当記事では、G-Tune HL-B(プレミアムモデル)の評判とレビューをまとめている。CPUがCore i7-12700Fへとリニューアルされた。キューブ型を採用した高パフォーマンスモデルだ。小さな見た目からは想像できないほど高いゲーム適正を持つ。ミニタワーやミドルタワーに比べるとやや割高になっていることからケースに魅力を感じる方は必見だ。コスパ重視なら比較対象モデルを推奨する。
当ページの目次
G-Tune HL-B(プレミアムモデル)のスペック解説
ブランド名 | G-Tune |
製品名 | G-Tune HL-B(プレミアムモデル) |
価格 | ・通常 224,800円(税込) ・セール 199,800円(税込) |
CPU | Core i7-12700F |
GPU | GeForce RTX 3060 |
メモリ | DDR4-3200 16GB |
SSD | NVMe 512GB |
HDD | 非搭載 |
電源 | 700W BRONZE |
マザーボード | チップセットB660 |
コスパ | ・通常 ★★★☆☆☆☆☆☆☆ 3.3 ・セール ★★★★★★☆☆☆☆ 5.9 |
おすすめ度 | Dランク |
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各タイトルの対応表
Final Fantasy 14 4K | Apex Legends 144Hz | Apex Legends 60Hz | フォートナイト 240Hz | フォートナイト 60Hz |
---|---|---|---|---|
★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
★5つ=最高設定、★4つ=高設定、★3つ=標準設定、★2つ=低設定、★1つ=厳しいということだ。なお、対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解となっている。
G-Tune HL-B(プレミアムモデル)はCore i7-12700FとRTX 3060を搭載したミドルクラスのゲーミングPCだ。優れたCPU性能が特徴のモデルで、ゲーム以外への対応力にも長けている。ゲームはフルHD環境に適しており、高リフレッシュレートで快適にプレイできるタイトルも多い。
扱いやすい性能で人気のあるクラスだ。Apex LegendsやFortniteなどの人気タイトルをプレイするのに最適だ。ただし、240Hzなどを目指す場合は設定を下げても安定するかは微妙なところだ。
G-Tune HL-Bの性能レビュー
当該モデルは非常に高いゲーミングパフォーマンスを持っている。ただ、PC初心者の方がスペックを見てもなかなか性能面をイメージすることができないかもしれない。ここでは具体的に当該ゲーミングPCに搭載されているパーツについて解説していく。
Core i7-12700F(CPU)
Core i7-12700Fは、Intel第12世代で性能も高く人気のCPUだ。12コア20スレッドとゲームプレイにおいて魅力的なスペックだったと言える。CPUコアの改良によってパフォーマンスが高くなった。従来モデルのCore i7-11700との性能差は90%以上だ。フラグシップモデルだったCore i9-11900Kでさえも軽く上回る性能は圧巻だ。Ryzen 9 5900Xと同等以上の性能をも持っている。性能が高すぎてRTX 3060との組み合わせだとややCPU寄りとなってしまう。これが価格に上手く結びつけば評価そのままに、今も選択されるCPUになる。
GeForce RTX 3060(GPU)
RTX 3060は、Ampere世代で最も人気のあるグラフィックボードの一つだ。グラフィックボードの価格が高騰してワンランク下のモデルを購入せざるを得なくなった方が増えたことがその要因だ。RTX 3060であればフルHD環境で高フレームレートを出すことができる。搭載モデルの価格も下落していて購入しやすい。
高解像度へのこだわりがないのであればあえて選択するのも悪くない。RTX 2060 SUPERからの伸びはそれほど大きくなく5%程度高い。レイトレーシング・DLSS性能も高くなった。RTX 2060と比べると20%近くもパフォーマンスが高い。
G-Tune HL-B(プレミアムモデル)の特徴
性能やコスパ以外に魅力を感じる方向け
G-Tune HL-B(プレミアムモデル)は、はっきり言って性能や構成だけを見ると絶対に避けるべきゲーミングPCである。少なくとも、コストパフォーマンスは最低クラスでおすすめ度も最低クラスだ。ゲームをプレイすることを考えるなら、選ぶメリットのないモデルである。
