マウスコンピューターが販売する「NEXTGEAR J6-A7G60GN-A」のレビューを行った。Ryzen 7 7840HS×GeForce RTX 4060 Mobile搭載のミドルクラスのゲーミングノートPCだ。マウスコンピューターの中でも売れ筋モデルの一つとなっている。人気の秘密は抑えられた価格にある。昨今円安の影響もあってゲーミングPC及びゲーミングノートPCの価格は上昇傾向にある。
GeForce RTX 4060 Mobile搭載モデルの相場は20万円以上だ。NEXTGEAR J6-A7G60GN-Aも10,000円の値上げが適用となったものの179,800円という価格は破格と言える。ユーザーアンケートの結果生まれたという本体デザインも秀逸だ。他の人とかぶらないカラーは魅力的だろう。
NEXTGEARはマウスコンピューターのゲーミングブランドだ。既存のゲーミングブランド「G-Tune」とは違ってコストパフォーマンスを重視したモデルが揃っている。NEXTGEAR J6-A5G60GN-Aも例外ではない。CPUにはRyzenシリーズを搭載しているのがポイントだ。マウスコンピューターは、標準で3年間の保証・24時間365日の電話サポートとサービスも充実している。初心者の方でも購入しやすいはずだ。
当ページの目次
NEXTGEAR J6-A7G60GN-Aのスペック
メーカー | マウスコンピューター |
---|---|
ゲーミングブランド | NEXTGEAR |
製品名 | NEXTGEAR J6-A7G60GN-A |
液晶サイズ | 16.0インチWUXGA 165Hz |
価格 | 179,800円(税込) |
CPU | Ryzen 7 7840HS |
グラボ | GeForce RTX 4060 Mobile |
メモリ | DDR5-4800 16GB |
ストレージ | SSD 500GB Gen4 NVMe |
重さ | 約2.29kg |
バッテリー駆動時間 | 約6.0時間 |
ACアダプター | 230W |
評価 | ・コスパ 10.0 —–内訳—– ・ショップ評価 8.9 |
コストパフォーマンス指標は10.0だ。税込20万円以下のモデルではこれ以上ないモデルとなる。16.0インチWUXGAディスプレイを搭載している。165Hz対応で申し分なしだ。Ryzen 7 7840HS×GeForce RTX 4060 Mobile搭載で頼もしい存在だ。高リフレッシュレートでのゲームプレイも現実的だ。メモリDDR5-4800 16GB・SSD 500GB Gen4 NVMeと構成も必要十分だろう。
各タイトルの対応表
Apex Legends | フォートナイト | パルワールド | マイクラ |
---|---|---|---|
・240Hz ・144Hz | ・240Hz ・144Hz | ・144Hz ・60Hz | ・影Mod ・通常 |
★5つ=最高設定、★4つ=高設定、★3つ=標準設定、★2つ=低設定、★1つ=厳しいということだ。なお、対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解となっている。
一般的な環境であれば十分通用するモデルといえるだろう。ゲーミングノートPCの括れば合格だ。Apex Legendsやフォートナイトで高リフレッシュレートを目指すなら設定調整は必要となる。パルワールドについては60Hzを基準に考えよう。マイクラについては通常プレイであれば問題ない。
NEXTGEAR J6-A7G60GN-Aのゲーミング性能
Ryzen 7 7840HS(CPU)
NEXTGEAR J6-A7G60GN-AではCPUにRyzen 7 7840HSを搭載している。国内BTOメーカーでRyzen 7 7840HSを採用しているのは珍しい。現行のZen 4アーキテクチャを採用したCPUで高いパフォーマンスを発揮する。末尾のSが示す通り省電力性の高さも強みだ。8コア16スレッドというスペックながら競合のCore i7-13700H(14コア20スレッド)と比べても5%弱パフォーマンス高い。ここはアーキテクチャの勝利と言えるだろう。Zen 3アーキテクチャのRyzen 7 7735HSと比べても15%以上パフォーマンスで上回る。最大クロック周波数は5.1GHzと高くゲーム適性もある。GeForce RTX 4060 Mobileとの組み合わせでのバランスもばっちりだ。
GeForce RTX 4060 Mobile(GPU)
