NEXTGEAR JG-A7A6X5700x

公式サイト

マウスコンピューターが販売する「NEXTGEAR JG-A7A6X 5700X搭載」のレビューをまとめた。Ryzen 7 5700X×Radeon RX 9060 XT 16GB搭載のミドルクラスのゲーミングPCだ。大容量VRAM搭載が武器となる。グラフィックス処理性能自体は競合のGeFoce RTX 5060が近いが、プレイするタイトルによっては大きく上回ることもある。Ryzen 7 5700Xとのバランスも悪くない。メモリのカスタマイズ費用についてはすでに高くなってしまったが、本体価格までは反映されておらずコストパフォーマンスも良好だ。この価格帯で購入できるのは今が最後だろう。年明けには状況が大きく変わる(値上げされる)ことになる。マウスコンピューターの公式が投稿したXの内容からも明らかだ。インプレッションは驚異の5000万を超える。

mouse-device2025年11月12日(水)11:00~2026年1月14日(水)11:00までの期間限定でゲーミングモニター「G-MASTER G2445HSU-B2」が付いてくるキャンペーンを実施中だ。23.8インチフルHDのオーソドックスなモデルとなる。100Hz対応でシューティングゲームの入門モデルとしておすすめだ。市場では18,000円前後で販売されている。

長所
  • キャンペーン中はゲーミングモニター付き
  • Ryzen 7 5700XとRX 9060 XT 16GBと人気の組み合わせ
  • 充実の構成を持つ
  • 基本保証が3年間と長い
短所
  • この価格で購入できるのはラストチャンス
  • 旧世代のCPUを搭載している
こんな方におすすめ
  • AMD製パーツにこだわりたい方
  • ゲーミングモニターを持っていない方
  • 手厚い保証に魅力を感じる方

NEXTGEAR JG-A7A6X 5700X搭載のスペック

NEXTGEAR JG-A7A6X

メーカー マウスコンピューター
ブランド名 NEXTGEAR
製品名 NEXTGEAR JG-A7A6X 5700X搭載
価格 159,800円(送料無料)
CPU Ryzen 7 5700X(レビュー)
CPUクーラー 空冷
グラボ Radeon RX 9060 XT 16GB(レビュー)
メモリ DDR4-3200 16GB
SSD 1TB Gen4 NVMe
電源 750W 80PLUS BRONZE
マザーボード チップセットB550
光学ドライブ 非搭載
カードリーダー 搭載不可
おすすめ度 Sランク
評価 ・コスパ
9.0

・ショップ評価
9.8

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NEXTGEAR JG-A7A6X 5700X搭載のカスタマイズを評価

パーツ おすすめ度 詳細
OS 変更なし
おすすめモニタ 変更なし
オフィスソフト 変更なし
CPUファン 変更なし
CPUグリス 【 優れた熱伝導率 】 ナノダイヤモンドグリス JP-DX1 ⇒
高純度熱伝導材料でつくられた高品質のダイヤモンドグリス +1,980円
メモリ 32GB メモリ [ 16GB×2 ( DDR4-3200 ) / デュアルチャネル ] +28,600円
SSD (M.2) 変更なし
外付けストレージ 変更なし
光学ドライブ(外付け) 変更なし
UPS 変更なし
電源 750W 電源 ( 80PLUS(R) GOLD ) +5,500円
無線LAN Wi-Fi 6E ( 最大2.4Gbps ) 対応 IEEE 802.11 ax/ac/a/b/g/n準拠
+ Bluetooth 5内蔵 +6,380円
外付け拡張デバイス 変更なし
拡張カード2 変更なし
ウイルス対策・セキュリティソフト 変更なし
ソフトウェア1(プリインストール) 変更なし
ソフトウェア2(バンドル) 変更なし
パソコン引越しソフト 変更なし
パソコン下取りサービス 変更なし
データ復旧サービス 変更なし
各種出張サービス 変更なし
サポート [3年保証/PC本体] センドバック修理保証+
安心パックサービス(専用ダイヤル/即日修理)+5,500円
電話サポート 変更なし
破損盗難保証サービス 変更なし
HUB 変更なし
USB周辺機器 変更なし
LANケーブル 変更なし
サプライ 変更なし


