当記事では、House Flipperの推奨スペックを検証している。House Flipper(ハウスフリッパー)とは、House Flipping(ハウスフリッピング)をする人のことだ。House Flippingは、古い住宅を安く購入して補修やリフォームなどをしてより高く売却することを意味する。ゴキブリのリアルさで話題になったことがある。海外らしいシミュレーター系で国内でも人気が高い。DLCが豊富で長く遊び続けられるのがポイントだ。
当ページの目次
House Flipperの必要環境
最低環境
OS | Windows 7 64bit以上 |
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CPU | Intel Core i3 3.20GHz以上 |
メモリ | 4GB |
GPU | NVIDIA GeForce GTX 560以上 |
推奨環境
OS | Windows 10 64bit |
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CPU | Intel Core i5-8400以上 |
メモリ | 8GB RAM |
GPU | NVIDIA GeForce GTX 970以上 |
当サイト推奨環境
OS | Windows 10 64bit |
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CPU | Intel Core i5-14400以上 |
メモリ | 16GB |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 3050 8GB以上 |
ゲームの推奨環境と実際にプレイしてみての負荷の差はそれなりに大きい。標準設定で60fpsを目指すのであれば公式の推奨環境でも十分だ。一方で、標準より高い設定に加えて144Hz環境でのゲームプレイを考えているのであれば、特にGPUは余裕を持った性能を見ておくとよい。fpsの制限を解除するとGeForce RTX 4070のような高性能なGPUであってもまともに動作しなくなる。300fpsと高い数値を記録しているものの、プレイ自体はカクカクだ。
GPU使用率が大幅に跳ね上がることから、fps制限の解除は推奨しない。標準設定で120fpsを安定させるにはGeForce RTX 3050 8GB/GeForce GTX 1660 SUPER程度あれば問題はない。どの程度の設定を目指すかで要求されるスペックは変わってくる。GeForce GTX 1660 SUPERは無難な選択肢である。シミュレーター系は最高設定にしてこそゲーム性が活きる。それを目指すなら相応のものが求められるため、GeForce RTX 4060 Tiくらいは見ておく方がいい。
CPUに関してはそこまで心配しなくてもいい。House Flipperが登場した時と比べて今のCPUはかなり性能が高くなっている。標準よりも高い設定を想定していたとしても、CPUは現行のミドルクラスであるCore i5-14400程度あれば十分だ。最高設定を目指すのであればCore i7-14700やRyzen 7 7700など少し高めの性能を持つCPUがいいかもしれないくらいだ。
当時のCPUではCPU負荷が非常に高く感じたが、現行のCPUであればCore i5でも十分対応できる水準だ。Core i5-14400を基準に考えるのは間違いではないだろう。標準程度であればRyzen 5 4500など控えなCPUでも快適にプレイできる。マイペースに作業をこなすゲームであるため、大きな負荷やカクつきがなければプレイに支障はない。最低限を求めるならさらに低い性能でも耐えられるはずだ。
House Flipper は登場してから時間が経過しており、メモリに関しては8GBもあれば十分対応できる。設定によってはメモリ消費が大きくなるこを加味して16GBはあった方がいい。現在の主流は16GBなのでメモリ容量に関しては特に気にしなくていい。ゲーム単体の推奨環境はHouse Flipperが登場した2018年から変わっていない。DLCは2023年現在も登場している。このDLCにはそれぞれ推奨環境が設けられている。
CPUは固定だが、GPUはGeForce GTX 1060まで要求されるので注意しよう。こういったシミュレーター系ではDLCが重要なコンテンツを支えている。公式の推奨環境だけでなく、プレイする予定や興味のあるDLCの推奨環境もチェックしておいてほしい。基本的に世代が進むだけで要求される性能は変わっていないはずだ。稀に要求スペックが本体を超えることもあるので、長くプレイするなら余裕のある性能を選ぶ方がいい。
House Flipperの概要
室内外をメンテナンスする家の便利屋ゲーム
House Flipperは家の中の掃除や修理をしたり、壁紙や床のデザイン・家具の設置などを行ったりしてプレイヤーが家の便利屋になるゲームだ。海外のシミュレーター系に多いタイプの進行で、序盤は依頼をこなしてお金を稼ぐ。ある程度貯まると家をまるごと購入できるようになる。購入した家をメンテナンスして販売する。Car Mechanic Simulatorの家版と言えば分かりやすいか。
床や壁の汚れを取り、削れた壁を補修、壊れた設備を修理、壁を破壊して部屋を大きく、大きな部屋に壁を作って複数の部屋を作る。これが基本的な作業になる。その後はユーザーの好みに合わせて家具やデザインを決めていく。のんびり作業を行う点も海外のシミュレーター系によくあるものそのままだ。良い意味でよくある進行なので馴染みやすい。
このHouse Flipperはリアル志向な部分が随所に見られるが、凶悪なのはゴキブリだ。なぜここまでリアルにする必要があったのかと思うほどで、虫が苦手な方はなかなか厳しい。登場時はこのゴキブリを消す方法がなく、プレイを断念していたこともある。あまりに苦情が多かったため、設定からゴキブリをガラス片に変更できるアップデートがきた。
ここからHouse Flipperは人気ゲームになっていったように感じるのは個人的な感想だろうか。掃除系のシミュレーターと言えば「Viscera Cleanup Detail」や「PowerWash Simulator」が有名だ。これらと異なり、掃除だけに的を絞ったゲームではない。家を自分好みにカスタマイズして利益を上げる。アップデートで様々なタイプの家が登場しており、ボリュームも然ることながらいつまででも遊び続けられる要素がある。
