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当記事では、パソコン工房「LEVEL-M7P5-R45-RBX」の詳細レビューを行っている。Ryzen 5 4500×RTX 3060搭載のゲーミングPCだ。ようやくRyzen 5 4500搭載モデルがパソコン工房からも発売された。Ryzen 5 3500の後継モデルで低価格帯のゲーミングPCを支える存在になるだろう。当該モデルについては比較的価格が抑えられいてコストパフォーマンスが高い。3.2万円の値引きはかなり大きい。9.0という評価は昨今の市場を考えると十分過ぎる。ゲーム適正についてはCore i5-13400/Core i3-13100と比べて見劣りするものの、価格が安ければ選ぶ理由はあるはずだ。他のモデルとしっかり比較検討しよう。

BTOメーカー「パソコン工房」について

パソコン工房は、MCJグループに属するユニットコムが運営する大手BTOメーカーだ。コストパフォーマンスの高いモデルが揃っている。秋葉原や大阪日本橋にも店舗を構えていて知名度が高い。24時間365日のパソコンサポートコールセンターが利用可能だ。全国のパソコン工房やGoodwil店舗でのサポートも受けることができる。

LEVEL-M7P5-R45-RBXのスペック解説

LEVEL-M77M-137-ULX

ブランド名LEVEL∞
製品名LEVEL-M7P5-R45-RBX
価格119,700円(税込)
CPURyzen 5 4500
GPUGeForce RTX 3060
メモリDDR4-3200 16GB
SSDNVMe 500GB
HDD非搭載
電源700W BRONZE
マザーボードチップセットB550
おすすめ度Aランク
評価・コスパ
9.0

・構成
6.5

・品質/サポート
10.0

・品質/サポート
8.5

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各タイトルの対応表

FF15Apex LegendsFORTNITE
ff15
・4K


・WQHD
Apex-Legends
・240fps


・144fps
fortnite
・240fps


・144fps

*◯=対応可、△=設定次第、×=対応不可

LEVEL-M7P5-R45-RBXは、Ryzen 5 4500とRTX 3060を搭載したミドルクラスのゲーミングPCだ。CPU性能は控えめながら、全体的に性能はまとまっているように感じる。バランスが取れているとは言えない部分もある。CPU負荷の高いゲームがあまり得意ではないので注意してほしい。Apex Legendsやフォートナイトを60fps以上でプレイできるだけの性能はある。基本無料系のゲームであれば、それほど性能で苦しむことはなさそうだ。

LEVEL-M7P5-R45-RBXの性能まとめ

ゲーミングPCとは、グラフィックボードやCPUなどのPCパーツの集合体だ。PCパーツの中でもとくに重要なグラフィックボードとCPUについて分解して細かく見ていく。

PC初心者の方がスペックを見て性能をイメージすることは難しいだろう。一体として見るよりも一つずつのパーツを見ていくと理解がしやすいと考えている。

Ryzen 5 4500(CPU)

ryzen54500benchmark

LEVEL-M0P5-R45-RBXではCPUにRyzen 5 4500を搭載している。Ryzen 5 3500の後継モデルで、ハイパースレッディングに対応したことで大きくパフォーマンスが向上している。性能差は55%を超えるほどだ。Intelの同価格帯のCore i3-12100と比べても35%もパフォーマンスが高い。動画編集やWEBデザインなどのクリエイター作業への適性もまずまず高いと言える。一方で、ゲーム適正については期待外れな部分が大きい。Core i3-12100と比べてもゲーム適性は低く、Core i5-12400との差は歴然だ。搭載モデルではCore i5-12400との差が小さくゲーム目的だとおすすめしづらい側面がある。L3キャッシュがRyzen 5 3500の半分の8MBになったのが致命的だ。ゲームの伸びはそれほど大きくない。LEVEL-M0P5-R45-RBXに関しては比較的価格が抑えられていて選びやすい。Core i5-12400搭載モデルと比較することが大切だ。