上記テーブルで黄色のマーカーはBTOパソコン全般で人気のカスタマイズであることを意味する。おすすめ度はNEXTGEAR JG-A7A6X 5700X搭載に対しての評価だ。このモデルに関してはメモリと電源のカスタマイズが候補に上がる。カスタマイズ費用が上がったこともあってメモリはおすすめ度3といったところだ。おおよそ倍増となってしまった。メモリ32GBにすればゲームをプレイしながらの作業も快適に行える。

クリエティブ作業への適性も向上する。電源ユニットは+5,500円で750W GOLDへアップグレードできる。費用対効果を考えれば悪くない。いずれも必須というわけではなく、予算に余裕があれば検討する程度でいい。なお、PCケースのリニューアルでデフォルトでケースファンは光る仕様だ。これまで5,000円程度の費用がかかっていたところなのでお買い得感がある。

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NEXTGEAR JG-A7A6X 5700X搭載の特徴

ミドルクラスの性能で快適にゲームがプレイできる

モンハンワイルズ Apex Legends フォートナイト マイクラ
monsterwilds
・120fps


・60fps
Apex-Legends
・144fps


・60fps
fortnite
・144fps


・60fps
minecraft1
・影Mod


・通常

NEXTGEAR JG-A7A6X 5700X搭載のゲーム性能はミドルクラス相当フルHD環境ならどんなタイトルでも問題なくプレイ可能だ。モンハンワイルズへの適性が高く高設定でも120fpsを目指せる水準にある。Apex Legendsやフォートナイトは設定を下げれば144fpsでのゲームプレイに対応できる。マイクラは影Modを導入しても余裕がある。

rx9060xt16-gamescore
Radeon RX 9060 XT 16GBのゲーム性能スコアは28,863と、競合のGeForce RTX 5060よりも4%弱高くなっている。VRAM容量が16GBと大容量なのもポイントだ。高画質でのゲームプレイへの適性も高い。例えば、モンハンワイルズでは高設定で8GB、ウルトラ設定では12GB以上が推奨されている。極端に負荷の高いタイトルがリリースされたとしても設定を調整すれば問題ないはずだ。60番台のモデルとはいえ16GB搭載というのは心強い。下位モデルのRadeon RX 9060 XT 8GBと比べてもパフォーマンスは高い。

ryzen75700x-gamescore
CPUも2世代前のモデルで次世代モデルと比べるとどうしても見劣りしてしまうのは事実だが、現行のミドルクラス相当のゲーム性能を持ち評価は悪くない。Radeon RX 9060 XT 16GBとのバランスも良好だ。性能スコアは27,036となる。Core i5-14400と比べると7%弱低く、Ryzen 5 7500Fよりも13%弱低くなっている。Radeon RX 9060 XT 16GBとの組み合わせならボトルネックはそこまで気にしなくてもよい。何よりも価格が抑えられるという大きなメリットがある。

充実の構成と手厚いサポートで差別化が図られている

NEXTGEAR JG-A7A6X 5700X搭載を選ぶ理由になるのは充実の構成と手厚いサポートにある。Ryzen 7 5700X×Radeon RX 9060 XT 16GBで159,800円は相場よりも安いが、競合の廉価ブランドでも展開されているのでずば抜けているわけではないのだ。構成で言えばストレージにSSD 500GBではなくSSD 1TB Gen4 NVMeを搭載しているのは素晴らしい。これだけで数千円の価値がある。

今の時代SSD 500GBでは物足りなく感じてしまうはずだ。複数のタイトルをインストールして、スマホで撮った動画や画像を保存すればすぐに容量に達するだろう。1TBあればぐっと余裕が生まれる。ゲームをインストールする度に遊ばないゲームや観ない動画を削除する必要はない。利便性向上につながる部分だといえる。メモリに関してはDDR4-3200 16GBと平凡だ。メモリ価格が高騰している今これが32GBだったらなおさらよかった。

マウスコンピューターの凄さも伝えておく必要がある。24時間365日の電話サポートに加えて基本保証が3年間と長い。特に長期保証はBTOメーカー全体で見てもマウスコンピューターぐらいだ。一般的なBTOメーカーで3年の延長保証に加入するには本体価格(カスタマイズ費用含む)の+10%が必要となる。159,800円のモデルなら15,980円ということだ。

