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おすすめのゲーミングヘッドセットランキングを紹介している。DiscordやSkypeなどのボイスチャットで快適にフレンドと通話をしたいと考えている方はぜひ参考にして欲しい。ゲーミングヘッドセットの選び方や選ぶ際の注意点についてもまとめている。
当ページの目次
ゲーミングヘッドは重要なデバイスの一つ
ゲーミングヘッドセットは、ゲームプレイにおいて重要なデバイスの一つだ。DiscordやSkypeのようなボイスチャットツール全般で使用できる。スムーズなコミュニケーションのためにもある程度コストを掛けておきたい。利用頻度の高いデバイスということになる。
ゲーミングヘッドセットを使えばフレンドと喋りながらゲームをプレイできるので、誰かとプレイするユーザーには必須のデバイスだと言える。また、ゲームジャンルではある程度ボイスチャットが前提となっているものもある。例えばFPSやTPSの対人系のゲームタイトルがそれに当たる。味方との連携も取りやすくなるのでメリットも大きく、今ではゲーム内でボイスチャットを使用できるゲームタイトルも多い。
それだけ身近な機能となっているため、ボイスチャットを快適に行えるような選択をしたい。ゲーミングヘッドセットはマイクだけでなく、音質にもこだわっている。ゲームに特化したようなモデルはゲーム以外では少し聞き取りにくいケースもある。自分に合ったゲーミングヘッドセットを選ぼう。もっとも、今はある程度ツールで音質をカバーできるので、それほど慎重にならなくてもよさそうだ。
おすすめのゲーミングヘッドセットランキング
SteelSeries Arctis 7
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SteelSeriesの主力ゲーミングヘッドセットだ。1.5万円前後で購入できる。DISCORD認証モデルだ。かつて一世を風靡したSteelSeries 5Hv2の後継機である。7.1chサラウンドに対応していて音質の幅は広い。その分だけ設定に終わりがないのはメリットでもありデメリットでもある。
Arctisシリーズはマイクの音質が格段に上がっているので、ゲーミングヘッドセットで最もおすすめしたいシリーズだ。その中でもコストパフォーマンスがトップクラスのArctis 7は是非選んでほしい。有線の密閉式は昔からあるタイプということもあって熟練ユーザーにもおすすめだ。
RAZER HAMMERHEAD TRUE WIRELESS PRO
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Razer製のイヤホン型ゲーミングヘッドセットだ。ワイヤレスタイプで実用性が高い。20,000円前後で購入できる。スマホなどの端末にも使用できるので汎用性が高い。ゲームに適したイヤホンにミュート機能付きのマイクを搭載している。音質は非常にクリアで高音に強い。
また、Razer Synapseを使用することで音質を変更することが可能だ。耐久性も高く筆者も愛用している。ゲーム特化ではなく、オールラウンド型なので合わない人は合わないかもしれない。ゲーミングヘッドセットが基本で、イレギュラーなモデルだと言える。
Sennheiser CX300S
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カナル型のマイク付きイヤホンとなっている。5,000円前後で購入可能だ。ゲーミングヘッドセットのカテゴリではないが、ゼンハイザーの音質の高さはゲーマーなら誰もが知っているはずだ。かつて、ゲーミングヘッドセットではないゼンハイザーのPCシリーズが人気No.1モデルになっていたことがある。今回の選出はそれに近い。
何より、高音質の割に安価に抑えられているので初心者にも選びやすいのがポイントだ。やや低音に弱いようにも感じることからエントリー向けとして選択し、先々サウンドカードで補強するような形が理想だろうか。
