ドスパラが販売するゲーミングPCである「GALLERIA RM5C-R46 Intel Core Ultra搭載」についてレビューをまとめた。Core Ultra 5 225F×GeForce RTX 4060搭載の最新のCPUを搭載したモデルだ。フルHD環境でのゲームプレイを考えている方におすすめだ。
コストパフォーマンスは6.1と標準よりも少し高い。新しいCPUであるCore Ultra 5 225Fは価格がまだ安定していない。まだまだ価格が高く将来性に期待したい成長株のモデルだ。新しいCPUを搭載したモデルの中では比較的価格を抑えられている。GALLERIA RM5C-R46は今後を支えるミドルクラスとして注目したい。
- 汎用性のある扱いやすい性能を持つ
- 人気のミドルクラスのグラフィックボードを搭載
- 最新CPUを搭載したモデル
- 高画質を求める方には不向き
- クリエイティブ作業は控えめ
こんな方におすすめ
- 最新パーツを採用したゲーミングPCに魅力を感じる方
- フルHDで60fpsの環境でゲームをプレイする方
- 省電力のモデルを探している方
GALLERIA RM5C-R46 Intel Core Ultra搭載のスペックとコスパ
メーカー | ドスパラ |
---|---|
ブランド名 | GALLERIA |
製品名 | GALLERIA RM5C-R46 Intel Core Ultra搭載 |
価格 | 189,979円 |
CPU | Core Ultra 5 225F(レビュー) |
CPUクーラー | 空冷 |
GPU | GeForce RTX 4060(レビュー) |
メモリ | DDR5-4800 16GB |
SSD | 500GB Gen4 NVMe |
電源 | 650W 80PLUS BRONZE |
マザーボード | チップセットB860 |
納期 | 翌日出荷 |
おすすめ度 | Bランク |
評価 | ・コスパ 6.1 ・ショップ評価 9.2 |
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GALLERIA RM5C-R46 Intel Core Ultra搭載のカスタマイズを評価
パーツ | おすすめ度 | 詳細 |
---|---|---|
OS | 変更なし | |
オフィスソフト | 変更なし | |
リカバリーメディア | 変更なし | |
セキュリティソフト | 変更なし | |
SSD | 1TB SSD (NVMe Gen4) +6,000円 | |
パーティション分割 | 変更なし | |
SSD2 | 変更なし | |
ハードディスク/SSD | 変更なし | |
ハードディスク(追加1) | 変更なし | |
電源 | 変更なし | |
CPUファン | (水冷式) MSI MAG CORELIQUID E240 (ARGBライティング対応) +13,000円 |
|
CPUグリス | 変更なし | |
無線LAN | Wi-Fi6+Bluetooth(R)5.2対応 無線LAN +8,000円 | |
光学ドライブ | 変更なし | |
拡張リアスロット1 | 変更なし | |
ケース | 変更なし | |
メモリ | 変更なし | |
フロントケースファン | 変更なし | |
リアケースファン | 14cm ケースファン(ARGBライティング対応) +1,600円 | |
トップケースファン | 14cm ケースファン(ARGBライティング対応) x2 追加 +3,300円 | |
情報漏洩監視ソフト | 変更なし | |
セーフティサービス | 月額980円 | |
延長保証 | 3年保証(通常1年+延長2年)+189,97円 |
一般的なBTOパソコンで人気のカスタマイズ項目についてイエローのマーカーで示している。GALLERIA RM5C-R46ではSSDのカスタマイズがおすすめだ。容量を増やせばたくさんのゲームやメディアを保存できる。GALLERIA RM5C-R46の性能的に幅広いゲームに対応でき、複数のゲームをインストールすることになるだろう。500GBだともしかしたら容量不足で新しくゲームがダウンロードできず、別のゲームをアンインストールするという工程が加わることが可能性がある。
プレイ頻度は低くても現在プレイしていたゲームをアンインストールするのは抵抗があるはずだ。そういった不便を解消するのがSSDの容量アップだ。1TBへのカスタマイズは長く使う上で必須に近い。弱点とも言える箇所なのでカスタマイズで補強しておきたい。
SSD以外のカスタマイズは完全に好みだ。メモリは性能的に32GBが必要な場面に対応しにくい。電源は省電力性の高いCore Ultra 5 225F採用なので変更の必要はない。GALLERIA RM5C-R46をカスタマイズするならデザインに変更を加えるものだろうか。CPUファンやケースファンをARGBライティング対応のものに変更すると、LEDの光が華やかなゲーミングPCにできる。