GeForce RTX 3060(GPU)

rtx3060benchmark

当該モデルではグラフィックスにGeForce RTX 3060を搭載している。Ampere世代のラインナップの中でも人気の高いグラフィックボードの一つだ。ミドルクラスに位置しておりフルHD環境でのゲームプレイに適している。多くのユーザーはRTX 3060ぐらいの性能があれば満足できるのではないかと思う。従来モデルのRTX 2060と比べて20%近くも処理性能が向上している。RTX 2060 SUPERと比べると微増に留まるが、レイトレーシング性能については引き上げられている。DLSSによるサポートも考慮すればタイトルよってはレイトレーシングを楽しめる。競合モデルはRadeon RX 6600でわずかに上回っている。レイトレーシング性能では頭二つ分ぐらい抜き出ているためオールラウンド性が高いモデルだと言える。

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LEVEL-M7P5-R45-RBXの特徴&強み

RTX 3060搭載最安値クラスのゲーミングPC

LEVEL-M7P5-R45-RBXは大幅な値引きに始めリ、今回5,000円程度の小さな値引きが適用され、一気に評価を伸ばした。ゲーミングPCのカテゴリでRTX 3060搭載最安値クラスになったのは大きい。セールやキャンペーンが展開されているモデルに対しても十分張り合える位になった。RTX 4060という後継機が登場したことで、RTX 3060はすでに旧世代のGPUだ。旧世代とは言っても性能と価格を加味するとRTX 3060はいまだに大きな価値のあるGPUと言える。

GPU単体でもコストパフォーマンスという点では群を抜いている存在だ。それだけに、搭載モデルの価格をここまで抑えきったのは素晴らしい。LEVEL-M7P5-R45-RBXはRTX 3060のよさを最大限引き出しているモデルと言っても過言ではない。低価格のために構成が削られているのはデメリットではない。LEVEL-M7P5-R45-RBXは低価格こそが最大の魅力だ。そこを伸ばすためならある程度構成を犠牲にしても納得できる。

11万円台でRTX 3060搭載モデルを展開できるショップはない。それも一般向けモデルではなくゲーミングPCでならなおさらだ。低価格のモデルは一般向けモデル(STYLE∞など)が主流だ。その一般向けモデルでも実現困難な領域に足を踏み入れたモデルとなる。

RTX 3060は、価格に対して十分な性能を有していることもあって今も最も人気のあるGPUの一つだ。その中で最安値クラスのゲーミングPCとなったなら、最も人気となってもおかしくない。注目する理由としてはこれ以上ない。コストパフォーマンスを武器にすべき性能帯のモデルがコストパフォーマンスに全力を注いだ。

12万円以内で最良の選択肢となる

LEVEL-M7P5-R45-RBXの対抗製品はほぼすべてが一般向けモデルとなる。一般向けモデルよりもデザイン・構成共に優れたLEVEL-M7P5-R45-RBXは強力な存在だ。一般向けモデルがゲーミングPCより安くなるのは当然だ。中身は同じでも採用されているパーツやケースに差が生じるからだ。ただ安いからといって一般向けPCに飛びつくのはおすすめしない。

仮に同じ価格帯・性能帯のゲーミングPCと一般向けモデルがあれば評価的には必ずゲーミングPCが上回る。LEVEL-M7P5-R45-RBXは一般向けモデルよりも価格が安い。一般向けモデルに対して完全な上位互換に君臨できる。こういったモデルはあまり例がなく、セールモデルやキャンペーンモデルでいくつかあったくらいだ。

コストパフォーマンスを求めるユーザーは多い。予算を抑えつつ性能を求める、つまり安くて高性能は理想的な形だ。性能だけを見ると標準で平凡だ。そこに価格を加えることで唯一無二となる。予算が12万円以内ならLEVEL-M7P5-R45-RBX以外の選択肢がほぼ存在しない。断言しにくいのはセールやキャンペーンで大化けするモデルがあるからだ。

LEVEL-M7P5-R45-RBXはセールやキャンペーンで大化けする可能性が低い。最安値クラスのモデルが値引きされてもあまり大きく下がらない。いつでも安心して選べるモデルとも言える。環境に左右されずおすすめできるモデルなので、予算が12万円前後であるなら要チェックだ。

