GALLERIA FPR7A-R57-WCL Ryzen 7 7700top

公式サイト

ドスパラが販売する「GALLERIA FPR7A-R57-WCL Ryzen 7 7700搭載」のレビューをまとめた。Ryzen 7 7700×GeForce RTX 5070搭載のハイクラスのゲーミングPCだ。2025年9月末に登場したGALLERIA Fシリーズは、ピラーレスケースを採用した新筐体となる。ケースだけでなく、マザーボード・メモリ・CPUクーラー・グラフィックボードが全て白色で統一されていてこだわりが見られる。

コストパフォーマンスは6.0と標準的だ。しかしながら、本機はコストパフォーマンスを重視したモデルではないため、コスパ指標が伸びなくても欠点にはならない。何よりも見た目とケースデザインに力を入れていて、これを実現するためにコストがかかっているからだ。「価格を度外視してでも美しさを追求した」結果、コスパが控えめになっていると言える。

長所
  • デザインを重視したケースを採用している
  • パーツも白色で統一されている
  • 汎用性のあるゲーム性能を持つ
  • メモリ価格高騰の影響が小さい
短所
  • 価格が高め
  • 納期が10日出荷と少し長い
こんな方におすすめ
  • 見た目を最重要視する方
  • ケースデザインに強いこだわりがある方
  • 幅広いジャンルのゲームをプレイする方

GALLERIA FPR7A-R57-WCL Ryzen 7 7700搭載のスペック

GALLERIA FPR7A-R57-WCL Ryzen 7 7700

メーカー ドスパラ
ブランド名 GALLERIA
製品名 GALLERIA FPR7A-R57-WCL Ryzen 7 7700搭載
価格 319,980円(送料3,300円)
CPU Ryzen 7 7700(レビュー)
CPUクーラー MSI MAG CORELIQUID E360
(水冷360mm)
GPU GeForce RTX 5070(レビュー)
メモリ DDR5-4800 16GB
SSD 1TB NVMe Gen4
電源 750W 80PLUS GOLD
マザーボード チップセットB850
納期 10日
おすすめ度 Bランク
評価 ・コスパ
6.0

・ショップ評価
9.8

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GALLERIA FPR7A-R57-WCL Ryzen 7 7700搭載のカスタマイズを評価

パーツ おすすめ度 詳細
OS 変更なし
オフィスソフト 変更なし
リカバリーメディア 変更なし
セキュリティソフト 変更なし
CPU AMD Ryzen 7 9700X (3.8GHz-5.5GHz/8コア/16スレッド) +22,000円
CPUグリス (熱伝導率: 12.56W/m・K) ナノダイヤモンドグリス (OC7) 2,000円
メモリ 32GB (16GBx2) (DDR5-4800) +
ホワイトヒートシンク(ARGBライティング対応) +30,900円
SSD 2TB SSD (NVMe Gen4) 15,000円
パーティション分割 変更なし
SSD2 変更なし
ハードディスク/SSD 変更なし
ハードディスク(追加1) 変更なし
LAN 変更なし
アクセサリ 変更なし
無線LAN Wi-Fi6+Bluetooth(R)5.2対応 無線LAN +8,000円
情報漏洩監視ソフト 変更なし
セーフティサービス 月額980円
延長保証 3年保証(通常1年+延長2年)+31,498円

一般的なBTOパソコンで人気のカスタマイズ項目を、テーブルの中でイエローのマーカーで示している。GALLERIA FPR7A-R57-WCLは白色で統一されたパーツ構成が特徴で、基本的には白色のパーツしか選択できない仕様だ。結果的に選択肢が狭まっている。また、一般的なパーツと比べて価格が高い傾向にある。カスタマイズの候補としてはメモリ・SSDが挙げられる。

メモリは32GB以上を推奨したい。GALLERIA FPR7A-R57-WCLは、最新のゲームの推奨環境を満たせる性能がある。ゲームによってはメモリ容量が不足するものもある。推奨環境にメモリ32GBとするゲームも僅かに存在している。今後のゲーム事情を考えると、推奨32GBが一般的とまではいかなくとも、要求スペックの高いタイトルが増えてくると考えるのが自然だ。

推奨環境にメモリ16GBとするゲームであっても、別のアプリケーションやブラウザを開きながらのゲームプレイでは容量が不足する可能性がある。性能に余裕を持たせるなら、メモリ容量にも余裕を持たせたい。ゲームも作業も安定させる意味でも32GB以上へのカスタマイズを推奨したい。

