ドスパラが販売するゲーミングPCである「GALLERIA RM5C-R57 Intel Core Ultra搭載」についてレビューをまとめた。GeForce RTX 5070搭載で249,980円は悪くない。コストパフォーマンスは5.4で標準的な評価となっている。最新のハイクラスGeForce RTX 5070搭載で25万円を切っているのは優秀だが、Core Ultra 5 225Fとの組み合わせであればもう少し価格を抑えたかった。構成に優れているわけでもないことから、どこか中途半端な印象を受ける。単純にコストパフォーマンスを重視すると選択肢に入らない。GALLERIA RM5C-R57の特性をよく理解して選んでほしいモデルだ。
- 長所
-
- 最新のハイクラスでゲーム性能は高い
- パーツのすべてが最新規格となる
- 登場したばかりのモデルとしては選びやすい
- 短所
-
- CPU性能はミドルクラスでゲーム以外の用途は得意ではない
- コストパフォーマンスは並
- こんな方におすすめ
-
- WQHD解像度でのゲームプレイを視野に入れている方
- 144Hzや240Hzモニターでゲームをプレイしたい方
- 最新のゲームを快適にプレイしたい方
GALLERIA RM5C-R57 Intel Core Ultra搭載のスペックとコスパ
メーカー | ドスパラ |
---|---|
ブランド名 | GALLERIA |
製品名 | GALLERIA RM5C-R57 Intel Core Ultra搭載 |
価格 | 244,980円 |
CPU | Core Ultra 5 225F(レビュー) |
CPUクーラー | 空冷 |
GPU | GeForce RTX 5070(レビュー) |
メモリ | DDR5-5600 16GB |
SSD | 500GB Gen4 NVMe |
電源 | 650W 80PLUS BRONZE |
マザーボード | チップセットB860 |
納期 | 翌日出荷 |
おすすめ度 | Bランク |
評価 | ・コスパ 5.4 ・ショップ評価 9.2 |
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GALLERIA RM5C-R57 Intel Core Ultra搭載のカスタマイズを評価
パーツ | おすすめ度 | 詳細 |
---|---|---|
OS | 変更なし | |
オフィスソフト | 変更なし | |
リカバリーメディア | 変更なし | |
セキュリティソフト | 変更なし | |
SSD | 1TB SSD (NVMe Gen4) +6,000円 | |
パーティション分割 | 変更なし | |
SSD2 | 変更なし | |
ハードディスク/SSD | 変更なし | |
ハードディスク(追加1) | 変更なし | |
電源 | 750W 電源 (80PLUS GOLD) +4,900円 | |
CPUファン | 変更なし | |
CPUグリス | 変更なし | |
無線LAN | Wi-Fi6+Bluetooth(R)5.2対応 無線LAN +8,000円 | |
光学ドライブ | 変更なし | |
拡張リアスロット1 | 変更なし | |
ケース | 変更なし | |
メモリ | 32GB (16GBx2) (DDR5-5600) +14,000円 | |
フロントケースファン | 変更なし | |
リアケースファン | 14cm ケースファン(ARGBライティング対応) +1,600円 | |
トップケースファン | 14cm ケースファン(ARGBライティング対応) x2 追加 +3,300円 | |
情報漏洩監視ソフト | 変更なし | |
セーフティサービス | 月額980円 | |
延長保証 | 3年保証(通常1年+延長2年)+214,98円 |
黄色のマーカーは、一般的なBTOパソコンで人気のカスタマイズ項目となる。おすすめ度はこのモデルでのカスタマイズの必要性を意味している。GALLERIA RM5C-R57では目的に沿ったカスタマイズがおすすめだ。全てをカバーしようと思うと価格が一気に跳ね上がり、25万円以下に抑えられているというよさがなくなってしまう。おすすめ箇所はSSD・電源・メモリだ。それ以外の箇所は好みでよく、使用感に大きく影響を与えるほどのものではない。
まずはSSD 1TBへのカスタマイズを検討して欲しい。前提としてGeForce RTX 5070搭載モデルはゲーム性能が高く新旧幅広いタイトルに対応できる。つまり、それだけ多くのゲームをインストールする可能性が高いということだ。ゲームによっては200GBを超える容量のものもあり、500GBではすぐに容量が足りなくなる。それを見越してSSDは1TBへの容量アップを推奨している。
