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当ページでは、ゲームをプレイすることで起こる3D酔いに関する情報をまとめている。ゲームをプレイしていて気持ち悪くなった経験がある方も多いのではないだろうか。吐き気やあくびなどの症状が出たら3D酔いの可能性がある。FPSやMMORPGなど3Dゲームをプレイしていると誰でも起こり得るものだ。3D酔いの治し方や対策を知りたいというゲーマーの方はぜひ参考にして欲しい。

参照外部サイト一覧

ここでは筆者の経験を元にどのような対策をしてきたのかまとめている。個人の経験だけでは情報の正確性を担保できないので、信頼できる国内論文及び製薬会社のサイトを参考にした。当サイトと合わせて下記にまとめているリンク先の情報も参考にしていただければと思う。症状がひどい場合は必ず医師に診てもらおう。自分自身で判断してしまうのは危険だ。

多くのゲーマーが3D酔いを経験している

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3D酔いは視点移動が多いゲームをプレイする時に生じることがある。特にFPSをプレイしていて気持ちが悪くなった経験がある方は多いと思う。3D酔いに関する研究(太田氏他, 2004)によると、酔いにくい人は「体が動いている感覚」を、酔いやすい人は「眼が動いている感覚」を強く感じている傾向があるということだ。

FPSは、First Person Shooting(一人称シューティング)の略で、プレイヤー自身がゲームの中にいるような感覚を味わうことができる人気のジャンルだ。このゲームは、目を動かす機会が多く酔いやすいのだ。目で見ている映像に対して脳が錯覚してしまうからだ

ゲームでの「3D酔い」は、1994年発売のプレイステーション、1996年登場のニンテンドー64で認識されるようになったと思われる。管理人である私は、ニンテンドー64の「007ゴールデンアイ」(昭和世代で熱中した方は多いだろう。)にドハマりし、それがきっかけでその7年後にFPSに熱中した。

そのゴールデンアイを楽しくプレイしている最中、よく友人が「気持ち悪くなってきた」、「酔ってきた」と言っていた。最初はゲームで負けて悔しいから言い訳としてそのように言っていたのだろうと思っていたが、その後も彼らが同じようなことを言って横になっていたことから何か変だと感じていた。

当然当時は3D酔いなんて言葉はなかったが、これが3D酔いそのものだったのだ。最新のFPSやドラクエシリーズ等のMMOでも酔う人が頻発している。ゲームの進化と共に3D酔いは顕著に見られるようになっている。ちなみに今でもその友人は3D酔いに悩まされている。龍が如くの主観モードやポータルが酔いやすいみたいだ。適度に休憩しながらゲームをすればなんとかなると話していた。それでは3D酔いがどのようなものなのかを見ていこう。

3D酔いとは何のこと!?

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映像酔いは、映像中の動きが主原因となって発生、その症状は、いわゆる乗り物酔いと同様に、目まい、ねむけ、ほてり、冷や汗、胃の不快感、顔面蒼白、吐き気、嘔吐などの症状が現れる。

引用元:(氏家, 渡邉、2016)

3D酔いとは、ユーザーがゲームなどで立体的な映像を観たり、体感したりすることで具合が悪くなることを言う。症状としては吐き気など乗り物酔いと似ている。ゲームの技術が進歩してよりリアルなゲームが登場するようになった今問題が表に出てきたと言える。英語では3D sicknessと呼ばれる。

また、VRの登場によってより現実的な問題になってきた。体質によって酔いやすい人や酔いにくい人がいるが、誰にでも起こり得る症状だ。車酔いとは違って大人だから酔いにくいということはないこと(大正製薬, 2021)を理解しておこう。たかが3D酔いと侮らずしっかりと対策をすることが大切だ。

3D酔いにはどのような症状があるの!?

3D酔いには様々な症状があり、軽いものだと「疲労」・「眠気」・「あくび」などが挙げられる。意外とこのような症状を体験している人は多いが、気持ちが悪くなるというような類ではないため自覚症状は皆無に近い。この程度であれば特に気にする必要はないかもしれない。

もう少し症状が重くとなると、「ゲームをすると眠くなったり疲れやすくなる」というものだろう。そして3D酔いと自覚するより深刻な症状である「気分が悪くなる」・「吐き気」・「頭痛」・「冷や汗」・「血の気が引く」などがある。ここまで来るとゲームをプレイすること自体が苦痛になってしまうはずだ。

そしてその原因や対策を知りたくなるから調べて情報を得ようとする。このサイトがあなたのお役に立てれば嬉しい。ただし、あくまでも参考に留めて症状が改善しない場合は必ず医師の診察を受けて欲しい。

3D酔いの原因は何?