SSDについては標準で1TBの容量があるためほとんどの方にとって必要十分だろう。予算に余裕がある方は2TBへのアップグレードを検討してもよい。もっとも、よほど多くのタイトルを同時並行で遊ばない限り2TBの容量をゲームだけで埋めるのは難しい。ゲームのスーパープレイなどを動画として保存するならあっても困らない。

デザインに関するカスタマイズはできない。ケースファンやCPUファンも他のガレリアシリーズで選択可能な最上位パーツが搭載されている。価格が高めに設定されているのは、デザインや性能に妥協しない高品質なパーツを最初から採用しているからだ。選択肢が少ないので迷うことはないが、ユーザー自身がデザインに強いこだわりを持っていることを前提としたモデルだ。誰にでもおすすめできるわけではない。

セーフティーサービスや延長保証は好みで選択しよう。将来の出費を少しでも抑えたいなら初期コストは掛かるものの加入する価値がある。

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GALLERIA FPR7A-R57-WCL Ryzen 7 7700搭載の特徴

ケースデザイン特化のゲーミングPC

GALLERIA-FPR7A-R57-WCL-Ryzen-7-7700
GALLERIA FPR7A-R57-WCL Ryzen 7 7700搭載は、2025年9月に登場したドスパラの最新ピラーレスケース採用モデルだ。デザインに特化した異色のゲーミングPCといえる。昨今主流となっているガラスパネルとLEDファン採用の派手なケースを踏襲しつつも、2面ガラスパネルを採用したインパクトの大きいケースに仕上げた。白色ケースに白い光は、意外と落ち着いた印象で白色をうまく活かしている。

ドスパラのゲーミングPCで選択できるデザイン系のパーツがすべて標準搭載となっている。CPUファンは最上位の360mm水冷式だ。ARGBライティングにも対応したラジエーターの3連ファンは迫力がある。2面ガラスパネルのよさを活かす派手さを演出できる。ケースファンもすべてARGBライティングのLEDファンだ。CPUクーラー・メモリ・グラフィックボード・電源ユニット・マザーボードとほぼすべてのパーツが白色で統一されている。

BTOパソコンでここまでこだわりが見られるモデルは希少だ。性能・構成・価格は特筆すべき部分がない。デザインのみを追求したコンセプトは、今のゲーミングPC市場に新しい風を吹かせるかもしれない。GALLERIAブランドの名を冠しているだけに、中途半端なデザインケースではない。細部までこだわったデザインケースは見る者すべてを魅了する。同じドスパラのTHIRDWAVE-Gシリーズに近いようで遠いデザインだ。

ゲーミングPCらしさ溢れるモデルを探しているなら有望株だ。あえてゲーマーが重視しがちなコスパやスペック競争から一歩引き、軽視されがちなデザインを最重要視したモデルだ。CPUやグラフィックボードの性能は年々高まり、一定以上の快適性を求めない方にとっては、逆に「欲しい!」と思える決め手に欠けるモデルばかりだと感じているかもしれない。そういった方にはGALLERIA FPR7A-R57-WCLの見た目は刺さりそうだ。

見た目はゲームの快適性などに一切関与しない部分だが、プレイヤーのモチベーションを上げてくれる要素でもある。達観したゲーマーには、性能よりも見た目の方がゲームプレイに影響を与えることもあるかもしれない。ありふれたデザインから外れたモデルを候補に入れてみるのも面白いはずだ。

ハイクラスGPU搭載でWQHD環境に対応可能

rtx5070palit
当該モデルではPalit製のGeForce RTX 5070が搭載されている。Blackwell世代のハイクラスモデルでWQHD環境でのゲームプレイに最適だ。購入時期によっては異なるモデルが採用されることもある点はご理解いただきたい。このクラスだとVGAサポートステイはなくても安定している。白色のパーツがオシャレだ。

rtx5070-game
GeForce RTX 5070の性能スコアは39,624と高水準にある。従来モデルのGeForce RTX 4070よりも15%以上高く、GeForce RTX 4070 SUPERを上回る。競合のRadeon RX 9070と比べると4%弱低いスコアだ。70番台のモデルとして下位モデルであるGeForce RTX 5060 Ti 16GB/8GBとは一線を画す性能を持つ。余裕を持ったゲームプレイが可能だ。CPUに選択されているRyzen 7 7700をゲーム向けCPUとして十分な性能を持つ。ボトルネックの心配は不要だろう。

