GALLERIA RM5C-R56T Core Ultratop

公式サイト

ドスパラが販売するゲーミングPCである「GALLERIA RM5C-R56T Intel Core Ultra搭載」についてレビューをまとめた。Core Ultra 5 225F×GeForce RTX 5060 Ti 8GB搭載のミドルハイクラスの一台だ。Core i5-14400F×GeForce RTX 4060 Ti 8GBに置き換わるモデルとなる。ゲーム性能は高くフルHD環境なら高設定でも高リフレッシュレートを実現可能だ。性能が飛躍的に向上したわけではないが、GeForce RTX 50シリーズになってDLSS 4.0に対応となったのがハイライトだ。マルチフレーム生成に対応していてより高いフレームレートを実現できる。

コストパフォーマンスは4.9と標準的だ。Core i5に相当するCore Ultra 5を搭載したミドルハイクラスで20万円超えは、妥当な価格設定であったとしても魅力半減だ。登場したばかりのGALLERIA RM5C-R56Tに価格を求めるのは酷な話だ。ここからの変化に期待できるので、評価は徐々に改善されていくだろう。登場時点の価格設定と評価は及第点といったところだ。

長所
  • フルHDでのゲームプレイに適している
  • ゲームに特化した無駄のない性能を持つ
  • マルチフレーム生成に対応している
  • 軽い配信などであればクリエイティブ活動にも対応できる
短所
  • Core Ultra 5搭載モデルにしてはコスパが並
  • CPU性能はそこまで高いわけではない
こんな方におすすめ
  • フルHDでゲームをプレイする方
  • ゲーム以外の用途を想定していない方
  • 最新のゲーミングPCを探している方

GALLERIA RM5C-R56T Intel Core Ultra搭載のスペックとコスパ

GALLERIA RM5C-G60S

メーカー ドスパラ
ブランド名 GALLERIA
製品名 GALLERIA RM5C-R56T Intel Core Ultra搭載
価格 214,980円
CPU Core Ultra 5 225F(レビュー)
CPUクーラー 空冷
GPU GeForce RTX 5060 Ti 8GB(レビュー)
メモリ DDR5-5600 16GB
SSD 500GB Gen4 NVMe
電源 650W 80PLUS BRONZE
マザーボード チップセットB860
納期 翌日出荷
おすすめ度 Bランク
評価 ・コスパ
4.9

・ショップ評価
9.2

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GALLERIA RM5C-R56T Intel Core Ultra搭載のカスタマイズを評価

パーツ おすすめ度 詳細
OS 変更なし
オフィスソフト 変更なし
セキュリティソフト 変更なし
SSD 1TB SSD (NVMe Gen4) +6,000円
パーティション分割 変更なし
SSD2 変更なし
ハードディスク/SSD 変更なし
ハードディスク(追加1) 変更なし
電源 750W 電源 (80PLUS GOLD) +4,900円
CPUファン 変更なし
CPUグリス 変更なし
無線LAN Wi-Fi6+Bluetooth(R)5.2対応 無線LAN +8,000円
光学ドライブ 変更なし
拡張リアスロット1 変更なし
ケース 変更なし
メモリ 32GB (16GBx2) (DDR5-5600) +14,000円
フロントケースファン 変更なし
リアケースファン 14cm ケースファン(ARGBライティング対応) +1,600円
トップケースファン 14cm ケースファン(ARGBライティング対応) x2 追加 +3,300円
情報漏洩監視ソフト 変更なし
セーフティサービス 月額980円
延長保証 3年保証(通常1年+延長2年)+214,98円

黄色のマーカーは、一般的なBTOパソコンで人気のカスタマイズ項目となる。おすすめ度はこのモデルでのカスタマイズの必要性を意味している。当該モデルではSSDのカスタマイズがおすすめだ。最近のゲームは200GBを超える容量を求めるものも多い。基本無料のゲームでも100GBを超えることは珍しくない。標準の500GBでは、OSや必須のアプリケーションで100GB使用すれば1つ2つのゲームで容量が不足する可能性もある。

1つのゲームだけを集中的にプレイするということは少なく、メインゲームを据えても別のゲームをプレイすることもあるはずだ。ゲームによっては動画を撮影したり、スクリーンショットを撮影したりもするだろう。容量が不足するとできること、やりたいことができなくなる。幅広いゲームに対応できる性能を有しているモデルには、1TB以上のストレージ容量を推奨している。