この3D酔いの原因は様々あると言われている。一般的に考えられるのは、ゲームがリアルになることで視覚で捉える映像と平衡感覚を司る三半規管とのズレが生じることが原因(大正製薬, 2021)とされている。つまり、画面を見ている目では壁を走ったり、視点が激しく動いていることを脳に伝えるが自分の位置情報は一切動いていない。

これに対して情報のズレが起こり、映像と平衡感覚が一致せず、何とか修正しようというのが「3D酔い」だ。身体の正常な反応だと言える。見ているゲーム内の画面を脳が現実だと捉える。脳が優秀が故に生じることだと言える。例えば、ゲーム内で高所から飛び降りた際、ふわっとする恐怖感「タマヒュン」、「チンサム」を体感することがあるだろう。これは視覚情報を経て、脳が実際に高所から飛び降りたと勘違いしているのだ。

この3D酔いはゲームがリアルになることの弊害の一つだが、実際に飛び降りなくても飛び降りた感覚が得られるとも言える。バーチャルがリアルに影響するのは性格的なものではなく、こういうものではないだろうか。

3D酔いの治し方【最新版】

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実際に酔ってしまってからだと、その感覚のズレや脳の錯覚をリセットさせなければならない。リセットの方法としてはモニターから目を離し、部屋をぼーっと見るのが効果的だ。即効性があるか無いかは人それぞれだが、症状が小さめであれば意外とこれだけでも症状が改善することもある。

これでリセットされない場合は立ち上がって少し歩いてみたり、顔を洗ったりするといいかもしれない。あまりにも症状が重い場合はそれらを行ったあとに横になったほうがいいだろう。しんどい状態で無理やりゲームをプレイし続けるのはやめておこう。身体にいいことは何一つない。

なお、実際に3D酔いになる前に対策を行っておく方が有効だ。すでに3D酔いの症状が表れていて落ち着いたら次に紹介している対策と予防についても目を通しておいて欲しい。

すぐにできる3D酔い対策と予防

ゲームをプレイするたびに気持ち悪くなる方のために対策と予防方法について解説している。今日から気軽にできるものを紹介している。対策を行っても症状が表れてしまったり、改善しない場合は病院でお医者さんに診てもらうのが良いだろう。我慢するのは良くない。

マウス感度を下げる

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ゲーム上でマウス感度を下げるのも有効だ。ほとんどのゲームでマウス感度を調整できるので、酔いが心配なら対応しておこう。画面の動きを抑制できるため酔いの防止になる。ただし、FPSなどでは不利になってしまうのが悩ましい。ソロゲームなら問題はないだろう。

モニターからできるかぎり離れる

monitorawayモニターから離れることの効果については研究(太田氏他, 2004)でも認められている予防方法だ。視距離を長く取ることで、映像の不快感を減少できるということだ。大画面でモニターに近づいてプレイするユーザーは3D酔いを起こしやすい。普段3D酔いしない筆者が、一部のプロゲーマーのようにモニターに急接近してプレイしたところ1分ほどで気分が悪くなってきた。

テレビを見ていると「部屋を明るくして離れて見てください」という注意書きを見たり聞いたりしたことはないだろうか。直接3D酔いに関係しているわけではないが、どうしてもすぐに3D酔いしてしまうのであればこれに従う方が良い。

場合によってはモニターの設置場所を見直すとよいだろう。モニターから目が離れると視点移動は小さくなり、モニターに近づくと視点移動は激しくなる。何故なら離れて見たほうがモニター全体を視界に入れることが可能だからだ。3D酔いの原因である脳の錯覚を抑えるのが目的だ。

画面内での視点移動を少なくする

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FPSをプレイすると、どうしても視点移動が激しくなってしまう。それではどうしても酔いやすくなってしまうので、プレイ時は目をクロスヘアの奥…というかクロスヘアを中心に置き、クリアリングなどはしっかりとゲーム内の視点を移動させて行う。

3D酔いはゲームだけでなく、映画鑑賞中でも起こり得る。字幕版を見ると画面の中心ではなく、字幕が表示される下部に目が行ってしまい、字幕が出る度に視点を移動させてしまう。これにより3D酔いが発生する人も少なからずいる。もちろん慣れていくことでこの3D酔いというものは軽減されていくので、まずは気分が悪くならない方法でゲームや映画を楽しむ方法を考えるとよいだろう。