コストパフォーマンスは低い

残念ながらコストパフォーマンスは低くそこで勝負をするモデルではない。デザイン系でカスタマイズ可能な最上位パーツが標準搭載となっているので仕方がないところではないかと思う。MSI製CPUクーラーは13,000円相当、ケースファンも全てARGB対応モデルに変更すれば10,000円を軽く超える。これらのコストが重くのしかかり、GALLERIA FPR7A-R57-WCLの価格は性能と構成を見るとかなり高めに設定されている。

コストパフォーマンスは性能と価格の関係が大きい。加えて構成がどこまで充実しているかで評価が決定される。当然性能だけで見れば314,980円という価格は割高だ。はっきりと言えば、平凡な構成で相場より50,000円以上高い。コストパフォーマンスが控えめになるのは仕方がないことだ。これらのマイナス要素を理解した上で、それでもデザイン性を重視する方にのみ選ばれるのがGALLERIA Fシリーズだ。

本来であればコストパフォーマンスが低いことはマイナスにしか作用しない。GALLERIA FPR7A-R57-WCLを含めたGALLERIA Fシリーズにとっては、性能に関与しない部分にコストをかけているだけで価格相応といったところだ。コストパフォーマンスの高さよりも優先したいものがデザインであるなら、GALLERIA FPR7A-R57-WCLは間違いなく優秀なモデルだ。

ただ、ゲーミングPCを選ぶ基準はいつでも性能と価格が中心だ。一般的な選択肢にならないことはドスパラも理解しているはずだ。ゲーミングPC市場にあまり見られなかったデザイン重視のモデルのために、あえてコストパフォーマンスを下げたとも言える。定められた予算の中で、いかに高い性能を持つモデルを探すか。この標準的なゲーミングPCの選び方では到底選ばれることのない特殊なモデルだ。

そういった意味では初心者の方や初めてのゲーミングPCにはおすすめしにくい。買い替えや増設・交換を繰り返し、デザインにたどり着いたような熟練ゲーマーにおすすめだ。なお、昨今のメモリ価格高騰の影響で20,000円~50,000円程度の値上げが適用となる中で値上げ幅が5,000円に抑えられたのは大きなメリットだ。元々価格が高めだったことが要因なのかもしれない。相対的に評価を上げている形だ。

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同じドスパラの同性能帯モデルとの比較

GALLERIA GALLERIA GALLERIA
イメージ GALLERIA FPR7A-R57-WCL Ryzen 7 7700 GALLERIA FPR7A-R57-W Ryzen 7 7700 GALLERIA XPR7A-R57-GD
製品名 GALLERIA FPR7A-R57-WCL
Ryzen 7 7700搭載
GALLERIA FPR7A-R57-W
Ryzen 7 7700搭載
GALLERIA XPR7A-R57-GD
Ryzen 7 7700搭載
ケース ミドル ミドル ミドル
価格 319,980円 314,980円 309,980円
送料 3,300円 3,300円 3,300円
CPU Ryzen 7 7700
(8コア16スレッド)
Ryzen 7 7700
(8コア16スレッド)
Ryzen 7 7700
(8コア16スレッド)
CPUクーラー 水冷(360mm) 水冷(360mm) 空冷
GPU RTX 5070 RTX 5070 RTX 5070
メモリ DDR5-4800 16GB DDR5-4800 16GB DDR5-4800 16GB
SSD 1TB NVMe Gen4 1TB NVMe Gen4 1TB NVMe Gen4
電源 750W GOLD 750W GOLD 750W GOLD
マザーボード B850 B850 B850
納期 7日 5日 翌日出荷
基本保証
(延長保証)
1年間
(最長5年間)
1年間
(最長5年間)
1年間
(最長5年間)
電話サポート 24時間365日 24時間365日 24時間365日
公式 公式 公式 公式
チェックポイント!!

