当記事では、GALLERIA XL7C-R45-5の評判とレビューをまとめている。2023年5月10日に発売されたモデルだ。ドスパラの売れ筋ランキングNo.2モデルということで注目しているユーザーも多いのではないかと思う。CPUにはIntel第13世代Core i7-13700Hを搭載していて高いパフォーマンスを期待できる。グラフィックスはAda Lovelace世代のエントリークラスであるRTX 4050 Mobileだ。
Ampere世代で人気のあったRTX 3060 Mobile相当の性能を持ち50番台でもある程度のゲーム適性がある。クリエイターノートPCとしてもおすすめだ。旧世代に当たる「GALLERIA RL7C-R35H」が登場時179,980円だったことを考えると、GALLERIA XL7C-R45の164,980円という価格は悪くないと思う。その後値上げが続き今の価格は189,979円だ。5,000円相当のポイントキャンペーン実施中ながらエントリークラスのモデルとしてはやや高めと言える。今はマインクラフト同梱となっている点は嬉しい。
当ページの目次
GALLERIA XL7C-R45-5のスペック
ブランド名 | GALLERIA |
---|---|
製品名 | GALLERIA XL7C-R45-5 |
液晶サイズ | 15.6インチFHD 144Hz |
価格 | 189,979円(税込) |
CPU | Core i7-13700H |
グラボ | GeForce RTX 4050 Mobile |
メモリ | DDR4-3200 16GB |
SSD | 1TB Gen4 NVMe対応 |
HDD | 非搭載 |
重さ | 約2.20kg |
バッテリー駆動時間 | 約5.8時間 |
コスパ | 6.0 |
GALLERIA XL7C-R45-5のゲーミング性能
Core i7-13700H(CPU)
Core i9-13980HX | |
Core i9-13950HX | |
Core i9-13900H | |
Core i7-13700H | |
Core i9-12900HX | |
Ryzen 9 7940HS | |
Core i9-12900HK | |
Core i9-12900H | |
Core i7-12700H | |
Ryzen 9 6900HX | |
Ryzen 7 7735HS | |
Ryzen 9 6900HS | |
Core i5-12500H | |
Ryzen 7 6800H | |
Core i7-11800H |
GALLERIA XL7C-R45-5で採用されているCPUはIntel第13世代の高パフォーマンスモデルであるCore i7-13700Hだ。14コア20スレッドと高いスペックを持ち従来モデルのフラグシップモデルであるCore i9-12900HKよりも僅かに高いパフォーマンスを発揮する。Ryzen 9 6900HXと比べても40%以上も性能が高くなった。ゲーム実況・動画編集・ゲーム開発といった作業にも対応しやすい。
Raptor Lake世代の上位モデルにCore i9-13900HKがあるが、発熱量が大きく本体にコストが掛かってしまうことから搭載モデルはそれほど多くない。ゲーミングCPUとして見ればCore i7-13700Hが最高峰だと考えても問題ないだろう。RTX 4070 MobileやRTX 4060 Mobileなどのミドルクラス以上のグラフィックボードともバランスを取りやすいと言える。
GeForce RTX 4050 Mobile(GPU)
RTX 3080 Mobile | |
RX 6800M | |
RTX 3060 Desktop | |
RTX 4060 Mobile | |
RTX 3070 Mobile | |
RTX 3060 Mobile | |
RTX 2070 Mobile | |
RTX 2060 Mobile | |
RTX 4050 Mobile | |
RTX 3050 Desktop | |
GTX 1660 Ti Mobile | |
RTX 3050 Ti Mobile | |
RTX 3050 Mobile | |
GTX 1650 Mobile |
当該モデルではグラフィックスにAda Lovelace世代のGeForce RTX 4050 Mobileが搭載されている。従来モデルのRTX 3050 Mobileと比べて35%以上も処理性能が向上している。RTX 3060 Mobileと比べて10%程度処理性能が劣るが、50番台のモデルとしては期待以上だろう。フルHD環境でのゲームプレイに最適だ。最新のタイトルでも設定を下げるなど調整をすれば高フレームレートを目指すこともできる。妥協が必要な場面もあるものの性能の底上げが行われて50番台でも頼もしい存在だ。
GALLERIA XL7C-R45-5の特徴&注意点
RTX 4050 Mobile搭載のエントリーモデル
GALLERIA XL7C-R45-5は、Ada Lovelace世代のエントリークラスであるRTX 4050 Mobileを搭載したゲーミングノートPCだ。エントリークラスとは言ってもAmpere世代のRTX 3060 Mobileに近い性能を持ちまずまずのゲーム適性を持っている。最新のタイトルであっても設定を落とすことである程度対応することが可能だ。144Hz対応モニターを活かすこともできる。
