ドスパラが販売する「GALLERIA RM7C-R56 Intel Core Ultra搭載」のレビューをまとめた。2025年5月19日に登場したばかりのGeForce RTX 5060を搭載した最新ゲーミングPCだ。CPUには現行のCore Ultra 7 265Fを搭載している。ゲーム適性は従来モデルのCore i7-14700に劣ることがあるものの極端にパフォーマンスが落ち込むわけではない。
コストパフォーマンスは7.1と優秀な数値だ。登場して日の浅いGeForce RTX 5060搭載モデルの初動として見れば期待通りと言える。スタートダッシュはまずまず成功だ。ドスパラも力を入れる可能性があるので、今後にも期待できるモデルだ。もちろん、競合製品も多いので油断はできない。動向に注目したい。
- 長所
-
- 最新パーツで統一された現行モデル
- コストパフォーマンス上々
- 用途を選ばない総合性能の高さが魅力
- 短所
-
- ミドルクラスで20万円オーバーと高価
- Core Ultra 7 265Fのゲーム性能がやや不安定
- こんな方におすすめ
-
- フルHDでゲームをプレイする方
- コスパを重視する方
- ゲーム以外の用途も想定している方
GALLERIA RM7C-R56 Intel Core Ultra搭載のスペック解説
メーカー | ドスパラ |
---|---|
ブランド名 | GALLERIA |
製品名 | GALLERIA RM7C-R56 Intel Core Ultra搭載 |
価格 | 214,980円 |
CPU | Core Ultra 7 265F(レビュー) |
CPUクーラー | 12cmサイドフロー大型CPUファン |
グラボ | GeForce RTX 5060 |
メモリ | DDR5-5600 16GB |
ストレージ | SSD 500GB Gen4 NVMe |
電源 | 650W 80PLUS BRONZE |
マザーボード | チップセットB860 |
おすすめ度 | Bランク |
評価 | ・コスパ 7.1 ・ショップ評価 9.2 ・納期 最短翌日出荷 |
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おすすめカスタマイズを解説
パーツ | おすすめ度 | 詳細 |
---|---|---|
OS | 変更なし | |
オフィスソフト | 変更なし | |
セキュリティソフト | 変更なし | |
CPUファン | 変更なし | |
CPUグリス | 変更なし | |
電源 | 750W 電源 (80PLUS GOLD) +4,900円 | |
メモリ | 32GB (16GBx2) (DDR5-4800) +14,000円 | |
SSD | 1TB SSD (NVMe Gen4) +5,800円 | |
パーティション分割 | 変更なし | |
SSD2 | 変更なし | |
ハードディスク/SSD | 変更なし | |
ハードディスク(追加1) | 変更なし | |
光学ドライブ | 変更なし | |
ケース | 変更なし | |
フロントケースファン | 変更なし | |
リアケースファン | 14cm ケースファン(ARGBライティング対応) +1,600円 | |
トップケースファン | 14cm ケースファン(ARGBライティング対応) x2 追加 +3,300円 | |
拡張リアスロット1 | 変更なし | |
無線LAN | Wi-Fi6+Bluetooth(R)5.2対応 無線LAN +8,000円 | |
情報漏洩監視ソフト | 変更なし | |
セーフティサービス | 月額980円 | |
延長保証 | 3年保証(通常1年+延長2年)+21,498円 |
黄色のマーカーは一般的なBTOパソコンで人気のカスタマイズ項目を表している。おすすめ度はこのモデルでの評価だ。GALLERIA RM7C-R56は、CPU性能が高いモデルでゲーム以外の用途にも対応できる。それを見越してカスタマイズはSSD・メモリがおすすめだ。SSDはゲームだけでなく、ファイルや動画を保存するにも必要になる。ゲーム以外の用途も想定するなら必要性は高くなるはずだ。
Core Ultra 7 265Fのマルチコア性能を活かし、クリエイティブな用途を想定するなら32GBが必要になる場面が多くなる。幅広い用途に対応できるモデルだからこそ、メモリの役割が大きくなる。ゲーム性能は標準的でメモリを32GBにしてもゲームで使用する場面はほとんどない。ゲームだけを考えているなら除外してもよい。
電源は標準の650W 80PLUS BRONZEで事足りるが、Core Ultra 7 265FとGeForce RTX 5060の組み合わせで余裕があるわけではない。省電力性の高い組み合わせとはいえ増設やパーツ交換を行う際に、電源も交換しなくてはならないこともあるだろう。長く使用する予定があるなら、電源を強化しておくと手間も費用も抑えられるのでおすすめだ。
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GALLERIA RM7C-R56 Intel Core Ultra搭載の特徴
オールラウンドに対応できる最新ゲーミングPC
GALLERIA RM7C-R56は、Core Ultra 7 265FとGeForce RTX 5060を搭載したゲーミングPCだ。ゲーム性能も大きく向上し、最新のゲームにも対応しやすくなった。フルHD環境であれば快適にプレイできる。扱いに関しては従来通りのミドルクラスだ。用途は選ばないが環境を選ぶことは理解しておこう。