ゲームの話に戻るが、視線の中心にクロスヘアを置くことで視点移動は少なくなる。しかしながら、キルログやマップを見る際にどうしても視点は移動してしまう。慣れたユーザーは気になる箇所を目ではなく、クロスヘアで見るようにしている。これはプロゲーマーでも同じで、画面内に映っていてもしっかりマウス操作で気になる箇所を中心に捉える。

AIMしやすいというのもあるが、実は3D酔い対策にもなっている。FPSをプレイして3D酔いをするというユーザーは、まだFPSに慣れていないため激しいゲーム内の視点移動に加え、目を動かし過ぎているのかもしれない。これが正解というわけではないが、いろいろ試してみるべきだろう。

酔い止めの薬を服用する

yoidome出典:https://brand.taisho.co.jp/

基本的に3D酔いは「車酔い」や「船酔い」にも近いものだ。車の運転手は酔わないというのは、自分でブレーキやアクセル、曲がり具合などを理解しているからだ。映像と平衡感覚は合致していても、曲がり具合やブレーキなどは運転手にしか理解できない部分がある。

運転している人以外はそういうところでズレが生じて気分が悪くなるのだ。ある程度同じ運転手とドライブに行くとクセみたいなものを覚えるのか酔いにくくなるとも…。車酔いや船酔いと同じということで酔い止めの薬は効果を発揮すると言われているので試してみてもよいだろう。ただし、基本的には医師や薬剤師の方に相談してから決めるべきだ。

高性能なゲーミングPCで3D酔いを防ぐ

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性能の高いゲーミングPCを使用することで3D酔いを軽減することができる可能性がある。多くのユーザーがあまり意識していないかもしれないが、パソコンの性能も3D酔いに関係していると考えるのは理にかなっていると言えるのではないか。

自分ではこうスラスラいくつもりが、性能が足りずカクついたりすると少しずつ感覚がズレていく。筆者は以前MMORPGをプレイしていたことがある。当時のスペックではゲーム内は重く、ダンジョンはカクカクしていた。しかし、パーティープレイであるため自分のミスがメンバー全員に影響してしまう以上、必死になってプレイしていた。

カクカクと頻繁にfpsが0になったりする中、あっちこっちに目をやっていた。半分止まってコマ送りになっている中、ボスはどういうモーションをしているか、味方はどう動いているか。これがスムーズに動いていてくれるとそこまで集中しなくても良かったが、あまりにもカクついていて余裕はほとんど無かった。そうこうしていると激しい視点移動のせいだろう、気分が悪くなってきた。

その時は性能が低くて3D酔いしたとは思っていなかった。性能を高くしてプレイした時も快適だったが3D酔いのことは思い出しもしなかった。振り返ってみれば、あの時の3D酔いは性能が原因だったと思う程度だ。

もしも、ゲームが少し重いと感じる状態で3D酔いしているのであれば性能アップまではいかなくとも、ゲーム設定を下げてみてはどうだろう。FPSでなら120hzや144hzに対応した高性能なゲーミングモニターに変えてみるのも一つだろう。とは言っても、性能のアップやモニターの変更は安くないので、3D酔いの基本的な対策をしてみて改善しなかった場合の最終手段に取っておこう。

また、無理せず時にはゆっくり休み、体調を整えることも3D酔い対策になることも忘れてはならない。どうしても3D酔いが改善しないという場合はゲーミングPCを新調を検討してもよいかもしれない。CPU Core i5-12400以上、グラフィックボードGTX 1650以上が目安となる。

当記事のまとめ

当記事では、国内の論文などを参考に3D酔いに関する情報をまとめている。ゲームがリアルになればなるほど3D酔いに苦しむ人は多くなるのではないかと思う。それでも原因と対策をしっかりと把握しておけば問題ないので安心して欲しい。

3D酔いの原因の一つとして挙げられるのは、人の平衡感覚を司る三半規管とリアルとのズレだ。脳がゲーム内の画面をリアルなものだと認識してしまうことで身体が追いつかなくなってしまうと考えるとわかりやすい。つまり、画面ではリアルな映像が映し出されているが、身体はそれに対して何も反応しない。その結果3D酔いが生じるのだ。

すぐにできる対策としては、ゲームプレイ時はモニターから一定の距離を保つことゲーム中に大きく目線を動かさないようにすること酔い止め薬を服用することなどが挙げられる。また、気持ち悪くなったらすぐに休憩をするのも効果的だろう。

その他予算は掛かるが、高性能なパソコンやモニターを取り入れることで、症状が緩和することがある。プレイ中にカクカクしてしまうことも3D酔いの原因になるからだ。最後に、ここで紹介した対策をしても症状が改善されない場合は病院で医師に診てもらうのが得策だと言える。

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