ドスパラが販売するゲーミングPCである「GALLERIA RM7C-R56T Intel Core Ultra搭載」についてレビューをまとめた。4月に登場したばかりの最新GPUであるGeForce RTX 5060 Ti 8GBを搭載したモデルだ。CPUにも現行のCore Ultra 7 265Fを搭載している。ミドルハイクラス相当の性能を持ちフルHD環境でのゲームプレイを想定している方におすすめだ。
コストパフォーマンスは5.8で標準より少し高い評価となっている。コストパフォーマンスが突出して高いわけではないのは、登場したばかりのモデルであることが挙げられる。おそらく、ここから時間をかけてじわじわと価格を下げてコストパフォーマンスを向上させていくだろう。悪いモデルではないが、現時点では率先して選ぶモデルではないようにも感じる。
- 長所
-
- フルHDでのゲームプレイに適している
- 144Hzや240Hzのリフレッシュレートで安定させられる
- クリエイティブ系のソフトに適している
- 短所
-
- 高解像度でのゲームプレイには適していない
- 画質を高めた環境が苦手
- こんな方におすすめ
-
- 対人要素の強いゲームをプレイする方
- フルHDモニターでゲームをプレイする方
- ゲーム以外の用途も想定している方
GALLERIA RM7C-R56T Intel Core Ultra搭載のスペックとコスパ
メーカー | ドスパラ |
---|---|
ブランド名 | GALLERIA |
製品名 | GALLERIA RM7C-R56T Intel Core Ultra搭載 |
価格 | 234,980円 |
CPU | Core Ultra 7 265F(レビュー) |
CPUクーラー | 空冷 |
GPU | GeForce RTX 5060 Ti 8GB |
メモリ | DDR5-5600 16GB |
SSD | 500GB Gen4 NVMe |
電源 | 650W 80PLUS BRONZE |
マザーボード | チップセットB860 |
納期 | 翌日出荷 |
おすすめ度 | Bランク |
評価 | ・コスパ 5.8 ・ショップ評価 9.2 |
>>GALLERIA RM7C-R56T Intel Core Ultra搭載を購入<<
GALLERIA RM7C-R56T Intel Core Ultra搭載のカスタマイズを評価
パーツ | おすすめ度 | 詳細 |
---|---|---|
OS | 変更なし | |
オフィスソフト | 変更なし | |
セキュリティソフト | 変更なし | |
SSD | 1TB SSD (NVMe Gen4) +6,000円 | |
パーティション分割 | 変更なし | |
SSD2 | 変更なし | |
ハードディスク/SSD | 変更なし | |
ハードディスク(追加1) | 変更なし | |
電源 | 750W 電源 (80PLUS GOLD) +4,900円 | |
CPUファン | 変更なし | |
CPUグリス | 変更なし | |
無線LAN | Wi-Fi6+Bluetooth(R)5.2対応 無線LAN +8,000円 | |
光学ドライブ | 変更なし | |
拡張リアスロット1 | 変更なし | |
ケース | 変更なし | |
メモリ | 32GB (16GBx2) (DDR5-5600) +14,000円 | |
フロントケースファン | 変更なし | |
リアケースファン | 14cm ケースファン(ARGBライティング対応) +1,600円 | |
トップケースファン | 14cm ケースファン(ARGBライティング対応) x2 追加 +3,300円 | |
情報漏洩監視ソフト | 変更なし | |
セーフティサービス | 月額980円 | |
延長保証 | 3年保証(通常1年+延長2年)+23,498円 |
黄色のマーカーは、一般的なBTOパソコンで人気のカスタマイズ項目となる。おすすめ度はこのモデルでのカスタマイズの必要性を意味している。GALLERIA RM7C-R56TではSSDとメモリの容量アップがおすすめだ。ミドルハイクラスの性能となれば幅広いジャンルに対応できる。そうなると複数のゲームを保存できるだけの余裕が必要だ。比較的新しいゲームは100GB・200GBの容量が珍しくない。初期構成の500GBではゲームだけで容量を圧迫する。Core Ultra 7 265Fの性能を活かして、ゲーム以外の用途も想定すると1TBは最低ラインの容量だ。