元々は誰得俺得のゲームだった。こういったニッチなニーズに対応したゲームは爆発的な人気にはなりにくい。しかし、今では家庭用ゲーム気からスマートフォンまで幅広く展開されている。シンプルでありながら奥深いゲームは、どの年齢層にも受け入れられやすいのかもしれない。もっとも、シミュレーター系は30代以上に受け入れられやすい。ゲーマーが非常に多い年齢層をターゲットにしているのも大きいのだろう。
シミュレーター系はDLCが醍醐味
House Flipperには様々なDLCがある。一般的なPCゲームと異なり、シミュレーター系のDLCは内容が濃い。要素を追加するというよりもメインコンテンツを追加、拡充していくものが主だ。そのため、価格は少し高くなりがちではある。それでも、新たな刺激や新鮮さを得られる要素となることが多い。House FlipperのDLCには庭をメンテナンスするものや、ペット・動物を追加するものまで幅広くある。
家の内外のメンテナンスであっても、家そのものしか触ることができなかった。それを広大な庭を華やかにすることも可能になる。House Flipperの持つポテンシャルは素晴らしいものがある。また、DLCにしてもアップデートにしても今もなお続いている。長く遊べることがシミュレーターの特徴であり、要素を追加できるDLCはシミュレーター系の醍醐味だと言える。
これまでありそうでなかったゴージャスな家、家具を取り扱うDLCも登場した。動物を扱い、牧場のようなものを作成できるDLCも登場している。もはや家のメンテナンスに留まらないものまであるのは気になるものの、ボリュームという点では登場時と比べて圧倒的な差がある。どうしても続けていくと同じ雰囲気の内装に偏りがちだ。自分の持つ好みや基準が同じであることかもある。
そういった時に、こういったDLCはアクセントとなる。MinecraftもModで人気を繋いでいるように、追加コンテンツというのはメインよりもある意味で重要だ。その追加コンテンツに力を入れているHouse Flipperは素晴らしい。個人的にはアンティークな雰囲気、レトロな雰囲気をもっと強く出せる要素があればと思う。ボロボロの家をリフォームして新しくすることが目的なので実現しにくいのかもしれない。
しかし、古いからこそ出る味わい深さというものは確実にある。それを再現できず、小綺麗な家にしかできないのは残念な点だ。そういった類のDLCが登場すれば喜んで購入するつもりだ。家のリフォームという題材に対して合わない要素なのかもしれない。牧場のようなものを作るよりは現実的なはずだ。現時点では登場していないだけで、今後登場する可能性は十分にある。サイバーパンク風の家もあるのだから、あえて古い家にするという要素があってもいいと思うのは筆者だけだろうか。
House Flipper推奨のおすすめゲーミングPC
Lightning AT5(ドスパラ)
価格:89,980円+送料3,300円
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:GeForce RTX 3050 6GB
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:550W 80PLUS BRONZE
コスパ:9.9
Lightning AT5はCPU性能は控えめながら、GPU性能はまずまずだ。GeForce RTX 3050 8GBやGeForce GTX 1660 SUPERよりも性能が劣るが選択肢として悪くない。House Flipperを標準設定前後でプレイするには十分な性能を有している。画質を意識したゲームプレイには適していないので、設定を下げることに抵抗がない方におすすめだ。また、予算を抑えたい方にも適している。10万円以下で最強のモデルである。
Magnate MV(ドスパラ)
CPU:Core i5-14400F
GPU:GeForce RTX 4060
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:9.4
Magnate MVはHouse Flipperに対して十分な性能があるモデルだ。標準以上の設定で120fpsを目指すのであれば候補に入れたい。Lightning AT5と同じくゲーミングPCではなく一般向けモデルだ。しかし、中身は同価格帯のゲーミングPCよりも性能が高いのでおすすめだ。予算を抑えつつ一定の性能が欲しい方に適している。一世代前のミドルクラスで、現在でも現役で通用するので安心して選んでほしい。
FRGKB760/T2/NTK(フロンティア)
CPU:Core i5-14400F
GPU:GeForce RTX 4060 Ti
メモリ:DDR4-3200 32GB
ストレージ:SSD 1TB NVMe
電源:600W 80PLUS BRONZE
コスパ:10.0
House Flipperを最高設定でプレイするのであれば見ておきたいモデルだ。非常に高性能なGeForce RTX 4060 Tiを搭載しており、House Flipper以外のゲームにも対応しやすい。本格的なゲームプレイが可能で、多くのゲームで144Hz環境や165Hz環境で対応できる。PCゲームを広く深く楽しみたいならFRGKB760/T2/NTKはおすすめの一台だ。
GALLERIA XA7R-R46T 5700X搭載(ドスパラ)
CPU:Ryzen 7 5700X
GPU:GeForce RTX 4060 Ti
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 1TB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:調査中
GALLERIA XA7R-R46Tは現行の人気グラボであるGeForce RTX 4060 Tiを搭載したワンランク上のゲーミングPCだ。House Flipperを最高設定で快適にプレイすることができる。ただし、fpsの制限を解除するにはパフォーマンスが足りない。120fpsに制限した状態では非常に安定する性能が魅力だ。予算に余裕があるなら、 GALLERIA XA7R-R46Tを選んでおけばPCゲームは安心だ。