ドスパラが販売する「GALLERIA RM5C-R56 Intel Core Ultra搭載」のレビューをまとめた。2025年5月19日に登場したばかりのGeForce RTX 5060を搭載したゲーミングPCだ。GeForce RTX 4060の後継モデルでフルHD環境でのゲームプレイに適している。CPUには現行のCore Ultra 5 225Fを搭載していてGPUとのバランスも良好だ。
コストパフォーマンスは7.7と高めだ。登場したばかりのモデルとしてはまずまずだが、ミドルクラスとしては少し選びにくいかもしれない。その点を考慮して、コストパフォーマンスの評価に対しておすすめ度は少し低めになっている。もう少し時間が経過すればもっとおすすめできるようになるだろう。
- 長所
-
- 最新パーツで統一されたゲーミングPC
- コストパフォーマンスが高い
- 短所
-
- 性能に対して価格がやや高め
- こんな方におすすめ
-
- 最新モデルに魅力を感じる方
- フルHDでゲームをプレイする方
- コスパを重視する方
GALLERIA RM5C-R56 Intel Core Ultra搭載のスペック解説
メーカー | ドスパラ |
---|---|
ブランド名 | GALLERIA |
製品名 | GALLERIA RM5C-R56 Intel Core Ultra搭載 |
価格 | 189,979円 |
CPU | Core Ultra 5 225F(レビュー) |
CPUクーラー | 12cmサイドフロー大型CPUファン |
グラボ | GeForce RTX 5060 |
メモリ | DDR5-5600 16GB |
ストレージ | SSD 500GB Gen4 NVMe |
電源 | 650W 80PLUS BRONZE |
マザーボード | チップセットB860 |
おすすめ度 | Bランク |
評価 | ・コスパ 7.7 ・ショップ評価 9.2 ・納期 最短翌日出荷 |
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おすすめカスタマイズを解説
パーツ | おすすめ度 | 詳細 |
---|---|---|
OS | 変更なし | |
オフィスソフト | 変更なし | |
セキュリティソフト | 変更なし | |
CPUファン | 変更なし | |
CPUグリス | 変更なし | |
電源 | 750W 電源 (80PLUS GOLD) +4,900円 | |
メモリ | 32GB (16GBx2) (DDR5-4800) +14,000円 | |
SSD | 1TB SSD (NVMe Gen4) +5,800円 | |
パーティション分割 | 変更なし | |
SSD2 | 変更なし | |
ハードディスク/SSD | 変更なし | |
ハードディスク(追加1) | 変更なし | |
光学ドライブ | 変更なし | |
ケース | 変更なし | |
フロントケースファン | 変更なし | |
リアケースファン | 14cm ケースファン(ARGBライティング対応) +1,600円 | |
トップケースファン | 14cm ケースファン(ARGBライティング対応) x2 追加 +3,300円 | |
拡張リアスロット1 | 変更なし | |
無線LAN | Wi-Fi6+Bluetooth(R)5.2対応 無線LAN +8,000円 | |
情報漏洩監視ソフト | 変更なし | |
セーフティサービス | 月額980円 | |
延長保証 | 3年保証(通常1年+延長2年)+18,997円 |
黄色のマーカーは一般的なBTOパソコンで人気のカスタマイズ項目を表している。おすすめ度はこのモデルでの評価だ。GALLERIA RM5C-R56のカスタマイズはSSDの容量アップが最もおすすめだ。ゲームのインストールはもちろん、ファイルのダウンロードや動画の保存などで使用することになる。200GB前後の容量が要求されるゲームも多いため、500GBの容量では不足しやすい。オンラインゲームならアップデートで容量がさらに増える可能性もある。1TBへの容量アップは恩恵が大きいので検討したい。
次に考えるのはメモリの増設だろうか。ゲームの要求スペックから見ても、メモリを32GBに増量しても困ることはない。60番台ながらGeForce RTX 5060の性能は前世代のミドルハイクラスに大きく近づいているので活かしやすくなっている。ただし、ゲーム側の要求スペックも高くなってきていてVRAM 8GBのGeForce RTX 5060では対応しづらい側面もある。メモリの増設はゲーム以外で必要になる可能性がある方に限定した方がいいかもしれない。
