当記事では、GALLERIA XL7C-R46の評判とレビューをまとめている。2023年5月10日に発売されたゲーミングノートPCだ。Minecraft: Java & Bedrock Edition for PC、Xbox Game Pass同梱版となっている。CPUにはIntel第13世代のRaptor Lake世代のCore i7-13700Hを搭載している。グラフィックスはミドルクラスの定番となるであろうRTX 4060 Mobileだ。フルHD環境でのゲームプレイを考えている方向けとなっている。高リフレッシュレートで安定化させられるかどうかはタイトル次第だ。
ミドルクラスのモデルで消費電力が抑えられているというのが強みになる。排熱のために本体を大きくする必要がなくゲーミングノートPCとしては本体重量が軽く持ち運びも行いやすいというメリットがある。価格変動が激しいモデルのため定期的に確認しておこう。発売当時は179,980円でその後204,980円になり、今は184,980円となっている。円安状況を考えればこの価格は及第点だろう。
当ページの目次
GALLERIA XL7C-R46のスペック
ブランド名 | GALLERIA |
---|---|
製品名 | GALLERIA XL7C-R46 |
液晶サイズ | 15.6インチ 144Hz |
価格 | 184,980円(税込) |
CPU | Core i7-13700H |
グラボ | GeForce RTX 4060 Mobile |
メモリ | DDR4-3200 16GB |
SSD | 500GB NVMe対応 |
HDD | 非搭載 |
重さ | 約2.20kg |
バッテリー駆動時間 | 約6.1時間 |
コスパ | 8.8 |
GALLERIA XL7C-R46のゲーミング性能
Core i7-13700H(CPU)
Core i9-13980HX | |
Core i9-13950HX | |
Core i9-13900H | |
Core i7-13700H | |
Core i9-12900HX | |
Ryzen 9 7940HS | |
Core i9-12900HK | |
Core i9-12900H | |
Core i7-12700H | |
Ryzen 9 6900HX | |
Ryzen 7 7735HS | |
Ryzen 9 6900HS | |
Core i5-12500H | |
Ryzen 7 6800H | |
Core i7-11800H |
Core i7-13700Hは、Intel第13世代のハイパフォーマンスモデルだ。14コア20スレッドという高いスペックを誇る。ハイブリッドコアアーキテクチャを採用しているのがポイントだ。つまり、6つのPコアと8つのEコアを組み合わせてこのスペックを実現している。従来モデルのCore i7-12700Hと比べて13%程度パフォーマンスが向上している。アーキテクチャが変わってクロック周波数が引き上げられた。それが性能に反映されている形だ。コア自体はGolden Coveが流用されていて大幅に性能が伸びているわけではない。
マルチスレッド性能が高く動画編集や画像編集など様々な用途での使用を考えている方にもおすすめだ。ノート向けCPUとしてはトップクラスの性能を誇る。従来モデルのCore i9-12900HKを上回る性能は圧巻だ。Ryzen 7 6800Hと比べても50%以上性能が高い。ゲーム適性も高く上はRTX 4050 MobileからRTX 4080 Mobileまで合わせやすくラインナップ数も豊富だ。RTX 4060 Mobileとの相性もばっちりだと考えてよい。
GeForce RTX 4060 Mobile(GPU)
RTX 4080 Mobile | |
RTX 3080 Ti Mobile | |
RTX 3080 Mobile | |
RTX 4070 Mobile | |
RX 6800M | |
RTX 3060 Desktop | |
RTX 4060 Mobile | |
RTX 3070 Mobile | |
RTX 3060 Mobile | |
RTX 2070 Mobile | |
RTX 2060 Mobile | |
RTX 4050 Mobile | |
RTX 3050 Ti Mobile | |
RTX 3050 Mobile |
GeForce RTX 4060 Mobileは、Ada Lovelace世代のモバイル向けミドルクラスのグラフィックボードだ。従来モデルのRTX 3060 Mobileよりもおよそ10%ゲーミング性能が向上していて、RTX 3070 Mobileを上回る性能を持つ。当然レイトレーシング性能も向上している。RTX 4060 Mobileは、フルHD環境でのゲームプレイに最適なモデルで多くのユーザーにとってちょうどよい性能を持っていると言える。デスクトップ向けのRTX 3060との性能差は8%まで縮められている。デスクトップモデルと同じ感覚で考えてはいけない。
GALLERIA XL7C-R46の特徴&注意点
最新のCPU・GPUを搭載した一台
GALLERIA XL7C-R46は、最新のCPUであるCore i7-13700Hを搭載したゲーミングノートPCだ。グラフィックスも現行のGeForce RTX 4060 Mobileを搭載している。このCore i7シリーズと60番台のグラフィックボードの組み合わせは人気が高い。旧世代のCore i7-12700H×RTX 3060 Mobile搭載モデルが売れ筋No.1であったことを考えるとGALLERIA XL7C-R46もトップモデルになるポテンシャルを秘めている。