当該モデルではグラフィックスにAda Lovelace世代のミドルクラスであるGeForce RTX 4060 Mobileを搭載している。従来モデルのGeForce RTX 3060 Mobileと比べて17%程度処理性能向上している。上位グレードであるGeForce RTX 3070 Mobileを上回る性能は圧巻だ。2世代前の80番台であるGeForce RTX 2080 Mobileよりも性能が高い。パルワールドなどの最新タイトルでも対応しやすいといえるだろう。上位モデルのGeForce RTX 4070 Mobileとの性能差は18%とやや大きい。
NEXTGEAR J6-A7G60GN-Aの特徴&注意点
RTX 4060 Mobile搭載の高コスパモデル
NEXTGEAR J6-A7G60GN-Aは、GeForce RTX 4060 Mobile搭載モデルの中でもトップクラスのコストパフォーマンスを誇る一台だ。マウスコンピューターの中でもコスパを重視したNEXTGEARブランドだからこそ実現したのだ。送料が無料なのもポイントとなる。高価なG-Tuneブランドではこのようなモデルが登場しなかっただろう。円安の影響もあって10,000円アップとなってしまったが評価は変わらない。他のモデルは
グラフィックスに人気のミドルクラスであるGeForce RTX 4060 Mobileを搭載していてフルHD環境なら思う存分楽しめるグラフィックス処理性能を有する。CPUにRyzen 7 7840HSを搭載していて17万円台のモデルは極小だ。このモデルよりも安価なゲーミングノートを探すとCPUはRyzen 7 7735HSやCore i7-13620Hなどの下位CPUが中心となる。当該モデルはCPU性能が高いことで高リフレッシュレートでのゲームプレイも実現しやすい。ゲーム配信・動画編集・画像編集などのクリエイター作業もお手の物だ。
構成はメモリDDR5-4800 16GB・SSD 500GB Gen4 NVMeと平均的だ。カスタマイズ費用が高額なため初期構成のまま購入するのがよい。時期によっては構成が強化されるキャンペーンが実施される可能性がある。いずれにしても予算が合うなら購入してしまってもよい。ゲーミングノートPCの価格が高騰している中で救世主となる。
マウスコンピューターブランドの安心感
国産ブランドが販売するモデルということでユーザーは安心感を得られるだろう。そのような中でNEXTGEAR J6-A7G60GN-Aは頭一つ抜き出た存在だ。コストパフォーマンス的にも評価は高い。最近は国内のゲーミングノートPC市場は縮小しているように思える。数年前と比べて明らかにラインナップが減少していて、コストパフォーマンス的にも目立つモデルは少ない。
3年間の基本保証・24時間365日の電話サポートと手厚いサービスが心強い。さらに、通常2,200円~3,300円程度掛かる送料が無料になるのも高評価だ。初めてゲーミングノートPCを購入する方にもおすすめしやすい。モデル自体にも妥協は見られない。16.0インチ165Hz対応ディスプレイで本体重量は約2.29kgとサイズから見れば軽量化されている。しっかりとコストが掛けられていることがわかる。
競合モデルとの比較
ブランド | マウスコンピューター | HP |
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イメージ | ||
型番 | NEXTGEAR J6-A7G60GN-A | Victs 16(インテル) スタンダードプラス |
価格 | 179,800円 | 187,000円 |
送料 | 無料 | 無料 |
液晶サイズ | 16.0インチ 165Hz | 16.1インチ 144Hz |
解像度 | WUXGA (1920×1200) | FULL HD (1920×1080) |
重量 | 約2.29kg | 約2.30kg |
バッテリー駆動時間 | 約6.0時間 | 約7.0時間 |
CPU | Ryzen 7 7840HS (8コア16スレッド) | Core i5-13500HX (14コア20スレッド) |
GPU | RTX 4060 Mobile | RTX 4060 Mobile |
メモリ | DDR5-4800 16GB | DDR5-4800 16GB |
SSD | 500GB Gen4 NVMe | 512GB Gen4 NVMe |
ACアダプター | 230W | 230W |
納期 | 最短3営業日 (即納オプションあり) | 最短3営業日 |
基本保証 (延長) | 3年間 (-) | 1年間 (3年間) |
電話サポート | 24時間365日 | 平日 9:00-21:00 土 9:00-17:00 |
公式 | 公式 | 公式 |