電源とメモリのカスタマイズは重要性が高くない。省電力性に優れるCore Ultra 5 225Fを採用しているため、標準の650W 80PLUS BRONZEで十分だ。メモリは32GBまでなら無駄にならないが、ゲームプレイでは16GBで事足りるだろう。性能的に32GBを要求される環境がゲームでも作業でも苦手だ。ブラウザのタブを大量に開き、動画を視聴しながらのゲームプレイでは32GBあると余裕ができる。そういった使い方をしないなら標準のままでいい。

ケースファンはARGBライティング対応のファンに変更すればデザイン性を向上させられる。静音性や冷却性能が向上するわけではないので、ケースファンに関しては完全に好みだ。CPUファン・CPUグリスもCore Ultra 5 225Fの発熱量なら不要だ。CPUファンをARGBライティング対応のものに変更しない限りは変更しなくていい。

GALLERIA RM5C-R56T Intel Core Ultra搭載の特徴&注意点

扱いやすい性能でフルHD環境に適している

rtx5060ti8gb-gamescore
GALLERIA RM5C-R56Tはグラフィックボードに60番台のGeForce RTX 5060 Ti 8GBを搭載していて扱いやすい性能が魅力だ。従来モデルであるGeForce RTX 4060 Ti 8GBと比べて12%程度ゲーム性能が向上している。高解像度や最高設定で画質の高い環境は苦手だが、フルHDで高いフレームレートを求める環境に適している。そういった意味では対人要素の強いゲームに向けたモデルと言えるかもしれない。もちろん設定を下げればモンハンワイルズもプレイ可能だ。

steam-monitor
GeForce RTX 5060 Tiを搭載していることで多くのPCゲーマーが使用している環境に合わせやすく、ゲーマーの平均的な環境に対応できる性能だ。WQHDや4K解像度でのゲームプレイは広まってきているもののフルHDほどではない。性能的に厳しいユーザーが多いということだ。当然高解像度でゲームをプレイすると、負荷が高まりフレームレートが落ちる。それならば解像度を控えめにする方が快適にゲームを楽しめる。

Steamの統計(Steam, 2025)を見ても、フルHDが56.49%・WQHDが19.06%・4Kが4.21%とフルHDが圧倒的だ。それはユーザーが使用しているグラフィックボードにも表れている。GeForce RTX 3060・GeForce RTX 4060・GeForce RTX 4060 Ti・GeForce RTX 3060 Tiなど60番台のグラフィックボードが上位を占めている。鮮やかな画質よりも滑らかなゲームプレイが人気の環境である。一般的なプレイスタイルに適合しやすいという点で、扱いやすい性能のモデルだ。

CPU性能はミドルクラス相当となる

coreultra5225-game
Core Ultra 5 225Fはミドルクラス相当の性能を持つCPUだ。価格が抑えられるというメリットが大きい。BTOパソコンにおいて低価格帯のモデルが選択されることが多い。これ以上に下になるとRyzen 7 5700XやCore i5-12400などやや世代の古いモデルのみだ。ゲーム性能でいえば従来モデルのCore i5-14400よりも性能が高くなったとはいえCore i7シリーズには遠く及ばない。

バランスを考えるとGeForce RTX 5060 Ti 16GB/8GBぐらいまでがよいように思う。GALLERIA RM5C-R56Tは性能のバランスがよいモデルだ。もちろんバランスが悪いからといってゲームがプレイできなくなるわけではない。フレームレートが延びづらくなってしまう可能性があるのだ。60番台と70番台が分岐点となりそうだ。

coreultra5225-multicore
マルチコア性能も上位モデルであるCore Ultra 7 265FやRyzen 7 9700Xと比べると大きくパフォーマンスは劣る。ゲーム性能以上に差が出ると考えてよい。ゲーム配信や動画編集がメインの方は素直にCore Ultra 7シリーズを選択するべきだろう。GALLERIA RM5C-R56Tはゲームをメインにしたい方に向けた、ゲームに特化したモデルである。その他の用途にも対応できないことはないが、得意とはならない程度の対応力だ。ストリーマーやクリエイターよりも、ゲーマーにこそ選んでほしいモデルである。