同じドスパラのGALLERIA FPR7A-R57-WとGALLERIA XPR7A-R57-GDを比較していく。GALLERIA FPR7A-R57-Wは同じピラーレスケースを採用したモデルだが、メモリ・電源・マザーボードが白色パーツではなく通常のパーツ(黒色)となっている。価格差は5,000円でGALLERIA FPR7A-R57-Wの方が安く購入できる。+5,000円で白色パーツで統一できることを考えるとGALLERIA FPR7A-R57-WCLがおすすめだ。

GALLERIA XPR7A-R57-GDとも基本的な構成はどちらも同じだ。ケースとコンセプトが違うモデルである。価格はGALLERIA XPR7A-R57-GDの方が10,000円だけ安い。コストパフォーマンスではGALLERIA XPR7A-R57-Gがリードしている状況だ。デザインをGALLERIA FPR7A-R57-WCLに近づけるとどうか。CPUファン(+13,800円)とケースファン(+4,500円)をカスタマイズして、電源も白色に変更(+2,800円)すればトータル費用は331,080円となる。価格差は逆転してしまう。

GALLERIA FPR7A-R57-WCLを選ぶべきかどうかは2面ガラスパネル採用ケースにどこまで価値を見出すことができるかにかかっている。必要十分な構成があればよく、デザインを重視したいなら現在の価格は決して高い金額ではない。もっとも、GALLERIA XPR7A-R57-GDもリニューアルされたケースを採用している。そのデザイン性の高さはGALLERIA FPR7A-R57-WCLとベクトルが違うだけで優秀なものだ。あとは好みの問題である。

同性能帯の他社製ゲーミングPCとの比較

GALLERIA G TUNE
イメージ GALLERIA FPR7A-R57-WCL Ryzen 7 7700 G TUNE DG-A7G70
製品名 GALLERIA FPR7A-R57-WCL
Ryzen 7 7700搭載
G TUNE DG-A7G70
ケース ミドル ミニ
価格 319,980円 329,800円
送料 3,300円 無料
CPU Ryzen 7 7700
(8コア16スレッド)
Ryzen 7 7700
(8コア16スレッド)
CPUクーラー 水冷(360mm) 水冷(240mm)
GPU RTX 5070 RTX 5070
メモリ DDR5-4800 16GB DDR5-5200 32GB
SSD 1TB NVMe Gen4 2TB NVMe Gen4
電源 750W GOLD 750W BRONZE
マザーボード B850 A620A
納期 7日 21営業日
基本保証
(延長保証)
1年間
(最長5年間)
3年間
(-)
電話サポート 24時間365日 24時間365日
公式 公式 公式
チェックポイント!!

マウスコンピューターのG TUNE DG-A7G70と比較していく。価格はGALLERIA FPR7A-R57-WCLが9,820円安い。なお、ドスパラは送料3,300円がかかりマウスコンピューターは送料無料となるので、実質の価格差は6,520円まで縮まる。ゲーミングPCの中でも比較的高価なG TUNE製品に対しては価格でリードしている。ただし、SSDとメモリの容量は2倍の差があるため、コストパフォーマンスではG TUNE DG-A7G70が圧倒的だ。

デザイン性ではGALLERIA FPR7A-R57-WCLがリードしていると言いたいところだが、G TUNE DG-A7G70も負けてはいない。リニューアルされたばかりのケースは洗練されており、黒と赤のコントラストはインパクトが大きい。GALLERIA FPR7A-R57-WCLとはまた違ったデザイン性を誇る。

ただ、GALLERIA FPR7A-R57-WCLほどの目新しさはないようにも見える。デザインに特化したGALLERIA FPR7A-R57-WCLと違い、G TUNE DG-A7G70は構成にも目を向けている。デザインをカスタマイズで補う必要があるなど、見た目に特化しているわけではない。好みの問題でもあるが、重要視するのがデザインならGALLERIA FPR7A-R57-WCLの方がおすすめしやすい。

GALLERIA XPC7A-R57T-GDのベンチマーク計測【2025年】

ドスパラ様からお借りして当該モデルの各種ベンチマークを計測した。

フォートナイト

fortniteGALLERIA FPR7A-R57-WCL-fortnite

Ryzen 7 9700X搭載モデルと同等のフレームレートが出ている。フォートナイトはGPU負荷が軽いタイトルということもあり、グラフィックボードよりもCPUによってフレームレートの差が出る。同じGeForce RTX 5070搭載モデルでもRyzen 7 9800X3Dとの組み合わせだと30%-50%もフレームレートが高い。

