nvidiashadowplaytop画像引用元:https://www.nvidia.com/(NVIDIA公式)

ShadowPlay(シャドウプレイ)の使い方について画像付きで解説している。ShadowPlayは、GeForce Experience内にあるアプリケーションだ。次世代キャプチャーソフトで使い勝手がよくゲーマーからの人気も高い。たくさんのキャプチャーソフトがあるが、その中でもShadowPlayは優れた機能を持つソフトウェアの一つだ。

ShadowPlayを使用すればあなたにとって最高の瞬間を保存できる。ご自身のゲーム動画を撮影して後から観たいというユーザーは必ずチェックして欲しい。GeForce GTX 600シリーズ以降のグラフィックボードを所有している方なら誰でも無料で利用可能だ。

ShadowPlay(シャドウプレイ)とは?

ShadowPlay(シャドウプレイ)とは、NVIDIA製グラフィックボードに搭載されている高性能動画撮影ツールのことだ。GeForce GTX 600シリーズ以降のモデルに限定して利用できる。無料にも関わらず広告が表示されることもなく使い勝手も良好だ。一時はShareという名称に変更されたこともあったが、今はShadowPlayで統一されている。今後のアップデートで名称や機能が変更される可能性もある。随時最新の情報を追っておくのがよいだろう。

ShadowPlayは低負荷が最大の魅力だ。ShadowPlayは、GeForce Experienceに搭載された機能で、最大の特徴としてゲームに負荷を与えず撮影できるというものだ。NVIDIAの公式ソフトウェアということもあって信頼性が高い。性能がそれほど高くないパソコンでも利用しやすい。機能面も充実しており、最大の目玉はインスタントリプレイ機能だ。これは最大20分前にさかのぼって録画ができる。

常時録画していなくてもスーパープレイを撮影できる。時間や画質は簡単な設定が行える。画質を上げたり、巻戻せる時間を長く設定したりすると容量が大きくなる。アップロードする媒体に合わせて設定しておきたい。その他、独自のコーデックなどを必要としないため「Bandicam」のようにエンコード時に音声がおかしくなることもない。GeForce Experienceをインストールするだけで簡単に使用できる手軽さも嬉しいポイントだ。

このインスタントリプレイは設定したショートカットキーで遡って録画ができる。今となってはそれほど珍しい機能ではないかもしれないが、他のキャプチャーソフトでも実現しにくいものなので利便性は高いと言える。また、常に録画されているわけではないので、ストレージの容量を圧迫しにくいのが強みだ。この機能だけでShadowPlayをおすすめする理由になるほどだ。

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GeForce Experienceの初期設定は簡単だ。まずは、赤枠の「ゲーム内オーバーレイ」を有効にし、青枠の設定からShadowPlayの細かな設定を行う。ShadowPlayはこのGeForce Experience内に含まれるアプリケーションとなる。日本語に対応しており、動画キャプチャーソフトを使用したことがある方ならすぐに馴染めるだろう。

ShadowPlayのデメリットは不親切設計にある

ShadowPlayは無料で使用できる高機能なキャプチャーソフトだ。動画の撮影、遡り保存、ライブ配信など用途は多岐に渡る。これだけ便利なソフトがシンプルにまとめられており、複雑な操作を必要としない。その一方で、ソフト自体の取り扱い方法が明記されておらず、不親切な設計となっている。

すでにNVIDIAのGeForce GTX 600シリーズ以降のグラフィックボードを使用していても、ShadowPlayの存在を知らない方もいるだろう。とくに、BTOパソコンなどグラフィックボード搭載のパソコンを購入すると、そのまま使える反面それぞれのパーツの詳細な情報を得るのはむずかしい。グラフィックボード単体で購入すれば、ShadowPlayがGeForce Experienceの機能の一つと公式サイトの情報から知ることができる。そうでなければ、たまたま目にするか誰かに聞かない限りむずかしい。GeForce Experienceが必須のソフトウェアでなく、自分でインストールしなければならないからだ。

GeForce Experienceまではたどり着いても、ShadowPlayにまで届かない可能性もある。これだけ高機能なソフトにしては、周知されておらず、PUBGフォートナイトのハイライト機能で知った方も多いのではないだろうか。これらのゲームでは重要なシーンを自動的に動画として保存する設定がある。これがShadowPlay Highlightsという連動機能だ。筆者もPUBGで初めてその存在を知った。

