x
ドスパラが販売する「GALLERIA RM5C-R56T」のレビューをまとめた。Core i5-14400F×GeForce RTX 5060 Ti 8GB搭載のミドルハイクラスのゲーミングPCだ。CPUこそ旧世代のモデルだが、GPUは現行のGeForce RTX 5060 Ti 8GBを搭載している。フルHD環境でのゲームプレイを得意とした一台だ。モンハンワイルズなどにも対応できるポテンシャルがある。
コストパフォーマンスは4.5と低い。登場したばかりで少し価格が高めということを加味すればギリギリの評価だろうか。ここからの展開に期待したいが、現時点でのおすすめ度はそれほど高くない。GeForce RTX 4060 Ti搭載モデルが市場から消えて世代交代が完了する頃には人気モデルになりそうだ。価格が動くまでは候補から外してもいいだろう。
- 長所
-
- フルHDでのゲームプレイは得意
- ゲームをプレイする上で無駄のない性能
- 短所
-
- コストパフォーマンスが平均より低い
- 高解像度でのゲームプレイが苦手
- こんな方におすすめ
-
- フルHDでゲームをプレイする方
- 最新のグラフィックボードを体験したい方
- ミドルクラスよりも高い性能が必要な方
GALLERIA RM7C-R46Tのスペック解説
メーカー | ドスパラ |
---|---|
ブランド名 | GALLERIA |
製品名 | GALLERIA RM7C-R46T |
価格 | 199,980円 |
CPU | Core i5-14400F(レビュー) |
CPUクーラー | 12cmサイドフロー大型CPUファン |
グラボ | GeForce RTX 5060 Ti 8GB(レビュー) |
メモリ | DDR5-4800 16GB |
ストレージ | SSD 500GB Gen4 NVMe |
電源 | 650W 80PLUS BRONZE |
マザーボード | チップセットB760 |
おすすめ度 | Cランク |
評価 | ・コスパ 4.5 ・ショップ評価 9.2 ・納期 最短翌日出荷 |
おすすめカスタマイズを解説
パーツ | おすすめ度 | 詳細 |
---|---|---|
OS | 変更なし | |
オフィスソフト | 変更なし | |
リカバリーメティア | 変更なし | |
セキュリティソフト | 変更なし | |
CPU | 変更なし | |
CPUファン | 変更なし | |
CPUグリス | 変更なし | |
電源 | 750W 電源 (80PLUS GOLD) +4,900円 | |
メモリ | 32GB (16GBx2) (DDR5-4800) +14,000円 | |
SSD | 1TB SSD (NVMe Gen4) +6,000円 | |
パーティション分割 | 変更なし | |
SSD2 | 変更なし | |
ハードディスク/SSD | 変更なし | |
ハードディスク(追加1) | 変更なし | |
光学ドライブ | 変更なし | |
ケース | 変更なし | |
フロントケースファン | 変更なし | |
リアケースファン | 14cm ケースファン(ARGBライティング対応) +1,600円 | |
トップケースファン | 14cm ケースファン(ARGBライティング対応) x2 追加 +3,300円 | |
拡張リアスロット1 | 変更なし | |
無線LAN | Wi-Fi6+Bluetooth(R)5.2対応 無線LAN +8,000円 | |
情報漏洩監視ソフト | 変更なし | |
セーフティサービス | 月額980円 | |
延長保証 | 3年保証(通常1年+延長2年)+19,998円 |
黄色のマーカーは一般的なBTOパソコンで人気のカスタマイズ項目を表している。おすすめ度はこのモデルでの評価だ。GALLERIA RM5C-R56Tでのカスタマイズは最低限にとどめたい。コストパフォーマンスが低く割高なモデルについてはカスタマイズして価格を上げてしまうのは悪手だ。一切カスタマイズをしないほうがいいかもしれない。
それでもカスタマイズを行うとすればSSDが第一候補になるだろう。ストレージ容量は何をするにも必要になる。ゲームを複数インストールしたり、動画を撮影したりすることを想定するなら1TBへのアップグレードがおすすめだ。500GBではすぐに容量不足になるはずだ。性能が低くボリュームの大きいゲームが苦手なモデルなら500GBでも十分だが、ミドルハイクラスのGALLERIA RM5C-R56Tでは1TBを推奨したい。