Microsoft Flight Simulator

flightsimulatorGALLERIA FPR7A-R57-WCL-flightsimulator

フライトシミュレーターでは3D V-Cache搭載のRyzen 7 9800X3Dとの性能差が顕著だ。20%-50%程度フレームレートの差が生じる。それでも4K環境に対応できるフレームレートは評価できる。Radeon RX 9070 XT搭載モデルよりもフレームレートが伸びやすい傾向にある。Ryzen 7 9800X3D×Radeon RX 9070 XT搭載モデルを上回ったのは驚きだ。

FF14

ff14-dawntrailGALLERIA FPR7A-R57-WCL-ff14

FF14ではRyzen 7 9700XやCore ultra 7 265搭載モデルと同等のフレームレートだ。Ryzen 7 9800X3D搭載モデルと比べると最大で12%程度フレームレートが低い。次世代のRyzen 7 9700Xと変わらない数値なのは評価に値する。

モンスターハンターワイルズ

MonsterHunterWILDStopGALLERIA FPR7A-R57-WCL-monsterhunterwilds

モンハンワイルズはRadeon RX 9000シリーズとの相性がよいタイトルだ。フレームレートの差に現れている。GeForce RTX 5070搭載モデルだとやや見劣りしてしまうかもしれない。それでも4K環境で98.2fpsが出るのは評価できる。モンハンワイルズではRyzen 7 9800X3D搭載モデルとの差はそれほど大きくない。

Cyberpunk 2077

Cyberpunk2077topGALLERIA FPR7A-R57-WCL-cyberpunk2077

Cyberpunk 2077でもRyzen 7 9700X搭載モデルと同等のフレームレートが出ている。Ryzen 7 9800X3Dでもフレームレートが変わらず3D V-Cacheが効きづらいタイトルであることがわかる。

Forza Horizon 5

forzahorizon5GALLERIA FPR7A-R57-WCL-fh5

Foza horizon 5でもRyzen 7 9700X搭載モデルとほとんど変わらない。フルHD環境では4%弱上回っている。Ryzen 7 9800X3D搭載モデルと比べてもほとんど変わらない。Intel製Core Ultra 7 265との相性がよいようだが、Ryzen 7 7700だからといって大きく劣るわけではない。

Cinebench 2024

GALLERIA XPC7A-R57T-GD-cinebench2024 (2)GALLERIA FPR7A-R57-WCL-cinebench2024

Cinebench 2024ではCPU性能を計測することができる。ただし、実際の環境でのパフォーマンスを100%反映しているわけではなく一つの参考としてみるのがよい。GALLERIA FPR7A-R57-WCL(Ryzen 7 7700)のマルチコアは1,082ptで、シングルコアは113ptとなる。Ryzen 7 9700Xと比べるとマルチコアが13%低く、シングルコアも15%低い。競合のCore Ultra 7 265との性能差は大きくマルチコアは45%低く、シングルコアも4%弱低くなっている。

消費電力

ゲームプレイ時のシステム全体の消費電力をまとめている。最近のCPUはワットパフォーマンスが高いので消費電力について神経質になる必要はないだろう。

FF14

GALLERIA FPR7A-R57-WCL-ff14watt

FF14プレイ時の消費電力は347.0Wとなる。Ryzen 7 9700Xとの組み合わせと同程度だ。Ryzen 7 9800X3Dになると11%も消費電力が低くなっている。Ryzen 7 9800X3D搭載モデルの方が13%程度フレームレートが高いので、ワットパフォーマンスでは圧倒している。

Forza Horizon 5

GALLERIA FPR7A-R57-WCL-fh5watt

Forza Horizon 5では284Wとかなり抑えられていることがわかる。フレームレートはRyzen 7 9800X3DやRyzen 7 9700Xと同等なので効率的に運用できている。

NEW GALLERIA Fシリーズケースレビュー

ドスパラのGALLERIAブランドに新しく追加されたスタイルを重視するミドルタワーケースの詳細だ。これまでのケースとは全く違ったコンセプトを持つGALLERIA Fシリーズのケースは、2面ガラスパネル採用でデザイン性の高さを強調している。GALLERIAシリーズらしさではなく、今風のスタイリッシュなデザインを追求している。

一見するとGALLERIAのゲーミングPCには見えない。しかし、細部へのこだわりを見ていると、GALLERIAらしい計算された設計が見えてくる。何よりもデザインを重視する方におすすめのケースだ。とくに、白色を基調としたホワイトカラーのケースは、これまでにない透明感をゲーミングPCにもたらしたように思う。