NVIDIAのグラフィックボードを長く使用していても、ShadowPlayの存在を知る手段が少ない。特定のソフトを起動せずに使用できるというメリットは、その存在に気づかないというデメリットを生んでいる。これに加えて、公式の取り扱い方法が動画でしか用意されていない。シンプルにまとめられたインターフェイスは、慣れると扱いやすい。しかし、初めてキャプチャーソフトを使用する方には不親切極まりない設計だ。すでに何らかのソフトを使用している前提で設計されているように感じる。

GeForce Experienceは、ドライバの更新やゲームの最適化ではなく、もっとShadowPlayを推してもいいと思う。それだけ便利な機能だ。ゲーマーにとっては遡っての保存はとても重要だ。もう一つマイナス要素を付け加えると、ShadowPlayのインスタントリプレイ(遡り保存)は、起動しているかわかりにくい。いざ遡り保存を行おうとしても、インスタントリプレイがオフになっていればできない。特定のソフトを起動しないのは、便利であると同時にわかりにくさがある。いつの間にか切れていることもあり、オンオフがはっきりわかりやすくしてほしいものだ。

他のキャプチャーソフトと比較

ソフト一覧利用料金範囲指定録画遡り保存フレームレート解像度動画注釈
ShadowPlay無料×最大20分前最大60fps最大3840x2160×
Relive無料最大60分前最大60fps最大3840x2160×
OBS Studio無料××最大60fps最大1920x1080×
FlashBack Express無料×最大30fps最大1920x1080×
ロイロゲームレコーダー無料××最大60fps最大1920x1080×
Game DVR無料××最大60fps最大1920x1080×
Bandicam7,370円×最大480fps最大3840x2160
GOM Cam5,000円××最大60fps最大1920x1080
Readygo Screen Recorder2,700円×固定最大3840x2160
B's 動画レコーダー4,950円×最大30fps最大3840x2160×
簡単に他のキャプチャーソフトと比較を行ってみても、ShadowPlayは優秀だ。動画撮影中に動画内に注釈を入れて編集をやりやすくする動画注釈には対応していない。これは有料ソフトの特権のようなものだ。ただ、この機能はゲームのキャプチャーにおいて、それほど必要性の高いものではない。Zoom会議のような代わり映えのしない映像で、重要な箇所やまとめたい箇所に注釈を入れてわかりやすくするものだ。

範囲指定録画は、フルスクリーン以外のゲームでは重要だった。また、デスクトップの一部をキャプチャーする際に使用されてきた。現在は、ウィンドウ毎に録画指定ができるソフトも多い。ShadowPlayはフルスクリーンゲームか、デスクトップ全体かの2択だ。編集で対応するしかないものの、編集はクリッピングだけで済むので大した労力はかからない。

ShadowPlayにはない特徴を持ったキャプチャーソフトもあれば、ShadowPlayにしかない特徴もある。注目したいのは遡り保存だ。これはShadowPlayとReliveにしかない機能だ。NVIDIA製グラフィックボードならShadowPlay、Radeon製グラフィックボードならReliveとなる。基本的にReliveの方が機能に優れ、細かな設定もできる。少し不具合が目立つくらいだろうか。扱いやすさはShadowPlayに分があるといった状況だ。

このように、ゲームをキャプチャーするなら、ShadowPlayは十分過ぎる機能がある。ゲーム以外の用途なら、他のキャプチャーソフトも優秀である。ShadowPlayは使い方と編集次第で多くのことを可能にする。ゲーミングPCを購入した最初のキャプチャーソフトとして、長く相棒となってくれる存在だ。

GeForce Experienceのメインメニュー解説

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ゲーム中であってもショートカットキーでこの画面をオーバーレイ表示できる。それだけに、ゲーム中に使用する可能性のあるキーにバインドすると凄まじく邪魔になる。筆者はAlt+Zで呼び出すようにしているが、極稀に意図せずメニューが出てきてストレスを感じる場面もある。

インスタントリプレイ

ShadowPlayのメイン機能であり、この項目では常時録画ではなく、何分前に遡って録画しておくかの設定だ。これを有効にしておくと、スーパープレイや面白い場面を設定した時間に遡って録画できる。設定したショートカットキーを押すと、その時点から遡るため、取り逃しもなく動画容量も圧迫しない。ちなみにこの項目を設定する場合はインスタントリプレイを一旦オフにしなくてはならない。この設定は「録画」の設定と共通である。

