gtx980titop画像引用元:https://www.amazon.co.jp/

当記事では、NVIDIA製グラフィックボードに搭載されている「ダイナミック・スーパーレゾリューション(以下DSR)」について解説していく。これはGTX 900シリーズで初めて搭載された機能で気軽に高解像度でのゲームプレイを実現できるという特徴がある。

MMORPGやTPSをプレイしていて画質をよくしたいけど、4Kモニターの購入はハードルが高い考えている方は挑戦する価値があると思う。当然DSRを利用すると負荷は上がってしまうので、Pascal世代になってゲーミング性能が向上したことによって実現可能となったと言える。

ダイナミック・スーパーレゾリューションとは?

「Dynamic Super Resolution」は、グラフィックボードの性能が十分であればフルHD対応モニターで4K解像度を構築することが可能となる機能のことだ。直訳すると動的スーパー解像度となり、動的に高解像度環境を作り出せる機能のことだ。厳密に言えばスケーリングを縮小しているので擬似的とも取れるが、実際に映し出される映像は4K解像度と同等レベルになっている。

このDSRはGTX 900番台(Pascal世代)の新機能として登場し、最新のドライバでGTX 500番台以降のモデルでも使用可能になった。もちろん最新のRTX 30シリーズにも備わっている。ミドルクラスのグラフィックボードでも機能が搭載されているので利用することが可能だが、DSR実現に必要なスペックを考慮すると現実的ではない。

古いモデルだとハイスペックなグラフィックボードをSLIや3Wayにしなければ、とてもじゃないが性能が追いつかず機能を活かしきれない。GTX 980でも理論上は実現できるはずだったがやはり苦しかった。現行のRTX 3080やRTX 3070などのハイエンドな性能を持っていればある程度対応することが可能となる。

DSRの特徴と注意点まとめ

GeForce Experience対応で活きる

このDSRを利用するには「GeForce Experience」に対応しているタイトルでないとダメだ。GeForce Experienceに対応していれば高解像度を擬似的に楽しむことができる。多くのゲームは対応しているが、全てというわけではないので注意が必要だ。また、ゲーム側でUIやHUDのカスタマイズが細かくできないと、文字などが小さくなるなど操作性や利便性にも大きく影響してくる。

グラフィックは鮮やかになっても対人系のゲームには不向きであったり、ゲーム進行の妨げになったりすることもあるため、対応しているゲームでも評価は変わってくるだろう。そういった点では、ゲーム自体が4K解像度に対応していれば問題は解決できるはずだ。

最大8K環境でのゲームが可能

DSRを活用すれば最大8K環境でのゲームプレイが可能となる。レースゲームなどのシミュレーションゲームで強みを発揮する。DSRでは最大で4倍の解像度を設定できる。つまり、1920×1080のフルHDであれば最大3840×2160になり、3840×2160の4K解像度のモニターであればなんと7680x4320(8K)の環境でプレイができるというわけだ。

それだけ高い解像度となると、非常に高性能なグラフィックボードが必要となるため現実的ではないかもしれない。自分の性能との相談となるので性能に余裕があるという人はフルHDの限界を突破してみるのも選択肢の一つだ。UIやHUDなどゲームジャンル次第ではマイナスの要素となる点だけは注意したい。

ゲームによってはRTX 3070などのハイクラスのグラフィックボードで十分な場合もあれば、RTX 3080やRTX 3090などのハイエンドクラスのモデルが必要となることもある。せっかく解像度を上げても、グラフィック設定を下げてはあまり意味がない。性能に合わせて2K解像度(2560×1440)など調整を行いたい。現行のグラフィックボードでは、RTX 3070以上を推奨する。

合わせてパフォーマンスを最大限に発揮できる解像度を考えておこう。ゲームによるとしか言えないが、3840×2160で30fpsと2560×1440で60fpsだとすると後者のほうが安定している。この場合は2560×1440が快適にプレイすることができる。ゲームに画質だけを求めるというのはおかしな話だ。

対人戦のFPSには不向き

DSRは、4K解像度を本気で楽しむというよりはどんなものかを知るのに最適だと考えている。CS:GOを4K解像度にしてプレイしたことがある。実際非常にクリアな画質で感動を覚えた。しかし、グラフィックが綺麗になった反面、描写も非常に細かくなった影響で敵も小さく見えてしまうという弊害があることに気付いた。。

慣れれば大丈夫だったかもしれないが、一般的には対人戦のFPSでは不向きだと言える。同じ対人系であっても、アクション要素の強いFPSではそこまで気にならない。昨今のグラフィックボードの性能を考えれば、これだけ性能が高くなったのだから意外と身近な機能になったようにも思う。問題は高解像度にするメリットを感じられる場面が限定的であることだ。

MMORPGやTPSのようなゲームに向いている。もちろんフルHD環境時と体感する負荷に差がなければの話だが…。考え方としては4K解像度の体験版と言ったところ。擬似的とは言え、DSRを用いた4K解像度を体感してから、本格的に4K環境を整えるようなものをイメージできる。

4K環境がどういったものか体験したい、もしくは4K環境は整えるつもりはないが綺麗なグラフィックを楽しみたいユーザーに最適だ。これから先グラフィックボードを始め、パーツの持つ性能はより高くなってくる。DSRがもっと身近になれば、4K環境が自然なものとなるのではないだろうか。

DSRの設定方法

NVIDIAコントロールパネル

dsr-1
デスクトップ画面で右クリックをして「NVIDIAコントロールパネル」を開こう。

3D設定の管理 DSR-係数

dsr-2
3D設定→3D設定の管理→DSR-係数から倍率の設定を行う。ネイティブ解像度に対しての倍率を表す。4.00xにすると4K解像度となる。

倍率一覧

  • 1.20x(native resolution)
  • 1.50x(native resolution)
  • 1.78x(native resolution)
  • 2.00x(native resolution)
  • 2.25x(native resolution)
  • 3.00x(native resolution)
  • 4.00x(native resolution)

3D設定の管理 DSR-滑らかさ

dsr-3
滑らかさを変更することができる。基本的にはデフォルトの33%のままでいいように思う。

NVIDIA公式動画(英語)

Maxwellのダイナミックスーパーレゾリューション技術であるDSRは、劇的にゲームプレイを質を高めてくれる。DSRのおかげで、小さなモニターであっても4K解像度を気軽に体験できる。ここでそれがどのような仕組みになっているのかを解説する。

GPUは、モニターに映像を映し出す前に、レンダリングするためにフレームバッファを使用する。多くの場合、バッファはモニターの解像度に最適化される。しかし、多くのゲーマーは、時に使用しているグラフィックボードにおいて高いフレームレートを実現するためにフレームバッファの解像度を下げるのが好ましいと感じるときがあるだろう。

このケースにおいて、GPUはモニターに映し出される時にレンダーイメージを大きくする。しかしながら、DSRはその反対をいくのだ。スーパーレゾリューション技術によって、ゲームをあなたが使っているモニターよりも大きいある解像度に最適化させることができる。

これはGPUがローカル環境において非常にハイクオリティイメージを産み出しているということになる。そして、それを小さくしてモニターに映し出すために洗練されたフィルターを使用する。低改造におけるレンダリングによって生じる映像をより自然にできる。