Core i7-13700Hは14コア20スレッドとマルチスレッド性能が高くゲームを含めたCPU負荷の高い作業を行いたいという方におすすめだ。ノートパソコンの場合CPUが性能不足になることが多いので、CPU性能は高いに越したことはない。ハイブリッアーキテクチャを採用したモデルは最適だ。特にゲーミングノートPCの場合はIntel製CPUが有利だと言える。
Core i7-13700Hは性能と消費電力のバランスもよく扱いやすいというメリットもある。フラグシップモデルであるCore i9-13900HKになると消費電力/発熱量が多く本体が大きくなるというデメリットが生じてしまう。そもそもCore i9-12900HK搭載モデルはかなり少ない。そういう意味ではCore i7-13700Hは非常にバランスの取れたCPUだと言える。ゲーミングノートPCとしても魅力的な選択肢だ。
グラフィックスのGeForce RTX 4060 Mobileは、Ada Lovelace世代のミドルクラスのグラフィックボードだ。フルHD環境でのゲームプレイに適している。15.6インチ144Hzディスプレイを搭載しているGALLERIA XL7C-R46では十分な性能を有している。価格と性能のバランスがよく初心者から上級者まで扱いやすい性能が人気だ。Core i7-13700Hとのバランスもよい。
カスタマイズができない完成品となる
GALLERIA XL7C-R46は、カスタマイズができないいわゆる完成品だ。当該モデルではBTOパソコンのメリットの一つであるカスタマイズが封印されてしまっている。CPUやGPUのカスタマイズができないことは仕方がないとしてもメモリやストレージのカスタマイズもできないのは痛い。メモリやストレージの増設を考えている方は注意しよう。どうしても増設したいなら保証がなくなることを覚悟してご自身で行う必要がある。修理に依頼する際は増設したパーツを外しておくとよい。
カスタマイズができなくしたのには様々な要因があるのだと思う。例えば、販売しているモデルの構成を揃えることで在庫の管理がしやすくなったり、カスタマイズに掛かる人件費を抑えることができたりといったことが挙げられる。当該モデルについてはしっかりと価格が抑えられていて競合モデルを寄せ付けない。そう考えるとカスタマイズができないことは受け入れられるのではないかと思う。それでもメモリやストレージぐらいはカスタマイズできるとよかったのだが…
定期的に価格調整が入る
当該モデルについては定期的に価格調整が入るため購入検討中の方は価格の動向をチェックしておくとよい。発売当時は179,980円で販売されていたが、その後25,000円の値上げで204,980円となった。もっともこの時期はキャンペーンが行われていて10,000円相当のポイント還元があったため実質15,000円の値上げとなる。キャンペーンが終了してしばらくして20,000円安くなった。これで登場時から+5,000円の値上げということだ。円安などの世界情勢を考えると妥当な水準に落ち着いたように思う。
旧モデルとの比較
ブランド | GALLERIA | GALLERIA | GALLERIA | GALLERIA |
---|---|---|---|---|
イメージ | ![]() | ![]() | ![]() | |
型番 | GALLERIA XL7C-R46 | GALLERIA XL7C-R36H | GALLERIA XL7C-R36 11800H搭載 | GALLERIA XL7C-R36 |
価格 | 184,980円(税込) | 194,980円(税込) | 179,980円(税込) | 159,980円(税込) |
液晶サイズ | 15.6インチ 144Hz | 16.0インチ 165Hz | 15.6インチ 144Hz | 15.6インチ 144Hz |
重量 | 約2.20kg | 約2.15kg | 約2.10kg | 約2.00kg |
バッテリー駆動時間 | 約6.1時間 | 約7.1時間 | 約5.0時間 | 約5.8時間 |
CPU | Core i7-13700H (14コア20スレッド) | Core i7-12700H (14コア20スレッド) | Core i7-11800H (8コア16スレッド) | Core i7-10875H (8コア16スレッド) |
GPU | RTX 4060 | RTX 3060 | RTX 3060 | RTX 3060 |
メモリ | DDR4-3200 16GB | DDR5-4800 16GB | DDR4-3200 16GB | DDR4-2666 16GB |
SSD | 500GB Gen4 NVMe | 512GB NVMe | 512GB NVMe | 512GB NVMe |
HDD | 非搭載 | 非搭載 | 非搭載 | 非搭載 |
GALLERIA XL7C-R46は、ドスパラの売れ筋ランキング一位になったこともある「GALLERIA XL7C-R36H」の後継モデルとなっている。GALLERIA XL7C-R36Hよりも10,000円安くなっている。GALLERIA XL7C-R36Hと比べてCPUがCore i7-12700HからCore i7-13700Hへ、GPUがRTX 3060 MobileからRTX 4060 Mobileへとそれぞれ最新のパーツへとアップグレードされた。
一方で、液晶サイズは16.0インチ165Hzから15.6インチ144Hzへと一回り小さくなった。本体重量が16.0インチモデルよりも重くなっていることから旧世代のモデルではそこにコストが掛けられていたということだろう。また、メモリもDDR5からDDR4へとダウングレードされている。ストレージについてはSSD 500GB Gen4 NVMe接続となり強化された。
