当記事では、FRONTIER GXシリーズFRGXB660/WS15/NTKのレビューをしている。Core i5-13400F×RTX 3060 Ti搭載のゲーミングPCだ。ハイクラスに属する性能を持ち高解像度でのゲームプレイにも対応できる。当サイト的に今熱い組み合わせだと考えている。フロンティアの期間限定セール対象モデルで相場よりもかなり安く購入できる。型番がFRGXB660/WS309からFRGXB660/WS15/NTKと変更されているが基本的に中身は変わらない。1,000円安くなっているのは嬉しい。デメリットは納期の長さで2週間~3週間とかなり長く気長に待つ必要がある。
ここ最近はフロンティアにはそれほど尖ったモデルがなかったが、このモデルが週間セールの目玉だと言えるだろう。なお、今回のセールで購入しなくても次回のセールでしれっと復活することも多く急いで購入する必要はない。中には本当になくなってしまったり、値上げが適用となってしまったりということもあるので保証はできないが…特にこのモデルは明らかに相場からかけ離れすぎているので不安はある。
当ページの目次
FRGXB660/WS15/NTKのスペック
ブランド名 | FRONTIER |
---|---|
製品名 | FRGXB660/WS15/NTK |
価格 | 158,800円(税込) |
CPU | Core i5-13400F |
グラフィックボード | GeForce RTX 3060 Ti |
メモリ | DDR4-3200 16GB |
SSD | NVMe 512GB |
HDD | 非搭載 |
電源 | 600W BRONZE |
マザーボード | チップセットB660 |
おすすめ度 | Sランク |
評価 | ・コスパ 10.0 ・構成 7.0 ・品質/サポート 8.5 |
価格推移
おすすめカスタマイズ
当該モデルのおすすめカスタマイズについて紹介している。用途などに合わせて検討するとよいだろう。
NVMe SSD ★★★★☆
光学ドライブ ★★★★☆
各タイトルの対応表
Final Fantasy 14 4K | Apex Legends 240Hz | Apex Legends 144Hz | フォートナイト 240Hz | フォートナイト 144Hz |
---|---|---|---|---|
★★★★★ | ★★★★★ | ![]() ★★★★★ | ![]() ★★★★★ | ![]() ★★★★★ |
★5つ=最高設定、★4つ=高設定、★3つ=標準設定、★2つ=低設定、★1つ=厳しいということだ。なお、対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解となっている。
FRGXB660/WS15/NTKはCore i5-13400FとRTX 3060 Tiを搭載したハイクラスのゲーミングPCだ。もう少しでミドルクラスにランクダウンしそうなモデルながら、非常に優秀な性能を持っている。設定を標準程度にしていればApex Legendsを240Hzの環境で安定したプレイが可能だ。最新のゲームにも対応しやすい性能なので、幅広いユーザーにおすすめだ。ただ、高解像度はそれほど得意ではないので、WQHDを上限に考えておきたい。
FRGXB660/WS15/NTKのゲーミング性能
Core i5-13400F(CPU)
Core i7-13700K | |
Ryzen 9 7900X | |
Core i9-12900K | |
Core i5-13600K | |
Core i7-12700K | |
Core i7-12700 | |
Ryzen 7 7700X | |
Core i5-12600K | |
Core i5-13400 | |
Ryzen 5 7600X | |
Ryzen 7 5800X | |
Core i7-11700K | |
Core i5-12400 | |
Core i7-11700 | |
Core i5-11400 |
FRGXB660/WS15/NTKで採用されているCPUは、Intel第13世代のCore i5-13400Fだ。CPU内蔵グラフィックス非搭載モデルとなっている。Raptor Lake世代になってCore i5シリーズも大幅に性能が高くなった。ハイブリッドコアアーキテクチャ採用で、10コア16スレッドとスペックが引き上げられている。従来モデルのCore i5-12400と比べて25%以上性能が高い。その上位モデルであるCore i5-12600Kに匹敵するほどだ。ゲーム実況や動画編集などの用途でも対応できる。ゲームプレイにおいては必要十分な性能を持っていると言える。Core i5-12400と比べてゲーム性能が大きく伸びているわけではないが、RTX 3070ぐらいまでのグラフィックスなら十分性能を引き出せるだろう。