GALLERIA RM5C-R46はフロントケースファンに非発光のタイプしか選択できない。ケースの形状的にフロントケースファンのLEDは見えにくいが、こだわりたい方にとっては少し中途半端な印象が残る。とりあえずはSSDのカスタマイズだけで様子を見ることをおすすめする。セーフティーサービスや延長保証は予算と故障に対する考え方次第だ。基本的には通常の1年保証で十分ではないかと思う。
GALLERIA RM5C-R46 Intel Core Ultra搭載のゲーミング性能
Core Ultra 5 225F(CPU)
Core Ultra 5 225は、最新のCore Ultraシリーズ2の高コスパモデルだ。10コア10スレッドと従来モデルのCore i5-14400とは違ってハイパースレッディングは廃止となったが、アーキテクチャの進化でパフォーマンスの底上げが行われている。従来モデルのCore i5-14400よりも10%程度ゲーム性能が高くなった。競合のRyzen 5 7600Xと同等だ。次世代のRyzen 5 9600Xと比べると8%程度低くなっている。ミドルクラスのモデルとしては十分な性能を持っている。
GeForce RTX 4060(GPU)
グラフィックボードにはAda Lovelace世代のミドルクラスであるGeForce RTX 4060を搭載している。Steamの統計を見るとGeForce RTX 3060に次いで利用者の多いグラフィックボードであることがわかる。性能的にはIntel Arc B580やRadeon RX 7600 XTが近い。フルHD環境でのゲームプレイに最適だ。Core Ultra 5 225なら十分性能を引き出せる。次世代のGeForce RTX 5060の登場を控えていることは押さえておこう。
GALLERIA RM5C-R46 Intel Core Ultra搭載の特徴&注意点
i5-14400F搭載モデルと比べると割高感が否めない
最新モデルならではの洗礼といえるもので価格が高いのはデメリットといえそうだ。現時点で価格差は30,000円とかなり割高だが、GALLERIA RM5C-R46の価格設定は登場して間もないことを考えれば悪くない。最新のCPUやグラフィックボードは搭載モデルの価格がどうしても高くなりがちだ。CPUにCore Ultra 5 225Fを採用していることで、価格が高くなっていることも理解できる。
本音を言えば前世代のCore i5-14400Fに迫る価格が理想だ。Core i5-14400F搭載の「GALLERIA RM5C-R46」が159,980円で販売されているので、実に30,000円のプレミアムが乗っかっている形だ。現在の189,979円はミドルクラスとして選びにくさがある。
ミドルクラスはコストパフォーマンスが求められるモデルだ。現状ではおすすめしづらい。前世代のCPUを搭載したモデルがまだまだ主力を努めている。もう少し時間が経てばCore Ultra 5 225F搭載モデルの時代がくるはずだ。それまでは、価格の動きを注視しながらCore i5-14400F搭載モデルと同等になるまで様子を見たい。
もちろん、マザーボードのチップセットやメモリ規格も新しくなることでコストが増加しているのも仕方がない。ただ、性能や機能が向上するようなものではないことで評価が難しくなる。少なくともGeForce RTX 4060搭載モデルには恩恵が少ない。価格が高くなるという点でマイナスに作用しているとも言える。これまでの製品がそうだったように、コスト面の問題は時間が解決してくれるものだ。
価格が落ち着くまでは、Core Ultra 5 225F搭載モデルを強くおすすめする場面はなさそうだ。お得なモデルの登場や相場が大きく下がるなどすれば一気に注目されるようになる。次世代のGeForce RTX 5060が登場する頃には価格も下がり選択するメリットのあるモデルになっているだろう。また、セール・キャンペーン対象にも期待できるので、定期的にGALLERIA RM5C-R46をチェックしておきたい。
ミドルクラスとして性能は無難で扱いやすい
GALLERIA RM5C-R46は、標準的なミドルクラスとして期待できる。扱いやすく幅広いタイトルに対応できるのが特徴だ。メインターゲットはフルHD環境で60fpsを基準にすれば対応しやすい。場合によっては設定を下げる必要がある。ゲームもクリエイティブ作業も一台で完結できる性能は魅力的だ。ミドルクラスが選ばれる理由といえる。
高負荷でのゲームプレイは得意とはいえず最新タイトルでは設定を下げる必要が出てくるだろう。ある程度負荷を軽減できるゲームが得意だ。高望みしなければ多くのことに対応できるのが持ち味だ。推奨環境を満たせなくても必要環境は余裕を持って満たせる。最高設定は無理でも標準設定であればある程度快適なゲームプレイが可能だ。
