ドスパラが販売する「GALLERIA RM7C-R46」のレビューをした。Core i7-14700F×RTX 4060搭載のゲーミングPCだ。GALLERIAに新たなシリーズが追加された。GALLERIA RシリーズにCore i7搭載モデルが登場した。その後型番がGALLERIA RA7C-R46からGALLERIA RM7C-R46になり、ミドルタワーからミニタワーへと変更されている。
GALLERIA RM7C-R46は従来のGALLERIA XA7C-R46よりも価格が安いことで、以前よりは人気モデルになれる素質がある。CPUにIntel第14世代の高パフォーマンスモデルであるCore i7-14700Fを搭載しているのはポイントとなる。20コア28スレッドとスペックが高くゲームプレイ+αで考えているユーザー向けだ。ゲームだけを考えるならCPU性能を落とした方がよい。184,980円→192,800円→209,800円→194,980円と順調に価格を下げている。
当ページの目次
GALLERIA RM7C-R46のスペック解説
| メーカー | ドスパラ |
|---|---|
| ブランド名 | GALLERIA |
| 製品名 | GALLERIA RM7C-R46 |
| 価格 | 194,800円（税込） |
| CPU | Core i7-14700F（レビュー） |
| GPU | GeForce RTX 4060（レビュー） |
| メモリ | DDR4-3200 16GB |
| SSD | 500GB Gen4 NVMe |
| 電源 | 650W BRONZE |
| マザーボード | チップセットB760 |
| おすすめ度 | Bランク |
| 評価 | ・コスパ 6.3 —–内訳—– ・ショップ評価 8.9 |
GALLERIA RM7C-R46のコストパフォーマンスは6.3と標準より少し高い。ミドルクラスのゲーミングPCは、20万円を切れるかどうかで評価が大きく変わる。今回は値引きによって、評価を4.7から6.3に伸ばした。ミドルクラスらしく、コストパフォーマンスを活かしたモデルになりつつある。
現在、ドスパラの製品は全体的に値上げ傾向にある。そのような状況においてGALLERIA RM7C-R46は珍しく値下げされたモデルだ。もう少し下がり19万円を切れば一気に化ける。ミドルタワー時代に18万円台を実現したこともある。今後の展開次第では、おすすめ度もAランクに到達するだろう。よい変化のあるモデルなだけに、注目しておきたいモデルだ。
GALLERIA RM7C-R46のカスタマイズ（おすすめ度）
- CPU ×
- CPUグリス ×
- メモリ ×
- SSD ◯
- 電源 △
GALLERIA RM7C-R46のカスタマイズはほどほどにしておきたい。どこか一箇所を変えるくらいにしておかなければ、価格が上がってしまい価格が特徴のモデルにとって致命傷になりかねない。CPU内蔵グラフィックス搭載のCore i7-14700が選択肢に入る。性能は初期構成のCore i7-14700Fと同じなので、基本的にCPUのカスタマイズは非推奨だ。先々グラフィックボードを外して使用するならありという程度でおすすめはしない。
CPUグリスは熱伝導率を高め、冷却効果を上げられる。Core i7-14700Fはそこまで発熱が大きいわけではなく、CPUグリスは不要だと考えている。価格は安く、カスタマイズしやすいだけで必要性は低い。
ミドルクラスにはメモリ16GBで十分だ。32GBにする恩恵はあっても、ゲーム用途では扱いにくい。32GB必要な環境をミドルクラスで構築できないからだ。カスタマイズの費用も高めであるため、必要になったら増設するくらいに考えておきたい。カスタマイズで容量をアップさせるのはあまりおすすめできない。
SSDは標準で500GB搭載だ。複数のゲームをプレイしたり、動画を保存したりするなら500GBは物足りない。カスタマイズするならSSD容量を1TBへの変更がおすすめだ。費用対効果も大きく、GALLERIA RM7C-R46の弱点をカバーできる。まずはSSDのカスタマイズから考えてみてもよさそうだ。
