nvidiartx40series
2024年1月8日(米国時間)、NVIDIAがAda Lovelace世代の最新モデル「GeForce RTX 40 SUPERシリーズ」を発表しました。今回発表されたのはGeForce RTX 4080 SUPER・GeForce RTX 4070 Ti SUPER・GeForce RTX 4070 SUPERの3種類です。絶妙な価格設定から注目度が高くなっています。GeForce RTX 4070 SUPERが2024年1月17日に発売予定で、GeForce RTX 4070 Ti SUPERがその1週間後の2024年1月24日、GeForce RTX 4080 SUPERがさらにその1週間後の2024年1月31日に発売されます。

GeForce RTX 40 SUPERシリーズ紹介

GeForce RTX 4080 SUPER

rtx4080super

RTX 4080 SUPERRTX 4080RTX 4090
アーキテクチャAda LovelaceAda LovelaceAda Lovelace
GPUAD103AD103AD102
CUDAコア10240972816384
RTコア8076128
Tensorコア320304512
ベースクロック2295 MHz2205 MHz2235 MHz
ブーストクロック2550 MHz2505 MHz2520 MHz
VRAMGDDR6X 16GBGDDR6X 16GBGDDR6X 24GB
メモリクロック22.4 Gbps22.4 Gbps21.0 Gbps
メモリバス256 bit256 bit384 bit
メモリバンド幅716.8 GB/s716.8 GB/s1,008 GB/s
L2キャッシュ64 MB64MB72MB
TDP320W320W450W
補助電源1x 16-pin1x 16-pin1x 16-pin
MSRP$999$1,199$1,599
国内価格148,000円~(予)189,800円~299,800円~
搭載PC価格-429,800円~
(14900KF)
509,800円~
(14900KF)
発売日2024/01/312022/11/162022/10/12

GeForce RTX 4080 SUPERは、GeForce RTX 4080の上位モデルとして登場します。今回登場したGeForce RTX 40 SUPERシリーズで一番最後にリリースされます。GeForce RTX 4080よりもCUDAコアがおよそ5%増えて10240となっています。ベースクロックも4%高く、ブーストクロックも2%高いです。メモリ周り・L2キャッシュ・TDPは変更なしです。MSRPが$200引き下げられて$999となりました。

GeForce RTX 4080よりも性能の高いモデルがより安く購入できるということです。4K環境への適性が向上していると考えてよいでしょう。国内の販売価格は148,000円〜が予想されています。GeForce RTX 4080の現在の国内価格が189,800円~なので当然価格は調整されるでしょう。GeForce RTX 4090との性能差はまだまだ大きく競合とはなりません。GPUがAD103のままなので仕方がないですね。

GeForce RTX 4070 Ti SUPER

rtx4070tisuper

RTX 4070 Ti SUPERRTX 4080RTX 4070 Ti
アーキテクチャAda LovelaceAda LovelaceAda Lovelace
GPUAD103AD103AD104
SM数66/8076/8060/60
CUDAコア844897287680
RTコア667660
Tensorコア264304240
ベースクロック2340 MHz2205 MHz2310 MHz
ブーストクロック2610 MHz2505 MHz2610 MHz
VRAMGDDR6X 16GBGDDR6X 16GBGDDR6X 12GB
メモリクロック22.4 Gbps22.4 Gbps21.0 Gbps
メモリバス256 bit256 bit192 bit
メモリバンド幅716.8 GB/s716.8 GB/s504.2 GB/s
L2キャッシュ64MB64MB48MB
TDP285W320W285W
補助電源1x 16-pin1x 16-pin1x 16-pin
MSRP$799$1,199$799
国内価格127,980円~189,800円~116,800円~
搭載PC価格354,980円~
(14700KF)
384,980円~
(14700KF)
329,980円~
(14700KF)
発売日2024/01/242022/11/162023/01/05

GeForce RTX 4070 Ti SUPERは、GeForce RTX 4070 Tiの上位モデルとして登場したグラフィックボードです。他のSUPERシリーズよりも大幅にスペックが引き上げられていて注目度が高いです。GPUがAD104から一回り大きいAD103へと変更されています。CUDAコアが7,680から8,448へと10%も増えました。ベースクロックが1%高く、ブーストクロックは変わっていません。