最低設定にまで下げれば144fpsや240fpsに対応できるゲームもある。解像度や画質を求めるには性能が低いが、フレームレートを含めた快適性を求めることはできる。また、専門的なソフトを使用するものや、クリエイティブな用途にも最適とは言えない。注意したいのはゲームの配信だ。多くのストリーマーは高画質で配信を行っており、それが当たり前になりつつある。
ミドルクラスの性能ではゲームプレイはできても、配信をセットにすると苦手な部類に入ることがある。画質を下げてのゲームプレイが基本で、配信の負荷を想定してさらに設定を下げなければならない。配信の映像の品質が下がってしまいがちだ。マイクラのように負荷の低いゲームなら可能だ。
動画編集や画像生成AIなどの作業も得意とはいえない。予算を抑えつつゲームだけできればいいと考えるユーザー向けだ。汎用性の高いミドルクラスのゲーミングPCで幅広い用途に対応はできても取捨選択は必要になる。何かを妥協しなければならない。できることは多くても、求められていることができるとは限らない。性能の特性をよく知った上でGALLERIA RM5C-R46は選びたい。配信を行わなければ優秀なモデルである。
CPUとグラフィックボードのバランスもよい。今後ミドルクラスで定番の組み合わせとなりそうだ。Core i5-14400F×GeForce RTX 4060に置き換わるモデルといえる。もっとも次世代のGeForce RTX 5060が登場すればGeForce RTX 4060搭載モデルも消えゆく運命にある。
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同じドスパラの同性能帯モデルとの比較
GALLERIA | Magnate-G | |
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イメージ | ![]() |
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製品名 | GALLERIA RM5C-R46 | Magnate-G MVW |
ケース | ミニ | ミニ |
価格 | 189,979円 | 144,980円 |
送料 | 3,300円 | 3,300円 |
CPU | Core Ultra 5 225 (10コア10スレッド) |
Core i5-14400F (10コア16スレッド) |
CPUクーラー | 空冷 | 空冷 |
GPU | RTX 4060 | RTX 4060 |
メモリ | DDR5-5600 16GB | DDR5-4800 16GB |
SSD | 500GB Gen4 NVMe | 500GB Gen4 NVMe |
電源 | 650W BRONZE | 650W BRONZE |
マザーボード | B860 | B760 |
納期 | 最短翌日出荷 | 最短翌日出荷 |
基本保証 (延長保証) |
1年間 (最長5年間) |
1年間 (最長5年間) |
電話サポート | 24時間365日 | 24時間365日 |
公式 | 公式 | 公式 |
レビュー | 当ページ | レビュー |
同じドスパラのMagnate-G MVWと比較していく。GALLERIAシリーズと違いコストパフォーマンスに特化したTHIRDWAVE-Gシリーズのモデルだ。CPUは1世代前のCore i5-14400Fで、メモリの規格やチップセットも少し落ちる。しかし45,000円も安くさすがにMagnate-G MVWをおすすめせざるを得ない。
CPU性能については最新のCore Ultra 5 225Fの方が上だが、45,000円の価格差を埋められるほどではない。Magnate-G MVWのような一世代前のモデルがまだ市場にあり、圧倒的なコストパフォーマンスを誇ることでGALLERIA RM5C-R46の人気が伸び悩む要因となっている。
GALLERIA RM5C-R46は登場したばかりで価格が少し高めだ。ここからしばらく価格差は詰まらないだろう。一度下がってしまえば並ぶことはなくても、ここまでの価格差を生み出さないはずだ。時間経過でこの2製品の距離は縮まると見ている。それまでは、これぞミドルクラスのゲーミングPCと言えるMagnate-G MVWをおすすめしたい。
同性能帯の他社製ゲーミングPCとの比較
GALLERIA | LEVELΘ | |
---|---|---|
イメージ | ![]() |
![]() |
製品名 | GALLERIA RM5C-R46 | LEVEL-M58H-225F-RLX [RGB Build] |
ケース | ミニ | ミニ |
価格 | 189,979円 | 197,800円 |
送料 | 3,300円 | 2,200円(会員無料) |
CPU | Core Ultra 5 225 (10コア10スレッド) |
Core Ultra 5 225 (10コア10スレッド) |
CPUクーラー | 空冷 | 空冷 |