電源は標準で650W 80PLUS BRONZEを搭載している。CPUこそ省電力性に優れるCore Ultra 5 225Fであることを考慮しても、グラフィックスのGeForce RTX 5070を搭載しているので電源には少し余裕を持たせておきたい。電源容量に余裕があると電源にかかる負荷が軽減できる。電源は常時使用するパーツだ。安定した動作のためにも補っておきたい箇所である。
メモリは32GBまではおすすめだ。GeForce RTX 5070の性能があれば、メモリ32GBの容量が求められるゲームにも対応できる。4K解像度は得意とは言えないが、WQHD解像度までは比較的得意な環境だ。また、メモリスロットが2つかしなことも注意すべき点だ。つまり、将来的に32GBへアップグレードする際には16GB×2枚を購入する必要があり初期搭載分の8GB×2枚が無駄になってしまう。将来を見越して32GBへアップグレードしておくことは意味がある。
GALLERIA RM5C-R57 Intel Core Ultra搭載の特徴&注意点
平均的な価格設定ながら印象はよい
GALLERIA RM5C-R57は、現行のBlackwell世代のGeForce RTX 5070を搭載したゲーミングPCだ。CPUはCore Ultra 5 225Fを搭載している。2025年3月に登場したばかりのハイクラスのモデルで25万円を切る価格で悪い印象は受けない。コストパフォーマンスが高いとは言えないが、相場通りの標準的なモデルは選んでも後悔しにくい。GeForce RTX 5070は60番台のミドルハイクラスとは一線を画すグラフィックボードで当然価格も高くなる。
登場時点で25万円を下回るなら、GALLERIA RM5C-R57の未来は明るい。従来モデルのGeForce RTX 4070と同等程度の22万円を下回る価格への変化に期待ができる。気になるのはやはり従来モデルの存在だ。旧世代のCPU・グラフィックボードを搭載しているモデルは、登場から時間が経っていることもあり価格は下がり切っている。それらのモデルが市場から消えない限り、GALLERIA RM5C-R57は理想とする価格に落ち着くのは難しいだろう。
特にCore Ultra 5 225Fの前モデルであるCore i5-14400Fはコストパフォーマンスに優れ、根強い人気がある。Core Ultra 5 225Fが簡単に世代交代ができるとは思えない。課題も懸念もある状態がどう動くか注目だ。割高というわけではないので、今選んでも問題のないモデルではある。
ただし、GALLERIAの新製品は1ヶ月以内に値下げする傾向にある。しばらく様子を見てもよいかもしれない。もっとも、価格が下がるタイミングで納期が伸びるなどの弊害もあるため、少しでもはやく手元にほしい場合は待つ必要はない。旧モデルがまだ市場で人気があるので大幅な値引きは期待できない。それなら、少しでも早く届く方がメリットと言えそうだ。
環境は選ぶがゲーム性能は優秀
GALLERIA RM5C-R57の魅力はなんと言ってもゲーム性能の高さだ。グラフィックスのGeForce RTX 5070は、従来のGeForce RTX 4070に比べて15%近く性能が高い。性能的にはGeForce RTX 4070 SUPERより高く、世代が進み性能も一段階高くなった格好だ。ゲームへの対応力も相応に伸びている。これまでは240fpsを維持するのがむずかしかったゲームでも、ある程度維持できるようになった。フルHD解像度ではベストなグラフィックボードである。
一方で、VRAMは12GB搭載とやや物足りない。モンハンワイルズのDLC「高解像度テスクチャパック」はVRAM16GBが推奨されている。高解像度・高画質の環境それほど得意と言えない。最新のゲームでは最高設定にするとVRAMの容量が求められる。基本的に12GBあれば問題はないが、今後登場してくるグラフィックスにこだわるゲームでは注意したい。
そういった場合はフルHD環境でのゲームプレイと割り切るとよい。どちらかというと、フレームレートが重要な対人要素の強いゲームなど、人気のプレイスタイルに適した性能だ。何にでも対応できる性能ではない。環境を選ばずプレイできるハイエンドと違い、ミドルハイクラスの延長のような性能だ。4K解像度や画質が劇的に向上する設定・DLCなどは得意とは言えない。少し古いゲームなら問題はなくても、最新のゲームはWQHD解像度までにした方がいい。
フルHDとWQHDに対応できるなら、多くのゲーマーに受け入れられるはずだ。GeForce RTX 50シリーズでは高い注目を集めるだろう。Core Ultra 5 225Fとの組み合わせも悪いものではない。ゲーム性能を活かしつつ、コストパフォーマンスも意識したモデルだ。GALLERIA RM5C-R57は、GeForce RTX 5070搭載モデルで、人気になれる要素を多く持っている。今後の展開に期待したいモデルである。
