G TUNE DG-I5A6X(i5-14400FxRX9060XT 16GB)のレビューをまとめた。2025年7月30日に登場した最新のミニタワーケースを採用している。コストパフォーマンスは4.3と標準を下回る評価だ。Core i5-14400FとRadeon RX 9060 XT 16GBの組み合わせで22万円台は少し苦しい。低価格化が進むミドルハイクラスのモデルとしてはおすすめしにくい側面がある。
G TUNE製品はキャンペーンで化けるので、大幅な値引きに期待したいところだ。もちろん新しいケースデザインに対するプレミアムと充実の構成を考えれば選ぶメリット自体はあるように思う。セール・キャンペーンを待つのがベストかもしれない。
- 長所
-
- リニューアルされたケースデザイン
- ミドルハイクラスのゲーム性能
- 充実した構成
- Wi-Fi対応
- 短所
-
- 価格が高い
- コストパフォーマンスが低め
- こんな方におすすめ
-
- 他のゲーマーと被りにくいモデルを探している方
- カスタマイズなしの標準構成で購入したい方
- デザインを重視する方
G TUNE DG-I5A6X(Core i5-14400FxRX9060XT 16GB)のスペック
メーカー | マウスコンピューター |
---|---|
ブランド名 | G TUNE |
製品名 | G TUNE DG-I5A6X |
価格 | 229,900円 |
CPU | Core i5-14400F(レビュー) |
グラボ | Radeon RX 9060 XT 16GB(レビュー) |
メモリ | DDR5-4800 32GB |
SSD | 1TB NVMe Gen4 |
電源 | 750W 80PLUS BRONZE |
マザーボード | チップセットB760 |
おすすめ度 | Cランク |
評価 | ・コスパ 4.3 ・ショップ評価 9.7 |
G TUNE DG-I5A6X(i5-14400FxRX9060XT 16GB)のカスタマイズ項目を評価
パーツ | おすすめ度 | 詳細 |
---|---|---|
OS | 変更なし | |
オフィスソフト | 変更なし | |
CPUファン | 変更なし | |
CPUグリス | 変更なし | |
メモリ | 変更なし | |
SSD (M.2) | 変更なし | |
SSD | 変更なし | |
SSDまたはHDD | 変更なし | |
外付けストレージ | 変更なし | |
光学ドライブ | 変更なし | |
光学ドライブ(外付け) | 変更なし | |
電源 | 750W 電源 ( 80PLUS(R) GOLD ) 5,500円 | |
UPS | 変更なし | |
外付け拡張デバイス | 変更なし | |
ケース | 【G TUNE】ブラックミニタワーケース 強化ガラスサイドパネル 赤色LEDケースファン仕様 ( 前面×2 / 背面×1 搭載 ) 6,600円 |
|
ウイルス対策・セキュリティソフト | 変更なし | |
ソフトウェア1(プリインストール) | 変更なし | |
ソフトウェア2(バンドル) | 変更なし | |
パソコン引越しソフト | 変更なし | |
パソコン下取りサービス | 変更なし | |
データ復旧サービス | 変更なし | |
各種出張サービス | 変更なし | |
サポート | [3年保証/PC本体] センドバック修理保証+ 安心パックサービス(専用ダイヤル/即日修理) |
|
電話サポート | 変更なし | |
破損盗難保証サービス | 変更なし | |
HUB | 変更なし | |
USB周辺機器 | 変更なし | |
LANケーブル | 変更なし | |
サプライ | 変更なし |
一般的なBTOパソコンで人気のカスタマイズ項目を黄色のマーカーで示している。G TUNE DG-I5A6Xはミニタワーモデルとしては珍しく構成が充実したモデルで、カスタマイズの必要性がないくらいに完成された一台といえる。G TUNE DG-I5A6Xのカスタマイズをするなら、構成の強化よりもデザイン性の向上を目指すのがおすすめだ。
G TUNE DG-I5A6XはケースファンをLEDに変更できる。ファンの数は変わらないので、完全に見栄えがよくなるだけだ。LEDの派手さを求めないなら不要だが、少しでも華やかさが欲しいなら検討したい。費用は6,600円と安いわけではないが、価格帯が上がるほどではないことから変更させやすいように思う。新ケースにリニューアルされたG TUNEのミニタワーのよさを引き出せるカスタマイズだ。