CPUにCore i7-13700Hを搭載しているのは強みにも弱みにもなる。当然CPU性能が高ければ動画編集などのクリエイター作業において有利になる。CPU負荷の高いゲームでもプラスだ。一方で、ゲームプレイだけを考えるとややオーバースペックとなってしまう。これがCore i5-13500Hならもう少し価格を抑えられるはずだ。RTX 4050 Mobileの性能を考えるとCore i5-13500Hでも性能を引き出すのに十分だと言える。
現状の市場を見る限りCore i5-13500H×GeForce RTX 4050 MObileの組み合わせはリリースされないように思う。価格を抑えたいならGALLERIA XL7C-R45H-6がおすすめだ。同じCore i7-13700H×GeForce RTX 4050 Mobileの組み合わせでおよそ15,000円安い。グラフィックボードのTDPを抑えることでコスト面で有利だ。冷却システムなどのコストを抑えられるからだ。
メモリがDDR4-3200など妥協が見られる
GALLERIA XL7C-R45-5については一部構成などで妥協が見られる。コストを重視した結果で大きなマイナスというわけではないがポイントは押さえておく必要がある。例えば、最新のCore i7-13700Hを搭載していながらメモリ規格は旧世代のDDR4-3200だ。せっかくエントリークラスRTX 4050 Mobileに対してハイクラスのCore i7-13700Hを搭載しているのだからここはDDR5-4800を選択して欲しかった。
メモリ規格がDDR5だったならCore i7-13700H×RTX 4050 Mobileの組み合わせでゲーミングノートPCとして圧倒的な地位を築けたのではないかと思う。メモリにDDR4-3200を選択するならやはりCore i5-13500Hを選択して価格を抑える方が魅力的だったはずだ。また、ストレージについてもSSD 512GB Gen4 NVMeと平均的だ。一部妥協が見られる点は残念だと言えるだろう。もっとも価格を考慮すれば納得できるのだが…
今回のガレリアのゲーミングノートPCは全体的にコストを抑えることを重視しているように思える。このメモリ以外にも本体重量が約2.20kgと平均よりやや重く軽量化に予算を掛けていないようだ。ディスプレイも従来モデルの165Hzではなく144Hzとなっている。バッテリー駆動時間も約6.4時間と平凡だ。
ドスパラの他製品と比較
ブランド | GALLERIA | GALLERIA |
---|---|---|
イメージ | ||
型番 | GALLERIA XL7C-R45-5 | GALLERIA XL7C-R45H-6 SSD500G メモリ16G 搭載 |
価格 | 189,979円 | 174,980円 |
液晶サイズ | 15.6インチ 144Hz | 16.0インチ165Hz |
解像度 | FHD (1920×1080) | FHD (1920×1080) |
重量 | 約2.20kg | 約2.00kg |
バッテリー駆動時間 | 約5.8時間 | 約8.7時間 |
CPU | Core i7-13700H (14コア20スレッド) | Core i7-13700H (14コア20スレッド) |
GPU | RTX 4050 | RTX 4050 |
メモリ | DDR4-3200 16GB | DDR4-3200 16GB |
SSD | 1TB Gen4 NVMe | 500GB Gen4 NVMe |
ACアダプター | 230W | 150W |
公式 | 公式 | 公式 |
同じドスパラにより安価なGeForce RTX 4050 Mobile搭載モデルがある。GALLERIA XL7C-R45H-6の方がおよそ15,000円安く購入可能だ。16.0インチ165Hzディスプレイを搭載している。本体重量は約2.00kgとGALLERIA XL7C-R45-5よりも10%軽い。バッテリー駆動時間も長くなっている。グラフィックスはどちらもGeForce RTX 4050 Mobileだが、GALLERIA XL7C-R45-5の方はTDPが抑えられているのでパフォーマンスで劣る。15%-20%程度低いと考えておくとよいだろう。メモリはDDR4-3200 16GBと共通だ。ストレージは容量半減となる。ACアダプターも150Wと控えめだ。価格やポータブル性を重視するなら選択肢として悪くない。
競合モデルとの比較
ブランド | GALLERIA | ASUS |
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イメージ | ||
型番 | GALLERIA XL7C-R45 | TUF Gaming A15 FA507UV |
価格 | 189,979円 | 189,800円 |
送料 | 3,300円 | 770円 |
液晶サイズ | 15.6インチ 144Hz | 15.6インチ144Hz |
解像度 | FHD (1920×1080) | FHD (1920×1080) |
重量 | 約2.20kg | 約2.20kg |
バッテリー駆動時間 | 約5.8時間 | 約10.4時間 |
CPU | Core i7-13700H (14コア20スレッド) | Ryzen 9 8945HS (8コア16スレッド) |
GPU | RTX 4050 | RTX 4060 |
メモリ | DDR4-3200 16GB | DDR5-5600 16GB |
SSD | 1TB Gen4 NVMe | 1TB Gen4 NVMe |
ACアダプター | 230W | 240W |
納期 | 最短翌営業日 | 最短翌営業日 |
基本保証 (延長保証) | 1年間 (最長5年間) | 1年間 (最長3年間) |
電話サポート | 24時間365日 | 09:00-19:00 |
