当ページでは、おすすめのゲーミングマウスを紹介している。ゲーマーにとってもっとも身近なデバイスと言えるだろう。他のデバイスと比較して費用もそれほど掛からないため積極的に導入を検討して欲しい。
ゲーミングマウスとは、高い機能性を持つゲーム特化型のマウスのことを指す。ゲーミングマウスに明確な基準はなく、メーカーがゲーミングマウスだと言えばゲーミングマウスになる。ただ、多くの場合はゲーミングデバイスを販売するメーカーから登場することが多いため、ゲーミングデバイス専門メーカーにより販売されているゲーミングマウスと言われているものであることがほとんどだ。
当ページの目次
ゲーミングマウスでよりゲームに没頭できる
ゲーミングマウスはゲームのために設計されたマウスだ。普通のマウスと異なり様々な機能が搭載されているのが特徴。例えば、マクロ機能が搭載されていたり、解像度やポーリングレートの変更を行ったりできる。専用のソフトウェアで自分好みのカスタマイズができるのは嬉しい。
また、デザインにも普通のマウスとは大きく違っている。LEDでの装飾などの見た目だけではなく、人間工学に基づいた実用性の高さもポイントだ。耐久性の高さも特徴の一つで、マウスのケーブルに布を使用して断線しにくく軽くソフトな操作性を実現しているものも数多くある。
普通のマウスと比べると価格は高いが、それでもデバイスの中では安価な部類となる。一般的なマウスは数百円~数千円程度で、ゲーミングマウスは5,000円以上で高いものなら1万円を超えるものまで幅広い。
ゲーミングマウスの選び方ガイド
ゲーミングマウスにもパソコンのように比較できるDPIやポーリングレートといったスペックがある。しかし、それらのスペックが選ぶ上で重要かというとそうでもない。ゲームの上手いプレイヤーがゲーミングマウスを使用しているとは限らない。極端に言えば100円のマウスであっても自分が扱いやすいものを選択すべきである。
ゲーミングマウスを選ぶ上で重要なのは使ってみてしっくりくるかということだ。手の大きさによる影響が大きい。指の長さで各ボタンの押しやすさも変われば持ち方でも変わるのだ。特に日本人の手は海外と比べて小さいので購入したゲーミングマウスが大きくて扱いづらかったという話は割とよく聞く話だ。ゲーミングマウスを選ぶ際にはできれば実際に店舗などで使ってみることを推奨する。
次の項目で多くのユーザーが使っている人気のゲーミングマウスをピックアップした。これらの中から気になるものを店舗で確認するのがおすすめだ。
おすすめのゲーミングマウスランキング
Razer DeathAdder Elite
画像引用元:https://www2.razer.com/
- 価格:6,000円
- DPI:16,000
当該モデルは、Razer製ゲーミングマウスの代名詞であり、最もオーソドックスとも言えるゲーミングマウスだ。グリーンカラーがオシャレな一台となっている。少し大きめのサイズとなっているので、手の小さい人には合いにくい。安定した動作と長年愛され、進化を続けてきたマウスに対する信頼性は大きい。
SteelSeries Rival 600
画像引用元:https://jp.steelseries.com/
- 価格:9,000円
- DPI:100-12,000(100ごと)
IEクローン風で重心をカスタマイズすることも可能な多機能ゲーミングマウスだ。96gから128gの幅で自由にカスタマイズできる。廉価版の310や110と合わせて人気のマウスで、扱いやすさと利便性から様々なジャンルのゲーマーから支持されている。CPUを搭載しているのもポイントだ。レイテンシ改善、リフトオフ設定など様々な機能をスムーズに扱えるようになっている。
Steelseries Sensei 310
画像引用元:https://jp.steelseries.com/
- 価格:6,000円
- DPI:100-12,000(100ごと)
SteelSerisの人気ゲーミングマウス「Sensei」の最新モデルだ。価格はSensei RAWよりも安く、機能性が非常に高いのが特徴となっている。左利きのユーザーも安心して使用できる左右対称の両利きゲーミングマウスだ。迷ったらとりあえずコレというくらいには無難で扱いやすい。
ZOWIE EC1-A/EC2-A
画像引用元:https://zowie.benq.com/
- 価格:9,000円
- DPI:400、800、1,600、3,200
直線補正の無いマウスとして有名なBenQのZOWEIブランド製ゲーミングマウス。シンプルで無駄な機能が無く、FPSユーザーに絶大な支持を得ているマウス。筆者も以前はこのZOWIEマウスを使用していた。マウスホイールの耐久性に難があり故障しやすいので注意しよう。EC1が大きめサイズ、EC2が小さめサイズとなっている。
Logicool G300Sr
画像引用元:https://gaming.logicool.co.jp/