録画する

一般的なキャプチャーソフトのように、オンにした時点からオフにするまでの時間を録画する機能だ。プレイ動画を撮影するには最適だ。インスタントリプレイ同様に負荷が軽く、広告が入らないことから扱いやすい。これさえあれば多くのゲームの録画に困らない有用な録画機能だ。

インスタントリプレイと同じく、指定した範囲の撮影はできないのがネックとなる。ウィンドウモードでのゲームプレイの場合はデスクトップをキャプチャーし、動画を編集する必要がある。この点で使い分けを推奨する。それならインスタントリプレイメインにして、録画は別のキャプチャーソフトを使用する方が手っ取り早く感じる。

ブロードキャストライブ

ブロードキャストライブは配信を行える機能だ。キャプチャーソフトとしてShadowPlayを利用しているなら便利だ。一つのソフトで複数の用途をカバーできるのはメリットだ。ただし、配信に関しては他に優れたソフトがある。あえてShadowPlayにこだわる必要はない。それぞれの用途に特化したソフトも使用してみて決めてほしい。

ギャラリー

インスタントリプレイや録画を通してキャプチャーしたものを一覧で見る機能だ。キャプチャーした画像はフォルダでも確認できるので、それほど重要ではないように感じる。数が増えてくるとフォルダで分けた方がわかりやすい。ShadowPlayの目玉機能はインスタントリプレイである。

突き詰めて言えばインスタントリプレイさえ使いこなせていればそれだけで価値がある。他の機能は他のソフトで代用できても、インスタントリプレイに類似した機能はなかなかない。言い訳に聞こえるかもしれないが、ShadowPlay=インスタントリプレイと言っても過言ではないのではないだろうか。

その他メニュー

マイク

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マイクのマークはそのまま、マイクと音量設定だ。動画における、ゲーム音量(VCの音)と自分のマイクの音量を分けて設定できる。自分の声が小さいと感じたり、大きいと感じたりしたら細かく設定しておこう。プッシュ・ツー・トークは指定したキーを押している間だけマイクがオンになる機能だ。マイクの音量が大きく、感度が良すぎて操作音などが入る場合は一考の価値がある。

ただし、喋ろうと思ってから喋るため、報告などが少し遅れる可能性もある。できれば使いたくない。常にオンはそのまま、常時マイクがオンの状態だ。基本的には常時オン状態で、マイクの感度を調整したい。ノイズや環境音を拾いやすいマイクなどの影響もあるので、ここは環境に合わせて設定する必要がある。

ビデオ

隣のビデオマークはブロードキャストをオンにするものだ。基本的にオフにしている。今調べて初めて知った機能だ。

設定

歯車はおなじみ設定マークだと言える。ここで細かく設定できる。

ShadowPlayの各設定&使い方を解説【2024年】

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設定を行う画面となる。いくつかトップ画面と共通した設定項目もある。

接続する

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SNSにログインすると、画像や動画のアップロードを簡単に行えるようになる。そのままアップロードすることは少ないため、基本的にどこにもログインしていない。NVIDIAのアカウントで接続すると設定などが保存されるので便利だ。

HUDレイアウト

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画面に表示するものを選択できる。「ステータスインジケーター」は今インスタントリプレイのオン・オフを画面四隅のどこかに表示できる。意外と邪魔になるので筆者はオフにしている。そうするとオフにしていることに気付かない。ショートカットキーでオーバーレイを表示してオン・オフの確認をするようにして対応している。

「FPSカウンター」はFPSを表示するものだ。便利ではあるが、これもやや大きめで邪魔になる。SteamのゲームではSteamのFPS表示で事足りるため、普段はオフにしている。「視聴者」と「コメント」はブロードキャストライブを行っていれば便利かもしれない。

キーボードショートカット

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ゲーム内オーバーレイやインスタントリプレイ開始のショートカットを選択できる。Alt+F10でインスタントリプレイを保存するようにしている。インスタントリプレイは押しやすく、プレイ中に誤作動させないキーがいい。

録画

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一時ファイルと動画ファイルの保存先を指定できる。一時ファイルはSSD、動画ファイルはHDDが理想だろうか。一時ファイルをHDDに指定すると、常にHDDにアクセスし書き込み、書き込み音が断続的に続くのでおすすめできない。

保存先指定

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保存先を指定すれば、あとはゲームごとに自動でフォルダ分けされる。これが意外と便利だ。デストップキャプチャーの場合は共通であるため、ブラウザゲームやウィンドウモードだと対応できない場合もある。