送料が0円なのもマウスコンピューターの強みだ。もちろん、期間限定のキャンペーンも購入を後押ししてくれる。18,000円相当のゲーミングモニターがプレゼントされるのは驚くしかない。総合的に見ておすすめしやすい一台に仕上がっている。モデル以外にもおすすめしやすいポイントが盛りだくさんだ。

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NEXTGEAR JG-A7A6X 5700X搭載の各種ベンチマーク測定

フォートナイト

fortniteRyzen 7 5700X×RX 9060 XT 16GB-fortnite

設定を下げれば200fpsを狙える水準にある。中設定で173.0fpsだ。Ryzen 7 5700X×GeForce RTX 5060 Ti 8GB搭載モデルよりも18%-38%もフレームレートが高い。

FF14

ff14-dawntrailRyzen 7 5700X×RX 9060 XT 16GB-ff14

Ryzen 7 5700X×GeForce RTX 5060 Ti 8GBよりもフルHDで7%、WQHDで18%、4Kで28%それぞれフレームレートが低い。GeForce RTX 5060搭載モデルと同程度だ。GeForce RTX 50シリーズとの組み合わせの方がフレームレートが伸びやすい。

モンスターハンターワイルズ

MonsterHunterWILDStopRyzen 7 5700X×RX 9060 XT 16GB-monsterhunter

モンスターハンターとの相性はばっちりだ。GeForce RTX 5060 Ti 16GB搭載モデルと比べてもフルHDで35%、WQHDで31%、4Kで28%それぞれフレームレートが高くなっている。16GBのVRAM搭載の恩恵で高解像度でのフレームレートが伸びる。4Kでも82.5fpsと高い数値が出せる。

Cyberpunk 2077

Cyberpunk2077topRyzen 7 5700X×RX 9060 XT 16GB-cyberpunk2077

他のモデルと比べるとややフレームレートが落ちる。GeForce RTX 5060 Ti 8GB搭載モデルの方が10%以上フレームレートが高くなる。おおよそGeForce RTX 5060搭載モデルと同等だ。

Cyberpunk 2077(レイトレ+アップスケーリング)

Cyberpunk2077topRyzen 7 5700X×RX 9060 XT 16GB-cyberpunk2077rtupscaling

フルHD環境ではGeForce RTX 5060 Ti 8GB搭載モデルよりも40%以上フレームレートが低い。一方で、WQHD環境では3倍以上のフレームレートが出る。4K環境でも60fpsを超える。大容量VRAM搭載モデルを採用しているだけのことはある。

Cinebench 2024

cinebenchr24ryzen75700x-cinebench2024

マルチコアは735pt、シングルコアは92ptだ。Ryzen 5 7500Fと比べるとマルチコアが8%低く、シングルコアも12%低い。低価格帯で人気のRyzen 5 4500と比べるとマルチコアが38%高く、シングルコアも28%高い。競合のCore Ultra 5 225と比べるとマルチコアが25%低く、シングルコアも18%低い。もっともCinebench 2024はレンダリング性能の参考にはなるが、実際のアプリケーション性能を表しているわけではない。あくまでCPUのポテンシャルを把握するためのデータの一つに過ぎない点は理解しておこう。

Handbrake

handbrakeryzen75700x-handbrake

動画のエンコードに掛かる時間を計測している。H.264で4分45秒、H.265で10分47秒となる。Ryzen 5 7500Fと比べるとH.264で20秒遅く、H.265では1分6秒遅い。Core Ultra 5 225はパフォーマンスが高くH.264で1分26秒早く、H.265でも3分17秒も早く処理を終えられる。

同じマウスコンピューターの同価格帯モデルと比較

ブランド名 NEXTGEAR NEXTGEAR
イメージ NEXTGEAR JG-A7G60monitor NEXTGEAR JG-A7G60monitor
製品名 NEXTGEAR JG-A7A6X 5700X搭載 NEXTGEAR JG-A7G60 5700X搭載
ケース ミニタワー ミニタワー
価格 159,800円 149,800円
送料 無料 無料
キャンペーン ゲーミングモニタープレゼント ゲーミングモニタープレゼント
CPU AMD Ryzen 7 5700X
(8コア16スレッド)
AMD Ryzen 7 5700X
(8コア16スレッド)
CPUクーラー 空冷 空冷
GPU RX 9060 XT 16GB RTX 5060
メモリ DDR4-3200 16GB DDR4-3200 16GB
SSD 1TB Gen4 NVMe 1TB Gen4 NVMe
電源 750W BRONZE 750W BRONZE
マザボ B550 B550
納期 約10営業日 約10営業日
保証(延長) 3年間(延長なし) 3年間(延長なし)
電話サポート 24時間365日 24時間365日
公式 公式 公式
チェックポイント!!