負荷の高いタイトルでは適度に設定を下げる必要が出てくる。モンハンワイルズなどが当てはまる。ミドルクラスの域を超えているわけではなくハイクラスやハイエンドクラスには届かないことは理解しておこう。CPUにハイクラスのCore Ultra 7 265Fを搭載したことで幅広いユーザーに選ばれるモデルになっていくのではないかと思う。
ドスパラでCore i7-14700F×GeForce RTX 4060搭載の「GALLERIA RM7C-R46」が長らく通販スタッフおすすめゲームデスク第1位であることからその後継モデルであるGALLERIA RM7C-R56にも注目が集まる。
ゲーマーのみならず、クリエイターやストリーマーにも扱いやすい性能だ。Core Ultra 7 265F搭載でマルチコア性能も高く、ゲームをしながら動画を見たり、別のアプリを操作したりしても安定する。CPU負荷の高い用途も得意なオールラウンドなモデルだ。ゲームも作業もGALLERIA RM7C-R56だけで完結できるのは魅力と言える。
Core Ultra 7 265Fはゲーム適性が低め
上記テーブルは各CPUのゲーム性能をまとめたものだ。Core Ultra 7 265FはCore i7-14700Fの後継モデルとなる、マルチコア性能は順当に伸びているが、ゲーム性能が低くなっている。過去のモデルを振り返ってもこういったことはないように思う。当サイトでも何度も検証を行った(参考:Core Ultra 7 265の性能比較&ベンチマーク検証)が、結果は変わらなかった。今後のアップデートに期待したい。もっとも2024年12月頃からアップデートについては言われているが…
コストパフォーマンスは優秀だが、あと一歩
登場時の評価で見れば優秀だ。最新モデルはどうしても価格が高くなりがちだからだ。ただし、ミドルクラスとして見ると、いかにCore Ultra 7 265Fを搭載していても20万円を切れなかったのは厳しい。前述の通り、GALLERIA RM7C-R56は多くのことに対応できるモデルだ。
ゲームを中心とする方には不要な部分に映るかもしれない。そのとき、Core Ultra 7 265F搭載モデルが候補に入るかわからない。ゲームをプレイするだけなら、Core i5-14400FやCore Ultra 5 225Fといったコスパ重視のCPUを搭載したモデルの方が価格を抑えられる。
また、前世代のCore i7-14700F搭載モデルでも、同じく価格を抑えられる。ゲーミングPCで最も人気の価格帯は15万円前後だ。次いで20万円前後となっている。21万円台になると20万円前後のモデルとは言いにくくなる。わずかながら人気の価格帯を離れたような印象だ。
ミドルクラスのゲーミングPCは選びやすく扱いやすいモデルが人気だ。20万円を超えたモデルは選びやすいとは言いにくい。それこそ、ミドルクラスの枠で考えると比較的高価な部類になる。理想的な初動は199,980円で、そこから徐々に価格を下げて、189,980円のようになればいいと考えていた。
旧世代のGALLERIA RM7C-R46がおおよそその道を辿った。高価な最新パーツを採用したモデルは価格を抑えにくい。コストパフォーマンスは高くても、選びやすいとは言えない。GALLERIA RM7C-R56は、多くの方が求めるミドルクラスとはならないだろう。もっとも、今後の展開次第では人気モデルになれる可能性は十分ある。どこまで価格を下げられるかにかかっている。
今すぐGALLERIA RM7C-R56を選ぶのはあまりおすすめできない。時間が経てば価格は安くなるので、しばらく様子を見る方がいい。GALLERIAブランドが好きな方なら今選んでも後悔しないモデルであることは間違いない。比較の項目から、近い価格・性能のモデルから吟味してみてからでも遅くはないだろう。
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同じドスパラの同性能帯ゲーミングPCと比較
GALLERIA | Lightning-G | |
---|---|---|
イメージ | ![]() |
![]() |
製品名 | GALLERIA RM7C-R56 Intel Core Ultra搭載 |
GALLERIA RM7C-R56 |
ケース | ミニタワー | ミニタワー |
価格 | 214,980円 | 199,980円 |
送料 | 3,300円 | 3,300円 |
CPU | Core Ultra 7 265F (20コア20スレッド) |
Core i7-14700F (20コア28スレッド) |
CPUクーラー | 空冷 | 空冷 |
GPU | RTX 5060 | RTX 5060 |
メモリ | DDR5-5600 16GB | DDR5-4800 16GB |
SSD | 500GB Gen4 NVMe | 500GB Gen4 NVMe |
電源 | 650W BRONZE | 650W BRONZE |
マザーボード | B860 | B760 |
納期 | 7日 | 7日 |
基本保証 | 1年間 (最長5年間) |
1年間 (最長5年間) |
電話サポート | 24時間365日 | 24時間365日 |
コスパ | 7.1 | 8.0 |
公式 | 公式 | 公式 |
比較対象はCore i7-14700F搭載のGALLERIA RM7C-R56だ。CPUのマルチコア性能はわずかにCore Ultra 7 265Fがリードしている。一方で、ゲーム性能はCore i7-14700Fの方が10%程度高い。Core Ultraシリーズ2は最新モデルながら不安定さがある。