構成を強化するなら電源だろうか。標準で750W 80PLUS BRONZEを搭載しており、電源容量は余裕がある。電源のカスタマイズは保険的な意味合いが強い。750W 80PLUS BRONZEから750W 80PLUS GOLDへの変更は、少しだけ安定性を高められる。電源のカスタマイズは人気があるので、候補を挙げるなら容量よりも規格アップがおすすめだ。性能が不足した際に、パーツを交換して対応するなら850Wへの容量アップも視野に入れたい。
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G TUNE DG-I5A6X(i5-14400FxRX9060XT 16GB)の特徴
新ケース採用もコストパフォーマンスは低め
G TUNE DG-I5A6Xは、リニューアルされた新しいミニタワーケース採用のモデルだ。見た目がこれまでのシンプルなものからゲーミングらしい凝ったデザインに変更された。丸みのあるデザインがかっこいい。先にリニューアルされたフルタワーに寄せた形で、昔のG TUNEケースを彷彿とさせる素晴らしいデザインだ。
一方で、G TUNE DG-I5A6Xのコストパフォーマンスは標準を下回っている。これはケースのリニューアルによるものと言える。旧ケース採用のG TUNE DG-I5A6Xが189,800円で販売されていることからも判断ができる。新ケース採用モデルより40,000円も安い。ただし、メモリ容量が半減となっているので構成を揃えると204,100円でとなる。それでも25,000円以上の価格差が生じる。
これがG TUNE DG-I5A6Xのコストパフォーマンスが低い原因だ。旧ケース搭載モデルが販売終了するまで、価格差は大きく詰まることはないだろう。また、G TUNE DG-I5A6Xの性能を考えればメモリ容量は32GBが必須とも言いにくい。選びやすさと扱いやすさで旧ケース採用のG TUNE DG-I5A6Xを選ぶメリットの方が大きいように感じる。あえて新ケース採用のG TUNE DG-I5A6Xを選択するなら、それはデザイン性のよさを重視する場合だろう。
ときに、コストパフォーマンスや価格よりも、それに見合った見た目を優先することもある。自分にとって何が一番重要なのか。それ次第でG TUNE DG-I5A6Xの価値も変わってくるはずだ。はっきり言えば、価格やコストパフォーマンスを重要視しているならおすすめできない。G TUNE DG-I5A6Xは価格以外の部分に多くの魅力がある。
ミドルハイクラスのゲーミングPCは選びやすさも重要なだけに、おすすめできるゲーマーは限定的と言わざるを得ない。旧ケース採用のG TUNE DG-I5A6Xが販売終了され、大幅な値引きが適用されるまではおすすめしにくいモデルだ。G TUNE製品はキャンペーンやセールの値引き額が大きい。40,000円ほどの値引きがあれば一気におすすめしやすいモデルになる。可能性は十分あるので、急がないなら様子を見るのもよさそうだ。
RX 9060 XT 16GB搭載の個性派モデル
G TUNE DG-I5A6Xはゲームへの対応力は標準よりも上だ。搭載しているRadeon RX 9060 XT 16GBはミドルハイクラスのグラフィックボードでVRAMも十分な容量を持つ。最新のゲームではVRAM 12GB以上を推奨環境にするものもあり、VRAM 16GB搭載はそれだけで武器になる要素だ。今BTO業界でも注目されているポイントだ。基本的にはフルHD環境でのゲームプレイを想定しているユーザー向けとなる。
最新のゲームをはじめ、これから登場してくるゲームに対して困りにくい性能を有している。ゲームに関して言えば将来性の高いグラフィックボードだ。比較的ゲーム性能の高いCore i5-14400Fとの組み合わせは、ミドルハイクラスの王道とも言える。注意点は、ゲーム性能自体は競合のGeForce RTX 5060 Ti 8GBよりも低いことだ。
現実的な問題として、VRAM 12GB以上が必要になる環境に対応できる性能があるかどうか微妙なラインだ。GeForce RTX 5060 Ti 16GBでも、性能的に16GBのVRAMを活かしにくいのではないかという見方がある。それよりも性能の低いRADEON RX 9060 XT搭載のG TUNE DG-I5A6Xは少し頼りない。
既存のゲームは特に問題はないかもしれない。VRAM 8GBでは推奨環境を満たせないことが当たり前となったとき、G TUNE DG-I5A6Xは持ち味を活かせるだろうか。汎用性の高い性能が特徴であり魅力だ。それを活かしにくい現状を考えると、時代を少し先取りしているように感じる。
汎用性はあっても、クセのある性能は扱いやすいとは言いにくい。ミドルハイクラスを支えるモデルになるには時間が必要になりそうだ。それでも、G TUNE DG-I5A6Xの持つ汎用性のある性能を最大の特徴と言いたい。そうでなければ、よいところの少ないモデルになってしまう。G TUNE DG-I5A6Xは初心者にはおすすめしない。性能をよく理解した中級者以上の方にこそ選んでほしい。