電源は好みだ。Core Ultra 5 225FもGeForce RTX 5060も省電力性に長けていて標準の650W 80PLUS BRONZEでも余裕がある。変更の必要性は高くないが、電源は動作の安定性にもつながる。将来的にパーツ交換を行う際にも電源の交換を行わなくてよくなるのはメリットだ。予算に余裕があれば750W 80PLUS GOLD以上へ変更しておくのも悪くはない。
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GALLERIA RM5C-R56 Intel Core Ultra搭載の特徴
最新のミドルクラスらしいゲーム性能が魅力
GALLERIA RM5C-R56は、Core Ultra 5 225FとGeForce RTX 5060を搭載した最新のゲーミングPCだ。フルHD環境でのゲームプレイに適している。CPU・グラフィックボードともに現行世代だ。Core Ultra 5 225Fならグラフィックボードの性能を十分に引き出せるだろう。
メモリ規格やチップセットも最新のものが採用されている。価格的にも性能的にもGeForce RTX 50シリーズの中での注目度が極めて高い。どんなにハイエンドクラスの性能が高くても、やはり基準となるのはミドルクラスだ。今でも数世代前の60番台(GeForce RTX 3060 etc.)を利用しているユーザーは多い。
選びやすい価格と扱いやすい性能が特徴だ。ゲームへの対応力が標準的で長く使用することができる。GeForce RTX 5060の性能は、GeForce RTX 4060よりも10%程度高くなっている。2世代前のGeForce RTX 3060 Tiを上回り、GeForce RTX 4060 Tiに匹敵する性能を有している。
従来よりも性能が大きく伸びたことで、ゲームへの対応力も向上している。フルHDでゲームをプレイするならミドルクラスで満足できる。WQHDや4Kのような高解像度でのゲームプレイも一般的になってきたとは言っても、今でもユーザーが多いのはフルHDだ。DLSS 4.0をサポートしているのも強みだ。高解像度でのゲームプレイも現実的だ。
最新世代のミドルクラスなら、従来のミドルクラスよりも快適性は高いと考えて間違いない。これまでがそうだったように、世代が進むと性能は高くなる。この性能の伸びに多くのゲーマーが期待している。そういう意味でGALLERIA RM5C-R56は及第点のモデルではある。
価格設定が理想より高く惜しい
GALLERIA RM5C-R56のコストパフォーマンスは7.7と初登場のモデルとしては優秀な部類である。その評価を支えているのは、最新のパーツを採用したことによるところが大きい。メモリ規格が高クロックなDDR5-5600と競合と比べても優秀だ。マザーボードのチップセットもB860の最新モデルが選択されている。
価格設定は少し惜しいというのが正直な感想だ。従来のCoore i5-14400FとGeForce RTX 4060の組み合わせが15万円を下回る時代に、その後継機であるGALLERIA RM5C-R56が189,979円は素直に喜べない。ミドルクラスに求められる価格帯と差が生じているのは残念だ。
もちろん、ここから価格を下げて真価を発揮するはずだ。どんなモデルでも、供給不足など不測の事態による高騰がない限り価格は下がっていく。早ければ登場から1ヶ月程度で5,000円~10,000円の値下げに期待できる。GALLERIA RM5C-R56を選ぶならそのタイミングだ。
また、市場にはCore i5-14400FもGeForce RTX 4060も現存している。どちらかの取り扱いが終われば、一気に価格を下げられるはずだ。特に今はCPU(Core Ultra 5 225F)の価格が高い。CPUとグラフィックボードの両方で前世代が主流の状況では、世代交代を行いにくい。注目度の高いGeForce RTX 5060の登場がひとつの転機となるかもしれない。
CPU・グラフィックボードがともに最新であること、チップセットやメモリも最新規格に合わせていることが価格を釣り上げる要因だ。大幅な値引きにはしばらく時間がかかるかもしれない。比較の項目で類似するモデルなどを選択する方が今は満足度が高いはずだ。GeForce RTX 5060搭載モデルを探しているなら、色々な選択肢から吟味した方がいい。
登場したばかりのモデルはコストパフォーマンスだけでは測れないものがある。価格が動きやすいGALLERIAシリーズでは、一度値下げするまで注意してほしい。過去の傾向から、およそ3週間程度で1度目の値下げを行う。そこから2週間程度で値下げか値上げが適用されやすい。