GPUメモリ容量がGDDR6X 12GBからGDDR6X 16GBへと33%増えています。また、メモリクロックも21.0 Gbpsから22.4 Gbpsへと6%速くなりました。メモリバスも192 bitから256 bitになり、メモリバンド幅は504.2 GB/sから716.8 GB/sへと42%引き上げられています。L2キャッシュ容量は33%増えて64MBとなります。TDPは285Wが維持されています。MSRPが$799と変更がないのは驚きです。国内予定価格は115,800円~となっています。現在のGeForce RTX 4070 Tiの価格が115,800円なので初動が終われば価格は引き上げられそうな気がします。

GeForce RTX 4070 SUPER

rtx4070super

RTX 4070 SUPERRTX 4070 TiRTX 4070
アーキテクチャAda LovelaceAda LovelaceAda Lovelace
GPUAD104AD104AD104
SM数56/6060/6046/60
CUDAコア716876805888
RTコア566046
Tensorコア224240184
ベースクロック1980 MHz2310 MHz1920 MHz
ブーストクロック2475 MHz2610 MHz2475 MHz
VRAMGDDR6X 12GBGDDR6X 12GBGDDR6X 12GB
メモリクロック21.0 Gbps21.0 Gbps21.0 Gbps
メモリバス192 bit192 bit192 bit
メモリバンド幅504.2 GB/s504.2 GB/s504.2 GB/s
L2キャッシュ48MB48MB36MB
TDP220W285W200W
補助電源1x 16-pin1x 16-pin1x 16-pin
MSRP$599$799$599
国内価格99,800円~109,800円~83,798円~
搭載PC価格309,800円~
(14700KF)
309,800円~
(14700KF)
289,800円~
(14700KF)
発売日2024/01/172023/01/052023/01/05
最後にGeForce RTX 4070 SUPERのスペックを見ていきましょう。GeForce RTX 4070が強化されたモデルでスペック的にはGeForce RTX 4070 Tiに近づきました。GeForce RTX 4070 SUPERもGeForce RTX 4070と同様にGPUはAD104です。CUDAコアは21%増えて7168となりました。これでGeForce RTX 4070 TiのCUDAコアとの差が7%まで縮まっています。

ベースクロックはGeForce RTX 4070よりも3%高く、ブーストクロックは変更ありません。メモリ回りも共通です。L2キャッシュが33%増えて48MBとなります。TDPも10%増えて220Wです。MSRPは$599と維持されています。GeForce RTX 4070 SUPERの国内販売予定価格は86,000円~です。GeForce RTX 4070の現在の価格が84,800円なのでいかに破格の価格設定なのかということがわかります。

GeForce RTX 40 SUPERシリーズ登場に対する考察

価格調整が行われる可能性が高い

初期ロットがはけたらすぐに価格調整が行われる可能性が高いのではないかと思います。例えば、GeForce RTX 4080の市場価格は189,800円前後です。それに対して次世代のGeForce RTX 4080 SUPERの予想販売価格は148,000円となっています。さすがに高性能なモデルが20%も安く購入できる状態が続くとは思えません。しばらくすればGeForce RTX 4080 SUPERの価格が引き上げられるはずです。

GeForce RTX 40 SUPERシリーズの価格に合わせてオリジナルモデルの価格が引き下げられるとは考えづらいです。これはGeForce RTX 20 SUPERシリーズでも見られた傾向です。GeForce RTX 40 SUPERシリーズが登場しても当面の間は既存モデルも併売されるでしょう。時間が経てば完全に切り替わる可能性もあります。そうなれば価格も既存モデルに並ぶのではないかと思います。

搭載モデルは順次リリースされる

搭載モデルについては順次リリースされると思います。既存モデルと併売される形で価格で差別化が図られます。基本的には新しいモデルを選択しておくのがよいでしょう。これも単体のグラフィックボードと同様に時間が経てばSUPERシリーズに完全に切り替わるかもしれません。急ぎでないのであればぎりぎりまで待つのも一つの手です。

参照外部サイト