のビジネス用途でも率先して選択するほどではない。ゲームは日々進化していても、ビジネス用途の負荷はそう変わらない。i3-9100であってもi3-10100であっても、性能差を体感できる場面は限られているだろう。i3-10100はゲームでは厳しくても、ビジネス界隈で注目されるCPUになるのではないか。

そう考えていた。言わば二重の保険であり、滑り止め的な要素だ。i3はゲームで使用できなくても、ビジネス用途では有用なCPUというポジションである。ゲームがダメでもビジネスで使えるという考えは間違ってはいないだろう。ただ、タイミングが悪かった。

今年はテレワークに注目が集まった。ビジネス用途でCore i3を使う層の多くがノートパソコンを選択した。デスクトップのみならず、ノートパソコンのCPU性能も向上している。安価なi3搭載モデルは、少し性能が下のノートパソコンと同等の価格である。これにより、Core i3-10100は立場を失ってしまった。ゲーマーの期待に応えられず、多くのニーズに合致しなかった。

扱いにくい中途半端な性能

アプリケーション、ゲーム、作業のどれを取っても優れているとは言い難い。それでも第9世代と比べれば性能は向上している。ゲーミングPCでの運用は難しくても、ビジネスモデルなら活躍の場はある。Core i3-9100搭載モデルと同じ価格であれば、純粋に上位互換として重宝できる。

少しでも性能が求められる用途になると、途端に選択肢から外れてしまう。Core i3-10100に満足できるのは限られた用途だけだ。性能の低さを感じないような、Core i3-10100よりも低い性能で対応できる用途だ。要するに、おすすめできないということだ。第10世代になり、性能が大幅に向上したCore i5シリーズやCore i7シリーズのように、i3シリーズにも大きな期待を寄せていた。

Core i5-9400に並ぶ場面や超える場面もある。瞬間最大風速は従来のi5に匹敵はする。しかし、それもほんの一瞬である。総合的な性能やポテンシャルではi5シリーズには遠く及ばない。せいぜいCore i3-9350のようなCore i3上位モデルに並べるくらいだろう。Core i3の枠に収まってしまった中途半端な性能は期待はずれだ。

Core i3という枠の中で見れば優秀なCPUだと言えるかもしれない。そもそもCore i3の人気は高くない。需要の低い枠組みでもトップを取れないCPUは選択しづらい。価格を抑えるならCeleronシリーズやPentiumシリーズで事足りる。性能を求めるならi5シリーズがある。その両方のいいとこ取りができればCore i3にも希望はあった。

こういった下位と上位のいいとこ取りのモデルは往々にしてハイブリッドではなく器用貧乏になる。その典型とも言える形となってしまった。Core i5-9400と比較して並んだ、超えたと言っても旧世代だ。第10世代のCore i5-10400はCore i5-9400と同じ価格でCore i5-9600Kを超える性能を持っている。旧世代と比べて並べないのは論外だ。やはりi3はi3だった。それがi3-10100を評する最も分かりやすい言葉である。

価格的な優位性もない

Core i3シリーズと言えばCore i5シリーズより価格が安いというのが特徴だ。Core i5ほどの性能は必要なくても、ある程度の性能を求めるユーザー向けだ。ゲームや負荷の高いプリケーションを使用しなければ候補に入るCPUである。それは価格が安く選びやすいというのが第一だ。Core i3-10100は$122で展開されている。上述のグラフで登場したRyzen 5 1600 AFは$85である。税込みでも1万円を切る低価格CPUだ。

Core i3-10100の弱点は、ゲームに対する性能の低さにある。確かに、この性能帯で見れば圧倒的なゲーム性能を持っているが、その性能が実用に耐え得るものではなかった。これにより、Core i3-10100のゲーム適正に対する強みはなくなってしまった。ゲームでの使用が絶望的なCore i3-10100は、Ryzen 5 1600 AFに対してゲーム以外の用途で対峙することになる。

ベンチマークの結果を見ても分かる通り、この2製品は同等の性能を持っている。ゲーム以外ならRyzen 5 1600 AFが性能で上回っていると言える。用途を限定した場面では、Ryzen 5 1600 AFがある限り価格的優位は取れない。Core i5より安くても、同等の性能を持つCPUより高い。

例えばCore i5シリーズも同等の性能を持つRyzen 5シリーズよりも価格が高い。それでも、Core i5シリーズはゲーム性能の高さでRyzen 5シリーズを上回っている。ゲームの安定性から選択のメリットがある。i3-10100もRyzen 5 1600 AFよりもゲームで安定はするが、そもそもゲームを快適にプレイできる性能とは言えない。

ゲームというRyzen 5 1600 AFに対するアドバンテージが機能していない以上、CPU性能で真っ向からの比較となる。そうなるとCore i3-10100に勝機はない。価格で言えば3,000円程度の差だ。実売価格ではもっと差がでるかもしれない。搭載モデルなら1万円近くにまでなる可能性もある。性能でも価格でも厳しい現状にある。