コストパフォーマンスは並

コストパフォーマンスは並みで価格面に課題を抱えている。本来であれば、Core Ultra 5 225FとGeForce RTX 5060 Ti 8GBの組み合わせは高コストパフォーマンスであることが重視される。価格を抑えつつゲームの対応力に優れていることがミドルハイクラスのよいところだ。GALLERIA RM5C-R56Tは登場したばかりで価格が少し高めだ。Core i5に相当するCore Ultra 5とGeForce RTX 5060 Ti 8GBの組み合わせなら、初動でも199,980円あたりが理想である。

最終的には169,980円くらいにまで下がることを期待されている組み合わせだ。200,000円を超えて214,980円は満足度の高い価格設定とは言えない。コストパフォーマンスの評価が標準程度に留まっているのは、価格が抑えきれていないからだ。Core i5-14400FとGeForce RTX 4060 Tiを搭載した旧モデルは、159,980円~169,980円あたりに落ち着いている。それに比べてGALLERIA RM5C-R56Tは40,000円以上も高いのが現実だ。

最新モデルということを考えても、あまりおすすめできるモデルではない。ただ、旧モデルも登場時は似たような価格設定だった。そのため、GALLERIA RM5C-R56Tも時間が経てば価格を大きく下げるはずだ。200,000円を切ればコストパフォーマンスも大幅に改善され、ミドルハイクラスを代表するモデルになると考えている。あくまでも今はおすすめできないだけだ。

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同じドスパラの同性能帯モデルとの比較

GALLERIA Magnate-G
イメージ GALLERIA RM5C-G60S Magnate-G MTW12th
製品名 GALLERIA RM5C-R56T
Intel Core Ultra搭載
Magnate-G MV-TiW
RTX5060Ti 8GB搭載
ケース ミニ ミニ
価格 214,980円 174,980円
送料 3,300円 3,300円
CPU Core Ultra 5 225
(10コア10スレッド)
Core i5-14400F
(10コア16スレッド)
CPUクーラー 空冷 空冷
GPU RTX 5060 Ti 8GB RTX 5060 Ti 8GB
メモリ DDR5-5600 16GB DDR5-4800 16GB
SSD 500GB Gen4 NVMe 500GB Gen4 NVMe
電源 650W BRONZE 650W BRONZE
マザーボード B860 B760
納期 最短翌日出荷 最短翌日出荷
基本保証
(延長保証)
1年間
(最長5年間)
1年間
(最長5年間)
電話サポート 24時間365日 24時間365日
公式 公式 公式

ドスパラのコストパフォーマンスを重視したゲーミングブランドTHIRDWAVE-GシリーズのMagnate-G MV-TiWと比較していく。価格差は40,000円とかなり大きい。両モデルの大きな違いはCPUとそれに伴う構成だ。CPUには1世代前のCore i5-14400Fを搭載している。メモリ規格とマザーボードのチップセットはCPUの世代に合わせている。GALLERIA RM5C-R56Tの価格が下がるまでは、Magnate-G MV-TiWが大きな壁として立ちはだかりそうだ。

GALLERIA RM5C-R56Tに搭載されているCore Ultra 5 225Fは、Core i5-14400Fよりも性能が僅かに高い。現時点では強みと言えるのはこれだけだ。価格が近づけば近づくほどGALLERIA RM5C-R56Tは価値を得るということでもある。GALLERIA RM5C-R56Tを候補に加えているなら、しばらく様子見をするかMagnate-G MV-TiWの選択をおすすめする。

同性能帯の他社製ゲーミングPCとの比較

GALLERIA LEVELΘ
イメージ GALLERIA RM5C-G60S LEVEL-M8A6-LCR99D-TGX
製品名 GALLERIA RM5C-R56T
Intel Core Ultra搭載
LEVEL-M88H-225F-SKX
ケース ミニ ミニ
価格 214,980円 219,800円
送料 3,300円 2,200円(会員無料)
CPU Core Ultra 5 225
(10コア10スレッド)
Core Ultra 5 225
(10コア10スレッド)
CPUクーラー 空冷 空冷
GPU RTX 5060 Ti 8GB RTX 5060 Ti 8GB
メモリ DDR5-5600 16GB DDR5 16GB
SSD 500GB Gen4 NVMe 1TB Gen4 NVMe
電源 650W BRONZE 750W BRONZE
マザーボード B860 B860
納期 最短翌日出荷 2-3週間後出荷
基本保証
(延長保証)
1年間
(最長5年間)
1年間
(最長4年間)
電話サポート 24時間365日 24時間365日
公式 公式 公式

