windows11画像引用元:https://acerjapan.com/content/Windows11

当記事では、ゲーミングPCにおけるOSの選び方や各OSの特徴について解説している。Windows 7やWindows 8など過去のOSを使っている方向けのコンテンツだ。また、Windows 11とWindows 10で悩んでいる方も参考にしていただける内容となっている。

これからOS搭載のゲーミングPCの購入を考えている方はWindows 10あるいはWindows 11のいずれかを選択する必要がある。基本的にはWindows 11を選択しておけば間違いない。なお、Windows 10を選択しても将来的には無料でWindows 11にアップグレードできる。2022年においてBTOメーカーが販売するゲーミングPCでWindows 7やWindows 8が採用されることはない。

Windows 11を選択しておくのが無難

2021年10月29日に新しいOSであるWindows 11がリリースとなった。Windows 10が最後のOSだと言われていたためまさかWindows 11が登場するとは考えていなかった方が多いはずだ。このページはBTOでゲーミングPCの購入を考えている方やWindows 11へアップグレードしようか悩んでいる方が対象となる。

筆者は迷わずWindows 11搭載モデルを選ぶ。いずれWindows 10はサポートが終了していてWindows 11に統一されることになることを考えると、早い段階から慣れておきたいというのが最大の理由だ。セキュリティ面からも新しいOSの方がメリットが大きい。

Intel第12世代Core iシリーズのCore i5-11600K以上のモデルを選ぶ場合Windows 11搭載モデルが必須だ。ハイブリッドコアアーキテクチャを使用していてWindows 11でないとうまく制御されずパフォーマンスが低下してしまう可能性がある。もっともBTOメーカーもその辺りがわかっているので、Windows 10搭載モデルで販売することはないだろう。なお、従来モデルと同じシングルコアアーキテクチャを採用しているCore i5-12400以下のモデルについては、Windows 10でもパフォーマンスの低下は見られない。(TECHPOWERUP, 2022)

BTOメーカーでは2つのOSから選択可能

windows11game

2022年2月時点では各BTOメーカー(ドスパラやマウスコンピューターなど)ではWindows 11あるいはWindows 10を搭載したモデルがそれぞれ用意されている。どちらのOSを使用するのかはユーザーに委ねられる形だ。選択するOSで価格が変わることはないのでその点は安心して欲しい。

選択肢があるとどうしても悩んでしまうのではないだろうか。次に紹介するそれぞれのOSのメリットを見て判断していただければと思う。Windows 11の場合一点注意すべきこともあるので合わせて参考にして欲しい。

Windows 11を選択するメリット

新しい環境に早く慣れることができる

今の段階でWindows 11を選択しておけば新しい環境に早く慣れることができる。Windows 11ではメニューバーなどの位置が変わっているだけで、システム上大きく変わったことはない。新しいOSでも比較的スムーズに受け入れられるのではないかと思う。

職場でパソコンを使っている方にとっても魅力的な選択肢となるだろう。職場ではセキュリティの観点から早くWindows 11を導入する可能性があるからだ。Windows 10のサポートは2025年に終了するため、遅かれ早かれWindows 11に移行される。早くから慣れておけば仕事もスムーズにこなせるのではないかと思う。

少しだけ高いゲーミング性能を得られる

Windows 11は、Windows 10よりも少しだけ高いゲーミング性能を得られる(PC Watch, 2021)ことがわかっている。TECHPOTのベンチマーク(TECHSPOT, 2021)でもわずかながらゲームプレイ時のフレームレートが高い。Intel第12世代のAlder Lake世代ではハイブリッドコアアーキテクチャを採用していてコアへの振り分けがWindows 11で最適化されているというのも忘れてはいけない。Alder Lake世代のCPUを使用する予定があるならWindows 11を選んでおくとよいだろう。

さらに、Windows 11ではゲームに特化した機能がいくつか実装された。設定メニューに”ゲーム”という項目が追加されていることからも判断できるはずだ。例えば、Direct StorageやAuto HDRなどが該当する。Direct Storageでは本来CPU経由で処理されていたデータを直接GPUに送れる機能のことだ。よりスピーディーなゲームプレイが可能になる。また、Auto HDRでは映像の輝度を自動的に調節して視認性を高めてくれる機能だ。

サポート期間が長く安心して使用できる

Windows 11は最新のOSなので、当然サポート期限も長い。Windows 11はこれまでのOSと異なるサポート期限が設けられている。Windows 10など以前のOSはOS単位で何年何月何日までと定められていた。Windows 10はアップデートを適用したバージョン単位でサポート期限が設けられている。そのため、現在でもWindows 11自体のサポート期限は設定されていない。