GALLERIA RM7C-R56Tのメモリスロットは2つしかなく、標準で8GBのメモリ2枚使用で空きがない。自分で増設を考えると交換しかない。このときかかる費用がカスタマイズと大きく変わらない。メモリ不足はパソコンが強制シャットダウンされるなど弊害がある。必要ならカスタマイズしておきたい。電源をカスタマイズする重要性は高くない。カスタマイズの箇所が3箇所以上に及んだり、今後パーツの交換をしたりするなら750Wの容量を選んでおくと安心だ。必須というわけでもなく、その他の箇所と同じで好みだ。必要だと感じないなら変更しなくていい。
GALLERIA RM7C-R56T Intel Core Ultra搭載の特徴&注意点
やや割高だが今後に期待できる価格設定は悪くない
GALLERIA RM7C-R56TはCore Ultra 7 265FとGeForce RTX 5060 Ti 8GBを搭載した最新モデルだ。登場から時間が経っていないこともあって価格の下がり切った旧モデルと比べてしまうと割高な印象がある。しかしながら、新登場のモデルとして見れば決して悪い価格設定ではない。GALLERIAシリーズに限らず、登場したばかりのゲーミングPCはどうしても価格が高い。それが徐々に価格を下げて、旧モデルと変わらない価格に落ち着いていく。
価格が落ち着くにはまだ少し時間がかかりそうだ。割高の印象はあっても登場時点で234,980円は優秀だ。今後の値下げやキャンペーン・セールで一気に価格を下げられる可能性があるからだ。過去の傾向からすると、219,980円まで下がっていくだろう。この価格に下がるのはそんなに時間はかからないはずだ。ここからセール・キャンペーンで209,980円に下がり、通常時でも209,980円が当たり前になっていくと見ている。
Core i7-14700FやGeForce RTX 4060 Tiが市場から消えた時に世代交代は完了し、旧モデルと同等の価格で展開できるようになる。こうなってこそ価格を含めてGALLERIA RM7C-R56Tは完成形になる。初動で250,000円前後のモデルは大きく価格が下がりにくいことから、234,980円で展開しているGALLERIA RM7C-R56Tには期待できる。
現在のコストパフォーマンスはそこまで高くなくても、ドスパラは登場1ヶ月以内のモデルもキャンペーン・セール対象のモデルになることがある。登場したばかりのモデルであることを考えれば、5,000円でも安くなったときが狙い目だ。5月はゴールデンウェイーク、7月は夏期休がある。長期休暇に合わせたキャンペーン・セールに期待して、少しだけ様子を見ることをおすすめする。
性能が高くオールラウンドに対応できる
GALLERIA RM7C-R56Tの魅力は幅広い用途に対応できるオールラウンドな性能だ。Core Ultra 7 265Fはマルチコア性能に優れ、ゲーム以外の用途にもパフォーマンスを発揮できる。GeForce RTX 5060 Ti 8GBは従来のGeForce RTX 4060 Tiよりも性能が高く、最新のゲームにも対応できる。ゲーミングPCはゲームをプレイするだけのパソコンではなくなりつつある。パソコンでできることは多くなり、ゲームに関連した用途でも配信や動画編集などが挙げられる。
これらの用途はグラフィックボードの性能だけでは快適性を得られない。Core Ultra 7 265FとGeForce RTX 5060 Ti 8GBの組み合わせだからこその対応力だ。CPUとグラフィックボードが優れていれば、やりたいと思ったことにチャレンジしやすい環境となる。たとえば、ゲーミングPCを購入する段階では興味がなくても、ゲームをプレイしたり動画を視聴したりしているうちに興味が出てくることもある。
そのときに性能が足りずにチャレンジできないのは悲しいものだ。用途の幅が広い性能は自分の可能性も広げてくれる可能性がある。ただ、広く浅くというわけではないが、苦手なものもあるので注意したい。配信や動画編集に関して、本格的な環境を目指すと性能に不安がある。ゲームでも最高設定の4K解像度などは苦手だ。ゲームによっては対応できないこともある。
どういった用途でも対応はできるものの、それぞれの用途をより深く体験するのは得意とは言えない。ゲーミングPCを購入する時点で挑戦したいことがあれば、対応できるモデルを選択するべきだろう。GALLERIA RM7C-R56Tは、後から興味が出たものに対応できる性能だ。まだゲームにしか興味がない、ゲームをプレイするためにゲーミングPCを購入する方に向けたオールラウンド性を持つモデルである。
人気モデルになれるポテンシャルがある
ドスパラのGALLERIAシリーズは長くゲーミングブランドとして展開している。歴代のゲーミングPCを見ても、その数は膨大である。そんなGALLERIAシリーズで、ほぼ1年間まるまるランキング1位を死守したモデルがある。それこそがGALLERIA RM7C-R56Tの一世代前のモデルであるGALLERIA RM7C-R46Tだ。筆者がGALLERIA RM7C-R56Tに期待しているのは、歴代でもトップクラスの人気を誇ったモデルの後継機だからだ。