メモリ・電源も候補に入るが、優先度が低い。メモリのカスタマイズはメリット(パフォーマンス向上)とデメリット(カスタマイズ費用が高額)がともに大きい。現時点では推奨できない箇所だ。電源は重要性が低いため、変更を行えば評価が下がる可能性もある。GALLERIA RM5C-R56Tを選択するならSSDだけを検討した方がいい。それ以外の部分はマイナス要素にもなるので注意してほしい。
GALLERIA RM7C-R46Tの特徴
コストパフォーマンスは将来性に期待
GALLERIA RM5C-R56Tはコストパフォーマンスの低い一台となっている。Core i5-14400FとGeForce RTX 5060 Ti 8GBを搭載したモデルとして見れば割高と言わざるを得ない。本来はコストパフォーマンスの高さを武器にすべき性能帯のモデルである。標準的な評価であるものの、強みと言えるものがない状態ではとてもおすすめできない。まだ登場したばかりであることを考えれば、GALLERIA RM5C-R56Tを落第点とするには時期尚早だ。
まだ旧モデルのGeForce RTX 4060 Tiが現役で展開されている。GeForce RTX 4060 Tiが市場から消えるまでは、GeForce RTX 5060 Ti 8GB搭載モデルの価格もなかなか下がらない。価格が順当に下がれば、コストパフォーマンスを武器にしたモデルになれるはずだ。今は選択の時期ではないというのが正直なところだ。もっとも、価格を抑えたモデルは多くあるので、GeForce RTX 5060 Ti 8GBの問題というよりもGALLERIAシリーズの問題とも言える。
参考までにGeForce RTX 4060 Ti 8GB搭載の「GALLERIA RM5C-R46T」は25,000円も安い174,980円で販売されている。確かにDLSS 4.0をサポートしているなどグラフィックボード単体としての評価は高いが、価格差が広がってしまうとそのメリットを打ち消してしまう。
ここからどう変わっていくかが楽しみである。今選ぶと後悔する可能性が高い。価格が大きく下がるまでは様子見か別のモデルを選択したい。過去の傾向から考えると、GALLERIA RM5C-R56Tは174,980円くらいは期待できる。189,980円より安くなればおすすめしやすいモデルになる。それまではGALLERIA RM5C-R56Tをおすすめすることはない。ドスパラ製品は価格の変化はあっても構成に変化が加えられることはない。あとはじっと価格が下がるのを待つだけだ。
将来性の高いモデルであることは間違いない。ただ、それは他製品にも言えることだ。大きく化けない限り、第一候補になることはない。否定的な評価なのは、それだけ期待が大きいからでもある。これまでの新製品の扱いを見ると、GALLERIA RM5C-R56Tだけ少し厳しい価格設定にも思える。ドスパラらしくないモデルに見えるというべきか、従来通りなら登場時からランキング入りするようなモデルのはずだ。
性能は優秀なので安心
Apex Legends | フォートナイト | マイクラ | モンハンワイルズ |
---|---|---|---|
![]() ・240Hz ・144Hz |
![]() ・240Hz ・144Hz |
![]() ・影Mod ・通常 |
![]() ・120Hz ・60Hz |
性能面に目を向ければミドルハイクラスらしい優秀なものだ。ゲームジャンルを選ばず、設定次第でほぼすべてのゲームを快適にプレイできる。最新のゲームであっても、設定を調整すれば高リフレッシュレートの環境を活かせるだろう。例えば、モンハンワイルズについても設定を下げて(高以下)60Hz環境を基準にすれば十分対応できる。
VRAM容量が控えめなので設定を下げないとクラッシュしてしまう可能性が高い点は注意しよう。解像度がフルHDなら性能が極端に不足するようなことはない。ゲームによっては120fpsの張り付きも目指せる。Apex Legendsやフォートナイトなどのゲームを想定している方にもおすすめだ。多くのゲーマーにとって、GALLERIA RM5C-R56Tの性能は理想的なもののはずだ。