正面

GALLERIA-F-syoumen
真正面から見ると、内部を見通せることに違和感を覚える。こうして見るとGALLERIA Fのケースは正面から見るよりも、左斜め前からフロントとサイドを同時に見える位置に置くのがよさそうだ。一般的なケースはフロントマスクが印象的で、ケースのデザイン性を決めると言ってもよい。

GALLERIA Fはフロントもガラスパネルを採用している。下部に小さくGALLERIAの文字とロゴがあるくらいで、インパクトはない。むしろ、見慣れない位置からケース内部を確認できることに少し不気味さを感じてしまう。この感覚はゲーミングPCに限らず、パソコンケースの枠組みで見ても異質だからこそ感じるものだ。見慣れたはずのケースに見慣れなさがある。正面から風貌だけでGALLERIA Fのケースが新しい試みであることがわかる。

GALLERIA-F-front-right
左斜め前から見るとケース内部が見渡せる。サイドパネルと比べて、小さい面積のフロント部分をガラスパネルにするだけで大きなインパクトを与える。ここからの眺めが2面ガラスパネル採用ケースの魅力だ。ガラスパネルを採用したケースはLEDを光らせなければ見栄えのよさは伝わりにくい。

しかし、2面ガラスパネルはLEDの光がなくても、洗練された透明感で鮮やかに見える。光あってこそのガラスパネルという印象を覆したように思える。ぱっと見てわかるように、内部が白で統一されていることも大きい。透明なガラスに白い内部はとても美しい。ケース自体のカラーが2面ガラスパネルとよく合っている。デザインを重視したケースとはよく言ったものだ。今まで電源の入っていないケースを見て、美しいと感じることはなかった。

2面ガラスパネルを採用したゲーミングPCのケースは、意外と多くラインナップされている。GALLERIA Fが登場する前から話題になっていた。ただ、それらのケースはミニタワーモデルばかりだった。ミドルタワーのサイズになると比べ物にならないインパクトがある。ガラス部分にロゴや文字がないことも影響している。シンプルでありながら、どこか贅沢を感じるケースだ。

左サイド

GALLERIA-F-letside
左サイドから見ると、白を基調としているのがよくわかる。フロントがガラスパネルであるがゆえに、ケースファンはフロント部分に取り付けることができない。エアフローが気になるところではあるが、その恩恵としてケースファンやラジエーターのファンの場所が中央に集中している。LEDファンの光が強く反映されるだろう。

また、フロントに吸気口などがないため、防塵フィルターがないのも特徴だ。フロントに3連ファンを取り付けたとしても、防塵フィルターがあるとLEDファンがはっきりと見えない。LEDファンの光を最大限活かすなら、2面ガラスパネル採用にしてLEDファンを固める方が効率的だ。デザインを重視するケースと銘打っているだけのことはある。これまでのGALLERIAシリーズでは考えられないスタイリッシュで洗練されたケースに仕上がっている。

右サイド

GALLERIA-F-rightside
右サイドパネルにはメッシュ状のエアインテークが設けられている。フロントパネルと左サイドパネルに吸気口がないため、この右サイドに空気の通り道を作っているようだ。この奥には2連ファンが採用されている。フロントではなく右サイドから吸気を行っている。

小さな丸い穴ではなく、メッシュ状になっているのは珍しい。防塵フィルターとしての役割も担っているのだろうか。それこそ、デザインを重視してケース形状に合わせただけかもしれない。これといったギミックは用意されていないので、とくに気にすることはなさそうだ。

天板

GALLERIA-F-tenban
天板にはマグネット式の防塵フィルターが搭載されている。ラジエーターのファンを搭載するタイプのモデルには必須の装備だ。珍しいわけではないが、防塵フィルターもその下のエアホールも白色に統一されている。少しの妥協も見られないケースカラーは素晴らしい。

防塵フィルターはペラペラの柔らかい素材ではない。しっかりとした金属を感じる。こういった部分の材質へのこだわりがケースの品質につながる。もっとも、コストがかかっているので、本体価格は高くなりがちだ。デザインのみならず、材質にもこだわった品質の高いケースという印象だ。

フロントI/Oパネル

GALLERIA-F-iopanel
天板にあるフロントI/Oパネルは、上からUSB 2.0 ×2・USB 3.2 Gen1 Type-A ×2・USB 3.2 Gen1 Type-C ×1・イヤホンジャックだ。USBポートが4つ採用されている。デバイスはUSB 2.0を使用し、データ転送はUSB 3.2を使用するとよい。フロントI/Oパネルは利便性が高く扱いやすい。