同じマウスコンピューターのGeForce RTX 5060搭載モデルも無視できない。NEXTGEAR JG-A7A6X 5700X搭載よりも10,000円安く購入できる。性能的にはGeForce RTX 5060がやや上だが、タイトルによっては逆転することもある。モンハンワイルズなどはRadeon RX 9060 XT 16GBが強い。大容量VRAM搭載も魅力だろう。コストパフォーマンス的にはGeForce RTX 5060搭載のNEXTGEAR JG-A7G60 5700X搭載の方が上だと考えてよい。

競合メーカーのゲーミングPCと比較

ブランド名 NEXTGEAR FRONTIER
イメージ NEXTGEAR JG-A7G60monitor FRGHLB760WSA
製品名 NEXTGEAR JG-A7A6X FRGHLB550/WS12110/NTK
ケース ミニタワー ミドルタワー
価格 159,800円 162,800円
送料 無料 3,300円
キャンペーン ゲーミングモニタープレゼント なし
CPU AMD Ryzen 7 5700X
(8コア16スレッド)
AMD Ryzen 7 5700X
(8コア16スレッド)
CPUクーラー 空冷 空冷
GPU RX 9060 XT 16GB RX 9060 XT 16GB
メモリ DDR4-3200 16GB DDR5-5600 32GB
SSD 1TB Gen4 NVMe 1TB Gen4 NVMe
電源 750W BRONZE 600W PLATINUM
マザボ B550 B550
納期 約10営業日 約1ヶ月
保証(延長) 3年間(延長なし) 1年間(3年間)
電話サポート 24時間365日 10:00-19:00
公式 公式 公式
チェックポイント!!

フロンティアの「FRGHLB550/WS12110/NTK」と比較していく。ミドルタワーケースを採用したモデルだ。価格差は+3,000円となるが、フロンティアの場合3,300円の送料が掛かるので実質NEXTGEAR JG-A7A6Xの方が300円安いことになる。また、キャンペーン中は18,000円相当のゲーミングモニターが付いてくる。これで実質の価格差は18,300円だ。

FRGHLB550/WS12110/NTKの強みは大容量メモリを搭載している点にある。特に今はメモリ価格が高騰しているので、メモリ32GBというのは大きな強みだ。参考までにNEXTGEAR JG-A7A6Xのメモリを32GBにする場合、28,600円の費用がかかり価格差は逆転してFRGHLB550/WS12110/NTKの方が10,300円安くなる。

あとはNEXTGEAR JG-A7A6Xの基本保証3年間にどこまで価値を見いだせるかだ。FRGHLB550/WS12110/NTKの3年保証に+19,910円かかるので再度NEXTGEAR JG-A7A6Xの方が安く購入できることになる。メモリが16GBいいという場合や基本保証3年間に魅力を感じるのであればNEXTGEAR JG-A7A6Xがおすすめだ。ゲーミングモニターを所有していない方にもおすすめしやすい。コストパフォーマンスを最優先に考えるならFRGHLB550/WS12110/NTKがよい。

パソコンケースレビュー

NEXTGEAR JG-A7A7X(ホワイト)をお借りしてケースレビューを行った。当ページで紹介しているNEXTGEAR JG-A7A6Xとは色違いとなるが、ケースデザインは同じなので参考になるのではないかと思う。マウスコンピューターのNEXTGEARブランドはケースがリニューアルされた。従来のケースデザインを踏襲しつつも、アクセントカラーを採用することで受ける印象が異なる。また、これまで黒色を基本としていたケースカラーに加え、白色が同じ価格で販売されるようになった。

カラーバリエーションが増えたことに加えて、RGBファンを採用したことで全10パターンの点灯パターンを選択できるようになった。ケースは従来のNEXTGEARに共通した部分もありながら、しっかりと進化を感じさせている。派手さを演出することも、おとなしいイメージにすることもできる。G TUNEシリーズとも共通した部分があり、マウスコンピューターのゲーミングPCとして、統一感のある洗練されたケースに仕上がっている。