ミニタワーらしからぬ充実の構成・機能性を持つ
他のゲーマーと被らない構成がG TUNE DG-I5A6Xの最大の特徴だ。ミニタワーモデルは価格を抑えるために構成を充実させたモデルは少ない。当該モデルは構成面を強化して差別化を図っている。メモリDDR5-4800 32GBと大容量だ。この性能帯だとまだまだ16GBが多い。
大容量メモリ搭載はゲームにもゲーム以外の用途においてもプラスになる。ゲームではCyberpunk 2077やForza Horizon 5などのタイトルでフレームレートが向上する。クリエイティブ作業でも概ねパフォーマンスが高くなると考えてよい。ゲーム以上にメリットを体感できるはずだ。
ストレージはSSD 1TB Gen4 NVMeとこちらも平均以上だ。BTOパソコンでは500GBが一般的だが、多くのゲーマーにとっては物足りなくなるはずだ。特に最新のタイトルをプレイしたいなら1TBを最低基準に考えるとよい。500GBと1TBでは実用面で大きく異なる。
機能面でも差別化が図られている。マザーボードのチップセットは高コスパなB760が選択されている。さらに、Wi-Fi 6E対応でLANケーブルがなくてもネット環境を構築できる。カスタマイズをすると5,000円~8,000円程度の費用が掛かる箇所だ。DVDスーパーマルチドライブも標準搭載となる。ディスク再生をしたいと考えている方にとってメリットとなる。どちらも初期構成で搭載されているのは嬉しいポイントといえる。
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同じマウスコンピューター製品との比較
G TUNE | NEXTGEAR | |
---|---|---|
イメージ | ![]() |
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製品名 | G TUNE DG-I5A6X (i5-14400FxRX9060XT 16GB) |
NEXTGEAR JG-A7A6X (7 7700xRX9060XT 16GB) |
ケース | ミニタワー | ミニタワー |
価格 | 229,900円 | 179,800円 |
送料 | 無料 | 無料 |
CPU | Core i5-14400F (10コア16スレッド) |
Ryzen 7 7700 (8コア16スレッド) |
CPUクーラー | 空冷 | 水冷(240mm) |
GPU | RX 9060 XT 16GB | RX 9060 XT 16GB |
メモリ | DDR5-4800 32GB | DDR5-5200 16GB |
SSD | 1TB NVMe Gen4 | 1TB NVMe Gen4 |
電源 | 750W 80PLUS BRONZE | 750W 80PLUS BRONZE |
マザーボード | B760 | A620 |
無線 | Wi-Fi 6E | オプション |
納期 | 約21営業日 | 約6営業日 |
保証 (延長保証) |
3年間 (延長なし) |
3年間 (延長なし) |
電話サポート | 24時間365日 | 24時間365日 |
公式 | 公式 | 公式 |
同じマウスコンピューターで性能帯の近いモデルをピックアップした。「NEXTGEAR JG-A7A6X」は廉価ブランドのゲーミングPCでコストパフォーマンスが高い。価格は179,800円とG TUNE DG-I5A6Xよりも50,100円安い。CPUにはZen 4アーキテクチャのRyzen 7 7700を搭載している。ゲーム性能・クリエイティブ性能共にRyzen 7 7700が優れている。CPUクーラーも240mmラジエーターの水冷式搭載だ。GPUはどちらもRadeon RX 9060 XT 16GBを搭載している。
NEXTGEAR JG-A7A6Xがメモリの規格は上回っているが、容量は半減の16GBとなる。メモリ容量を揃えるのに14,300円掛かる。これで価格差は35,800円まで縮まる。電源ユニットは750W BRONZEと共通だ。マザーボードのチップセットは廉価なA620を搭載している。機能性・拡張性よりもコストを重視した選択だ。コストパフォーマンスを重視するならNEXTGEAR JG-A7A6Xを選ぶべきだろう。CPU性能も高く水冷式クーラー搭載だ。それでいて価格も抑えられている。ゲームプレイだけならメモリ容量が16GBというのもネガティブではない。
似ているゲーミングPCとの比較
G TUNE | GALLERIA | |