圧倒的な人気は高いコストパフォーマンスにより得たものだ。ドスパラは力を入れているモデルがわかりやすい。キャンペーン・セールの対象モデルになりやすい、価格が明らかに安く設定されているなどですぐにわかる。GALLERIA RM7C-R56Tに似たような優遇があれば、今からでもGALLERIAのランキング入りも夢ではない。もっとも、旧モデルであるGALLERIA RM7C-R46Tは現存している。
GALLERIA RM7C-R56Tが人気モデルになるとすれば世代交代が近くなったタイミングのはずだ。人気モデルになればお得な変化もあれば、特別モデルとして期間限定の超お得なモデが展開されることもある。ランキングに興味のない方にも嬉しいことだ。強力なモデルは人気により生み出される。GALLERIA RM7C-R56Tは、大きく進化を遂げるポテンシャルを秘めている。購入が少し先なら、お得なタイミングを逃さずに選びたい。
>>GALLERIA RM7C-R56T Intel Core Ultra搭載を購入<<
同じドスパラの同性能帯モデルとの比較
GALLERIA | GALLERIA RM7C-R56T | |
---|---|---|
イメージ | ![]() |
![]() |
製品名 | GALLERIA RM7C-R56T Intel Core Ultra搭載 |
GALLERIA RM7C-R56T |
ケース | ミニ | ミニ |
価格 | 234,980円 | 224,980円 |
送料 | 3,300円 | 3,300円 |
CPU | Core Ultra 7 265F (20コア20スレッド) |
Core i7-14700F (20コア28スレッド) |
CPUクーラー | 空冷 | 空冷 |
GPU | RTX 5060 Ti 8GB | RTX 5060 Ti 8GB |
メモリ | DDR5-5600 16GB | DDR5-4800 16GB |
SSD | 500GB Gen4 NVMe | 500GB Gen4 NVMe |
電源 | 650W BRONZE | 650W BRONZE |
マザーボード | B860 | B760 |
納期 | 最短翌日出荷 | 最短翌日出荷 |
基本保証 (延長保証) |
1年間 (最長5年間) |
1年間 (最長5年間) |
電話サポート | 24時間365日 | 24時間365日 |
公式 | 公式 | 公式 |
比較対象はCore i7-14700F搭載のGALLERIA RM7C-R56Tだ。新旧モデルで価格差は10,000円だ。最新のモデルが+10,000円で選択できるならGALLERIA RM7C-R56T Intel Core Ultra搭載の方がよいと感じるかもしれない。しかしながら、Core Ultra 7 265FはCore i7-14700Fよりもゲーム性能が落ちることが多い。マルチコア性能に優れているので、ゲーム以外の用途ではGALLERIA RM7C-R56T Intel Core Ultra搭載に分がある。
ゲームでは明確にGALLERIA RM7C-R56Tが優れる。価格が安くてゲーム性能に優れるCore i7-14700F搭載モデルは、ゲームをメインとするなら選択する価値があると言える。ゲーム以外の用途も想定しているなら、最新の構成を持つGALLERIA RM7C-R56T Intel Core Ultra搭載を選択した方がよい。このように、CPUが違うだけで価格にも特性にも差が出る。最新だからよい、旧型だから悪いわけではない。どちらが自分に適しているか判断して選んでほしい。
同性能帯の他社製ゲーミングPCとの比較
GALLERIA | LEVELΘ | |
---|---|---|
イメージ | ![]() |
![]() |
製品名 | GALLERIA RM5C-R56T Intel Core Ultra搭載 |
LEVEL-M17M-147F-SKX |
ケース | ミニ | ミニ |
価格 | 234,980円 | 204,800円 |
送料 | 3,300円 | 2,200円(会員無料) |
CPU | Core Ultra 7 265F (20コア20スレッド) |
Core i7-14700F (20コア28スレッド) |
CPUクーラー | 空冷 | 空冷 |
GPU | RTX 5060 Ti 8GB | RTX 5060 Ti 8GB |
メモリ | DDR5-5600 16GB | DDR5 16GB |
SSD | 500GB Gen4 NVMe | 500GB NVMe |
電源 | 650W BRONZE | 650W BRONZE |