TURTLE BEACH BATTLEBUDS
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イヤホン型のゲーミングヘッドセットだ。税込3,000円前後と非常にリーズナブルな価格で本格的な音質を楽しめる。一番の特徴はマイクだ。取り外し可能であるだけでなく、別のマイクに取り替えることもできる。形状的にトークバックが発生しやすいため、ピンマイクに切り替える際にダイレクトに接続可能だ。これにより取り回しが面倒になることもない。これだけ安価でしっかりしたモデルはなかなかない。エントリークラスにしては十分である。サブに一つほしいくらいだ。
HyperX Cloud Revolver+7.1
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HyperXが誇る音質特化のゲーミングヘッドセットだ。10,000円前後で購入できる高品質モデルとなっている。USB接続のサウンドカードも付属しているので音質に関しては間違いない。本格的なゲームプレイから、映画を楽しむことまでできる。音に関してはかなりのこだわりがあるように思う。
その一方で、重さと耐久性に少し難がありそうだ。接続部位が多いとそれだけ断線のリスクが出てくる。重いと長時間の使用で疲労が溜まりやすい。これらのことから品質はよくてもなかなか人気爆発にはならない。耐久性と重さに目を瞑ればトップクラスのモデルである。
ゲーミングヘッドセットの選び方
どのようにゲーミングヘッドセットを選べばいいのかを知りたい方向けに選び方を解説している。ヘッドセットを選ぶ上で重要なのは、ヘッドセットのタイプ・マイクの指向性・メーカーの3点だ。一つずつ見ていこう。
ヘッドセットのタイプ
オープンイヤー
耳を覆わないことから、耳に音がこもらず没入感も少ない。電話やチャイムなどにもすぐに気付けるので人気は高い。その他不意に家族が部屋に入ってきてもすぐに気付けるので家族と住んでいるならおすすめだ。オープンイヤーは耳を覆わないタイプのヘッドセットを指していたが、今は少しだけ変わってきたようだ。
今はオープンイヤー・オープン型・開放型と呼ばれている。一見すると耳を覆っているように見えて、通気性の高いイヤーカフを採用したモデルもある。見ただけでは開放型と密閉式を見分けることが難しくなりつつある。選択する際は密閉式なのか開放型なのかをよく確認してほしい。
密閉式
少し前までゲーミングヘッドセットと言えばこの密閉式だった。音を逃しにくいことから没入感が高い。何より音が外に漏れてマイクが拾うトークバックになりにくい構造はゲームに適していた。しかしながら、密閉式にも安価な選択肢が登場し、開放型にも優秀なモデルが登場したことで一概に言えなくなった。
今は密閉式・開放型などで選ぶよりもサイズとマイクの位置を重視するような傾向がある。ヘッドセットをきつきつの状態で着けると、喋るだけでヘッドセットに振動が伝わり、相手に不快な音を届けることにもなる。なるべくサイズは余裕のあるものを選びたい。
オーバーヘッド型
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最もポピュラーなヘッドセットで、いわゆるヘッドホン型のモデルだ。数年前までゲーミングヘッドセットの90%はこのタイプだった。耐久力と音質の高さから人気だった。今はイヤホンタイプの台頭により、その数を徐々に減らしている。髪をセットした状態では使いにくいこと、使い終わると髪の毛がぺちゃんこになっていることがデメリットだ。
ゲームの後に外出の予定を入れにくいということから、イヤホンタイプに人気で押されている。スマートフォンの普及でより顕著になった。ただ、音質がゲームの有利不利を生むゲームタイトルでは第一に考えたい。ゲーミングヘッドセットのように高音に強くなると低音も拾いやすくなる。音楽や映画などにはあまり適さないが、ゲームにはオーバーヘッド型は強力だ。
ネックバンド型