注意点としては、Windowsアップデートを一切適用しないままでいるとバージョンのサポートが終了してしまうことがあるのだ。定期的なアップデートを忘れず行っておきたい。OSの方向性を変更する可能性は否めない。最後のOSの次が登場するかもしれない。

そうなった時でも、過去の期間から考えると2030年までは使用できるだろう。現在最新のOSである以上、最も長く使用出来るのは当然ながら大きい。長期政権を担う可能性の高いWindows 11を使用することに目立ったデメリットはない。

各OSのサポート期限一覧

  • Windows 10 2025年10月14日
  • Windows 8.1 2023年1月10日
  • Windows 7 2020年1月14日

Windows 11はVBSでパフォーマンスが低下するのか

Windows 11では新しくVBS(Virtualization-Based Security)と呼ばれるセキュリティ機能が搭載されている。仮想化ベースのセキュリティのことだ。このVBSの影響でゲーミング性能が28%も失われたという報告(tom’s HARDWARE, 2021)がある。TECHPOTのベンチマーク(TECHSPOT, 2021)でも同様にゲーミング性能の低下が見られる。今後のアップデートで改善される可能性もあるが、それまではVBSを無効化しておくのがよいだろう。

BTOパソコンなどWindows 11がプリインストールされたモデルではこのVBSが有効化されている可能性が高い。ゲーミング性能が著しく低下していると感じたら無効化するとよい。Windowsセキュリティアプリの”デバイスセキュリティ”から”コア分離”の”コア分離の詳細設定”をクリックする。メモリ整合性の項目をOFFにすれば完了だ。それほど手間が掛からず初心者の方でも簡単にできるので安心して欲しい。

Windows 11&Windows 10のベンチマーク検証

アプリケーション

Cinebench R23

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Cinebench R23ではWindows 10との性能差はほとんどないことがわかる。一方で、セキュリティ機能のVBSを有効化すると4%程度スコアが低下している。これぐらいの差であれば体感しづらいと思うが、心に留めておくとよい。

Adobeソフト

Adobe Premiere Pro CCwin11-adobe

AdobeソフトではWindows 10と比べてWindows 11の方がパフォーマンスが高い。3%-5%程度性能が高くなっている。より最適なコアの振り分けが実現しているのではないかと思う。そしてやはりVBSを有効化すると3%-7%程度パフォーマンスが落ちていることがわかる。Windows 11の課題はこのVBSにあると言っても過言ではない。

7-Zip

zipwin11-7zip

Zipファイルの解凍及び圧縮ではWindows 11とWindows 10の差がない。一方で、VBSを有効化すると6%-10%もパフォーマンスが低下している。

ゲーム

Borderland 3

boarderland3win11-borderlands3

orderland 3では平均fpsはWindows 10と同じだが、最小fpsでは4%高くなっている。また、VBSをONにした場合3%-4%フレームレートが低下している。ゲームプレイではやはりVBSをOFFにすることが必須だと考えてよいだろう。

Watch Dogs: Legion

watchdogslegionwin11-watchdogs

Watch Dogs: Legionでは僅かながらWindows 10よりもフレームレートが高くなっている。

Hitman 3

hitman3win11-hitman3

Hitman 3では最小fpsがWindows 10より有意に高くなっている。平均fpsは1%の差だが、最小fpsは13%も高い。Hitman 3のプレイを考えているならWindows 11を選ぶメリットがある。また、VBSを有効化すると6%程度数値が落ち込むことは押さえておこう。

Shadows of the Tomb Raider

Shadow Of The Tomb Raiderwin11-shadowofthetombraider

Shadows of The Tomb RaiderではWindows 10の方がパフォーマンスが僅かに高くなっている。2%-3%の差がある。VBSをONにすると5%-6%フレームレートが低下している。

その他OSとゲーミングPCの相性検証【2022年】

ここではWindows 10以外のOSとゲーミングPCの相性を見ていこう。具体的にはWindows 7、Windows 8.1、Mac OSの3つだ。これらのOSの導入を検討している方はぜひ参考にして欲しい。

Windows 10

windows10
Windows 10を選ぶメリットはこれまでと変わらない環境でゲームをプレイできることだ。新しいOSでは不具合が発生してしまったり、挙動が不安定になってしまったりすることもあるからだ。次の項目で解説しているVBSもその一つだと言える。また、AMD製CPUでも最大15%程度ゲーミング性能が落ちている(tom’s HARDWARE-2, 2021)ということだ。