クリエイティブな用途には対応しにくい
ゲームに強いGALLERIA RM5C-R57は、ゲーマーからの支持を得られそうだ。反面、CPUにミドルクラスのCore Ultra 5 225Fを搭載していることで、クリエイターやストリーマーにはあまり受け入れられそうにない。CPUにかかる負荷の高いアプリケーションやソフトウェアは、Core Ultra 5 225Fでは最適な性能とは言えない。スペックも10コア10スレッドと上位のCore Ultra 7 265F(20コア20スレッド)とは大きく落ちる。
動画編集やゲームの配信では、ストレスを感じる場面が多いはずだ。例えば、ゲームの配信では配信ツールの負荷を受けるため、配信を行っていないときと比べてゲームでも負荷を感じるようになるだろう。配信を行う際は、いつもよりも設定を下げた方がいい。もしくは負荷の軽いゲームをメインにするのも検討したい。動画の編集も長尺になればカクつきや遅延のようなものを感じるかもしれない。
カットや字幕程度なら問題なくても、複雑なエフェクトを作成したり、多くのタイムラインを使用したりする編集は要注意だ。使用するソフトによっては、出力がうまくいかない原因になることもある。GALLERIA RM5C-R57は、その性能からゲームに特化したモデルである。なんでも卒なくこなせるモデルではない。クリエイターやストリーマーならCPUにも力を入れた方が快適性が向上するはずだ。
Core Ultra 5 225FとGeForce RTX 5070の組み合わせはゲーマーに人気はあっても、幅広い用途を想定している方には適していないので注意してほしい。ただし、全く対応できないわけではないので、メイン用途がゲームで簡単な編集や配信を行う程度なら問題はない。まずはどういった用途を想定しているのか、それに適したモデルなのかを確認してほしい。メイン用途がゲームではないならGALLERIA RM5C-R57はあまりおすすめできない。
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同じドスパラの同性能帯モデルとの比較
GALLERIA | Magnate-G | |
---|---|---|
イメージ | ![]() |
![]() |
製品名 | GALLERIA RM5C-R57 Intel Core Ultra搭載 |
Magnate-G MFW |
ケース | ミニ | ミニ |
価格 | 249,980円 | 194,980円 |
送料 | 3,300円 | 3,300円 |
CPU | Core Ultra 5 225F (10コア10スレッド) |
Core i5-14400F (10コア16スレッド) |
CPUクーラー | 空冷 | 空冷 |
GPU | RTX 5070 | RTX 5070 |
メモリ | DDR5-5600 16GB | DDR5-4800 16GB |
SSD | 500GB Gen4 NVMe | 500GB Gen4 NVMe |
電源 | 650W BRONZE | 750W GOLD |
マザーボード | B860 | B760 |
納期 | 最短翌日出荷 | 最短翌日出荷 |
基本保証 (延長保証) |
1年間 (最長5年間) |
1年間 (最長5年間) |
電話サポート | 24時間365日 | 24時間365日 |
公式 | 公式 | 公式 |
同じドスパラの同性能帯であるMagnate-G MFWと比較していく。価格差は55,000円とかなり大きい。両モデルの違いとしてはブランド(ケースデザイン)・CPU・メモリ規格・チップセットだ。Magnate-Gシリーズは価格を重視したブランドでGALLERIAとは異なる。CPUこそCore i5-14400Fと1世代前のモデルとなるが55,000円の差があるほどではない。体感できるほどの差はないといえる。メモリ規格やチップセットは旧世代のCPUに合わせている形だ。
電源ユニットは750W GOLDと高容量・高規格なモデルが選択されている。構成では完全に下位互換というわけではない。これら2製品を比べると、いかに最新モデルの価格が高めに設定されているかがよくわかる。もっとも、Magnate-G MFWはコストパフォーマンスを重視したTHIRDWAVE-Gシリーズだ。真っ向から比べるのはGALLERIA RM5C-R57にとっては公平ではない。時間が経てばもう少し価格差は縮まる。性能差があまりない以上、30,000円以上価格が開いているうちはMagnate-G MFWをおすすめしたい。