コストパフォーマンスの評価は低くても性能の評価は高い。そういった意味では、選んでも後悔しにくいモデルと言えるだろうか。ミドルハイクラスに求められるのは扱いやすい性能だ。ームプレイでは性能を無駄にせず、常に快適な環境を構築できる性能である。ゲームの推奨環境も気にせず、設定だけで負荷を調整して対応できる。価格面にマイナスを抱えていても、性能面にマイナスがないのがGALLERIA RM5C-R56Tだ。
これだけよくまとまったモデルだけに評価が少し低いのは残念でならない。GALLERIA RM5C-R56Tはもっと高い評価を得られるモデルだ。GALLERIA RM5C-R56Tの持つマイナス要素は、性能だけで埋めることはできなかったようだ。今はおすすめできなくても、おすすめになれるポテンシャルを持つ注目したいモデルだ。
同じドスパラの同価格帯ゲーミングPCと比較
GALLERIA | Lightning-G | |
---|---|---|
イメージ | ![]() |
![]() |
製品名 | GALLERIA RM7C-R46T | Magnate-G MV-TiW RTX5060Ti 8GB搭載 |
ケース | ミニタワー | ミニタワー |
価格 | 199,980円 | 169,980円 |
送料 | 3,300円 | 3,300円 |
CPU | Core i5-14400F (10コア16スレッド) |
Core i5-14400F (10コア16スレッド) |
CPUクーラー | 空冷 | 空冷 |
GPU | RTX 5060 Ti 8GB | RTX 5060 Ti 8GB |
メモリ | DDR5-4800 16GB | DDR5-4800 16GB |
SSD | 500GB Gen4 NVMe | 500GB Gen4 NVMe |
電源 | 650W BRONZE | 650W BRONZE |
マザーボード | B760 | A620 |
納期 | 最短翌日 | 最短翌日 |
基本保証 | 1年間 (最長5年間) |
1年間 (最長5年間) |
電話サポート | 24時間365日 | 24時間365日 |
コスパ | 4.5 | 8.9 |
公式 | 公式 | 公式 |
レビュー | 当ページ | 公式 |
同じドスパラのMagnate-G MV-TiWと比較していく。価格を抑えたコストパフォーマンス特化のTHIRDWAVE-Gシリーズのモデルで、強力なコストパフォーマンスを武器にしている。これこそGALLERIA RM5C-R56Tの目指すべきモデルと言える。構成や性能は同じでも価格差は30,000円も開いている。これではコストパフォーマンスで圧倒的な差をつけられるのも仕方がない。
GALLERIA RM5C-R56Tが優れているのはケースの品質が高いことくらいだ。それだけで30,000円の価格差を覆すのはむずかしい。むしろ絶望的なまでの差だと痛感してしまう。Core i5-14400FとGeForce RTX 5060 Ti 8GBの組み合わせならMagnate-G MV-TiWを強くおすすめしたい。GALLERIA RM5C-R56Tには、今のところコレと言った特徴が見当たらない。これからの将来性はあっても、現時点では勝負にならない。Magnate-G MV-TiWを選んでおく方が無難でありおすすめである。
他社BTOメーカーの競合モデルとの比較
GALLERIA | LEVELΘ | |
---|---|---|
イメージ | ![]() |
![]() |
製品名 | GALLERIA RM5C-R56T | LEVEL-M17M-144F-SKX |
ケース | ミニタワー | ミニタワー |
価格 | 199,980円 | 169,800円 |
送料 | 3,300円 | 2,200円(会員無料) |
CPU | Core i5-14400F (10コア16スレッド) |
Core i5-14400F (10コア16スレッド) |
CPUクーラー | 空冷 | 空冷 |
GPU | RTX 5060 Ti 8GB | RTX 5060 Ti 8GB |
メモリ | DDR5-4800 16GB | DDR5 16GB |
SSD | 500GB Gen4 NVMe | 500GB NVMe |
電源 | 650W BRONZE | 650W BRONZE |