筆者の意見として、ケース天板の右側へ縦に並べるI/Oパネルは置き場所が固定されるので否定的だ。しかし、GALLERIA Fのケースは2面ガラスパネルを採用している。このケースを選ぶ時点でデザインを重視しているのは間違いないはずだ。2面のガラスパネルが見えるように体の右側に置くことが確定している。それならI/Oパネルが右側に縦に並んでいても問題はないように思う。

右側に集まったI/Oパネルはやや扱いやすい印象はある。また、垂直に接続することになるUSBポートは、ラックなどに設置すると天板と干渉して使用できなくなる可能性もある。それを加味しても、デザインを重視したケースであれば問題にならない。デザインを最大限活かすためには、I/Oパネルの優先度が高くなることはないからだ。デザイン性を追求すると、どうしても利便性が落ちてしまうものだ。デザインと利便性のトレードオフと考えれば悪くない。

背面

GALLERIA-F-back
背面もほぼ白に統一されている。ホワイトカラーへの強いこだわりが見える。I/Oパネルも白色になっている。意外とこういうところにこだわるとコストがかかる。妥協せずにデザインを追求しているのが背面を見るとよくわかる。白は光を反射する性質があるため、リアケースファンのLEDの光も映えそうだ。

また、リアケースファンの光が背面の壁などに反射したときに、白色ケースに色濃く光が反映されそうだ。背面にこだわっても意味がないと思うかもしれないが、黒色ケースには再現できない鮮やかさを見せる。あまり見えない部分ではあっても、背面もケースの一部である。妥協を見せない姿勢は素晴らしい。

背面I/Oパネル

GALLERIA-F-backiopanel
背面I/Oパネルは、USB 2.0 ×4・USB 3.2 Gen1 Type-A ×5・USB 3.2 Gen2 Type-C ×1と充実したUSBポートが用意されている。USBハブなどで拡張せずとも十分な数だ。使用不可のシールが貼ってあるのはHDMI出力だ。グラフィックボードを搭載したモデルは、グラフィックボードからの出力となる。間違えて接続して画面が映らないというトラブルを未然に防いでいるようだ。

2つのアンテナマークはWi-Fiのアンテナを取り付ける箇所だ。無線LANの子機をUSBタイプではなく、取り付けタイプにするとアンテナが付属する。最近のマザーボードによくあるものだ。下部にはイヤホンジャック・ラインイン・ラインアウトがある。USBポート以外はオーソドックスなものだ。

底面

GALLERIA-F-bottom
底面も白に統一されている。フロントからの吸気が難しいこともあり、底面は全体にエアインテークが施されている。そのため、防塵フィルターも大型で全面を覆う形状だ。フロント下部から引き抜けるので、メンテナンス性に優れているといった印象だ。多くのゲーミングPCの底面は、電源の吸気のためのエアホールしか用意されていない。そうなると、電源の下だけのコンパクトな防塵フィルターが採用される。

電源はケースの後方下部に搭載されるパーツだ。防塵フィルターがその位置にあるとリアの下部からしか引き抜けない。パソコンは正面に向けて設置することが多く、背面下部の防塵フィルターはパソコン本体を傾けないと引き抜きにくい。また、引き抜く際に電源ケーブルなどに触れてしまうと電源が切れることもある。

単純に見えて、フロントから防塵フィルターを引き抜けるのは画期的だ。パソコンを稼働していても気になったらすぐに取り外して掃除できる。この手軽さこそゲーミングPCの防塵フィルターに求めていたものだ。メンテナンス性が悪いとついつい忘れて埃が詰まってしまう。デザイン性の高さが特徴のGALLERIA Fのケースで、最も評価したいのはこの防塵フィルターの位置だ。

内部

GALLERIA-F-inside
内部は真っ白だ。そして、グラフィックボードの3連ファンを合わせて、9つのLEDファンが搭載されている。そのすべてが白色で統一されている。下から覗くと圧巻の眺めである。マザーボードの表面はもちろん、CPUクーラーやグラフィックボードまで白色モデルが採用されている。9つのLEDファンがこの白色とどのように共鳴し合うのか。ライトアップされた姿を想像すると鳥肌が立つ。