GeForce RTX 3060 Ti(GPU)
RTX 4070 Ti | |
RTX 3090 | |
RTX 3080 10GB | |
RTX 3070 Ti | |
RTX 3070 | |
RX 6750 XT | |
RTX 2080 Ti | |
RX 6700 XT | |
RTX 3060 Ti | |
RTX 2080 SUPER | |
RTX 2080 | |
RTX 2070 SUPER | |
RTX 2070 | |
RTX 3060 | |
RTX 2060 SUPER | |
RTX 2060 |
当該モデルではグラフィックスにハイクラスのRTX 3060 Tiを搭載している。60番台ながら処理性能が高く、従来モデルのRTX 2080 SUPERを上回るパフォーマンスを発揮する。フルHD環境で高リフレッシュレートを出すこともできる。メインターゲットとなるのはWQHD環境だ。これだけ性能が高ければ多くのユーザーにおすすめしやすい。
レイトレーシング・DLSSといった機能も活かしやすく一つ下のモデルであるRTX 3060とは一線を画する。60番台だからといって侮れない。比較的価格が抑えられているのもポイントだ。コストパフォーマンスの高さから多くの人気モデルが輩出されている。RTX 3070搭載モデルとの価格差を確認しておくとよいだろう。1万円以上の差があればRTX 3060 Ti搭載モデルを選ぶ理由がある。
FRGXB660/WS15/NTKの特徴まとめ
最新CPUに換装も価格は据え置きでお得
FFRGXB660/WS15/NTKの価格は、これまで154,800円~169,800円まで振れ幅が大きかったたゲーミングPCだ。今回のセールではCPUがCore i5-12400FからCore i5-13400Fへ換装された今でもその枠の中に収まっている。最新のCPUになっても価格が大きく変わらないというのは強みだ。特にRTX 3060 Ti搭載モデルは頭一つ抜けた価格設定を持っているFRGXB660/WS15/NTKなだけに、その存在感は圧倒的と言える。
ただでさえ破格だったFRGXB660/WS15/NTKが、Core i5-13400Fになったことで性能面も強化されて無敵のモデルとなった。しばらく時間が経過すると近い価格帯のモデルが登場してもおかしくはない。この登場間もない段階で、この価格での展開ははっきり言って異常だ。他ショップで見てもCore i5-13400Fの価格は、Core i5-12400Fとそう大きく変わっていない。
それでも他社BTOメーカーなら16万円台での展開ができるかどうかというところだ。FRGXB660/WS15/NTKは価格が安いだけではなく、納期が長いことを除けば基本的に弱点と呼べるものがない。本来価格を抑えるためには構成のカットなどのマイナス要素がある。これまでと変わらない構成というのも特徴と言えるだろう。
強いて言えばチップセットが新しいB670ではなく、従来のB660を採用している点だろうか。Core i5-12400FをCore i5-13400Fへ換装して価格が据え置きというのが強みであるため、弱点というのとは少し違う気がする。少しでも価格が上がっていれば無理にマイナス要素にはできたかもしれない。完璧なモデルというわけではないが、この価格帯では対抗できるモデルのない最強のモデルだ。
CPUの処理性能が高くゲーム+αで考えられる
CPUをCore i5-12400FからCore i5-13400Fへ変更したことのメリットは多い。性能面では処理性能が大きく伸びており、Ryzen 5 7600Xを超えてRyzen 7 7700Xに匹敵している。その一方で、ゲーム性能はCore i5-12400Fと比べてそこまで大きく伸びているわけではない。価格が高くなっていれば、同等のゲーム性能ということで評価も微妙なものだっただろう。
価格が据え置きだからこそ、Core i5-12400FからCore i5-13400Fへ換装したことで性能面にメリットが生じている。ここがFRGXB660/WS15/NTKの凄いところだ。5,000円アップで処理性能が伸びても、ゲーム性能が同等であれば素直に喜べないところだった。ゲーム性能に関しては同等ということで、あまり恩恵がないように思えるかもしれない。
