dengentop画像引用元:https://www.silverstonetek.com/

当ページでは、電源容量が足りなくなった時に現れる症状とその対策をまとめている。電源ユニットはパソコンパーツの中でも重要なパーツの一つで不具合があるとトラブルの元になりやすい。注意深くパソコンを使い続ける必要がある。

電源ユニットって何のこと?

coolermaster_dengenパソコンの電源ユニットとは、パソコンを起動させたり各パーツを機能させたりするのに必要な電力を供給するパーツだ。当然CPU・グラフィックボード・マザーボード・メモリなどのパーツは電力がないと機能しない。下記の記事で電源ユニットに関して詳しく解説しているので、合わせて参考にして欲しい。

容量不足による対処法の基本は電源ユニット交換

パソコンの各パーツが機能するためには電力が必要だ。もし容量が不足してしまうと様々なトラブルを発生させてしまう。電源ユニットは、パソコンの根幹に関わる部分だと言える。電源ユニットがパソコンの”心臓”と呼ばれる所以だ。

電源が不足した状態で使用を続けると従来どおりのパフォーマンスを発揮できず、ある日突然電源関係のトラブルに見舞われることも珍しくない。特に、PCパーツの中でも消費電力の大きいグラフィックボードの交換を行った際に発生しやすい。電源容量の不足による症状と確認方法をまとめているので参考になれば幸いだ。

最初に結論付けると、電源の不具合=交換対応しかないことが多い。電源トラブルの原因は容量不足・物理的破損・劣化の何れかに絞られる。つまり、基本的には電源ユニットを交換しないと問題が解決しないことが多いのだ。ストレージのように内部のデータの異常などは存在しないので、その他の要因は考えにくい。

例えば、電源容量不足によって不具合が生じているのであれば、消費電力の大きいグラフィックボードを外すことでPCは稼働するようになるだろう。また、グラフィックボードやCPUをより省電力なものに落とすというのも選択肢に入る。しかし、これでは意味が無い。

現在の環境においてパソコンを正しく動作させるためには、根本的な解決が必要だ。電源のトラブルに対してユーザーが取れる行動は電源ユニットの交換を行うしかない。まずは、原因を探る方法について解説しているので参考にして欲しい。

症状から原因を探る

nextgear
電源ユニットの不具合=基本的には交換というのは理解できたと思う。では、電源に不具合が発生するとどうなるのか。似たような症例を出す不具合も多くある。どこの不具合かも分からないまま電源ユニットを交換するのは手間と費用が掛かる。

まずはしっかり原因を特定して対応していこう。ただし、電源ユニットの不具合や電源容量不足は気付きにくいという特性がある。なぜなら不具合があったとしても電源が正しく稼働しているように見えるからだ。

パソコンに掛かる負荷が大きくなると電源が切れる

最も一般的な症状がこれだ。ゲームを起動すると電源が切れたり、ゲームを起動してからしばらくすると電源が切れたりすると症状は一般的に起こり得る。電源容量不足による症状で多く発生する。ただ、電源関係の不具合だけではなく、熱によるトラブルなどでも発生するのでこれだけでは断定はしにくい。

また、パーツの物理的破損や異常があると電源が切れる症状が現れることもある。例えば、CPUファンの接着が甘くて熱が上がり過ぎてしまった時にもしばしば見られる。「Open Hardware Monitor 」や「HWMonitor」のようなツールでCPU使用率やCPU温度を確認してみよう。まずは電源容量不足以外の要因を排除するのが最適だ。

CPUが常時80℃以上の温度を保ち、熱が下がらなければCPU周りの不具合だ。熱が50℃前後で安定していれば正常である。そうなればCPUが原因と考えにくいので除外する。こういった具合に一つ一つ可能性を潰していくことになる。

頻繁にエラーを発するようになる

様々なタイミングで、ブルースクリーン等が発生して再起動を繰り返す症状が現れることがある。これは電源の容量不足でも起こるが、最も多いのストレージの不具合やエラーである。原因を特定するのは難しいのでやっかいな不具合だ。