通常のGALLERIAケースと共通して、ボトムカバーとサイド上部に無数の穴が空いている。アイデア次第で様々な工夫を凝らせるフリーホールだ。ここにはグラフィックボードを固定するバーを取り付けることもできる。ネジを留められるので、デザインを強調するようなカスタマイズもできそうだ。

もっとも、ここまで美しく白で統一された景色に、別の色やものを入れるのは邪魔にしかならないかもしれない。手を加えるとすればセンスが求められるだろう。

GALLERIA-F-inside2
右サイドパネルを外した内部だ。流石にLEDファンを多く搭載しているだけあって、配線が多くごちゃごちゃしている印象を受ける。ただ、配線も基本的に白色を採用しており、細部へのこだわりが見て取れる。ボトムカバー内には白い電源と白いストレージベイが搭載されている。配線をまとめるバンドも白色である。白色への強い意識が感じられる。

しかしながら、どうしてもきれいには見えない。舞台裏とも言える右側内部は、フロントと左サイドから見える内部を美しく見せる引き立て役のようだ。少し手を加える際はファンに干渉したり、右サイドパネルのエアインテークから見えないように工夫しよう。

GALLERIA-F-bottomstragebay
ボトムカバーの中にあるストレージベイには、ストレージを固定するものがない。古典的にネジ止めするタイプなのだろうか。歴代のGALLERIAケースには、ストレージを固定して挿入するスライド式のシャドウベイが採用されていた。白い部材が存在せずにカットしたのか、少し使い勝手が悪いように見える。

LEDカラー

GALLERIA-F-ledpurple
GALLERIA-F-ledwhiterainbow
LEDファンはARGBライティングに対応しており、様々な発色が可能となっている。明るいパープルは白いケースと調和し、派手さを演出しつつも上品さが感じられる。ケースカラーによって適したカラーは異なるが、白色ケースには濃い色よりも薄い色が似合いそうだ。レインボーは贅沢だといえる。

電源ケーブル

GALLERIA-F-cable
電源ケーブルも白色で統一されている。BTOパソコンではかなり珍しい。

ケースまとめ

GALLERIAに新しく登場したGALLERIA Fシリーズは、これまでとは一線を画すデザインを持つケースを採用している。今風なガラスサイドパネルとLEDファン搭載である。過去から現行までのGALLERIAシリーズらしい重厚さはなく、スタイリッシュなデザインに特化したケースだ。

2面ガラスパネルを採用したモデルは他にもある。しかし、ミドルタワー規格での採用は珍しい。ガラス部分にロゴや文字がなく、ブランドの主張がないのも素晴らしい。デザイン性のみを追求したかのようなケースは、GALLERIAにまったく新しい風を呼び込むだろう。

見ていて飽きないデザインで、水槽のような印象を受ける。観賞用のパソコンケースがあったとしたなら、GALLERIA Fに採用されているケースのようなものを言うのだと思う。I/Oパネルの位置やストレージベイの設計的に、他のケースよりも利便性が落ちる部分はある。ただ、デザイン性の一点においては他の追随を許さない。

ガラスパネル採用のゲーミングPCが主流となり、ガラスパネルは逆に個性がなくなりつつあった。こういった形で新たな可能性を示したのは大きい。2面が可能なら3面も夢ではないかもしれない。ゲーミングPCのケースは、今後さらに進化していくはずだ。GALLERIAシリーズの与える影響は大きい。GALLERIAに続く形で、他のメーカーも特殊ケース採用モデルがラインナップされるだろう。

管理人による総評

GALLERIA FPR7A-R57-WCL Ryzen 7 7700

ドスパラの最新ケースを採用したゲーミングPCだ。二面ガラスのピラーレースケースがかっこいい。マザーボードやグラフィックボードまで白で統一されるほどのこだわりっぷりだ。正直Ryzen 7 7700×GeForce RTX 5070搭載モデルで319,980円は高い。価格が高いことは少しでもゲーミングPCの相場を見た方であればすぐに気づくはずだ。コストパフォーマンスを気にして購入するモデルではない。それでもメモリ価格高騰による値上げ幅は小さめだ。元々の価格が高めに設定されていたからかもしれない。自作PCに近いこだわりのゲーミングPCを大手BTOメーカーから購入できることに価値がある。

価格 CPU グラボ
319,980円 7 7700 RTX5070
メモリ SSD チップセット
DDR5 16GB 1TB B850