同性能帯の他社製ゲーミングPCとの比較
GALLERIA | LEVEL∞ | |
---|---|---|
イメージ | ![]() |
![]() |
製品名 | GALLERIA RM5C-R56T Intel Core Ultra搭載 |
LEVEL-M88H-225F-SKX |
ケース | ミニ | ミニ |
価格 | 249,980円 | 249,800円 |
送料 | 3,300円 | 2,200円(会員無料) |
CPU | Core Ultra 5 225F (10コア10スレッド) |
Core Ultra 5 225F (10コア10スレッド) |
CPUクーラー | 空冷 | 空冷 |
GPU | RTX 5070 | RTX 5070 |
メモリ | DDR5-5600 16GB | DDR5 16GB |
SSD | 500GB Gen4 NVMe | 1TB Gen4 NVMe |
電源 | 650W BRONZE | 850W GOLD |
マザーボード | B860 | B860 |
納期 | 最短翌日出荷 | 1-2週間後出荷 |
基本保証 (延長保証) |
1年間 (最長5年間) |
1年間 (最長4年間) |
電話サポート | 24時間365日 | 24時間365日 |
公式 | 公式 | 公式 |
パソコン工房のLEVEL-M88H-225F-TKXと比較していく。価格差は180円でLEVEL-M88H-225F-TKXの方が安い。さらに、パソコン工房は無料会員登録で送料がかからない。実質の価格差は3,480円となる。それでいてSSD容量が倍増で、電源ユニットは850W 80PLUS GOLD搭載と強化される。少しオーバーにも思えるが、電源容量に余裕があるのは悪いことではない。
GALLERIA RM5C-R57の構成をLEVEL-M88H-225F-TKXに合わせるとSSDが+6,000円で、電源が+10,000円だ。つまり、価格差は19,480円まで広がる。これならLEVEL-M88H-225F-TKXを選ぶ方がよいだろう。GALLERIA RM5C-R57を選ぶ理由としてはブランド・納期だろう。そこにこだわりがなければLEVEL-M88H-225F-TKXがおすすめだ。
パソコンケースレビュー
ミニタワーケースのケースレビューだ。
正面
ドスパラの新ケースとなっている。デザインハウスが設計したケースだけあってデザイン性が高い。ミニタワーケースとなっているが、従来のミニタワーよりは一回り大きくなっていてミドルタワーの差が縮まっている。違うのは高さだけで奥行きと幅はミドルタワーと共通だ。
右サイド
右サイドはシンプルで吸気口だけが設けられている。高さ分の吸気口があるのでエアフロー改善には効果的だ。ガンメタリックのケースが高級感を演出している。
左サイド
左サイドにも吸気口がある。また、一部クリアガラスパネルを採用していて中身が見えるようになっている。最近のモデルらしいデザインだと言える。
背面パネル
背面パネルについてはオーソドックスなものになっている。前面の両サイドから取り入れられた空気が上部及び後ろから排出してくれる。本体内部に熱がこもらないような工夫が見られる。140mmサイズの冷却ファンを搭載しているのも後押ししてくれる。
I/Oパネル
前面に斜めにI/Oパネルが配置されている。電源ボタン、USB 3.2 Gen1 Type-A x4、ヘッドフォン端子が設けられている。USBが4つもあるのは使い勝手が良い。
本体上部
本体上部にもメッシュ加工が施されていてここから熱を放出する仕組みだ。高性能なグラフィックボードやCPUを搭載していても発熱が問題とならない工夫がある。
本体内部
*下位モデルの写真を使用している。あくまでも参考としていただければ幸いだ。
内部にはある程度の余裕がある。ガレリアブランドの場合ミニタワーケースでもサイズは大きめであることがわかる。
正面-LED
ケースの枠組みにLEDが配置されている。オシャレな演出だ。このLEDについては専用のソフトウェアからコントロールすることができる。
管理人による総評

Core Ultra 5 225F×GeForce RTX 5070搭載のハイクラスの一台だ。発売されてそこまで時間が経過していないこともあって価格は249,980円と高めだ。CPUにCore Ultra 5シリーズを搭載していることを考えればもう少し安くなって欲しい。購入前には競合モデルなどを確認しておこう。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
249,980円 | 5 225F | RTX5070 |
メモリ | SSD | チップセット |
DDR5 16GB | 500GB | B860 |