それでもRTX 3060 Tiとのバランスはかなりよくなり、汎用性という点ではCore i5-12400Fと比べると大きな差が出ている。今は配信や動画投稿など、ゲーム以外の用途が身近なものとなっている。CPUの処理性能が高くなることで、できることの幅が広がるというよりも、できることの快適性が向上する。登場時点ではCore i5-13400Fを選択するメリットは薄いと感じていた。
どうしても最新CPUは価格が高くなりやすいからだ。FRGXB660/WS15/NTKのように、同等の価格で搭載モデルを選択できるなら、単純にグレードアップとなるのでデメリットはない。このデメリットがないこともまたメリットと言える。Core i5-12400F搭載のFRGXB660/WS15/NTKを購入したユーザーにとっては嬉しい話ではないだろう。これが唯一の弱点かもしれない。
他社メーカーのモデルと比較
ブランド名 | FRONTIER | G-Tune |
---|---|---|
イメージ | ![]() | ![]() |
製品名 | FRGXB660/WS15/NTK | G-Tune TD-S |
ケース | ミニ | ミニ |
納期 | 2-3週間 | 最短翌日出荷 |
価格 | 158,800円(税込) | 168,800円(税込) |
CPU | Core i5-13400F | Core i5-12400F |
GPU | RTX 3060 Ti | RTX 3060 Ti |
メモリ | DDR4-3200 16GB | DDR4-3200 16GB |
SSD | NVMe 512GB | NVMe 512GB |
HDD | 非搭載 | 非搭載 |
電源 | 600W BRONZE | 700W BRONZE |
マザーボード | B660 | B660 |
サポート | 10:00-19:00 (年末年始・指定休日除く) | 24時間365日 |
公式 | 公式 | 公式 |
レビュー | 当ページ | レビュー |
比較対象は当サイトとG-TuneによるコラボレーションモデルG-Tune TD-Sだ。価格差は9,000円で、基本的な構成はよく似ている。しかしながら、CPU性能に差がついてしまったことで、FRGXB660/WS15/NTKはG-Tune TD-Sを振り切った。現時点でFRGXB660/WS15/NTKに対抗できるモデルはなく、比較できるモデルもない。
Core i5-13400FとRTX 3060を搭載したモデルでさえ158,800円での展開が難しそうだ。そのことを考えるとRTX 3060 Ti搭載で158,800円は尋常ではない。この価格帯・性能帯でゲーミングPCを探しているならFRGXB660/WS15/NTKを強くおすすめしたい。
GXシリーズケース詳細
2020年9月23日に新発売となったケースだ。比較的新しいケースということもあってエアフローと拡張性の高いミドルタワーとなっている。
正面
フロンパネルが一新された。これによって高級感のあるデザインとなっている。縦に入った赤色のラインがオシャレだ。
右側面
右側面はすっきりとしている。縦に入った赤色のラインが目を引く。
左側面1
排気口は左側に配置されている。
左側面2
左側面に大型の排気口が設けられている。高性能なグラフィックボードやCPUを搭載しても安心だ。
I/Oパネル
I/Oパネルは本体上部にまとめられている。USB Type-A 3.2 Gen1×2、USB 2.0×2、ヘッドフォン端子、電源ボタンが配置されている。
管理人による総評(FRGXB660/WS15/NTK)

FRGXB660/WS15/NTKは、フロンティアの期間限定セールの対象モデルとなっている。Core i5-13400F×RTX 3060 Ti搭載モデルで税込15万円台は圧巻だ。最新のCore i5-13400Fへと換装されたにも関わらず価格は維持されている。今のところはフロンティアでしか実現できないモデルだろう。
メモリ16GB、SSD 512GBと構成は平均的だ。今後値上げされてしまう可能性も否定できないため定期的に確認しておくとよい。比較対象モデルと比べても圧倒的だ。当面の間はトップクラスのモデルとして君臨することになるだろう。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
158,800円(税込) | i5-13400F | RTX3060Ti |
メモリ | SSD | HDD |
DDR4 16GB | 512GB | 非搭載 |
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カスタマイズは騒音や冷却効率の観点からCPUクーラーをAK400にするのもありな気がしますね