GALLERIA XL7C-R46は削るところをしっかりと削りコストを抑えたモデルだ。ユーザーが求めるのはこういったモデルではないかと思う。3世代前のGALLERIA XL7C-R36の159,980円まで価格が下がれば嬉しいだが、今の円安情勢を考慮するとそれは難しそうだ。
競合モデルとの比較
ブランド | GALLERIA | ASUS |
---|---|---|
イメージ | ![]() | ![]() |
型番 | GALLERIA XL7C-R46 | TUF Gaming F15 FX507VV4 |
納期 | 最短翌営業日 | 最短翌営業日 |
価格 | 184,980円(税込) | 179,800円(税込) |
送料 | 3,300円(税込) | 770円(税込) |
液晶サイズ | 15.6インチ144Hz | 15.6インチ144Hz |
重量 | 約2.20kg | 約2.20kg |
バッテリー駆動時間 | 約6.1時間 | 計測中 |
CPU | Core i7-13700H (14コア20スレッド) | Core i9-13900H (14コア20スレッド) |
GPU | RTX 4060 | RTX 4060 |
メモリ | DDR4-3200 16GB | DDR4-3200 16GB |
SSD | 500GB Gen4 NVMe | 512GB Gen4 NVMe |
HDD | 非搭載 | 非搭載 |
サポート | 24時間365日 電話サポート | 09:00-19:00 電話サポート |
公式 | 公式 | 公式 |
競合モデルとしてASUSの「TUF Gaming F15 FX507VV4」をピックアップした。現在セール対象モデルとなり、60,000円OFFで購入できる。価格差は5,180円でTUF Gaming F15 FX507VV4の方が安価だ。送料を考慮するとその差は7,710円と広がる。液晶サイズは15.6インチFHD 144Hzと共通だ。本体重量も約2.20kgと変わらない。TUF Gaming F15 FX507ZV4のバッテリー駆動時間は非公開だ。
TUF Gaming F15 FX507VV4はCPUに上位モデルのを搭載している。Core i7-13700Hよりもクロック周波数が高くパフォーマンス面では上だ。GPU・メモリ・ストレージは共通となる。GALLERIA XL7C-R46を販売するドスパラはサポート面も優秀だ。国産ブランドという安心感もある。総合的に見てTUF Gaming F15 FX507VV4が優勢だ。どちらも最新のモデルながら価格が抑えられていて選びやすさがある。キャンペーン中はTUF Gaming F15 FX507VV4を選ぶのがよさそうだ。
GALLERIA XL7C-R46の本体レビュー
同じケースを採用したGALLERIA XL7C-R45の本体レビューをまとめている。
梱包
オシャレなブルーの箱に梱包されて届く。
実は二重になっていて中にもう一つ同様の箱がある。キレイにとっておきたい方には嬉しい配慮だ。
丁寧な梱包で傷ひとつない状態で届いた。さすがの大手BTOメーカーのクオリティだと言える。
説明書及びACアダプタが同梱だ。今回は下取りを申し込んだため下取り依頼書が同梱されている。佐川急便に連絡をして集荷すれば下取りは完了だ。割引を受けられるので不要なパソコンがある方は活用するとよいだろう。
本体正面
キーボード
本体天板
本体右側
本体左側
本体背面
本体裏側
本体裏側は上部がメッシュ加工が施され吸気を行う仕組みだ。2基のファンが見えるだろう。排気はサイドと奥側から行う。ゲームをプレイするとCore i7-13700H×RTX 4050 Mobileの組み合わせでもそれなりに本体が熱くなるのでできる限り涼しい環境でゲームをした方がよい。指紋がかなり目立つのは気になるところだ。
ACケーブル
ゲーミングノートPCとしては標準的なサイズだ。
ビジネスモデルと比べると一回り大きいことがわかる。真ん中がDell製のInspiron 16 ノートパソコンだ。Core i7-1260P搭載モデルとなる。一番左はマウスコンピューターのCore i7-1065G7搭載モデルだ。省電力モデルということもあってかなりコンパクトになっている。
管理人による総評(GALLERIA XL7C-R46)

GALLERIA XL7C-R46は、Intel第13世代Core i7-13700Hを搭載したゲーミングノートPCだ。グラフィックスも新しいRTX 4060 Mobileが選択されている。従来モデルのGALLERIA XL7C-R36が進化したモデルだ。液晶モニターは15.6インチ144Hzモニターを搭載している。従来の16.1インチ165Hzディスプレイからダウングレードされた。
ミドルクラスのゲーミングノートPCとしてフルHD環境でのゲーム適性が高く初心者から上級者まで幅広いユーザーにおすすめできる。メモリDDR4-3200 16GB、SSD 500GBと構成は平均的だ。モニターやメモリなど一部についてうまくコストカットを行い価格を抑えている。Core i7シリーズと60番台のグラフィックボードの組み合わせで税込18万円台は評価できる。国産ブランドとして確かな地位を築いている。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
184,980円(税込) | i7-13700H | RTX4060 |
メモリ | SSD | HDD |
16GB | 500GB | 非搭載 |