このLITTLEGEARと呼ばれるケースを採用したモデルには唯一無二とも言える特徴がある。それは、デスクトップPCでありながら、持ち運びを前提としていることだ。今はコロナの影響で活用する場面が限られているが、この強みはG-Tune HL-B(プレミアムモデル)を始め、G-Tuneのコンパクトケース採用モデルの特徴だ。
オフラインのゲーム大会やイベントの運営時などには非常に有用だ。単なるゲーミングPCとしてではなく、催しを進行するアイテムとしてはおすすめしやすい。もっとも、最近はノートパソコンの性能が伸びているので、代用できるようになってきた。あえてデスクトップ型にこだわることでもなく、魅力が薄れているのは間違いない。
それでも、デスクトップ型では唯一の特徴なので、評価以上に選ぶメリットのあるモデルだ。ただし、その特性から人を選ぶモデルなので、誰にでもメリットのあるモデルではないので注意してほしい。あくまでも、パソコンを持ち運ぶ必要のある環境や用途がある人に適したモデルだ。そうでなければ、ここまで高価なモデルは選ぶべきではない。比較対象のモデルをチェックしてほしい。
セールでも価格の高さは拭えず
G-Tune HL-B(プレミアムモデル)はセールで25,000円の値引きが適用された。期間限定の値引きながら、ようやく20万円を切る程度のものだ。おそらく、今後のセールでもこの25,000円引きが基準となってくるだろう。問題は25,000円程度の値引きでは、とてもゲーミングPCとしておすすめできないことだ。
前述の特徴から、人を選ぶモデルであることは明白だ。ちょうどこの特性が必要で、G-Tune HL-B(プレミアムモデル)を選択しようとしているユーザーにのみ恩恵のあるセールだ。結局のところ、万人に受け入れられる価格には程遠いのが現実だ。例えば、この19万円台のモデルを選択する予算があるなら、Core i7-12700FとRTX 3060 Tiを搭載したモデルを選択することができる。
Core i7-12700FとRTX 3060を搭載したモデルは少なく、コストパフォーマンスの悪いモデルが多い。それは、上位モデルが価格を抑えてきていることが要因だ。そのため、この価格帯になるとRTX 3060搭載モデルではなく、RTX 3060 Ti搭載モデルが主役になる。
それこそ、下位モデルで価格の抑えられたCore i5-12400の性能が非常に高く、RTX 3060にはCore i7-12700FよりもCore i5-12400と組み合わせたモデルが人気だ。そういった背景もあり、性能や構成で見るとG-Tune HL-B(プレミアムモデル)は微妙なモデルだ。このモデルの持つ特性にそれほど魅力を感じないのであれば、比較対象のモデルを選択することをおすすめする。
似ているモデルとの比較
ブランド名 | G-Tune | OMEN by HP |
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イメージ | ||
製品名 | G-Tune HL-B(プレミアムモデル) | 25L Gaming Desktop GT15-0765jp パフォーマンスプラスモデル価格.com限定 |
価格 | ・通常時 224,800円(税込) ・セール時 199,800円(税込) | 187,501円(税込) |
CPU | Core i7-12700F | Core i7-12700F |
GPU | RTX 3060 | RTX 3060 Ti |
メモリ | DDR4-3200 16GB | DDR4-3200 16GB |
SSD | NVMe 512GB | NVMe 1TB Gen4 |
HDD | 非搭載 | 非搭載 |
電源 | 700W BRONZE | 500W BRONZE |
マザーボード | B660 | H670 |
公式 | 公式 | 公式 |
レビュー | 当ページ | レビュー |
比較対象はHPのOMEN価格.com限定モデルだ。セール時のG-Tune HL-B(プレミアムモデル)より安く、GPU性能がワンランクアップする。RTX 3060とRTX 3060 Tiは型番こそ似ているが、その性能は大きく異なる。明らかにランクの違う性能となるので、本格的なゲームプレイを想定するならRTX 3060 Tiの方が適している。
SSD容量と規格、チップセットも上回っており、電源容量が少ないことが唯一下回る要素となる。また、カスタマイズができないという弱点もあるが、価格の安さと充実した構成から十分補えていると思う。必要であれば増設を検討したい。
現時点では、持ち運びを想定して設計されたケースを採用していることがG-Tune HL-B(プレミアムモデル)の強みだ。そこに魅力を感じないなら、価格.com限定モデルを強く推奨する。
パソコンケースレビュー