マザーボード | B860 | B760 |
納期 | 最短翌日出荷 | 2-3週間後出荷 |
基本保証 (延長保証) |
1年間 (最長5年間) |
1年間 (最長4年間) |
電話サポート | 24時間365日 | 24時間365日 |
公式 | 公式 | 公式 |
パソコン工房のLEVEL-M17M-147F-SKXと比較していく。同等の性能帯のモデルだ。CPUに旧世代のCore i7-14700Fを搭載しているとはいえ同じグラフィックボードを搭載していて価格は30,180円も安い。さらに、パソコン工房では無料会員登録で送料が0円になる。つまり、実質の価格差は33,480円まで広がる形だ。CPUの差についてはすべて述べたとおりゲーム性能ではCore i7-14700Fが上回っていて旧世代だからダメだということはない。
GALLERIA RM7C-R56TはLEVEL-M17M-147F-SKXよりも上位規格のメモリ・SSD・マザーボードを採用している。最新パーツで固めたモデルは、どうしても価格を抑えにくい状況だ。しばらく時間が経てば価格差を縮められるかもしれないが、価格を重視するならGALLERIA RM7C-R56TよりもLEVEL-M17M-147F-SKXがおすすめだ。最新パーツと言えば聞こえはよいが、使用していて体感できるほどの差はない。
ゲーム以外の用途でもCore i7-14700Fだから対応できないものはない。GALLERIA RM7C-R56Tが劣るというよりも、しっかり価格を抑えきったLEVEL-M17M-147F-SKXが素晴らしい。最新であることに魅力を少しでも感じるならGALLERIA RM7C-R56Tを選ぶ価値はある。ただ、コストパフォーマンスが重要なミドルハイクラスにおいて、LEVEL-M17M-147F-SKXの存在感は無視できない。現段階では、ややLEVEL-M17M-147F-SKXの方が優位と見て間違いないだろう。
パソコンケースレビュー
ミニタワーケースのケースレビューだ。
正面
ドスパラの新ケースとなっている。デザインハウスが設計したケースだけあってデザイン性が高い。ミニタワーケースとなっているが、従来のミニタワーよりは一回り大きくなっていてミドルタワーの差が縮まっている。違うのは高さだけで奥行きと幅はミドルタワーと共通だ。
右サイド
右サイドはシンプルで吸気口だけが設けられている。高さ分の吸気口があるのでエアフロー改善には効果的だ。ガンメタリックのケースが高級感を演出している。
左サイド
左サイドにも吸気口がある。また、一部クリアガラスパネルを採用していて中身が見えるようになっている。最近のモデルらしいデザインだと言える。
背面パネル
背面パネルについてはオーソドックスなものになっている。前面の両サイドから取り入れられた空気が上部及び後ろから排出してくれる。本体内部に熱がこもらないような工夫が見られる。140mmサイズの冷却ファンを搭載しているのも後押ししてくれる。
I/Oパネル
前面に斜めにI/Oパネルが配置されている。電源ボタン、USB 3.2 Gen1 Type-A x4、ヘッドフォン端子が設けられている。USBが4つもあるのは使い勝手が良い。
本体上部
本体上部にもメッシュ加工が施されていてここから熱を放出する仕組みだ。高性能なグラフィックボードやCPUを搭載していても発熱が問題とならない工夫がある。
本体内部
*下位モデルの写真を使用している。あくまでも参考としていただければ幸いだ。
内部にはある程度の余裕がある。ガレリアブランドの場合ミニタワーケースでもサイズは大きめであることがわかる。
正面-LED
ケースの枠組みにLEDが配置されている。オシャレな演出だ。このLEDについては専用のソフトウェアからコントロールすることができる。
管理人による総評

GeForce RTX 5060 Ti 8GB搭載の最新ゲーミングPCだ。国内のゲーミングPC業界で高い支持を得ているGALLERIAブランドのモデルとなる。フルHD環境でのゲームプレイに最適だ。構成もメモリDDR5-5600 16GB・SSD 500GB Gen4 NVMeと上位グレードが選択されている。競合モデルと比べても見劣りしない。今のところは価格が高めなので、もう少し待つか比較対象モデルを検討するとよいだろう。旧世代のモデルが売れ筋モデルだったこともあり当該モデルにかかる期待は大きい。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
234,980円 | 7 265F | RTX5060Ti 8GB |
メモリ | SSD | チップセット |
DDR5 16GB | 500GB | B860 |
参照外部サイト
- Steamハードウェア&ソフトウェア 調査: March 2025(Steam, 2025)