Core i3-10100のベンチマーク一覧

Cinebench R20

cinebenchi3-10100-cinebench

Cinebench R20でのベンチマークを計測した。マルチコア性能ではRyzenシリーズが順当に高いスコアを出している。注目したいのはCore iシリーズの強みであるシングルコア性能だ。Core i3-10100のスコアはCore i5-9400を超えている。

一般的な用途なら、シングルコア性能の高いCore i3-10100に分がある。マルチコア性能ではCore i5-9400に追いつけていないので、これだけで同等というわけにはいかない。ただ、スペックでは見えなかった長所があることが分かる。

Adobe Photoshop 2020

Adobe Photoshop 2020-i3-10100

第10世代CPUが得意とするアプリケーションであるAdobe Photoshop 2020を見ていこう。なかなか優れた数値ではあるが、得意というには少し物足りなさがある。Core i5-9400を上回っているので十分と言えば十分だ。

Core i3-10100の性能を強く全面に出せる要素ではなさそうだ。従来のCore i5-9400と同等のパフォーマンスを発揮できるのは、利点と言うには少し弱い。Ryzen 5 1600 AFと同等というのもマイナス要素になりそうだ。

Adobe After Effects 2020

Adobe After Effects 2020i3-10100

Adobe After Effects 2020でのベンチマークだ。これも第10世代が強いが、Adobe Photoshop 2020と似たような構図である。評価に関しても同じでCore i5-9400を少し上回った程度で、選択する理由にはなりにくい。一般的な用途ではRyzenの強さがよく分かる。ただ、Ryzen 5 3500の背中は薄っすらと見えている。クリエイティブな用途ではRyzen 5の下位モデルに近づけるというのは強みだ。

Core i3-10100のゲームプレイ時のフレームレート

使用GPUはRTX 2080 Tiだ。低価格帯のCPUに搭載することで、CPU性能をフルに活かすことができる。ベンチマークでは非常に有用である。一方で、RTX 2080 Tiを搭載していなければグラフ通りの数値にはならない。あくまでもゲーム性能を比較する上でスコアを算出する必要なための施策だ。

Far Cry New Dawn 1080p

farcrynewdawn

Ryzen 5 3600113
88
Core i5-9400108
85
Ryzen 5 3500107
84
Core i3-1010097
72
Core i3-910094
73
Ryzen 5 1600 AF89
67
平均fps最小fps
Far Cry New Dawnのベンチマーク。Ryzen 5 3600が高いスコアを叩き出している。また、Core i5-9400もそれに次ぐスコアである。ここにきてCore i5-9400の強さを見せつけられる形となったi3-10100は厳しい。ゲーム性能でRyzen 5 3500に追いつけないことからも、この時点でゲームに適正があるとは言い難い。Ryzen 5 3500ですら、ゲームが得意とは言えないCPUである。

そして、現在の最低限として見られる性能に、ゲームで届かないとなるとCore i3-10100を選択するメリットがない。Ryzen 5 1600 AFの価格から見て、何をするにも使い勝手の悪さが浮き彫りになった。もちろん、まだ一つのベンチマークが終わっただけだ。ここからの巻き返しは十分考えられるだろう。と、心にもないことを言ってみる。

Far Cry New Dawn 1440p

farcrynewdawn

Ryzen 5 3600107
83
Core i5-9400100
82
Ryzen 5 350098
79
Core i3-910094
72
Core i3-1010090
67
Ryzen 5 1600 AF90
67
平均fps最小fps
Far Cry New DawnをWQHD環境で計測した。この性能帯のCPUではWQHDは不必要である。負荷を確認する意味でのベンチマークだ。衝撃なのはCore i3-9100を下回り、Ryzen 5 1600 AFと同じスコアになっていることだ。

Far Cry New DawnはRyzenに最適化されたゲームである。Ryzenが伸びるのは理解できる。しかし、Core i3-10100がCore i3-9100を下回る意味が分からない。ゲームが苦手なのではないかという疑惑が浮き上がるほどだ。暗雲立ち込める状況である。

Ghost Recon Breakpoint 1080p

Ghost Recon Breakpoint

Core i5-9400136
109
Ryzen 5 3600132
109
Core i3-10100128
107
Ryzen 5 3500123
100
Ryzen 5 1600 AF118
102
Core i3-9100114
93
平均fps最小fps
Ghost Recon Breakpointでのベンチマークだ。ここでようやくCore i3-10100が、Ryzen 5 3500を超えRyzen 5 3600に迫った。ゲームであればRyzen 5シリーズに並べる性能であることの証明だ。Core i5-9400に届かない性能は素直に喜ぶことができない。

仮にCore i3-10100搭載のゲーミングPCがあったとすれば、搭載されるGPUはGTX 1660 SUPERが最上位クラスだろう。RTX 2080 Tiでの計測では100を超えるfpsを出せているに過ぎない。高リフレッシュレートでのゲームプレイは難しいと考えておく方がよさそうだ。