まずはシステムの復元でエラーが発生する前の状態に戻し、症状が発生しなくなればストレージのエラーだと考えて良い。それでも症状が治まらない場合は電源関係の不具合を疑うべきだろう。ここで言う電源関係は電源ユニットそのものよりも、電源を供給されるパーツである。グラフィックボード、マザーボード辺りが怪しくなる。

グラフィックボードを外し、正常に稼働しなければマザーボードになる。ドライバの再インストールや出荷時の状態に戻して様子を見ることで対処することができる。注意点は意外な箇所の不具合である。システムの復元で症状が治まらなければストレージを疑うべきだ。このストレージが原因であることも少なくない。劣化や物理的破損があればエラーを発しやすくなる。

プレイマリストレージ以外を外すだけで解決すれば楽だ。OSの入ったプライマリストレージが破損していた場合はかなり面倒だ。新しいストレージを用意してクローン化する。その上でプライマリストレージを交換しなくてはならない。原因が特定出来ない最後の手段として考えておく必要があるだろう。

電源がつかなくなる

最後が電源がつかなくなるという症状だ。電源ボタンを押してもパソコンが起動しなくなることがあるが、必ずしも電源ユニット自体が原因というわけではない。これは電源ユニットの破損以外にもマザーボードの不具合が多い。メモリ1枚を残し、グラフィックボードや増設パーツを外した最低起動を試してみて欲しい。

電源がついたら一度電源を切り、外したパーツを取り付けて再度起動。これで問題が無ければ良し。つかなければ電力不足の可能性が高くなる。マザーボードに何かが干渉している可能性もあるので、何を取り付けたらつかなくなるかを確認したい。

グラフィックボードであれば電源の交換が必要になるだろう。消費電力的にグラフィックボード以外で消費電力が足りなくなることは考えにくい。物理的な破損も考えてパーツの交換が必要になるケースが多い。

電源容量が足りないと感じた時に行うべきこと

使用している電源ユニットの容量確認

dengenyouryou
電源ユニットの電源容量を確認するには、パソコンの左サイドカバーを外す必要がある。そして、後ろ側の上部か下部にある電源に容量等が記載されているので確認しよう。パソコンに搭載されている電源は全て同じ形式で表示されていない。そのため、参考程度に見て欲しい。

赤枠は容量を表示している。つまり、このモデルの場合500Wであることが分かる。そして青枠は80PLUSの規格だ。このパソコンに搭載されている電源は500W SILVERということになる。自分のパソコンに搭載されている電源容量が分かれば、消費電力を計算してパソコンに供給する電源容量として足りているかを確認しよう。特に高性能なグラフィックボードやCPUに換装した場合は注意が必要となる。

現在のPCパーツ全体の消費電力の確認

CPUCore i7-9700F65W
グラフィックボードRTX 2070 SUPER215W/最大およそ350W
メモリDDR4-2666 16GB(8GB×2)14W
SSD480GB×15W
HDD2TB×125W
光学ドライブDVDドライブ25W
その他45W

消費電力を正しく計測するのは非常に手間が掛かる。ここではおおよその計算をしていこうと思う。CPUとGPUは分かりやすいようにTDPをそのまま足す形にしている。

CPUがCore i7-9700Fなら65W、グラフィックボードがRTX 2070 SUPERなら215Wだ。そこにメモリ1枚7Wほど、HDD1つで25Wほど、SSDは一つ5W見ておけば良いだろう。SATA接続の光学ドライブやケースファン等は多めに見て45Wだろうか。

上記の構成で消費電力はおよそ394Wである。ゲームプレイ中などでパソコンに負荷が掛かるとCPUもGPUも消費電力は高くなる。ベンチマークなど負荷がダイレクトにかかる環境ではRTX 2070 SUPERは350Wほどにまでアップする。

その点を考慮すると394W + 135W=529Wで500Wをオーバーしてしまう。なので500Wの電源容量では支えることが出来ない。そして容量不足の症状が発生する可能性が高い。では550Wあれば良いのかというとそうでもない。次に電源ユニットと電源効率について理解しておく必要がある。