そういう意味では少し様子を見て問題が完全になくなってからWindows 11にアップグレードするというのもよい選択肢となる。基本的にWindows 10搭載モデルの場合も無償でWindows 11にアップグレードすることができる。Windows 10搭載モデルなら選択肢が増える。そのままWindows 10のままで使用してもよいし、タイミングを見計らってWindows 11にアップグレードしてもよい。

Windows 8.1

win8
画像引用元:https://www.microsoft.com(マイクロソフト社HP)

現在使用出来るもう一つのWindowsがこの8だ。ゲーミングPCでは非常に不評で、搭載モデルの取り扱いも一瞬で無くなった。ゲーム用途に最適でないのは、UIの仕様だろう。タブレットには適していても、デスクトップでゲームをプレイするには扱いにくかった。

登場時からゲーム向けという認識は薄い。一部のゲームではWindows 8だけを除いた推奨環境が設定されている。Windows Vistaには対応していてもWindows 8には対応していないものもあった程だ。優れたOSやゲームに適したOSは2世代毎に登場すると言われる不名誉な原因を作ったOSでもある。そのため、XP、Win7、Win10が優れたOSとして評価されている。実際には賛否あり、正しい情報ではない。

現在でもWindows 8は推奨環境どころか、対応OSに含まれていないタイトルも存在する。もちろんプレイ自体は可能である。ただ、Windows 8を使用して遭遇した不具合には対応してくれないなどの弊害がある。できることならWindows 10にアップグレードしておく方が良いだろう。

また、ゲームをメインにするユーザーには不要な機能も多い。それらが負荷を高め、ゲームやアプリに負荷が掛かった状態になっていた。Windows 8.1になり、UIや負荷が大幅に改善された。しかし、これまでのイメージが悪すぎたことで、デスクトップPCでは普及しなかった。ノートパソコンでは一般的なOSで、タッチパネル採用等で活かされていた。Windows 10登場後は価格を下げるなどで対応していた。

用途を限って言えばWindows 8は非常に優れたOSである。様々な機能を搭載したことで次世代のOSを体現した。それらの機能が必要だったかは別として、Windows 10の完成はWindows 8があってこそだ。試金石のように、様々なことに挑戦していた。その機能性が受け入れられたのはノートタイプであり、一般ユーザーである。ゲーマーは不要な機能によるゲームの阻害にストレスを抱えていた。

Windows 10の使用感はWindows 7よりもWindows 8の方が近い。Windows 8ユーザーならすぐに馴染むことが出来るだろう。Windows 8に留まり続けるメリットは薄い。もはやリスクと言えるところまで来ているのではないだろうか。ゲームやアプリを使用するならWindows 10へのアップグレードを行わない手は無い。

Windows 7

win7
画像引用元:https://www.microsoft.com(マイクロソフト社HP)

Windows 7は、現在サポートが終了している。2019年までは最も人気の高いOSだった。Windows 10が登場してもWindows 7搭載モデルが主流だったことからも分かるだろう。ほぼ全てのゲームやツールに対応していたこと、64bitが一般的になった時のOSだったことも影響している。また、買い替えに関しては、これまでと同じ環境で使用できたのも大きい。

サポート終了とWindows 10のユーザビリティ改善、ほぼ全てのゲームへの対応が完了したということもあってWindows 7の存在意義が失われて結果的にWindows 10が主流になった。現在はセキュリティの面でもWindows 7の使用を推奨することはない。早急に無償アップグレードを適用し、Windows 10にアップグレードするべきだ。

Windows 7で使用できたツールやソフトは、Windows 10でも使用出来るようになっている。互換性の高さからもWindows 7を無理して使用し続けるメリットは無い。また、Windows 7のプロダクトキーはWindows 10でも使用できるので、その点も安心だ。

Mac OS

macos
画像引用元:https://www.apple.com/jp/(Apple社HP)

最後にMac OSについても少しだけ触れておこう。本来はここで取り扱うべきでは無いだろう。しかし、気になるユーザーもいると思うので当サイトの見解をまとめておく。Macに対応しているゲームは非常に少ない。

そのため、ゲーミングPCとしての選択はおすすめしない。有名なタイトルや人気のタイトルでもほとんど対応してない。フォートナイトなどの負荷の軽いゲームやスマートフォンに展開されているようなゲームには対応しているくらいだろう。グラフィックボードを搭載しにくいなど理由はあるだろう。