競合モデルはHPのVicts 16(インテル)スタンダードプラスだ。本体価格は187,000円とNEXTGEAR J6-A7G60GN-Aよりも7,200円高い。送料は掛からないので考慮しなくてもオッケーだ。液晶サイズは16.1インチと近い。対応リフレッシュレートは144HzでここはNEXTGEAR J6-A7G60GN-Aが優れている。Victs 16(インテル)スタンダードプラスはフルHDディスプレイ搭載だ。ここはWUXGA搭載のNEXTGEAR J6-A7G60GN-Aが有利だ。本体重量やバッテリー駆動時間も近い。
Victs 16(インテル)スタンダードプラスはCPUにCore i5-13500HXを搭載している。14コア20スレッドと高スペックだが、性能的にはRyzen 7 7840HSと同等だ。アプリケーションによってはCore i5-13500HXが安定することがある。グラフィックス・メモリ・ストレージは共通だ。ACアダプターも230Wと同じだ。どちらも納期は最短3営業日だがNEXTGEAR J6-A7G60GN-Aは追加費用を支払えば翌営業日出荷となる。
Victs 16(インテル)スタンダードプラスの基本保証は1年間と標準的だ。+10,340円で3年間に延長できる。マウスコンピューターは標準で3年保証となっているので、10,000円お得だと捉えることも可能だ。電話サポート時間もマウスコンピューターの方が融通が効きやすい。ただし、HPではゲーム特化のサポートであるCafé de OMENを提供している。ゲームの設定やおすすめゲームなどについてアドバイスをもらえるのは心強い。両モデルはそれぞれいいところがあり、好みで選ぶとよいだろう。国産ブランドという点でNEXTGEAR J6-A7G60GN-Aが少しリードしているかもしれない。
NEXTGEAR J6-A7G60GN-Aの本体レビュー
「NEXTGEAR J6-A5G50GN-A(現在終売)」の本体レビューだ。デザインなど外観は同じものとなる。
梱包
NEXTGEARのロゴとブランド名そしてmouseのロゴが刻印されている。
ノートパソコン本体はカバーに入れられている。この本体の下にACアダプターが入った小さなダンボールがある。
正面
ブルーグリーンが印象的な本体となっている。本体重量は約2.29kgと16.0インチモデルとしては最軽量クラスだ。狭額縁デザインを採用していてモニターの視認性も高い。ゲームにも没頭できるだろう。
天板
天板にはNとGのロゴが刻印されている。ブルーグリーンにマジェンダカラーが映える。SNSでのアンケートの結果生まれたモデルということでユーザーが望む形となった。シンプル過ぎるデザインだと埋もれやすくカラーで差別化を図るのは有効だ。
キーボード
キーボードはテンキー付きだ。キー配列はデスクトップ向けモデルと同等で使い勝手がよい。
前面
前面には何もない。ゲーミングノートPCとしては薄いと言えそうだ。
背面
背面にはMini DisplayPort端子、USB 3.1 Type-C端子、HDMI端子、LAN端子、電源端子が配置されている。両側には通気口が設けられている。
左側面
左側面にはセキュリティスロット、通気口、USB 2.0 Type-A端子、マイク端子、ヘッドセット端子が配置されている。
右側面
右側面にはカードリーダー、USB 3.0 Type-A端子×2、通気口が配置されている。カードリーダー付きで実用性が高い。
本体裏側
本体裏側には二基のファンが見える。吸気を行う仕組みだ。
ACアダプター
ACアダプターはゲーミングノートPC付属のものとしては一般的だ。消費電力が高いこともあって、ビジネス向けモデルと比べるとやや大きい。
管理人による総評(NEXTGEAR J6-A7G60GN-A)
NEXTGEAR J6-A7G60GN-Aは、Ryzen 7 7840HS×GeForce RTX 4060 Mobile搭載のミドルクラスのゲーミングノートPCだ。GeForce RTX 4060 Mobile搭載で税込20万円以下は素晴らしい。価格が上昇傾向にある中で健闘している。メモリDDR5-4800 16GB・SSD 500GB Gen4 NVMeと構成も必要十分だ。標準3年保証・24時間365日の電話サポートを受けられるのはマウスコンピューターの強みだ。国産ブランドとしての安心感がある。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
179,800円 | 7 7840HS | RTX4060 |
メモリ | SSD | HDD |
DDR5 16GB | 500GB | 非搭載 |
*最新価格は公式サイトを参照