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競合モデルとの比較

ブランド名LEVEL∞Lightning
イメージLEVEL-M77M-137-ULXLightning AH5
製品名LEVEL-M7P5-R45-RBXLightning AV5
Ryzen5 4500搭載モデル
価格119,700円(税込)134,979円(税込)
CPURyzen 5 4500Ryzen 5 4500
GPURTX 3060RTX 3060
メモリDDR4-3200 16GBDDR4-3200 16GB
SSDNVMe 500GBNVMe 500GB
HDD非搭載非搭載
電源700W BRONZE650W BRONZE
マザーボードB550A520
公式公式公式
レビュー当ページレビュー
比較対象はドスパラのLightning AV5だ。一般向けのLightning AV5と比べて、LEVEL-M7P5-R45-RBXの方が15,000円ほど安い。基本的な構成はよく似ているが、チップセットはLEVEL-M7P5-R45-RBXが上回る。それだけではない。採用されているケースの性能にも差が生じている。わずかな要素ではあるものの、見た目やケースデザインという点では大きな違いだ。

仮に同じ価格であったとしても、5,000円の差で高かったとしてもLEVEL-M7P5-R45-RBXをおすすめする。実際には15,000円安いという凄まじいアドバンテージがある。はっきり言えば比べるまでもなくLEVEL-M7P5-R45-RBXの圧勝だ。予算が13万円前後ならLEVEL-M7P5-R45-RBXを選んでおけば間違いない。

パソコンケースレビュー

LEVEL∞ M-Classでは2023年3月15日に登場した新しいミニタワーケースを採用している。最新モデルらしく大型水冷クーラーに対応しているなど拡張性が向上している。画像はCore i5-13400×RTX 3050搭載モデルのもので一部内部・背面のI/Oパネルが異なる点は注意して欲しい。

正面

LEVEL-Msyoumen
ミドルタワーケースをそのまま小さくしたデザインとなる。正面の真ん中にLEVEL∞のロゴが刻印されている。シンプルなデザインながら高級感もある。マットブラックがかっこいい。

左側面

LEVEL-Mleft
左側面には何もない。本体上部ケース取り外し用のネジがある。

左側面内部

LEVEL-Mleftinside
内部にもかなり余裕があることがわかる。RTX 40シリーズの大型グラフィックボードも搭載可能だ。電源部分としっかりと区分されていて熱対策も問題ない。

右側面

LEVEL-Mright
右側面も左側面と同様だ。意外とここまで落ち着いたデザインを採用したケースは希少だ。

右側面内部

LEVEL-Mrightinside
右側面の内部はシンプルだ。配線の取り回しがかなりキレイで素晴らしい。

I/Oパネル

LEVEL-Miopanel
前面には電源ボタン、USB 3.0×2、ヘッドセット端子×1が配置されている。USB Type-Cがあればよかったのだが、コストが重要となるBTOパソコンなら仕方がないのかもしれない。

背面

LEVEL-Mback
背面には12cmのケースファンが見える。拡張スロットは4つだ。RTX 3060 Ti搭載時はその内3つがグラフィックボード専有(画像は2つ)となる。PCI Express 4.0[x16] ※x4動作が余っている。

本体上部

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本体上部には2基のファン(12cm)が搭載(画像は1基)されている。初期構成のままなら十分なエアフローを確保できる。

本体下部

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本体下部にはメッシュ加工が施されたカバーが取り付けられている。メンテナンス性が高いのは魅力だ。

管理人による総評(LEVEL-M7P5-R45-RBX)

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LEVEL-M7P5-R45-RBXは、AMDの最新モデルであるRyzen 5 4500を搭載したゲーミングPCだ。最新とは言ってもアーキテクチャはZen 4でもZen 3でもなく旧世代のZen 2となる。Ryzen 5 3500の後継モデルでハイパースレッディングに対応したことでマルチスレッド性能は高くなった。ただし、ゲーム適正についてはRyzen 5 3500から少しだけ高くなっただけだ。グラフィックスにはRTX 3060を搭載していてバランスはまずまずと言えるだろう。フルHD環境でのゲームプレイを考えている方におすすめだ。RTX 3060搭載モデルが税込11万円台なら評価は必然と高くなる。数千円でも値引きのインパクトは大きい。

価格CPUグラボ
119,700円(税込)Ryzen 5 4500RTX3060
メモリSSDHDD
DDR4 16GB500GB非搭載