ブロードキャストライブ

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この項目で配信の設定を行う。割と細かく設定できるが、別ソフトのほうが融通は利く。初めての配信など、配信ソフトを別途用意する手間がないのはメリットだ。まずはShadowPlayのブロードキャストライブで慣れるのもありだ。

ハイライト

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一時は対応するゲームが多くなり、標準的なものとなると思われた機能だ。PUBGの人気がピークの時はありがたい機能だった。これはキルシーンやデスシーンなど、設定で自動で保存してくれる機能だ。ゲーム側と連動することで使用できるようになる。対応しているゲームが非常に少なく、思ったよりも普及しなかった。目玉機能になるのではないかと期待していただけに少し残念だ。

ハイライト機能が適用できるゲームでは便利だ。ただ、自動で動画が保存され、ストレージを圧迫する要因にもなった。これなら単純にインスタントリプレイでもいい気がする。対応ゲームは少しずつ増え、人気の対人系ゲームでも採用されている。利用できるゲームでは便利な機能なのは間違いない。

気になるのは、インスタントリプレイと異なり、キルシーンの直前からのスタートとなるので、それまでの駆け引きや経緯が分からない動画になりやすい。キルシーンだけを切り取っているので、インスタントリプレイに比べるともう少し精度が高まってほしいと思う。デスクトップをキャプチャーする際は、後述するプライバシーの項目からデスクトップキャプチャーを許可しなくてはならない。

これは想定せずにデスクトップをキャプチャーしてしまうと、プライバシーに関わる何かが起こるかもしれない。まずいものが映ってしまった場合は動画をアップロードしない、もしくは編集すればいいだけなのでオンを推奨したい。プライバシーに関わる部分なので、少し慎重になってほしくもある。

オーディオ

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オーディオトラックは音声ファイルとシステム音を分けられる機能だ。それ自体にメリットが無いこともないが、面倒なので一つにまとめている。システム音声はパソコンから流れる音で、スピーカーから流れる音全般だ。マイクはそのまま、マイクから入力される音となる。ブーストはマイクによっては音量がどうしても小さくなる時の応急処置として使用できる。ホワイトノイズが大きくなるので注意が必要だ。

インスタントリプレイ設定画面

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「インスタントリプレイの長さ」は何分遡ってキャプチャーするかの設定だ。最大20分前まで遡ることができる。時間が長くなると1つの動画ファイルの容量も大きくなるので注意が必要だ。また、撮りたいシーンは大体が短時間であることが多い。最初は5分程度にしておいて、自分にとってベストな長さを調整しよう。

容量の問題は1日単位ではそうでもなくても、1週間や1ヶ月単位で見ると馬鹿にできない。前述した「ShadowPlay Highlights」に対応したタイトルなら、知らない間に動画が溜まっているかもしれない。動画を保存するには容量の大きいHDDが最適だ。

クオリティは解像度・フレームレート・ビットレートを設定できる。低・中・高・カスタムからも選択可能だ。基本的にはカスタムでの調整をおすすめする。容量や性能によっては若干の負荷を感じるかもしれない。まずは最高設定で行い、少しずつ下げて調整するのがよい。解像度は1080p HDなどを指定せず、ゲーム内に設定するとよい。GeForce RTX 30シリーズ以降であれば8K HDR/ 30 fps、4K HDR / 60 fpsで録画が可能だ。高画質での録画も可能なので幅広い用途に対応できるのが魅力と言える。この設定はインスタントリプレイと録画で共通だ。

通知

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録画の完了やハイライトが正しく保存できた際に右上に通知される。多くの場合は自分でアクションを起こした際に通知されるので大きな邪魔にならない。通知が表示されなければインスタントリプレイがオフになっているか、うまく保存できなかったということになる。邪魔であっても保存できたかの確認になるのである程度はオンにしておきたい。

プライバシー管理

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デスクトップキャプチャのオン、オフの設定だ。録画やインスタントリプレイでは便利だが、配信の場合は映したくない部分が映ってしまう可能性がある。これをオフにしておけば、デスクトップはキャプチャされない。配信スタイルに合わせて設定したい。

よくあるトラブル

インスタントリプレイがオフになる

ゲームをプレイしていて録画したいと思ったタイミングでインスタントリプレイのショートカットキーを押しても反応しない。いつの間にかインスタントリプレイがオフになっているのはよくある。これはHDCPという著作権保護の機能が働いた可能性がある。映画の録画を禁止する機能である。NetflixやAmazon Prime Videoを視聴するとキャプチャーソフトが強制オフになる。