コストパフォーマンスはGALLERIA RM7C-R56が優れている。CPU・メモリ規格・マザーボードのチップセットがダウングレードとなるが、15,000円も安くなるのは大きい。そこまでの性能差がないことから最新モデルに優位性があるわけではない。
他社BTOメーカーの競合モデルとの比較
GALLERIA | LEVELΘ | |
---|---|---|
イメージ | ![]() |
![]() |
製品名 | GALLERIA RM7C-R56 | LEVEL-R789-265F-RKX |
ケース | ミニタワー | ミニタワー |
価格 | 214,980円 | 244,800円 |
送料 | 3,300円 | 2,200円(会員無料) |
CPU | Core Ultra 7 265F (20コア20スレッド) |
Core Ultra 7 265F (20コア20スレッド) |
CPUクーラー | 空冷 | 空冷 |
GPU | RTX 5060 | RTX 5060 |
メモリ | DDR5-5600 16GB | DDR5 16GB |
SSD | 500GB Gen4 NVMe | 1TB Gen4 NVMe |
電源 | 650W BRONZE | 750W BRONZE |
マザーボード | B860 | Z890 |
納期 | 7日 | 2-3週間後 |
基本保証 | 1年間 (最長5年間) |
1年間 (最長4年間) |
電話サポート | 24時間365日 | 24時間365日 |
コスパ | 7.1 | 6.8 |
公式 | 公式 | 公式 |
パソコン工房のLEVEL-R789-265F-RKXと比較していく。価格差は29,820円でLEVEL-R789-265F-RKXの方が高い。無料会員登録で送料が0円になるので実質の価格差は26,520円だ。構成はLEVEL-R789-265F-RKXの方が優れている。メモリ規格がDDR5のみの記載で詳細がわからない。
SSD容量が倍増となり、電源ユニットも容量が100W多い。さらに、マザーボードのチップセットもハイエンドのZ890が選択される。GeForce RTX 5060は登場間もないこともあり、近い構成のモデルがない。今後様々なモデルが登場して、GALLERIA RM7C-R56により近いモデルも出てくるはずだ。それまではコンセプトが異なりながらも近いコストパフォーマンスを持つLEVEL-R789-265F-RKXが競合モデルになる。
もっとも、GALLERIA RM7C-R56の214,980円でさえ、ミドルクラスとしては高価という評価だ。244,800円のLEVEL-R789-265F-RKXはあまりおすすめできない。Core Ultra 7 265FとGeForce RTX 5060を搭載したモデルを今すぐ選択するなら、消去法でGALLERIA RM7C-R56になる。余裕があればしばらく様子を見て、強力なモデルの登場を待ちたい。
パソコンケースレビュー
正面
ドスパラの新ケースとなっている。デザインハウスが設計したケースだけあってデザイン性が高い。ミニタワーケースとなっているが、従来のミニタワーよりは一回り大きくなっていてミドルタワーの差が縮まっている。違うのは高さだけで奥行きと幅はミドルタワーと共通だ。
右サイド
右サイドはシンプルで吸気口だけが設けられている。高さ分の吸気口があるのでエアフロー改善には効果的だ。ガンメタリックのケースが高級感を演出している。
左サイド
左サイドにも吸気口がある。また、一部クリアガラスパネルを採用していて中身が見えるようになっている。最近のモデルらしいデザインだと言える。
背面パネル
背面パネルについてはオーソドックスなものになっている。前面の両サイドから取り入れられた空気が上部及び後ろから排出してくれる。本体内部に熱がこもらないような工夫が見られる。140mmサイズの冷却ファンを搭載しているのも後押ししてくれる。
I/Oパネル
前面に斜めにI/Oパネルが配置されている。電源ボタン、USB 3.2 Gen1 Type-A x4、ヘッドフォン端子が設けられている。USBが4つもあるのは使い勝手が良い。
本体上部
本体上部にもメッシュ加工が施されていてここから熱を放出する仕組みだ。高性能なグラフィックボードやCPUを搭載していても発熱が問題とならない工夫がある。
本体内部
*GALLERIA RM5R-R36 5600X搭載ではないため一つの参考として欲しい
内部にはある程度の余裕がある。ガレリアブランドの場合ミニタワーケースでもサイズは大きめであることがわかる。
正面-LED
ケースの枠組みにLEDが配置されている。オシャレな演出だ。このLEDについては専用のソフトウェアからコントロールすることができる。
管理人による総評

Core Ultra 7 265F×GeForce RTX 5060搭載のミドルクラスの一台だ。今でもドスパラのランキングNo.1のCore i7-14700F×GeForce RTX 4060搭載モデルの後継機だ。初動価格214,980円は悪くないが、20万円を切ってほしいのが本音だ。構成は上位規格が採用され魅力的といえるだろう。ゲーミング性能は標準的でフルHD環境でのゲームプレイに適している。DLSS 4.0を利用すれば重量級タイトルでもプレイ可能な水準だ。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
214,980円 | 7 265F | RTX5060 |
メモリ | SSD | チップセット |
DDR5 16GB | 500GB | B860 |