正面

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正面にはNEXTGEARを表す「NG」のロゴがひっそりとデザインされている。メッシュ部分に組み込まれているので主張は強くない。下部のNEXTGEARも小さく刻印されているだけで、文字がケースのデザインを崩していないのも素晴らしい。左上と右下にマゼンタのワンポイントカラーが採用されているのがポイントだ。これまでのシンプルなケースと違い、派手さはなくてもデザイン性を大きく向上させている。

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電源を入れるとフロントや内部のLEDファンがしっかりと発光する。フロントをメッシュとしたことでLEDファンが映える。LEDカラーや点灯パターンは10種類から選択できる。ゲーミングPCらしさを演出可能だ。パソコンを置く場所によっては少し気が散るかもしれない。発光カラーが変更できるのでパソコンの設置場所を選ばない。

左サイド

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左サイドパネルは大型のガラスサイドパネルを採用している。パソコン内部全体を見渡せる仕様は、最近のゲーミングPCにはよくあるものだ。よく見るとガラス下部にはNEXTGEARと刻印されている。大きめな刻印ながら主張が強すぎないのは、ボトムカバーにかかる部分にあるからだろう。

nextgear-mini-inside
内部はシンプルだ。マウスコンピューターはいち早くケーブルを背面に隠して内部をすっきりさせたメーカーだ。リニューアルされたNEXTGEARのケースでもうまくケーブルを隠している。ケースの見た目はデザイン性が重視されるものだが、内部にまで気を配るケースは多くない。しっかり計算されてすっきりした見た目でメカメカしさがない。また、内部も白色に統一されていることで、LEDの光がうまく反射して派手さを演出できる。

グラフィックボードやマザーボードは共通パーツなので白くないが、グラフィックボードを支えるバーは白色だ。ケース全体のカラーが統一されているのは白色ケースを選択する方には嬉しいポイントだろう。

右サイド

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右サイドパネルはフラットなカバーだ。エアホールも何もないシンプルなタイプだ。ミドルタワーやフルタワーのようにスペースに余裕があるサイズでは、エアホールやエアインテークのスリットが用意されることが多い。ミニタワーではケーブルを隠すためのスペースとして右サイドは使用されることになる。空気の通り道を用意しても、うまく機能しないことも想定しているようだ。特別評価する箇所はなく、よくも悪くもない。

天板

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天板は大胆にエアホールのスペースを確保している。水冷ファンやケースファンを取り付けられるようになっている。吸気で内部に埃が入りにくいようにマグネット式の防塵フィルターも用意されている。取り外し・取り付けが容易でメンテナンス性は優秀だ。構造上天板部分に何か物を置くのは推奨されない。ファンを取り付けない場合は置くことができるかもしれない程度だ。

天板I/Oパネル

nextgear-mini-iopanel
天板のI/Oパネル(コンソールパネル)はシンプルだ。 USB 3.2 Gen 1 (5Gbps) Type-C×1・ヘッドホン出力・ヘッドセット/4極(CTIA準拠)×1・USB 3.2 Gen 1 (5Gbps) Type-A×2・LEDスイッチ・電源スイッチが搭載されている。LEDスイッチの上のものはインジケーターで、LEDのスイッチがオンになっていると点灯するものだ。シンプルで最低限の構成である。

I/Oパネルは右側に設置されている。物を落とした際に誤動作しないように、接続したUSB機器が足に触れて故障しないように考えられているようだ。つまり、リニューアルされたNEXTGEARのケースは、机の下右側に設置することを想定しているようだ。机の上に設置すると右側に置けば遠くなり、左側に置けばガラスパネルが活かされないからだ。置く場所が固定気味になるのはあまり喜べないが、置き場所に悩まなくていいかもしれない。

背面

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背面はよくあるミニタワーだ。特段変わったところはない。白色ケースには背面I/Oパネルや電源部分も白くしてほしかった。しかしながら、これは黒色ケースのみならず、NEXTGEAR全体の共通パーツだ。個別に設定することはできなかったのだろう。背面は普段視界に入らない部分なので、ここまで追求するのは合理的とは言えない。コストパフォーマンスを高めるためにも、強いこだわりは足かせとなるのだろう。