根本的なことを言えば、ゲームをプレイすることを想定した造りになっていない。それは性能や排熱などゲームをプレイする上で不利になるということだ。Mac OSでゲーミングPCを構築するなら、Windows 10搭載のゲーミングPCを購入した方が良い。

PUBG推奨スペック
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画像引用元:http://pubg.dmm.com/(DMM公式)

人気タイトルであるPUBGの推奨スペックを引用しておいた。OSの欄にMacの記載はない。他のほとんどのタイトルが同様だ。FF14などほんの一部のタイトルではMac版が用意されていることもある。Mac OSだからゲームがプレイできないというよりも、ゲームに必要な性能を備えていないというのが根本にあるのだろう。

ゲーミングPCのOS選びについてのよくある疑問

HomeとProのどちらが良いのか?

Windows OSにはHomeとProの二種類のバージョンが用意されている。これらは機能的に違うものだが、どちらを選んでも問題ない。Homeは一般の消費者向けで家庭用のパソコンで使用されることが多い。一方、Pro版はビジネス向けのモデルということでビジネスに便利な機能が備わっている。例えば、BitLocker、Remote Desktopなどが代表的だろう。これらの機能が必要なのであれば選ぶと良い。

ゲーミング用途ではHomeもProも影響は何もないのでHomeの方が安価に選択できておすすめだ。Windows 7は16GBを超えるメモリを搭載するにはHome Premiumの上位のProffessionalが必要だった。Windows 8からどのグレードでも128GBは搭載できるので好みの選択でよくなった。

32 bitと64 bitの違いは?

OSの種類Windows 10 32 bitWindows 10 64 bit
最小メモリ容量1GB2GB
最大メモリ容量4GB128GB / Pro 2TB 
ストレージ上限2TB以下2TB以上
(理論上144000TB/144PB)

最初に結論を言っておくと、ゲームをメインにする場合は64 bitの選択を推奨する。32 bitと64 bitの主な違いは上記の通りだ。32 bitと64 bitには大きな違いがある。最も影響を受けるのはメモリ容量だ。

ゲームの推奨環境に8GBや16GBを求められることが珍しくなくなっている。この状況で32 bitを選択することは、それだけでプレイ出来るゲームを大幅に制限してしまうことになるのだ。そういった影響もあって、多くのゲームの推奨環境には64 bit OSと記載されている。

では64 bitは32 bitの上位互換なのかと言うとそうでもない。32 bitにも役目はある。主にビジネスモデルなど、性能が控えめなパソコンには非常に有用だ。まず、性能が控えめであるパソコンに64 bitを搭載すると、システムにリソースを割いてしまう。また、古いソフトは64 bitで正しく動作しないこともある。

限定的な目的が主なパソコンでは64 bit OSを搭載することはデメリットになる。例えば、2GBのメモリに500GBのストレージを搭載した低スペックなノートパソコンなどがそれにあたる。ハイスペックが求められるゲーミングPCでは64 bitが必須だ。

簡単にまとめると、用途と搭載するメモリ容量に依存する。4GB以下なら32 bitでも問題無い。4GBを超えるメモリを搭載するなら64 bitを選択しなくてはならない。仮に32 bitで4GBを超えるメモリ搭載しても実質3GBしか認識しない。(3GBスイッチを有効にすることで4GBまで認識)

ビジネスモデルは古いアプリやソフトに対応出来たほうが良いので32 bitを選択したりもする。ゲームでは何があろうと64 bitを選択して欲しい。BTOショップも以前は32 bitが選択出来ていた。今ではゲーミングPCに限り64 bitのみ選択出来るのが一般的だ。

当記事のまとめ

当記事では、Windows 11とWindows 10のどちらを選べばいいのかについて検証した。Intel第12世代CPUの場合Windows 11の方が少しだけゲーミング性能が高くなっているが、その差を体感することは難しいだろう。アプリケーションでは差はないと考えてよい。Windows 11での課題は新しく導入されたセキュリティ機能であるVBSだろう。VBSを有効化すると有意にパフォーマンスが低下するためだ。設定から簡単に無効化できるので安心して欲しい。

筆者としては早く新しいOSに慣れるという意味でWindows 11搭載モデルを推奨する。どうしても不具合を避けたいという場合はWindows 10搭載モデルを選択して時期を見てWindows 11にアップグレードするとよいと思う。基本的にWindows 11への無償アップグレード付きだ。スペックなどの条件面もクリアできているだろう。

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