ここで紹介しているは今や希少なコンパクト型のケースを採用。標準では光学ドライブ非搭載モデルとなっているが、オプションで取り付けることが可能だ。スタイリッシュでデザイン性が高い。
LITTLEGEAR i330のケースレビュー・考察をしている。G-TuneのゲーミングPCブランドLITTLEGEARシリーズに採用されているケースだ。ミニタワーよりもコンパクトなキューブ型となっている。BTOメーカーでもそれほどラインナップがなくG-Tuneのオリジナルケースだと言える。
管理人による総評(G-Tune HL-B(プレミアムモデル))
G-Tune HL-B(プレミアムモデル)は、Core i7-12700F×RTX 3060搭載のゲーミングPCだ。CPUがCore i7-11700Fから最新のCore i7-12700Fへとリニューアルされた。12コア20スレッドと大幅にスペックが引き上げられてより高いパフォーマンスを発揮する。セール時でも”キューブ型”という特性がなければ評価は上がらない。ゲーミング性能は標準よりやや高くフルHD環境でなら高設定でも十分ゲームをプレイできる。
最近あまり見かけなくなったキューブ型のケースを採用しているのが特徴だ。小型のゲーミングPCを探している方には魅力的なゲーミングPCとなるかもしれない。コストパフォーマンスに目を向けるとやや厳しい印象を受ける。そもそも販売台数が多くないこともあってか価格は割高に設定されている。それは比較対象で紹介したOMENの価格.com限定モデルと比べると一目瞭然だ。より安い価格でより高い性能及び構成が手に入る。
キューブ型ケース採用のゲーミングPCは少なく検討したいと思う方もいるだろう。小型PCの課題はいつでも発熱だ。電源効率がよいためある程度発熱量を抑えられる。また、ケースにはメッシュを存分に活用しエアフロー効率を高めている。こういった点にコストが掛かっていると考えておくとよい。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
199,800円(税込) | Core i7-12700F | RTX3060 |
メモリ | SSD | HDD |
DDR4 16GB | 512GB | 非搭載 |
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価格 | BTOショップ | グラボ |
始めまして、GtuneのBTOパソコンを使い初めて6年になるものです。
3年前、2017年11月に初めてこのキューブ型のPCを買って以降、部屋が狭い事もあって愛用してきました。
当方の現スペックは以下の通りです
CPU:core i7 7700
グラフィックボード:GTX1070
メモリ:16GB
SSD:なし
HDD:1TB
電源:500w
当時はSSDが高かったので追加はせず、カスタムしたのはメモリを8から16にした位と光学ドライブを搭載した位で後は弄っていません。
現在プレイしているゲームはエロゲーかwows、そしてトランスポートフィーバー2で後者2つしかほぼやっておりません。
私はキューブ型愛用者ですので、次のPCもキューブ型が良いなと思って調べた所、このサイトに行き着きました。現状上記の2つのゲームは上に書いたスペックで問題無く最高設定でプレイ出来ていますので不満は少ないのですが(tpf2のマップロードが10分程掛かる程度)、最近PCデポに持っていった所まだ3年ですので2年近くは使えますよと店員さんに言われました。
なので、思い切って今このモデルを購入してしまうか、あと1~2年程待ってもっと良いのが出てから買い換えるか悩んでおります。
上記2つのゲームしかやらず、高画質なMMORPGやFPSはやっておりません。これをふまえて、現状自分のPCはまだ十分な性能を持っているのか、買い替え時が来ているのか不安に苛まれております。どうかよしなにご教授頂けると助かります。
初めまして。
コメントありがとうございます。
買い替え時期の判断は非常に難しいです。
一例として、遊びたいゲームに対して性能が不足していると感じたら買い替え時期です。
これ以上他のゲームをプレイする予定もなく、現在のスペックで対応できているなら問題ありません。
最新のゲームをプレイするつもりがあるなら買い替えをおすすめします。
しかし、仰る2種類のゲームに留めるのであれば、壊れるその日まで使用を続けるものありだと思います。
最新モデルはたしかに優れていますが、その性能を必要としていないのであれば購入する理由になりません。
性能不足を感じた時に買い換えるくらいでいいと思います。もっと言えば、パーツを交換して使うくらいでも問題ないでしょう。
全体の性能よりも、用途に合っているかが重要です。
現状の用途から考えて、あなたのパソコンは十分な性能を持っていると言えます。
以上。
よろしくお願い致します。