電源のカスタマイズは恩恵が低い。ミドルクラスのゲーミングPCには標準の650W BRONZEで十分だ。もう少し余裕を持たせるにしても750W GOLDを上限に考えたい。GALLERIA RM7C-R46をカスタマイズするならSSDか電源だ。優先度的に電源は少し落ちる。
各タイトルの対応表
| Apex Legends | フォートナイト | パルワールド | マイクラ |
|---|---|---|---|
 ・240Hz ・144Hz |  ・240Hz ・144Hz |  ・144Hz ・60Hz |  ・影Mod ・通常 |
★5つ=最高設定、★4つ=高設定、★3つ=標準設定、★2つ=低設定、★1つ=厳しいということだ。なお、対応表は必要なスペックや環境から評価した個人的な見解となっている。
GALLERIA RM7C-R46はCore i7-14700FとGeForce RTX 4060を搭載したミドルクラスのゲーミングPCだ。扱いやすい性能は、設定次第で多くのゲームを快適にプレイできる。Apex Legendsやフォートナイトのような対人系のゲームは、高リフレッシュレートでのプレイが求められやすい。240Hz環境で240fpsの張り付きは目指しにくいため、144fps～200fps程度と考えておく方がいい。推奨環境の高いパルワールドは、ミドルクラスで快適にプレイするためには、設定を下げることも視野に入れたい。また高リフレッシュレートでのゲームプレイにはあまり適していない。とりあえずプレイできればよいと考えるなら問題ないだろう。Minecraftは影Modを入れても快適に動作する。メインゲームがMinecraftならGALLERIA RM7C-R46は最適な性能と言える。
GALLERIA RM7C-R46のゲーミング性能
Core i7-14700F（CPU）
GALLERIA RM7C-R46で搭載されているのは、Intel第14世代の高パフォーマンスモデルであるCore i7-14700Fだ。トップクラスのゲーミング性能を誇る。従来モデルのCore i7-13700と比べて3%弱性能が向上している。前世代最上位のCore i9-13900Kに匹敵する性能を誇る。競合のRyzen 9 7900Xと比べても15%程度パフォーマンスが高い。将来的にグラフィックボードの換装を行うことになっても、高い性能はプラスに働く。Core i5シリーズではなく、Core i7シリーズを選択することで長く使えるようになる。
Core i7-14700Fは、20コア28スレッドとスペックも高くマルチスレッド性能も高い。配信や動画編集などゲーム以外の用途も快適に行える。イラスト、画像編集ソフトでも負荷を感じにくい。Core i7-14700Fを搭載している最大の魅力は、この汎用性の高さだろう。作業からゲームまで幅広くカバーできるので、誰にとっても有益なCPUと言える。
GeForce RTX 4060（GPU）
当該モデルではグラフィックスにGeForce RTX 40シリーズ（Ada Lovelace世代）のGeForce RTX 4060を搭載している。ミドルクラスのグラフィックボードで性能と価格のバランスに優れたモデルだ。従来のRTX 3060よりも20%以上性能が高く、RTX 3060 Tiよりも6%程度低い。RTX 3060 Tiには届かなかったものの、ミドルクラスとしては十分な性能の伸びを見せている。
フルHDであれば144Hz環境も構築できる。ゲームによっては240Hz環境にも対応可能だ。WQHD解像度への適性は向上しており、ゲームによってはWQHD解像度であっても高リフレッシュレートを実現できる。ライトなゲームプレイから、本格的なゲームプレイまでサポートする、標準的なゲーム向けGPUである。4K環境でのゲームプレイに不向きなことはわかるだろう。
GALLERIA RM7C-R46の概要＆特徴
15,000円の値下げでおすすめ度上昇
GALLERIA RM7C-R46は、値上げが続くドスパラ製品の中で、値下げが適用された貴重なモデルだ。15,000円の値下げにより、20万円を切ったのは大きい。Core i7×GeForce RTX 4060搭載モデルの相場である19万円台中盤になった。ゲーミングPCでは15万円前後の価格帯が最も人気で次いで20万円の価格帯が続く。当サイトの売れ筋ランキングを見てもわかるだろう。値下げでその人気の価格帯に突入したことで、注目度も高まっているように感じる。