背面I/Oパネル

nextgear-mini-backiopanel
背面I/Oパネルはかなりシンプルだ。ミニタワーであるせいか、何のポートもない面積が広い。ここはモデルによって採用されているマザーボードが異なるため、モデル毎に違うことを理解しておきたい。画像の背面パネルはA620のものだ。

背面I/Oパネルには、USB 3.2 Gen 1 (5Gbps)×1・USB 3.2 Gen 1 (5Gbps)×3・USB 2.0×2・2.5GBASE-T/1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応(RJ-45)×1・マイク入力×1・ラインイン×1・ラインアウト×1という構成だ。必要十分なもので優れた装備とは言えない。不満が出るわけでもないため、標準的な構成と考えてよさそうだ。映像出力にHDMIとDisplayPortが各1つずつある。グラフィックボードを搭載しているので、マザーボードの映像出力を使用することはない。

底面

nextgear-mini-soko
底面はシンプルだ。電源の下にエアホールがある。電源の吸気用のエアホールでマグネットの防塵フィルターも用意されている。吸気しやすいように、ケースの足は少し高めになっているように感じる。パソコンを裏返さずに防塵フィルターを取り外し・取り付けができるのはありがたい。

内部

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NEXTGEARの内部はほぼ右サイドパネルの中に集約されている。左のガラスパネルから見えないケーブル類はすべて右サイドパネルに集中し、左側と右側で受ける印象は大きく違う。LEDの発光をケースでコントロールすることから、他のゲーミングPCよりもケーブルが多い。背面を通した隠し方をしなければ、スタイリッシュな印象を打ち消してしまう。このケーブルの隠し方こそ、NEXTGEARが洗練されたケースである最大の理由だ。

ボトムカバーの中は電源のスペースだ。昔のケースなら、ここにストレージベイが用意されていたが、NEXTGEARのミニタワーには2.5インチのシャドウベイしかない。HDDや光学ドライブのスペースは用意されていない。ただ、HDDに関しては空いている箇所に置けば済むので、専用のストレージベイがなくても困らないだろう。あくまでも自己責任で行って欲しい。

SATA接続の2.5インチSSDは、2つのシャドウベイが中央に用意されている。電源は取りやすいが、SATAポートは左サイド側にしかなく、接続するとケーブルが目立つかもしれない。M.2ストレージベイに空きがないので、ストレージの増設にはあまり適していない。容量が不安になりそうならストレージ容量をカスタマイズした方がケースデザインを活かせそうだ。

ケースまとめ

NEXTGEARの新しいミニタワーケースは、シンプルでありながら最新ケースらしいデザインと機能性を有している。LEDの鮮やかさを活かしやすく、内部にアクセスしやすい設計はゲーミングPCに求められる要素だ。内部スペースに余裕もあることから、高い性能を有するグラフィックボードを搭載できる。NEXTGEARのケースは数年先に性能不足に陥っても、グラフィックボードの交換対応が可能な長く使用できるケースだ。

ゲーマーのことを第一に考えた設計は、初心者の方はもちろん上級者の方も満足できるはずだ。拡張性は十分とは言えないが、最近はあまり拡張して使用するのが一般的ではなくなっている。ストレージやメモリの大容量化も相まって、増設も昔ほど盛んではない。しっかりと現代に最適化されているのがわかる。コストカットで価格を抑える廉価ブランドとは思えない素晴らしいケースだ。

管理人による総評

NEXTGEAR JG-A7A6X

Ryzen 7 5700X×Radeon RX 9060 XT 16GB搭載のミドルクラスのゲーミングPCだ。フルHD環境ならある程度余裕を持って対応できる。16GBの大容量VRAMのおかげで高画質への適性も高い。メモリDDR4-3200 16GB・SSD 1TB Gen4 NVMeと構成も充実している。電源ユニットは750W BRONZE搭載だ。ケースデザインもリニューアルされて魅力を増している。

マウスコンピューターはショップの評価も高い。送料無料・24時間365日の電話サポート・基本保証3年間と至れり尽くせりだ。これだけのサポートあるいはサービスを提供しているBTOメーカーはない。これだけで十分選ぶ理由になるだろう。

価格 CPU グラボ
159,800円 7 5700X RX9060XT 16GB
メモリ SSD チップセット
DDR4 16GB 1TB B550