---|---|---|
イメージ | ![]() |
![]() |
製品名 | G TUNE DG-I5A6X (i5-14400FxRX9060XT 16GB) |
GALLERIA XA7C-96XT RX 9060 XT 16GB搭載 |
ケース | ミニタワー | ミドルタワー |
価格 | 229,900円 | 229,980円 |
送料 | 無料 | 3,300円 |
CPU | Core i5-14400F (10コア16スレッド) |
Core i7-14700F (20コア28スレッド) |
CPUクーラー | 空冷 | 空冷 |
GPU | RX 9060 XT 16GB | RX 9060 XT 16GB |
メモリ | DDR5-4800 32GB | DDR5-4800 32GB |
SSD | 1TB NVMe Gen4 | 1TB NVMe Gen4 |
電源 | 750W 80PLUS BRONZE | 650W 80PLUS BRONZE |
マザーボード | B760 | B760 |
無線 | Wi-Fi 6E | オプション |
納期 | 約21営業日 | 翌日出荷 |
保証 (延長保証) |
3年間 (延長なし) |
1年間 (最長5年間) |
電話サポート | 24時間365日 | 24時間365日 |
公式 | 公式 | 公式 |
ドスパラのGALLERIA XA7C-96XTと比較していく。価格差は80円でG TUNE DG-I5A6Xの方が安い。また、送料の差を考慮すると3,380円まで広がる。価格だけなら意外と近いモデルだと思えるが、GALLERIA XA7C-96XTはCPUにCore i7-14700Fを搭載している。CPUの性能に圧倒的な差が生じている。Core i7シリーズはパフォーマンスが高く体感できるほどの差がある。
搭載しているグラフィックボードや構成は同等なので、搭載しているCPUに差のあるモデルと比較になる。CPUの性能が大きく変わるくらいG TUNE DG-I5A6Xの新ケースはコストがかかっているのだろうか。そう捉えられてもおかしくないほどの差だ。G TUNE DG-I5A6Xは無線対応が強みとなる。デスクトップパソコンではほとんどのケースで非対応となっている。
納期はドスパラが強い。G TUNE DG-I5A6Xが21営業日出荷に対して、GALLERIA XA7C-96XTは翌日出荷だ。G TUNE DG-I5A6Xの購入を検討していても注文してから1ヶ月前後の時間が求められるだけでも選択肢から外れてしまいそうだ。価格と納期が落ち着くまではGALLERIA XA7C-96XTを強くおすすめしたい。よほどケースが好みでもない限りG TUNE DG-I5A6Xは急いで選択するメリットはない。
G TUNE DG-I5A6X(i5-14400FxRX9060XT 16GB)のPCケースレビュー
正面
正面から見るとGの文字が大きく刻印されている。ブランドロゴとしてかっこいい。
左側面
左側面はクリアガラスパネル採用だ。初期構成だと光らない仕様となっている。
LEDがかっこいい。+6,600円で前面×2基、背面×1基のファンを赤色LEDケースファンに変更できる。
右側面
右側面はシンプルなデザインだ。
本体上部
本体上部はインパクトのあるデザインになっている。I/Oパネル部分には埃を防ぐためのカバーが取り付けられている。
光学ドライブ
正面に右下部分に光学ドライブが取り付けられている。印象としてはPS5が近い。ケースに溶け込んでいて違和感なくスタイリッシュだ。
ヘッドホンホルダー
本体左側にはヘッドホンホルダーが配置されている。使い勝手を考慮すると足元右側に設定するのがよさそうだ。
管理人による総評

2025年7月末に登場したばかりのG TUNEブランドのミニタワーケース採用モデルだ。CPUはCore i5-14400Fを、GPUはRadeon RX 9060 XT 16GBを搭載している。ミドルハイクラスのモデルでフルHD環境でのゲームプレイに最適だ。メモリDDR5-4800 32GB・SSD 1TB Gen4 NVMeと構成も充実している。
価格は229,900円と性能帯からすると割高だ。最新モデルに対してのプレミアムが付与されていると考えるとよい。旧世代のケースも併売されていてしばらくは価格が下がらないだろう。キャンペーンやセールを待つのも一つだ。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
229,900円 | Core i5-1440F | RX9060XT 16GB |
メモリ | SSD | チップセット |
DDR5 32GB | 1TB | B760 |