ミドルクラスは性能の高さや充実した構成よりも選びやすい価格であることが重要だ。理想的な価格になったことで、おすすめ度も上昇し初心者から上級者まで幅広いユーザーにおすすめできるようになった。ミドルクラスに求められる選びやすさを手に入れたGALLERIA RM7C-R46は、ここからGALLERIAランキングに入ってもおかしくない状況だ。
ただ、価格を抑えるということを追求するならCPUはランクを下げてもよいように思える。Core i7-14700FよりもCore i5-14400Fを搭載したモデルの方が適している。GALLERIA RM7C-R46はいかにCore i5搭載モデルに価格で迫れるかが課題になりそうだ。GALLERIAシリーズの中で、GALLERIA RM7C-R46の扱いが悪いのはそういった背景があるからかもしれない。
GALLERIA RM7C-R46は一時、上位モデルであるGALLERIA RM7C-R46Tと同等の価格にまでなっていた。ドスパラが力を入れているモデルではないのが不安要素だ。もしかすると今が底値で、今後は値上げが繰り返される可能性もある。現在のドスパラ製品の状況を考えると無視できない要素だ。候補に入っているなら、価格が変化する前に選んでおきたい。
理想を言えば18万円台への突入だが、現実的には20万円台に逆戻りが考えられる。おすすめできる価格になった今が狙い目だ。仮に20万円台に戻ってしまった場合は、素直に別のモデルを選択した方がいい。これまでの扱いの差を見る限り、値下げより値上げされる可能性が高い。
汎用性の高い性能が持ち味
GALLERIA RM7C-R46の対抗製品は、間違いなくCore i5-14400（F）搭載モデルだ。グラフィックボードに同じGeForce RTX 4060を搭載していても、価格で大きな差をつけられる。前述のように、ミドルクラスのゲーミングPCは、性能よりも価格が重要だ。GALLERIA RM7C-R46は、価格の面でアドバンテージを築きにくい。
GALLERIA RM7C-R46は、Core i7-14700Fを搭載していることを強みに考えなければならない。Core i5-14400Fは価格こそ抑えられるが、性能面ではゲーム以外の用途では性能差が顕著に現れる。その点、Core i7-14700Fを搭載しているGALLERIA RM7C-R46は用途を選ばない。ゲームの動画撮影や配信が身近になったことで、それらの用途を想定するユーザーも多いはずだ。
Core i7-14700Fを搭載している特徴として、ゲーム以外への対応力が高まり、汎用性に優れる性能が持ち味になる。ゲームをしながら別のアプリケーションを起動したり、操作したりといった作業に適している。たとえば、動画の視聴をしながらのゲームプレイだ。解像度やビットレートの高い動画を視聴すると、CPUの負荷が高まりやすい。
そういった動画を視聴しながら、負荷がやや高めのゲームをプレイするとかくつきが発生することがある。Core i5-14400Fでは厳しくても、Core i7-14700Fでは対応できる。ながら操作を前提としたゲームプレイやクリエイティブな用途を想定する方にはGALLERIA RM7C-R46はおすすめしやすい。
一方で、そういった用途に興味がなければ選択するメリットがない。はっきり言えば、CPU性能の高さがGALLERIA RM7C-R46を選ぶ理由になる。そこに魅力を感じないなら、Core i7-14700F搭載モデルは宝の持ち腐れだ。GALLERIA RM7C-R46は、少し人を選ぶモデルとなるかもしれない。比較の項目のモデルもチェックして選んでほしい。
似ているゲーミングPCとの比較
| ブランド名 | GALLERIA | NEXTGEAR |
|---|---|---|
| イメージ |  |  |
| 製品名 | GALLERIA RM7C-R46 | NEXTGEAR JG-A7G6T |
| ケース | ミニ | ミニ |