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耳にイヤホン部分を引っ掛けて、首の後ろに下げるようなタイプのヘッドセットだ。髪が崩れにくいのでオーバーヘッド型よりも気軽にゲームがプレイできる。ただし、眼鏡との相性はオーバーヘッドより悪く、音質も軽くなりがちだ。その形状からオープンイヤー型がほとんどということもあり、最近は見かけなくなってきた。一時はSteelSeriesからも登場していた。
覇権を取れそうな人気はあったが、イヤホンの急成長によりその座を奪われた。ネックバンド型は意外と装着感はよく、重さも感じないので気に入っていた。しかし、ハイバックのチェアに変えてから、背もたれに持たれると後頭部とヘッドレストに挟まれることになった。気を抜くといつでも破損の危険がある。ゲーミングチェアのほとんどがハイバックであるため、椅子との相性も生じた。
イヤホン型
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今主流なのはイヤホン型、というよりもイヤホンだ。元々ハンズフリーで通話ができるように、マイクを搭載したイヤホンはあった。ゲーミングイヤホンにマイクを搭載したものが登場したのは本当にここ何年かである。
イヤホンの音質の向上とともに、ゲームでも音楽でも使えるようになった。また、スマートフォンの普及でイヤホンの方が汎用性が高くなったことも影響している。しかしながら、最近はワイヤレスタイプが主流になっているので、ここで紹介するイヤホン型とはまた違うので注意したい。
画像引用元:https://www2.razer.com/ 当ページでは、おすすめのゲーミングイヤフォン(マイク付き)を紹介している。本体が小さくゲーミングヘッドセットよりも気軽に利用できるということで注目されているデバ …
咽喉マイク型
画像引用元:https://www.dospara.co.jp/
ガールズアンドパンツァーで一躍有名になった咽喉マイク。喉に密着させて声を拾うタイプで、音質は悪いものの環境を拾いにくいので騒がしい場所やオープンスペース等での使用に適している。デメリットは口から出る声ではなく、喉を通る振動を拾うという性質から常時割れたような音質になる。かつてはダーマポイントというゲーミングブランドから発売されていたが、現在ゲーミング用というものは販売されていない。
マイクの指向性
マイクには大きく分けて2種類の指向性がある。1つは単一方向の音を拾う単一指向性。もう1つは周辺の音を拾う無指向性だ。それぞれに特徴とメリットがあるので紹介したい。
単一指向性
単一指向性は現在のゲーミングヘッドセットでは主流となっている。一つの方向の音を拾うので、喋っている間は自分の声が一番大きく届くため声以外の音が入りにくい。そのため、ボイスチャットなどでは最も音声を正確に届けることができる。ただし、一つの方向に絞っているためか音質はややこもったものになりがちだ。発音によっては聞き取りにくい音もある。
品質のよいゲーミングヘッドセットでは単一指向性の音質も非常に高くなった。これまでのこもった音になりにくいタイプも増えている。しかしながら、そういったタイプのヘッドセットは比較的高価なので選択は容易ではない。ゲームを中心とするならトークバックしにくい単一指向性がおすすめだ。
無指向性
無指向性はヘッドセット全般で主流から外れてきているように思う。置型マイクでも単一指向性のものも登場しているほどだ。無指向性は全ての音を拾ってしまうので生活音が入りやすい。救急車やパトカーのサイレン、雷、テレビの音などだ。自分の耳に入るような音はそのままダイレクトにマイクも拾ってしまう。
その性質上、音質は非常にクリアである。何の補正も掛かっていないので声も聞き取りやすい。無指向性のマイクはどちらかというと配信向けのように思う。ゲームでプレイする場合はDiscordやTeamSpeak3のように、一定の音量を超えた時に反応するような設定が必要だ。
そうでなければ、キーボードのタイプ音やマウスの操作音まで聞こえてしまう。また、トークバックが起こりやすいのでボイスチャットには不向きとも言われている。一方的に音を送信する配信では今でも支持されているように思う。