マザーボード | B760 | B760 |
納期 | 最短翌日 | 2-7日後 |
基本保証 | 1年間 (最長5年間) |
1年間 (最長4年間) |
電話サポート | 24時間365日 | 24時間365日 |
コスパ | 4.5 | 8.0 |
公式 | 公式 | 公式 |
パソコン工房のLEVEL-M17M-144F-SKXと比較していく。コスパに特化したLEVELΘブランドだ。本来はLEVEL∞と比較するべきかもしれないが、パソコン工房が力を入れているブランドということもあり比較対象としている。価格差は30,180円とかなり大きい。さらにパソコン工房は無料会員登録をするだけで送料が0円になる。つまり実質の価格差は33,480円まで広がる。
価格をかなり抑えていながら、基本的な構成はGALLERIA RM5C-R56Tと同等である。違いはSSDの接続規格くらいしかない。こうなるとGALLERIA RM5C-R56Tによいところはほとんどなく、探してもそれほど見つからないほど少ない。GALLERIA RM5C-R56Tのよいところは、採用されているPCケースの品質が高いこと、メモリ規格がはっきりしていること、SSDの接続規格に優れていることだ。人によってはどれもそこまで重要なものではない。
少なくとも33,480円という価格差を覆すことはできない。コストパフォーマンスを武器にしたいGALLERIA RM5C-R56Tにとって、コストパフォーマンスを武器にしているLEVEL-M17M-144F-SKXと比べるのは酷なことだ。GALLERIA RM5C-R56Tが大きく変化するまではLEVEL-M17M-144F-SKXがおすすめだ。
パソコンケースレビュー
正面
ドスパラの新ケースとなっている。デザインハウスが設計したケースだけあってデザイン性が高い。ミニタワーケースとなっているが、従来のミニタワーよりは一回り大きくなっていてミドルタワーの差が縮まっている。違うのは高さだけで奥行きと幅はミドルタワーと共通だ。
右サイド
右サイドはシンプルで吸気口だけが設けられている。高さ分の吸気口があるのでエアフロー改善には効果的だ。ガンメタリックのケースが高級感を演出している。
左サイド
左サイドにも吸気口がある。また、一部クリアガラスパネルを採用していて中身が見えるようになっている。最近のモデルらしいデザインだと言える。
背面パネル
背面パネルについてはオーソドックスなものになっている。前面の両サイドから取り入れられた空気が上部及び後ろから排出してくれる。本体内部に熱がこもらないような工夫が見られる。140mmサイズの冷却ファンを搭載しているのも後押ししてくれる。
I/Oパネル
前面に斜めにI/Oパネルが配置されている。電源ボタン、USB 3.2 Gen1 Type-A x4、ヘッドフォン端子が設けられている。USBが4つもあるのは使い勝手が良い。
本体上部
本体上部にもメッシュ加工が施されていてここから熱を放出する仕組みだ。高性能なグラフィックボードやCPUを搭載していても発熱が問題とならない工夫がある。
本体内部
*GALLERIA RM5R-R36 5600X搭載ではないため一つの参考として欲しい
内部にはある程度の余裕がある。ガレリアブランドの場合ミニタワーケースでもサイズは大きめであることがわかる。
正面-LED
ケースの枠組みにLEDが配置されている。オシャレな演出だ。このLEDについては専用のソフトウェアからコントロールすることができる。
管理人による総評

最新のGPU GeForce RTX 5060 Ti 8GBを搭載したゲーミングPCだ。CPUにはIntel第14世代のCore i5-14400Fを搭載している。CPUとGPUのバランスは良好だ。ゲーム性能は高くフルHDで高リフレッシュレートを目指すこともできる。コストパフォーマンス指標は最悪だ。出たばかりということを考慮してもイマイチ評価は伸び悩む。今は比較対象モデルを確認しておくのがよいだろう。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
199,980円 | Core i5-14400F | RTX5060Ti 8GB |
メモリ | SSD | チップセット |
DDR5 16GB | 500GB | B760 |