geforceGT710画像引用元:https://www.kuroutoshikou.com/

2019年2月13日に、有名パーツブランドである「玄人志向」からエントリークラスのGeForce GT 710が登場しました。GeForce GT 710が初めて登場したのは2014年3月27日で、実に5年の月日が経過してもモデルがリリースされているのは興味深いですね。数世代前のモデルということになります。

なぜ今頃発売されたのかと疑問に思う人もいるかもしれませんが、GT 710はゲームをプレイしない人にとっては今も有用なグラフィックボードとなっています。価格が安くモニター出力を目的としている方にとっては魅力的でしょう。GeForce GT 710の特徴及び2つの製品について詳しく解説していきます。

GeForce GT 710の概要

およそ5年前に発売されたエントリークラスのグラボ

どうして2019年2月になって2014年3月に発売されたこのグラフィックボードが登場したのか気になる方も多いかもしれません。予算を抑えつつモニター出力だけを考えている方にとっては魅力的な選択肢となります。GeForce GT 710は歴史も古く、そして性能の低いグラフィックボードです。どのくらい低いのかと言うとCPUに内蔵されているグラフィック機能の半分程度の性能しかありません。

ですのでゲームや3Dを用いた作業には全くと言っていいほど適していません。当サイトでもメインで扱うことはありません。GeForce GT 710の最大の魅力はその安さです。新製品でも5,000円を下回るほどの低価格ですし、ロープロファイルに対応、1スロット占有、ファンレスなどの要素があります。つまりパソコンへの負担も少なく搭載しやすいというのがメリットです。

内蔵GPU非搭載のCPUにも最適

内蔵グラフィックスを持たないCPUを使用していてかつ高性能なグラフィックボードが必要ない場合に選択するのが一つです。デュアルモニター、トリプルモニター環境の構築用に使用する方も多いですね。Intel第9世代のCPUになってCPU内蔵GPUがないCore i5-9400FのようなCPUが登場しています。RyzenシリーズもAPU以外では基本的にグラフィックス機能がありません。

現在のCPUであればグラフィックボード無しでもトリプルモニターに対応できますが、その分負荷も高くなってしまうため快適とはいかなくなります。特に4Kモニターを安定して運用するには厳しいのでGT 710のような安価なグラフィックボードが役に立ちます。

ただ、GT 710は性能が低いので4Kモニター3枚では不安定になります。CPUにグラフィック機能があるなら両立するのもありでしょう。また、GPU機能を利用したエンコードなど用途は様々です。高価なグラフィックボードが必要でない処理の場合、GT 1030ではなくあえてGT 710という選択肢があるのです。

玄人志向のGeForce GT 710シリーズ

GF-GT710-E1GB/HS

GF-GT710-E1GBHS

コアクロック954 MHz
メモリクロック1000 MHz
ビット幅64 bit
メモリDDR3 1GB
バスPCI-Express 2.0 (x16)
冷却ヒートシンク(ファンレス) (2スロット占有)
I/OHDMI x1
DVI-D x1
D-sub x1
サイズ157.9 x 68.91 x 35 mm (ブラケット含まず)

高速のGDDR3 1GB搭載モデルです。2スロット専有でやや大きめです。PCI-Expressにx16が必要な点は注意してください。ファンレスで静音性にこだわりたい方にも人気があります。

GF-GT710-E2GB/HS

GF-GT710-E2GBHS

コアクロック954 MHz
メモリクロック1000 MHz
ビット幅64 bit
メモリDDR3 2GB
バスPCI-Express 2.0 (x16)
冷却ヒートシンク(ファンレス) (2スロット占有)
I/OHDMI x1
DVI-D x1
D-sub x1
サイズ157.9 x 68.91 x 35 mm (ブラケット含まず)

DDR3 2GB搭載のGT 710です。2スロット占有モデルとなっています。とてもコンパクトでスリムなグラフィックボードなのでスリム型など搭載する機種を選びません。出力はHDMI、DVI-D、D-subが各種1つずつ。必要最低限にまとめられています。

当記事のまとめ

ゲーム用途ではないグラフィックボードは意外とあります。中でも低性能低価格のGT 710は未だに市場から消えていません。性能を求めないなら古いグラフィックボードのほうが安く購入できるので今なお人気があります。ただ、デュアルモニターやトリプルモニターを構築する上で必須というわけではありません。負荷を分散させるために搭載するグラフィックボードです。

GT 710を搭載したからと言って性能が格段に上がるわけでもありません。内蔵GPU非搭載のCPUには必須ですが、自作で無い限りグラフィック機能が搭載されたCPUかグラフィックボードが搭載されたモデルになります。これは交換、自作向けと考えておいて問題ないでしょう。

サイトのトップに戻る