メーカー
SteelSeries
白と黒を基調としたモデルを展開している。見た目はフラットでシンプルなものが多く、ともすれば前衛的とも言えるデザインだ。ただ、見た目に関しては特徴と言えるものがなく、従来と比べればよりシンプルな路線に走っている。そのシンプルさ故に、SteelSeriesの製品と判断されにくい。将来的にはシンプルな製品=SteelSeriesとなるかもしれない。
そうなるのを狙っているのだろうか。音質に関しては昔から高音特化な印象がある。高音に強いタイプはFPSで音の発生源の方向をはっきりさせたいユーザー向けだ。高音に強ければ強いほど低音も意外と聞き逃しにくくなる。ゲーミングデバイスとしては標準的であり、トップクラスのブランドだ。
Razer
黒色のボディに緑の刻印が特徴的なメーカーだ。最近ではRazerのマークを発光させるものが多く、本体自体は地味な黒色を採用している。見た目に関しては何よりも色の使い方が独特だ。黄緑で統一されたヘッドセットもあるくらいだ。また、Razer製品と言えばLED発光が特色とも言える。
マウス・ヘッドセット・キーボードなどゲーミングデバイスの全てが光る。挙句の果てにはマウスパッドまで光る始末だ。見た目は地味でも、本気を出せば派手なる。そんなインパクトの強いデバイスが好きならRazerはおすすめだ。使い勝手はまずまずで、オーソドックスと言われるようになるほど浸透している。
Sennheiser
ゲーミングデバイスに関してはさほど高い評価は受けていない。しかし、音に関するデバイスに関しては対抗できるデバイスメーカーは存在しないのではないだろか。低音に強いヘッドセットを多く輩出しており、ゲーミングヘッドセットの選択肢を広げた。
これまでの高音特化とは違い、聞き疲れしにくい音質はゲーマーに受け入れられた。主にFPSやTPSゲーマーに好まれる傾向がある。また、長時間ゲームをプレイするユーザーにとっても、心地のよい音質は求められているようだ。
Audiotechnica
日本の音響機器メーカーということで性質はsennheiserによく似ている。価格は控えめで低音と高音のバランスの良い優等生タイプ。耐久性が高く、長く使用できるヘッドセットが多い。
筆者も一時期使用していて、踏み潰すまでの2年間は現役だった。音に関しては可もなく不可もなくと言ったところで、低音が凄いわけでも高音が凄いわけでもない。聞き疲れしにくい音質で長時間の使用も苦でないという無難なところがAudio-technica 製の特徴だろう。
Logicool
安価なヘッドセットが多く、価格の割に音質がクリアなコストパフォーマンス重視のメーカー。安物というわけではなく、価格帯が広いので選びやすいスタンダードなゲーミングヘッドセットが多い。
低音、高音ともに並、装着感が良いので長時間の使用でも疲れたりしないのが特徴。装着しても不快にならないという当たり前のことが結局一番重要であるため、Logicool製ヘッドセットは人気が高い。
ゲーミングヘッドセット選びのポイント
プレイするゲームを想定する
ゲーミングヘッドセットはプレイするジャンルによって適したものが少し異なってくる。例えば、MMORPGのようなゲームでは連携が重要になり、マイクの音質が求められやすい。その一方で、雰囲気を重要なテーマとしているタイトルも多いことから、高音に強いとBGMも楽しみやすい。MMORPGでは一般的に安価なヘッドセットでも十分対応できる。
対人要素の濃いFPSやTPSのようなジャンルでは、マイクよりも音質が重要になる。ゲーミングヘッドセットであれば、普通では聞こえづらい音も聞こえるようになることもある。小さな足音も聞き逃さなくなるため、音質にはある程度こだわりたい。高音に強いか低音に強いかで特質は変わる。ただ、高音に強ければ低音に弱くてもある程度対応できる。
特に小さな音というのは高音の方が聞き取りやすくなる。対人要素をメインに考えるなら1万円~3万円程度のゲーミングヘッドセットが適している。音で得られる情報は圧倒的な有利を生む要素だ。一度慣れると離れられない環境である。