Ghost Recon Breakpoint 1440p

Ghost Recon Breakpoint

Core i5-9400110
87
Core i3-10100109
88
Core i3-9100105
85
Ryzen 5 3600103
90
Ryzen 5 3500103
90
Ryzen 5 1600 AF103
87
平均fps最小fps
Ghost Recon BreakpointのWQHD解像度でのベンチマークとなっている。平均fpsはCore iシリーズが総じて高い。しかし、最小fpsはRyzenシリーズの方が高い。安定性はRyzenに分がある。CPU性能の高さが安定性に繋がっているのだろう。

Core i3-10100は平均fpsがi5-9400より1低く、最小fpsが1高い。この中で言えばCore i3-10100が最も優れた数値と言える。実用性は疑問だが、一定の存在感は示せたのではないだろうか。ただ、Core i3-9100も近いスコアであることから、CPU性能よりもGPU性能の恩恵である。

Red Dead Redemption 2 1080p

reddead

Ryzen 5 360093
74
Ryzen 5 350091
68
Core i5-940084
66
Core i3-1010082
59
Ryzen 5 1600 AF78
59
Core i3-910065
53
平均fps最小fps
2018年に登場した人気タイトルRed Dead Redemption 2。Ryzenに最適化されていることもあり、Ryzenシリーズが非常に強い。ただ、そのRyzen 5 3600でも十分とは言えないスコアである。Core i3-10100に至っては最小fpsが60を下回っている。Core i3-9100と比べれば幾分マシでも、Red Dead Redemption 2をプレイするには不十分だろう。

Core i5-9400でも厳しいところを見ると、ハイクラス以上の性能が求められることが分かる。つまり、Core i3-10100では快適にプレイできるゲームが限られるということだ。特に、これから登場するゲームに関しては第10世代に最適化されていなければ難しい。ゲーム用途としては及第点にも届いてない。

Core i3-10100搭載のおすすめゲーミングPC一覧

結局Core i3-10100を搭載したモデルは販売されなかった。このことからもCore i3-10100はゲーム用途ではおすすめしにくいCPUだということがわかる。ゲーム以外ではまだ選択の余地がある。それはCore i3-10100搭載モデル次第だろう。従来と遜色のないモデルでは注目を集めるのは難しい。基本的に、ゲームでCore i3-10100を使用することに対しては否定的である。だからと言って、ゲームに全く通用しないというわけではない。

ゲームでも用途を限定すれば十分使用することはできる。古めのゲームや要求スペックの低いゲームであれば快適にゲームをプレイすることは可能だろう。ある程度新しいゲームでも最低設定や解像度を下げることでCore i3-10100搭載モデルでも対応できる。ただ、Core i3-10100搭載モデルの多くは低価格を活かしたモデルになる。

そうなった場合、搭載されるGPUはGTX 1650が中心となる。Core i3-10100とGTX 1650ではCPUとGPUの性能が共に低く、快適にプレイできるゲームがかなり限定されてしまう。自作ユーザーであれば好きなGPUを組み合わせられるので、CPU負荷の軽いゲームや設定で対応タイトルが増える。この差である。

当サイトでは搭載モデルを中心に紹介している。低価格低性能でまとめられやすいCore i3-10100搭載モデルはおすすめできない。自作ユーザーのようにCPU単体で見れるなら使い方次第で選択肢に入る。CPUの性能に合わせたGPUを搭載するBTOパソコンでは、最初から適した用途がほとんど存在しないのである。

例えば、Core i3-10100とRTX 2070 SUPERを組合わせたモデルでは、GPUの性能を上手く発揮することができない。また、価格も高くなってしまい、Core i5やCore i7を搭載したモデルを選択する方がよくなる。価格が全てのi3は、それを活かした構成でしか搭載モデルは登場しない。それなりに使える構成というものはある。しかし、BTOパソコンではまず実現しない構成だ。

Core i3-10100はゲーミングPCを求めるユーザーには適していない。今後、Core i3-10100搭載のゲーミングPCが登場するかもしれない。「Core i3-10100搭載」の「ゲーミングPC」は高確率で地雷モデルになる。なるべく選択を避けるべきだ。i3-10100を最も評価するのは自作ユーザーになる。Core i3-10100でできることを理解しなければならないという点で、初心者向けのCPUとも言えない。

管理人による総評(Core i3-10100)

Core i3-10100

(+) ハイパースレッディング対応で前世代より性能は向上している
(+) 低価格で自作ユーザーにとっては魅力的になるかもしれない
(-) ゲーム用途ではやや厳しい性能となった
Core i3-10100は、4コア8スレッドとハイパースレッディングに対応したCPUだ。前世代のCore i3-9100よりも20%程度パフォーマンスが向上している。ゲーミング性能についても高くなっている。ただ、ゲーム側の要求スペックも上がりゲーム用途に最適とは言えない。

事実BTOメーカーからゲーミングPCのラインナップがないことからもわかる。今後増える可能性はあるかもしれないが、メインラインナップになることはないだろう。自作ユーザーの方が安価でこだわりのパソコンを作りたいと考えているのであれば選択肢に入ってもおかしくはない。完成品としてのゲーミングPCの購入を考えている方はCore i5シリーズ以上を選択したい。

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