競合の同性能帯モデルであるLEVEL-M88H-225F-SKXと比較していく。価格差は4,820円でLEVEL-M88H-225F-SKXの方が高い。ただし、パソコン工房は無料会員登録で送料が0円になるので実質の価格差は1,520円だ。構成を見るとLEVEL-M88H-225F-SKXの方がSSD容量が多く、電源ユニットも容量アップだ。GALLERIA RM5C-R56T Intel Core Ultra搭載のSSD 1TBへのカスタマイズ費用が6,000円なので価格差は逆転する。

GALLERIA RM5C-R56Tは苦しい状況である。価格が下がるまで、他製品に差をつけられ続けることになるだろう。一度価格が下がり始めると一気に好転するのがドスパラ製品だ。Core Ultra 5 225FとGeForce RTX 5060 Ti 8GBの組み合わせなら、今はLEVEL-M88H-225F-SKXの方がよい。購入が少し先ならGALLERIA RM5C-R56Tの変化に期待しつつ様子を見よう。

パソコンケースレビュー

ミニタワーケースのケースレビューだ。

正面

GALLERIA RMsyoumenドスパラの新ケースとなっている。デザインハウスが設計したケースだけあってデザイン性が高い。ミニタワーケースとなっているが、従来のミニタワーよりは一回り大きくなっていてミドルタワーの差が縮まっている。違うのは高さだけで奥行きと幅はミドルタワーと共通だ。

右サイド

GALLERIA RMright右サイドはシンプルで吸気口だけが設けられている。高さ分の吸気口があるのでエアフロー改善には効果的だ。ガンメタリックのケースが高級感を演出している。

左サイド

GALLERIA RMleft左サイドにも吸気口がある。また、一部クリアガラスパネルを採用していて中身が見えるようになっている。最近のモデルらしいデザインだと言える。

背面パネル

GALLERIA RMlefthaimen背面パネルについてはオーソドックスなものになっている。前面の両サイドから取り入れられた空気が上部及び後ろから排出してくれる。本体内部に熱がこもらないような工夫が見られる。140mmサイズの冷却ファンを搭載しているのも後押ししてくれる。

I/Oパネル

GALLERIA RMlefthaimeniopanel前面に斜めにI/Oパネルが配置されている。電源ボタン、USB 3.2 Gen1 Type-A x4、ヘッドフォン端子が設けられている。USBが4つもあるのは使い勝手が良い。

本体上部

GALLERIA RMlefthaimeniopaneljyobu本体上部にもメッシュ加工が施されていてここから熱を放出する仕組みだ。高性能なグラフィックボードやCPUを搭載していても発熱が問題とならない工夫がある。

本体内部

GALLERIA RMlefthaimeniopanelinside*下位モデルの写真を使用している。あくまでも参考としていただければ幸いだ。

内部にはある程度の余裕がある。ガレリアブランドの場合ミニタワーケースでもサイズは大きめであることがわかる。

正面-LED

GALLERIA RM5C-G50-ledケースの枠組みにLEDが配置されている。オシャレな演出だ。このLEDについては専用のソフトウェアからコントロールすることができる。

管理人による総評

RM5C-G50-300x300

最新世代のCPUとグラフィックボードを搭載した一台だ。残念ながら性能帯からすると割高でおすすめできるわけではない。いくらガレリアブランドが好きでもこの価格設定だと避けた方がよさそうだ。当然ここから価格が下がるはずなので様子見を推奨する。他社メーカーからより優れたモデルがリリースされているのでそちらを検討してもよいだろう。ゲーム性能は標準以上でフルHDなら快適にゲームを楽しめる。設定にこだわなければモンハンワイルズなどにも対応可能だ。

価格 CPU グラボ
214,980円 5 225F RTX5060Ti 8GB
メモリ SSD チップセット
DDR5 16GB 500GB B860

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