公式 | 公式 | 公式 |
比較対象としてASUSのTUF Gaming A15 FA507UV」をピックアップした。価格は同等だが、送料を考慮するとTUF Gaming A15 FA507UVの方が2,709円安い。どちらも15.6インチ144Hzディスプレイを搭載している。本体重量も同じだ。バッテリー駆動時間はTUF Gaming A15 FA507UVの方が長くなっている。測定方法などによって時間は変わるので参考程度にとどめておこう。
TUF Gaming A15 FA507UVではCPUに最新のRyzen 9 8945HSを搭載している。8コア16スレッドとスペックはCore i7-13700Hに劣るがアーキテクチャの進化もあってパフォーマンスは同等以上だ。省電力性の高さが強みとなる。グラフィックスもワンランク上のGeForce RTX 4060 Mobileを搭載している。メモリもDDR5-5600 16GBと高クロックなモデルが採用されている。ストレージはSSD 1TB Gen4 NVMeと共通だ。
ACアダプターはTUF Gaming A15 FA507UVの方が少しだけ容量が大きい。同じ価格でワンランク上のグラフィックスを選べるという点でGALLERIA XL7C-R45H-6には勝ち目はない。24時間365日の電話サポートなどに魅力を感じるのであれば候補に入れてもよいかもしれない。
GALLERIA XL7C-R45-5のベンチマーク(一般)
Cinebench R23
Core i9-13950HX | |
Core i9-13900H | |
Core i7-13700H(ターボ) | |
Core i7-13700H | |
Core i9-12900HX | |
Core i9-12900HK | |
Core i7-12700H | |
Ryzen 7 6800H | |
Ryzen 9 6900HS | |
Core i7-11800H |
GALLERIA XL7C-R45-5搭載のターボ時マルチコア性能は17,307、シングルコア性能は1,875だ。従来モデルのCore i7-12700Hと比べてマルチコア性能が31%高く、シングルコア性能も4%程度高い。
Blender
monsterは112.8、junkshopは69.7、classroomは52.4というスコアだ。
Adobe Photoshop CC
Photoshop CCのスコアは926だ。GPUスコアは86.8となる。
Adobe Premiere Pro
PugetBenchで大幅なアップデートがあり大きく基準が変わっている。これまでのスコアとの比較はできないと考えておこう。
GALLERIA XL7C-R45-5のベンチマーク(ゲーム)
FF14:暁月のフィナーレ
FF 15 Windows Edition
FireStrike
TimeSpy
GALLERIA XL7C-R45の本体レビュー
梱包
オシャレなブルーの箱に梱包されて届く。
実は二重になっていて中にもう一つ同様の箱がある。キレイにとっておきたい方には嬉しい配慮だ。
丁寧な梱包で傷ひとつない状態で届いた。さすがの大手BTOメーカーのクオリティだと言える。
説明書及びACアダプタが同梱だ。今回は下取りを申し込んだため下取り依頼書が同梱されている。佐川急便に連絡をして集荷すれば下取りは完了だ。割引を受けられるので不要なパソコンがある方は活用するとよいだろう。
本体正面
キーボード
本体天板
本体右側
本体左側
本体背面
本体裏側
本体裏側は上部がメッシュ加工が施され吸気を行う仕組みだ。2基のファンが見えるだろう。排気はサイドと奥側から行う。ゲームをプレイするとCore i7-13700H×RTX 4050 Mobileの組み合わせでもそれなりに本体が熱くなるのでできる限り涼しい環境でゲームをした方がよい。指紋がかなり目立つのは気になるところだ。
ACケーブル
ゲーミングノートPCとしては標準的なサイズだ。
ビジネスモデルと比べると一回り大きいことがわかる。真ん中がDell製のInspiron 16 ノートパソコンだ。Core i7-1260P搭載モデルとなる。一番左はマウスコンピューターのCore i7-1065G7搭載モデルだ。省電力モデルということもあってかなりコンパクトになっている。
管理人による総評(GALLERIA XL7C-R45-5)
GALLERIA XL7C-R45-5は、2023年05月10日に発売されたサードウェーブの4製品の中でも最新のパーツを搭載したモデルだ。RTX 4050 Mobile搭載モデルで税込164,980円はお買い得だ。その後25,000円の値上げが適用となり評価を落としている。ゲーミングノートPCは価格が高騰傾向にある。CPUにはIntel第13世代のCore i7-13700Hを、GPUにはRTX 4050 Mobileを搭載している。RTX 3060 Mobileに近いゲーム性能を持ちフルHD環境でのゲームプレイならある程度対応可能だ。
ゲームプレイだけを考えるとCore i7はオーバースペックだ。下位モデルのCore i5-13500Hを選択して価格を抑えた方が魅力的だったのではないかと思う。それでもこれだけ価格が抑えられているのであれば大きなデメリットとはならない。メモリDDR4-3200 16GB、SSD 1TB Gen4 NVMeと構成は平均以上だと言える。比較対象モデルも必ず確認しておくとよい。
価格 | CPU | グラボ |
---|---|---|
189,979円(税込) | i7-13700H | RTX4050 |
メモリ | SSD | HDD |
16GB | 1TB | 非搭載 |