このように、ジャンルによって必要な特性は異なる。細かく言えばRTSやMoBA系はマイクの音質重視になるなど様々だ。ある程度高価なモデルは汎用性が高く、大は小を兼ねることもできる。ただし、無駄に高価な買い物をしないように、自分がどのジャンルをメインにプレイするかを一番に考えた選択をおすすめしたい。
ワイヤレスやBluetooth対応モデルは避ける
ヘッドセットには様々なタイプがあり、それぞれにBluetoothに対応したワイヤレスタイプがある。近頃は低遅延のものも登場してはいるが、どれだけ優れていても遅延は生じる。この遅延は致命的に不利な状況を生み出す可能性がある。対人系のFPSでは索敵や敵の発見が僅かに遅れてしまうこと。相手が背後から初弾を外しても、それに気づくまでのラグは次発装填を間に合わせてしまうこともある。
タップ撃ちや残弾を気にする撃ち方ではタイミングがずれる。実際に見ている映像と音に僅かに生じるズレは徐々に感覚を狂わせてくる。ワイヤレスタイプはカジュアルにプレイするのであればメリットが多い。例えばボイスチャットを繋いでわいわい楽しむのであれば適切なタイプだ。離席しながらもボイスチャットを続けられる、音楽を聞くことができるのは強みだ。
VCで連携を取る対人系のゲームや映画などにワイヤレスは不向きでも、音の遅延が影響しなければ問題はない。RPGではワイヤレスを採用して不利になることはなかった。もちろんこれらはゲームタイトルによるところだ。ワイヤレスを中心とするのは悪くない。Razerからもワイヤレスタイプが販売されていて注目度が高い。有線タイプは販売終了となったようだ。
充電の関係もあるので有線タイプは所持していて損はない。なお、ワイヤレスの遅延は50,000円など高価なモデルでも生じるので品質ではなく規格上の問題である。この先Bluetoothが進化していけば遅延はなくなるか、気にならない程度にまでなる可能性はある。それまではワイヤレスを推奨しにくい。
合わせて準備したいヘッドセット置き場
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ヘッドセットを使用していない時に置く場所が意外と困る。乱雑に置いていると故障の原因にもなる。それこそ使用中でもコードが地面についていると椅子で踏んづけて断線したり、引っかかった状態で引っ張ってしまい断線する可能性も出てくる。少しでも長く快適に使用するためには、使用する環境を整えるのも一つだろう。
画像のようなフックを用意して、ヘッドセット本体を引っ掛けておき、使用する際はコードをクリップのようなもので固定して地面につかないようにしたい。専用のものでなくとも、ホームセンターでそれらしいものを探したり、組み合わせたものでも代用することができる。
それこそ薄い棒状の金具を固定したものに引っ掛けておくだけでも十分だ。コードの根本は断線しやすいため、リモコン操作も雑に行うと断線してしまう。意外と繊細な部分を持ち合わせているヘッドセットは丁寧に扱うようにしたい。
中華製のゲーミングヘッドセットには注意しよう
Amazonには様々なゲーミングデバイスがあり、多くのユーザーが利用しているはずだ。しかし、ここ数年は安価な無名中華製デバイスが多く並び、選択肢が膨大に増えている。これらの中にはあまり品質のよくないものもあり、個体差があるとさえ言われている。評価も日本語が怪しいもの、同じ文章のものが並んでいて素直に手に取れない。必ずしも粗悪品というわけではないが、選択する際は注意してほしい。
画像引用元:https://www.amazon.co.jp/
例えば、Bengooという製品。価格は3,000円を切るほど安く、64,000件を超えるレビューが投稿され評価は4.3だ。Amazonチョイスにもなっているほどのモデルである。
サクラチェッカーというツールを使えばすぐにサクラかどうかを判断してくれる。極端に評価数が多いモデルや評価が高いモデルは注意した方がよい。また、公式サイトがない製品は要注意だ。Amazonだけでしか販売していない可能性が高く信頼性が低い。