- 価格:2,500円
- DPI:100-12,000(100ごと)
ゲームジャンル問わず使用率の高いLogicool製だ。持ち易さ、軽さが魅力のゲーミングマウスとなっている。低価格で軽量、持ちやすくボタンも多く左右対称のデザインは利き手を選ばない。形状は今はあまり見ないタイプで、少し前に流行った形状をしているので好みは分かれそうだ。
ゲームジャンルでゲーミングマウスを選ぶ際のポイント
RPG
RPGではスキルやアイテムに割り振るキーが多くなり、キーボードとマウス操作ではキーボード側のバインド(割当)が足りなるなることも珍しくない。そんな時、マウスに割り振り可能なキーがあれば操作性を崩さずに快適なスキル、アイテム回しが可能になる。バインドすることを前提とした「Razer NAGAシリーズ」はマウスのサイドボタンが2個、7個、12個とカスタマイズ可能だ。
12個も見ないで押せるかという不安は実際に使用してみると分かる。ボタン一つ一つが違った形状となっているので、慣れてしまえば考えずとも望むキーを押せるようになる。RPGの場合は正確な操作よりも利便性が求められやすく、キーが多いほうが良い。
FPS
FPSは正確な操作が求められることもあり、これだ!というマウスを紹介するのは非常に難しい。正確な操作を行えるマウスというのは、前提として自分の手にしっかりフィットしたマウスでなくてはならないからだ。これは良いマウスだと言っても、握りにくかったり、大きすぎたり、小さすぎたりなど様々な問題がついてまわる。
FPSゲーマーがマウスを選択する場合、何を置いてもまずは持ち易さが求められる。それに出会うまで店頭で試してみるほうが良い。ちなみに筆者は適当にネットでサイズの確認もせず購入している。
MoBA/RTS
MoBA / RTSはある意味でFPSよりも正確な操作が必要となる。ただ、多くはキーボードのほうに重点を置いているゲームであるため、キーが少し多めで細かく設定できるような多機能なマウスが良さそうだ。
「SteelSeries Sensei」は左右に2つずつサイドキーがあり、SteelSeries Engineというソフトで細かく設定を行うことができる。「SteelSeries Sensei RAW」は機能が大きく削られているため多機能ではなくなっており注意が必要だ。
その他
TPSやパズル等はそこまでこだわらなくても良い。ただ、共通項として自分が使いやすいマウスがおすすめである。例えば有線と無線を切り替えられる「Razer Mamba」はジャンルを問わずに人気である。シンプルな「ZOWIE ECシリーズ」やハイテクな「Logicool Gシリーズ」も良いだろう。
ゲーミングマウスパッドとの相性を考える
画像引用元:https://jp.steelseries.com/
最近のゲーミングマウスパッドは布製が主流になり、プラスチック製と比べて滑りは良くないが止まりは良い。布製はソールでマウスパッドが削れず、マウスパッドでソールが削れることも無いので耐久性は高い。汚れても洗うことで使用できること、そしてプラスチック製よりも安価であることで、総合的な評価は布製に傾いている今の現状には納得だ。
ゲーミングマウスパッドにはSS、S、M、L、LLという5サイズある製品が多く、その中でもSMLの3つが一般的なサイズになる。Sは横25cm、縦21cmとこぶりなサイズ。マウス3個分ほどのスペースであるためハイセンシのユーザー向け。ハイセンシであっても狭すぎると感じる人もいることを考えると省スペース性を重視するユーザー向けとするべきか…。
Mは横32cm、縦27cmで少し広くなり、最も多くのユーザーが使用する大きさ。ハイセンシ、ローセンシともに使いやすい。Lは横45cm、縦40cmとかなり大きく、机の上にスペースが無いと厳しいサイズだ。プロゲーマーの多くはこのサイズを使用しており、ローセンシユーザーにとっては必須とも言える。マウスパッドが消耗してきたら上下を逆さまにして延命することもできるので製品寿命は長め。
これらのマウスパッドは製品やメーカーによってサイズが少し前後することもある。このサイズを基準にマウスを選ぶというのも一つだ。例えばSサイズであればマウスのポーリングレートや解像度を変更できるもののほうがマウスパッドを上手く使用することができる。Lサイズであればマウスの機能はあまり重視しなくても良く、接続してすぐ使えるタイプのゲーミングマウスを選ぶというのもありだろう。
ゲーミングマウスのスペックについて
ゲーミングマウスの公式サイトに記載されている一般的な機能やスペックについて解説している。ただ、実際に使ってもスペックの差を判断できない部分がある。
リフトオフディスタンス
ゲーミングマウス選びでは非常に重要な項目。これはマウスのセンサーがどの距離まで離れても反応するかの数値だ。この距離が長ければマウスを持ち上げて移動させたときにもマウスのカーソルは動いてしまうし、短すぎるとマウスパッドによっては反応が悪くなることもある。