電源ユニットと電源効率について

 電源負荷率20%電源負荷率50%電源負荷率100%
80PLUS STANDARD80%80%80%
80PLUS BRONZE82%85%82%
80PLUS SILVER85%88%85%
80PLUS GOLD87%90%87%
80PLUS PLATINUM90%92%89%
80PLUS TITANIUM92%94%90%

搭載されている電源の規格で変換効率が変わるのでそこも覚えておこう。STANDARDを除く規格は負荷率50%の状態が最も変換効率が良くなっている。前述の529Wを使用できるために550Wの電源を選ぶのは推奨できない。例えば550W BRONZEだった場合、100%負荷として451Wの変換になる。電力自体は足りていても、電力を変換するために必要な電力がオーバーしている。これにより電力のロスが発生し、処理が追いつかなくなると電源容量不足に陥る。

この構成のモデルは例えばGALLERIA XFのようなモデルになる。GALLERIA XFに搭載されている電源ユニットは650W BRONZEである。この時の変換効率が82%の533Wだ。ほぼ近似値が出ているのでロスの少ない電源となる。負荷率50%が最も変換効率が良くなるということは、消費電力が529Wの2倍の容量が必要だ。もっとも、常に最高消費電力が掛かっているわけではないので、そこまで神経質にならなくても良いだろう。

この消費電力と変換効率は省エネ具合に影響すると同時に、どれだけ効率良く電力を供給出来ているかの目安になる。BTOショップの場合は電力が足りているかのテストを必ず行っている。後はどこまで劣化を抑えることが出来るかである。

電源負荷率100%の状態が長く続くとダメージを受ける。効率の良い50%に近づける意味でも、容量と規格は高いに越したことはない。消費電力450Wだったとする。500Wで対応すると90%の稼働率で負荷が高い。これが700Wになるだけで稼働率は約64%にまで下がる。負荷がかからないと変換効率も高くなり、寿命も長くなる。電源が重要視されるのはこういうことだ。

それを踏まえて、電源が足りているかいないかを判断してもらいたい。グラフィックボードやCPUを交換すると思いの外消費電力は上がってしまう。今の電源で容量が足りていなければ交換を視野に入れよう。また、消費電力は電気代とも深い関係があるので気になる方は合わせて参考にして欲しい。

当記事のまとめ

電源ユニットはゲーミングPCにおいて最も重要視されるパーツの一つだ。多くのユーザーが電源をカスタマイズしているのは、この重要な電源ユニットに不具合を起こさないためでもある。高負荷率の状態を長く続ければ老朽化も早まる。そして、対応できる電力も徐々に下がってしまう。そうなって不具合が発生しても、ユーザー自身はなかなか気付けないものだ。

何故なら、ほとんどの場合がある日突然起こるからだ。昨日まで動いていたのに今日突然不具合が発生した。そこからでは電源ユニットの不具合になかなか辿り着けない。電源容量が多いことはマイナス要素ではない。カスタマイズや交換で少し余裕のあるものにするだけで不具合の発生率を抑えることが出来る。

また、電源の不具合は交換以外で改善することがほとんど無い。根本的に電力が足りていない事から起こるからだ。電源ユニットに不具合が発生していると察するだけで、交換にかかる費用が無駄にならない。原因が特定出来ないと不具合を起こしていないパーツまで買い替えてしまうだろう。

交換以外での対処は搭載しているパーツを幾つか外すしかない。現在の環境を維持できないのは痛い。それは応急処置程度に留めておきたい。故障を察知したらすぐに交換出来るように予備を用意しておいても良いかもしれない。

その他あなたにおすすめの記事はこちら!

おすすめゲーミングPCランキング【2020年】

おすすめのゲーミングPCランキングを紹介している。コストパフォーマンスが高いモデルに人気が集中していると言える。

ゲーミングノートPCおすすめランキング【2020年】

イチオシのゲーミングノートPCを紹介している。外出先でもゲームを楽しみたいという方はぜひ参考にしてほしい。

当サイト紹介ゲーミングPC一覧表

当サイトでレビューをしている全てのゲーミングPCを表でまとめている。一覧で見れば、ゲーミングPCの構成や相場感を把握することができる。