| 価格 | 194,980円 | 169,800円 |
| 送料 | 3,300円 | 無料 |
| CPU | Core i7-14700F | Ryzen 7 5700X |
| GPU | RTX 4060 | RTX 4060 Ti |
| メモリ | DDR4-3200 16GB | DDR4-3200 16GB |
| SSD | 500GB NVMe | NVMe 1TB |
| 電源 | 650W BRONZE | 750W BRONZE |
| マザーボード | B760 | B550 |
| 納期 | 翌日出荷 | 11営業日 |
| 保証 （延長） | 1年間 （最長5年間） | 3年間 （-） |
| 電話サポート | 24時間365日 | 24時間365日 |
| 公式 | 公式 | 公式 |
| レビュー | 公式 | レビュー |
Core i7-14700Fの性能が不要なのであれば、GALLERIA RM7C-R46よりもNEXTGEAR JG-A7G6Tの方がおすすめだ。標準で3年間の製品保証がある。長く安心して使用できるので、初心者の方も安心できるモデルだ。ゲームをメインにするなら、NEXTGEAR JG-A7G6Tが無難な選択肢になりそうだ。
パソコンケースレビュー
正面
ドスパラの新ケースとなっている。デザインハウスが設計したケースだけあってデザイン性が高い。ミニタワーケースとなっているが、従来のミニタワーよりは一回り大きくなっていてミドルタワーの差が縮まっている。違うのは高さだけで奥行きと幅はミドルタワーと共通だ。
右サイド
右サイドはシンプルで吸気口だけが設けられている。高さ分の吸気口があるのでエアフロー改善には効果的だ。ガンメタリックのケースが高級感を演出している。
左サイド
左サイドにも吸気口がある。また、一部クリアガラスパネルを採用していて中身が見えるようになっている。最近のモデルらしいデザインだと言える。
背面パネル
背面パネルについてはオーソドックスなものになっている。前面の両サイドから取り入れられた空気が上部及び後ろから排出してくれる。本体内部に熱がこもらないような工夫が見られる。140mmサイズの冷却ファンを搭載しているのも後押ししてくれる。
I/Oパネル
前面に斜めにI/Oパネルが配置されている。電源ボタン、USB 3.2 Gen1 Type-A x4、ヘッドフォン端子が設けられている。USBが4つもあるのは使い勝手が良い。
本体上部
本体上部にもメッシュ加工が施されていてここから熱を放出する仕組みだ。高性能なグラフィックボードやCPUを搭載していても発熱が問題とならない工夫がある。
本体内部
*当該モデルではないため一つの参考として欲しい
内部にはある程度の余裕がある。ガレリアブランドの場合ミニタワーケースでもサイズは大きめであることがわかる。
正面-LED
ケースの枠組みにLEDが配置されている。オシャレな演出だ。このLEDについては専用のソフトウェアからコントロールすることができる。
管理人による総評（GALLERIA RA7C-R46）
GALLERIA RA7C-R46は、Core i7-14700F×GeForce RTX 4060搭載のミドルクラスのゲーミングPCだ。高い性能を持つCPUと、標準的な性能を持つGPUの組み合わせだ。バランスが取れているとは言えないが、CPU性能が高い分にはボトルネックにならないので安心だ。標準的な性能と言っても、最新のゲームをプレイできるだけの性能は有している。フルHD環境なら不自由なく対応できるはずだ。
20コア28スレッドとスペックが高く用途の幅が広いことから、ゲーマー以外の方にも扱いやすい性能がある。ゲームをメインとして考えた場合Core i7-14700Fはオーバースペックで評価を引き下げてしまう。ゲーム以外にも目を向けると評価以上の価値のあるモデルとなれるかもしれない。15,000円の値下げが適用となり評価を上げている。
| 価格 | CPU | グラボ |
|---|---|---|
| 194,800円 | Core i7-14700F | RTX4060 |
| メモリ | SSD | HDD |
| DDR4 16GB | 1TB | 非搭載 |