GALLERIA RM5C-R56は、もう少し価格が安ければという惜しいモデルだ。理想的な価格は遠くても、今よりもお得な価格で選択できる可能性がある。それを頭に入れた上で選びたい。納期が翌日出荷になれば、価格が落ち着いたサインだと考えている。そうなるまでは、GALLERIA RM5C-R56に絞らない方がいい。
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同じドスパラの同価格帯ゲーミングPCと比較
GALLERIA | Magnate-G | |
---|---|---|
イメージ | ![]() |
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製品名 | GALLERIA RM5C-R56 Intel Core Ultra搭載 |
Magnate-G MVW RTX5060搭載 |
ケース | ミニタワー | ミニタワー |
価格 | 189,979円 | 154,980円 |
送料 | 3,300円 | 3,300円 |
CPU | Core Ultra 5 225F (10コア10スレッド) |
Core i5-14400F (10コア16スレッド) |
CPUクーラー | 空冷 | 空冷 |
GPU | RTX 5060 | RTX 5060 |
メモリ | DDR5-5600 16GB | DDR5-4800 16GB |
SSD | 500GB Gen4 NVMe | 500GB Gen4 NVMe |
電源 | 650W BRONZE | 650W BRONZE |
マザーボード | B860 | B7600 |
納期 | 翌日 | 7日 |
基本保証 | 1年間 (最長5年間) |
1年間 (最長5年間) |
電話サポート | 24時間365日 | 24時間365日 |
コスパ | 7.7 | 10.0 |
公式 | 公式 | 公式 |
同じドスパラの高コスパブランドTHIRDWAVE-GシリーズのMagnate-G MVWと比較していく。同じ性能帯のモデルながら旧世代のGeForce RTX 4060搭載モデルに近い価格を実現している。これはコストパフォーマンスを抑えたTHIRDWAVE-Gシリーズだからというのもあるが、一番はCPUに1世代前のCore i5-14400Fを採用しているのも大きい。また、チップセットがB760であるのも価格面でプラスになる。
使用感は同等で、ゲーム性能はわずかにGALLERIA RM5C-R56がリードしている。これら2製品が同じ価格だったなら、間違いなくGALLERIA RM5C-R56をおすすめしていただろう。しかし、価格差は約35,000円にまで広がっている。GALLERIAシリーズとTHIRDWAVE-Gシリーズの価格差は、大きくても25,000円程度だったことを考えるとGALLERIA RM5C-R56の価格は適正とは言えない。双方ともに登場したばかりのゲーミングPCだ。
GALLERIA RM5C-R56は価格が下がるまで待つ方がいい。Magnate-G MVWは理想的な価格なので今選んでも問題ない。Magnate-G MVWはGALLERIA RM5C-R56ほど大幅な値下げに期待しにくい。それでも、今後GALLERIA RM5C-R56がMagnate-G MVWより安くなることはない。コストパフォーマンスや選びやすさが重要なミドルクラスだからこそMagnate-G MVWをおすすめしたい。
他社BTOメーカーの競合モデルとの比較
GALLERIA | LEVELΘ | |
---|---|---|
イメージ | ![]() |
![]() |
製品名 | GALLERIA RM5C-R56 | LEVEL-M88M-225F-RKX |
ケース | ミニタワー | ミニタワー |
価格 | 189,979円 | 199,800円 |
送料 | 3,300円 | 2,200円(会員無料) |
CPU | Core Ultra 5 225F (10コア10スレッド) |
Core Ultra 5 225F (10コア10スレッド) |
CPUクーラー | 空冷 | 空冷 |
GPU | RTX 5060 | RTX 5060 |
メモリ | DDR5-5600 16GB | DDR5 16GB |
SSD | 500GB Gen4 NVMe | 1TB Gen4 NVMe |
電源 | 650W BRONZE | 550W BRONZE |