上記モデルについてはサクラと思われる評価を除外すると評価は1.93にまで落ちる。サクラ度は90%だ。Bengooのゲーミングヘッドセットは正直それほど悪いものとは思わない。それこそ、価格からすると十分実用性はあるとさえ思う。問題は評価を上乗せすることで過大評価されている点だ。もしも、評価もそのままであったなら、安価な選択肢となっていたかもしれない。
やりすぎた評価の上乗せのせいで怪しさが増し、思ったよりもよくないという印象が生まれる。それでも評価を5にするとプレゼントがもらえるようで、おすすめできないようなレビューの割に☆5が多くなっている。個人的にはこういった価格帯でゲーミングヘッドセットが展開されるのは歓迎である。高価なモデルが優れているのは当然だ。
もっと安価で価格相応のモデルというのも重要な選択肢であると考える。品質が高まるあまりに、安価なモデルはそもそも選択肢から除外されているように感じる。そういった意味ではBengooのゲーミングヘッドセットのようなモデルはもっと出てきてほしい。あとはマーケティングの問題だ。繰り返すが、価格相応のモデルを価格以上と思わせて販売する手法は賛同できない。
それこそ、たとえ優れたモデルであっても、そうすることで評判は下がる。価格相応であるというのは何も音質だけではない。その耐久性の低さと初期不良率の高さにもある。特に初期不良率はどうやらかなり高いらしく、☆5評価でも初期不良が多く見られた。そして意外と耐久性に関して言及されていない点は不審である。
これが単なる勘ぐりでないのは、私自身が価格と興味に釣られて過去に何度もこういった製品を購入してきたからだ。かつて購入してきた安価なゲーミングヘッドセットは2週間程度で破損する率が異常に高かった。LEDが点かなくなり、声がロボットのようになり、片側からほとんど聞こえなくなり、1週間後には使い物にならなくなっていたものもある。
修理の対応は非常によかったが、何故か新品が送られてきたのは不思議だった。修理とは一体なんなのだろうと考えたものの、新品が来たことに関しては拒む理由はない。しかし、同じ使い方をすると同じ段階を踏んで1週間後には使いものにならなくなった。音質に問題は感じなかったものの、耐久性に問題のあるモデルは非常に多かった。長く使うのに適していないというのは難儀なものだ。
そして一番困るのは公式ページが存在しないことだ。スペックや詳細な情報を知りたくても出てこない。Amazonのページにあることが全てだ。それによる問題が謎の接続だ。Bengooのゲーミングヘッドセットには3.5mmジャックとUSBがある。この3.5mmジャックは出力である。マイクを使用するには分配ケーブルが必要である。ではついているUSBはなんなのか。
それは公式画像にあるように、イヤー部分のLEDを点灯させるためだけの電源のようだ。この不必要とも言える無駄な機能と配線は公式に記載されているべきだ。もっと言うならUSB接続で全てまかなえるようにしておいてほしい。こういった不親切さ、サポートの日本語も考えて同価格帯の国産製品の方がまだいい。安価で優秀な中華製品も登場するかもしれないが、まだ時間は掛かりそうだ。
プロゲーマーのヘッドセットの使い方
画像引用元:https://es.me/en/
これは海外のCS:GOトッププロチームAstalisのプレイヤーgla1ve選手の写真だ。彼の耳元からヘッドセットとは別の細いコードが伸びているのが分かるだろうか。オフライン環境では、一部のプロゲーマーはヘッドセットをマイクのみ使用し、イヤホンで音源を取っていることが多い。
これは観客の歓声等に仲間の声がかき消されないようにするため、イヤーマフとしてヘッドセットを運用している。試合会場によってはそのままヘッドセットを使用しており、環境に合わせる柔軟性が見て取れる。マイクを別にすると、ピンマイクやデスクに置くタイプになってしまうことになる。
プレイ中に外れたり、操作の邪魔になったりすることからヘッドセットのように固定できるマイクが求められている。一見ヘッドセットの無駄に見えるこの使用方法もある意味ヘッドセットならではの利便性と言えるのではないだろうか。
トークバックとは?