そのため、映画などをこれらのサービスで視聴しながらゲームをプレイしているとインスタントリプレイは機能しなくなる。これは動画を視聴していなくても、NetflixやAmazon Prime Videoなどのサービスをブラウザやアプリで開いているだけでも強制オフになる。

youtubeなどの動画投稿サイトでは発生しない機能なので、ゲームしながらの動画視聴は別の媒体を使用する必要がある。タブレットやスマートフォンがそれにあたる。また、一部キャプチャーソフトは機能するものもあるので、インスタントリプレイではなく録画で対応可能な場合もある。モニター側の問題でもある。メイン・サブモニターがHDMI接続をしていると発生しやすい。DisplayPortやDVIに変更してみると改善するかもしれない。

インスタントリプレイをオンにできない

インスタントリプレイをオンにしても、オンにならない、一瞬オンになってすぐにオフになる症状がある。これは様々な要因がある。前述のHDCPが関係していたり、ストレージに空き容量がなかったりしても発生する。動画を保存していると意外と容量がかさむため、気づかないうちにストレージがいっぱいになっているというのはよくある。古いGeForce Experienceを使用すると機能しなくなる制限もあった。

まずはNetflixやAmazon Prime Videoのような映画を視聴できるサイトにアクセスしていないか、ストレージ容量がいっぱいになっていないか、使用しているバージョンは最新であるかを確認してほしい。それでも改善しない場合は一度パソコンの再起動をしてみよう。最後に使った時から使えなくなった時までの間にインストールしたソフトなどが鑑賞している可能性もある。

ゲーム内オーバーレイがうまく機能しない

  • GPU デスクトップGeForce GTX 750以上、ノートのGeForce GTX 860M、850M、950M、960Mおよび700Mシリーズ以上
  • メモリ 4GB以上
  • OS Windows 10
  • ドライバー GeForce 496.13またはそれ以降のドライバーが必要

ShadowPlayはGeForce GTX 600シリーズ以降のGPUを搭載していれば使用可能だ。一方で、インスタントリプレイや配信などの機能を持つゲーム内オーバーレイのシステム要件が指定されている。GeForce ExperienceはGTX 600シリーズ以降のGPUで使用できる。ゲーム内オーバーレイはGeForce GTX 750以上だ。公式サイトの情報ではGeForce GTX 10シリーズ以降が指定されている。これは古いものを全て並べるとキリがないのでカットしていると見られる。

ゲーム内オーバーレイがうまく機能しないのであれば、搭載されているGPUがGeForce GTX 600シリーズやGeForce GTX 700シリーズなど対応していないモデルの可能性があるので一度確認してみてほしい。少し前と比べて要件のスペックが向上しているように思う。今後も要求スペックが高くなる可能性はあるので、旧製品を使用するにしてもギリギリを狙うのは避けた方がよさそうだ。

当記事のまとめ

NVIDIA製のグラボを使っている方必見のツール

ShadowPlayは、GeForce GTX 600シリーズ以降のグラフィックボードを搭載しているのであれば、使用できる動画撮影ツールだ。キャプチャーソフトとしても優秀であり、無料で広告なしで使えるのは大きい。初めてでもそうでなくても、使用できるならまずは使用してみてほしい。

初心者にも扱いやすい便利な機能と負荷の軽さで、誰でも簡単にプレイ動画の撮影が可能になる。ちょっとしたネタ動画の投稿にも適している。NVIDIA製のグラフィックボードを使用しているなら、最も身近なキャプチャーソフトである。アップデートは頻繁にあり、対応ゲームの増加や調整が行われている。

機能も充実していて負荷も軽くてメリットが大きい

ShadowPlayの基本機能である「インスタントリプレイ」は非常に便利だ。インスタントリプレイがShadowPlayで最大の魅力である。ゲームをクリアした時の場面を録画する時など用途は様々だ。必要の無い場面を無駄に録画することもない。動画を確認して不要な動画を削除するという手間もない。手軽に動画撮影を行えるので初心者にも安心して使える。

キャプチャーソフトの問題点は負荷にあった。ゲームプレイとソフトを両立するには配信以上に性能が求められやすい。ShadowPlayならその問題を解消できる。もっとも、今はCPU性能も向上したのでキャプチャーソフトの使用にストレスは感じにくい。範囲指定の録画に対応していないので、市販されているキャプチャーソフトと併用するのがおすすめだ。