2.2mmくらいまでに収まっていればまずまずだろう。このリフトオフディスタンスを設定できるマウスもあり、最近ではそこまで重要視されていないような気もする。
ポーリングレート
レポートレートとも呼ばれ、10年くらい前まではマウスの性能=ポーリングレートと言われるほどだった。これはマウスとパソコンが通信を行う回数でのことだ。例えば、800hzなら800回、2000hzなら2000回通信を行い、その移動を反映する。
モニターのリフレッシュレートに近いものがあり、回数が多いほどマウス操作を細かく反映できるため、マウスのカーソルが飛びにくくなる。昔はこの数値を上げ過ぎるとカーソルが波打つ現象が発生するゲームもあった。
トラッキング解像度(DPI)
トラッキング解像度は、単にマウスの解像度とも言われ、DPI(Dots Per Inch)でその数値が表示される。細かく設定できるマウスなら200~20000以上まで選択可能なものまであり、この数値はマウスを1cm動かした時の読み取り回数である。この回数が多いほど細かな操作を拾えるようになる。
ただ、細かいものを拾えるようになるだけで正確性に関しては疑問が残るのでほどほどで設定しておきたい。高すぎると実際に動かした分よりも移動が小さくなるネガティブアクセルや、実際に動かした分よりも移動が大きくなるポジティブアクセルが発生する可能性がある。これはマウス加速と同様に、正確なマウス操作が求められるゲームでは致命的な現象であるため、適度に調整していく必要がある。
マウス加速
ゲーマーの敵。普段遣いでは割と便利な機能でONにすればよりマウスカーソルを速く動かすことができるようになる。具体的に3秒かけてマウスを10cm動かした時と1秒で10cm動かした時とを比較してみよう。この場合後者(速く動かす)の方が前者(遅く動かす)ときよりもマウスカーソルの位置が遠くなる。FPSでこれがオンになっていると正確なAIMが出来なくなる可能性もあるため、多くのユーザーがオフを推奨している。
IE3.0クローンについて-コラム
画像引用元:https://www.microsoft.com/
ゲーミングマウスにはIE3.0クローン(IEクローン)と呼ばれる形状のものがある。これは過去にMicrosoftから発売されていた「intelliMouse Explorer 3.0」というマウスの形状とほぼ同じにしているタイプのマウスのことだ。このIE3.0自体はゲーミングマウスではなく、2,500円ほどで販売されていた一般的なマウスである。当時はゲーミングマウスの数が今ほど多くなく、有名なプロゲーマーたちはこのIE3.0を愛用していた。
かつてゲーマーに愛用されていたマウス
なぜこのIE3.0が選ばれたのか、それは余計な機能を持たないシンプルなマウスだったからだ。今の一般的なマウスには直線補正という機能が搭載されている。これはゲーミングマウスでもそうだ。この直線補正はマウスカーソルを斜め方向に動かしたりすると、直線に直そうとカーソルを補正する機能だ。FPSではこの補正が邪魔をすることがあり、マウスの動きはしっかりAIM出来ていても直線補正でズレたところにAIMが向かってしまうため、FPSゲーマーの間ではこの直線補正が悪とされていた。
その直線補正の無いIE3.0はFPSゲーマーの間では最もポピュラーなマウスとして知られ、販売が終了が決定した際は買いだめするユーザーも多かった。販売終了後は実に2万円以上までプレミア価格として高騰し、中華製の外側だけ同じの偽物がAmazon等で広く販売されるほどの人気だった。
販売再開もゲーマーから受け入れられなかった
その後、2018年に「Microsoft Classic IntelliMouse」が発売され、多くのゲーマーを沸かせた。が、その再現率は高いものの、ゲーミングマウスが多く登場しゲーミングマウス市場は大きく変化していたこともあり、現在のゲーマーにはとても受け入れられないものだった。
直線補正も少しきつくかかってしまい、期待していたものとは異なる有様だ。筆者も期待を手に購入したがゲームで使用することもなく知人に譲ってしまった。元々ゲーミングマウスでなかったものが、非ゲーミングマウスとして登場したのだから当然と言えば当然だが…。
ただ、その形状を踏襲したIE3.0クローンは今なお様々なメーカーから発売されており、一時代を築き上げたマウスと言えるだろう。そして更に2019年8月より、ゲーマー向けのPro IntelliMouseなるものを発売。価格が7,000円近くまで上がったのはどうかとも思う。しかし、性能は現代風になり、ゲーミングマウスとして一つの選択肢として見るのもおもしろいのではないだろうか。
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