マイクに関してはもう一つ注意点を述べておく。ここではトークバックについて説明する。トークバックとは、自分が喋った声が何度も反響して聞こえるような現象だ。これは自分に原因があるのではなく、相手のヘッドセットに原因があることがほとんどだ。自分が喋った声を相手はイヤホン部分から聞いている。そしてその声を相手のマイクが拾うことで自分の声が跳ね返って聞こえてくるということだ。
これは一般的なトークバックである。ゲーム音を拾ってしまうタイプもある。これはゲーム音の音漏れをマイクが拾うことで、相手にもゲーム音が聞こえてしまうというものだ。銃撃戦が主なゲームでは、自分が撃たれたのか、味方が撃ったのか、ただのトークバックなのか判断できなくなってしまう。
また、オンライン対戦では迷惑ユーザーとして通報されることもある。麻雀ゲームなどではポンやチーができるタイミングで効果音が生じる。それをボイスチャットしている相手に気付かれることもあるので、できるだけトークバックは抑えたい。
トークバックの抑え方
トークバックは基本的にヘッドセット、マイクに原因がある。構造上音漏れはしていなくても、音は振動としてヘッドセットを通り、マイクに到達してしまうタイプもある。製品自体がトークバックを避けられないというのも珍しくない。特に安価なタイプではよくあるのでレビューはしっかりしておきたい。トークバックというのは自分では気付けないものなので、レビューに記載されていないこともある。ではトークバックを抑えるにはどうしたらよいか。
マイクの感度を下げる
まずはマイクの感度を下げることだ。DiscordやTeamSpeak3では一定の音量に到達した音以外にマイクが反応しなくなる設定がある。これを用いることでトークバックを抑えることができる。
この方法は自分の声がある程度大きい前提なので、マンションなどで生活している場合は注意してほしい。自分の声の大きさが、ゲームなどの音をマイクが拾った時の音量を超えていれば設定で防ぐことができる。一定の声量が求められるので疲労がついてまわるのがデメリットとなる。
音量を下げる
改善策として、音量を下げるのが手っ取り早い。要するにトークバックは音漏れの類である。音漏れしない音量に下げてしまえばいい。この時、音量を下げるテクニックとして、Windowsのシステムの方で音量を下げたほうがいい。ゲームやアプリケーションの音量は最大にして、システムで音量を下げると音の減衰のようなものがなくなる。
例えば、ゲーム内の音量を下げると銃声が届く距離が意外と変わるゲームが多い。そのため、ゲーム内の音量は常に最大にして、Windowsのシステムで音量を下げると同じ音量でも得られる情報量が多くなる。
プッシュ・トゥ・トーク
最後に、それでもトークバックを防げない場合の最終手段はプッシュ・トゥ・トークだ。これは任意のキーを押下している間のみマイクが反応するというものだ。トークバックが激しい場合はこれを用いて対応するといい。
ただ、キーボードにプッシュ・トゥ・トークを設定すると、操作しながらのボイスチャットが難しくなる。できるならマウスのサイドボタンあたりが操作に支障をきたさない。もしくは、ワンボタンキーボードのようなものに割り当て、足下に置いて足で操作するのがいいかもしれない。そうすればゲーム操作に支障をきたさずにプッシュ・トゥ・トークを行える。
今ふと思いついただけだが、これが最良の解決策に感じる。より安価で済ませるなら、ヘッドセットをヘッドホンとして利用し、ピンマイクを別途用意するというものもある。一時期筆者もこのスタイルでゲームをプレイしていた。これならヘッドセットの音漏れを拾いにくくなり、音量も気にしなくてよくなる。ただ、取り回しが面倒になったので今はイヤホン型で対応している。
当記事のまとめ
ゲーミングヘッドセットはゲームを快適にプレイするだけではなく、ゲームの本質をより引き出すことができる。何気なく聞いていたBGMや環境音に臨場感が出たり、対人系のゲームでは音という情報から今までよりも早く行動したり、敵の存在に気づくことができるようになる。
ゲーミングヘッドセットを使用しているからといって圧倒的に有利になるというわけではなく、少しだけ今までよりも得られるものが増える程度だ。その少しを上手く利用できれば、ゲームの上達の近道にもなる。高価なものから安価なものまで様々であり、キーボードと違って高価でも耐久性が劇的に変わるわけでもないため、消耗品として見るならマウスやマウスパッドに近いものがある。
無理して高価なものを選択する必要なく、必要であるならすぐに購入できるくらいの予算に合わせておきたい。ゲームの性質上、別のヘッドセットにしたから聞こえるようになる音というのは存在しない。ゲーム自体の音量で本来聞こえているはずの音が拾えていないだけの可能性もある。
ゲーミングヘッドセットは今まで聞き逃していた小さな音を少し気づきやすくしてくれる。たったそれだけのことがゲームプレイに与える影響は大きなものとなる。
結局は自分の使いやすいヘッドセットが一番であるため、まずは選びいやすい安価なものから始めても良いかもしれない。それでも少なくとも5,000円近くするので頻繁に買い換えないように吟味し、その手伝いができれば幸いである。
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