GPU | RTX 4060 | RTX 4060 |
メモリ | DDR5-5600 16GB | DDR5 16GB |
SSD | 500GB Gen4 NVMe | 1TB Gen4 NVMe |
電源 | 650W BRONZE | 550W BRONZE |
マザーボード | B860 | B860 |
納期 | 最短翌日出荷 | 3-4週間後出荷 |
基本保証 (延長保証) |
1年間 (最長5年間) |
1年間 (最長4年間) |
電話サポート | 24時間365日 | 24時間365日 |
公式 | 公式 | 公式 |
性能及び価格の近いパソコン工房のLEVEL-M58H-225F-RLXと比較していく。価格差は7,821円でLEVEL-M58H-225F-RLXの方が少し高い。ただし、パソコン工房では無料会員登録をすれば送料が0円になるので実質の価格差は4,521円だ。+4,521円でLED対応ゲーミングPCが手に入るのは魅力的だろう。ミドルクラスのニーズに合うかは疑問であるが…
構成を見るとLEVEL-M58H-225F-RLXはSSD容量が倍の1TBとなる。GALLERIA RM5C-R46 Intel Core Ultra搭載のSSD容量を1TBに増やすのに+6,000円掛かるのでLEVEL-M58H-225F-RLXの方が1,479円安く購入できる。個性的なLEVEL-M58H-225F-RLXの方が魅力にあふれているように感じる。おすすめというわけではなく、選択肢のひとつとしてはありだ。
ゲーミングPCに何を求めているか、その答え次第ではLEVEL-M58H-225F-RLXのようなモデルは価値があるだろう。メモリの規格が表記されていないことや、納期に3~4週間という長期間必要なことなどマイナスな要素もある。こういったモデルがラインナップされるところに、まだCore i5-14400Fが主力であることを印象付けられる。これら2製品はCore Ultra 5 225F搭載モデルの中で先陣を切ったモデルだ。これからの変化に期待しつつ様子見が無難だ。
パソコンケースレビュー
ミニタワーケースのケースレビューだ。
正面
ドスパラの新ケースとなっている。デザインハウスが設計したケースだけあってデザイン性が高い。ミニタワーケースとなっているが、従来のミニタワーよりは一回り大きくなっていてミドルタワーの差が縮まっている。違うのは高さだけで奥行きと幅はミドルタワーと共通だ。
右サイド
右サイドはシンプルで吸気口だけが設けられている。高さ分の吸気口があるのでエアフロー改善には効果的だ。ガンメタリックのケースが高級感を演出している。
左サイド
左サイドにも吸気口がある。また、一部クリアガラスパネルを採用していて中身が見えるようになっている。最近のモデルらしいデザインだと言える。
背面パネル
背面パネルについてはオーソドックスなものになっている。前面の両サイドから取り入れられた空気が上部及び後ろから排出してくれる。本体内部に熱がこもらないような工夫が見られる。140mmサイズの冷却ファンを搭載しているのも後押ししてくれる。
I/Oパネル
前面に斜めにI/Oパネルが配置されている。電源ボタン、USB 3.2 Gen1 Type-A x4、ヘッドフォン端子が設けられている。USBが4つもあるのは使い勝手が良い。
本体上部
本体上部にもメッシュ加工が施されていてここから熱を放出する仕組みだ。高性能なグラフィックボードやCPUを搭載していても発熱が問題とならない工夫がある。
本体内部
*下位モデルの写真を使用している。あくまでも参考としていただければ幸いだ。
内部にはある程度の余裕がある。ガレリアブランドの場合ミニタワーケースでもサイズは大きめであることがわかる。
正面-LED
ケースの枠組みにLEDが配置されている。オシャレな演出だ。このLEDについては専用のソフトウェアからコントロールすることができる。
管理人による総評

Core Ultra 5 225F×GeForce RTX 4060搭載のミドルクラスのゲーミングPCだ。旧世代のCore i5-14400F搭載モデルが併売されている今価格が高く設定されていてコストパフォーマンスは伸び悩んでいる。性能的にはハイパースレッディングを廃止したもののアーキテクチャが進化して高いパフォーマンスを発揮する。GeForce RTX 4060とのバランスもばっちりだ。構成はメモリDDR5-5600 16GB・SSD 500GB Gen4 NVMeと平均的なものとなる。電源ユニットは650W BRONZEだ。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
189,979円 | 5 225F | RTX4060 |
メモリ | SSD | チップセット |
DDR5 16GB | 500GB | B860 |
参照外部サイト
- Steamハードウェア&ソフトウェア 調査: March 2025(Steam, 2025)