マザーボード | B860 | B860 |
納期 | 翌日 | 2-3週間後 |
基本保証 | 1年間 (最長5年間) |
1年間 (最長4年間) |
電話サポート | 24時間365日 | 24時間365日 |
コスパ | 7.7 | 6.9 |
公式 | 公式 | 公式 |
競合BTOメーカーであるパソコン工房のLEVEL-M88M-225F-RKXと比較していく。価格差は9,821円でLEVEL-M88M-225F-RKXだの方が高い。ただし、パソコン工房は無料会員登録で送料が0円になるので実質の価格差は6,521円だ。
CPU・GPUは共通だ。LEVEL-M88M-225F-RKXはメモリ規格の詳細がわからない。もしかしたら、そこはGALLERIA RM5C-R56が優れているかもしれない。ストレージ容量はLEVEL-M88M-225F-RKXの方が大きい。電源ユニットはGALLERIA RM5C-R56が優れている。
GALLERIA RM5C-R56のSSDのカスタマイズにかかる費用が5,800円なので、構成を揃えてもGALLERIA RM5C-R56の方が安く済む。メモリの規格がはっきりしているのもプラスだ。構成と価格差を考慮すると、コストパフォーマンスの評価に差が生じているのも納得だ。
GALLERIA RM5C-R56はしばらく様子を見るべきモデルで、LEVEL-M88M-225F-RKXもまた様子を見たい。少なくとも、価格が18万円を下回るまではおすすめしにくい。加えて、LEVEL-M88M-225F-RKXは納期が2~3週間後とかなり長めである。
翌日出荷が魅力のドスパラでも、最新モデルは7日以上になるのだから仕方がない。納期が長めであることは、意外と大きなデメリットになる。評価も高く納期も短めなGALLERIA RM5C-R56の方がまだおすすめしやすい。
パソコンケースレビュー
正面
ドスパラの新ケースとなっている。デザインハウスが設計したケースだけあってデザイン性が高い。ミニタワーケースとなっているが、従来のミニタワーよりは一回り大きくなっていてミドルタワーの差が縮まっている。違うのは高さだけで奥行きと幅はミドルタワーと共通だ。
右サイド
右サイドはシンプルで吸気口だけが設けられている。高さ分の吸気口があるのでエアフロー改善には効果的だ。ガンメタリックのケースが高級感を演出している。
左サイド
左サイドにも吸気口がある。また、一部クリアガラスパネルを採用していて中身が見えるようになっている。最近のモデルらしいデザインだと言える。
背面パネル
背面パネルについてはオーソドックスなものになっている。前面の両サイドから取り入れられた空気が上部及び後ろから排出してくれる。本体内部に熱がこもらないような工夫が見られる。140mmサイズの冷却ファンを搭載しているのも後押ししてくれる。
I/Oパネル
前面に斜めにI/Oパネルが配置されている。電源ボタン、USB 3.2 Gen1 Type-A x4、ヘッドフォン端子が設けられている。USBが4つもあるのは使い勝手が良い。
本体上部
本体上部にもメッシュ加工が施されていてここから熱を放出する仕組みだ。高性能なグラフィックボードやCPUを搭載していても発熱が問題とならない工夫がある。
本体内部
*GALLERIA RM5R-R36 5600X搭載ではないため一つの参考として欲しい
内部にはある程度の余裕がある。ガレリアブランドの場合ミニタワーケースでもサイズは大きめであることがわかる。
正面-LED
ケースの枠組みにLEDが配置されている。オシャレな演出だ。このLEDについては専用のソフトウェアからコントロールすることができる。
管理人による総評

2025年5月19日に発売したばかりの最新ゲーミングPCだ。CPUにはCore Ultra 5 225Fを、GPUにはGeForce RTX 5060を搭載している。今後のミドルクラスを担うモデルとなる。構成はメモリDDR5-5600 16GB・SSD 500GB Gen4 NVMeと必要十分だ。最新モデルらしく高クロックなメモリが選択されている。
チップセットもB860とコストが掛かっている。正直ミドルクラスで189,979円はやや高い。Core i5-14400FやGeForce RTX 4060が市場にある限りはまだまだ価格は下がらないだろう。買い時はまだ先だという認識でオッケーだ。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
189,979円 | 5 225F | RTX5060 |
メモリ | SSD | チップセット |
DDR5 16GB | 500GB | B860 |