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Apex Legendsの必要スペックと推奨PCを検証していく。文章が長くなっているので、おすすめのゲーミングPCについて早く知りたい方はApex Legends向けおすすめのゲーミングPCを参考にして欲しい。
Apex Legendsの必要&推奨環境
公式必要&推奨動作環境
項目 | 必要動作環境 | 推奨動作環境 |
---|---|---|
OS | Windows 7 64bit | Windows 7 64bit |
CPU | Intel Core i3-6300以上 or AMD FX-4350以上 |
Intel Core i5-3570K以上 |
GPU | NVIDIA GeForce GT640以上 or Radeon HD 7730以上 |
NVIDIA GeForce GTX 970以上 or AMD Radeon R9 290以上 |
GPUメモリ | 1GB | 8GB |
メモリ | 6GB | 8GB以上 |
空き容量 | 22GB | 22GB |
参照外部サイト:(EA公式, 公開年不明)
徹底解剖検証推奨スペック
60fps | 144fps | |
---|---|---|
CPU | Core i5-14400 | Core i5-14400 |
GPU | GeForce RTX 3050 6GB以上 | GeForce RTX 4060 Ti以上 |
メモリ | 8GB | 16GB以上 |
要求スペックが微妙にアップデートされた。これまで推奨環境に指定されていたCPUがCore i5-3570TからCore i5-3570Kに変更されている。性能で言えばそこまで差はなく、何の意味があるのかと疑問が浮かぶゲーマーも多いはずだ。推奨環境はフルHD環境で60fpsを目安にしていることが多い。そう考えると、これまでの性能では60fpsの維持が難しくなったということだ。
わずかな要求スペックの底上げでも、144fpsや240fpsなど高いフレームレートの安定を目指すと大きな性能差として現れる。当然ゲーミングPC選びにも影響を与える。幸いなことに今回の要求スペックアップは影響が小さいようで、CPU性能の底上げを考えるまでには至らない。当サイト基準の推奨環境であれば144fps程度は余裕で対応できる。240fpsの張り付きを目指すにしても、グラフィックボードの性能を求めるだけでいい。
CPU性能はCore i5-14400以上あれば今後のアップデートでも対応できるはずだ。ただ、ゲームの特性上、性能については常に気を配っておく方がいい。
基本的にApex LegendsではフルHD環境でのプレイが一般的だろう。高解像度で高画質を目指すジャンルではないからだ。例えば、144Hzや240Hzの高リフレッシュレートでのゲームプレイも、最高設定で実現するユーザーは少ない。設定を下げて、フレームレートを安定させる方がゲームを有利に進められる。では、Apex Legendsを快適にプレイするために必要な性能とはどの程度だろうか。
視認性は少し落ちる場合もあるが、ゲームの設定を下げる前提であるならミドルクラスでも144Hz環境で快適にプレイできる。また、240fpsで安定させるのは無理でも、ミドルクラスなら240Hz環境にも対応はできる。Core i5-14400とGeForce RTX 4060では200fpsを下回る程度で安定させられる。そのため、144Hzでも240Hzでも対応できるということになる。どの程度の快適性を求めるかで必要な性能は変わる。
これがRyzen 5 4500とGeForce RTX 3050 6GBの組み合わせになると標準以上の設定では、60fpsで安定するかどうか微妙なラインだ。最低設定にまで下げたり、像度を下げたりして負荷を抑えれば75fpsで安定させることは可能だ。60Hzモニターでも解像度を下げれば75Hz環境を構築できるタイプが多いので、最低限の性能としてRyzen 5 4500とGeForce RTX 3050 6GBは見ておきたい。
現行最低限の性能でもあるので、これより低い性能のゲーミングPCはほとんど存在しないので安心してほしい。このRyzen 5 4500とGeForce RTX 3050 6GBの組み合わせが快適かは個人差がある。これまで60fpsでゲームをプレイしていれば問題はない。一方で、一度でも144fpsの環境を知ってしまうと60fps環境はかくつきを覚えるような感覚があるはずだ。
ゲーム性的にも激しいアクション要素があるので、理想を言えば当サイト基準の推奨環境で144fpsを目指したい。当サイト基準の推奨環境であるCore i5-14400とGeForce RTX 4060 Tiの組み合わせは144fpsを基準にしているが、165fps前後程度のフレームレートは出せる。144Hz~165Hzのモニターを使用するなら、このくらいの性能がなければ恩恵が薄い。
Apex Legendsは密集した状態でも体感できるほどの負荷を感じるのは稀だ。投擲武器のエフェクト、ウルトが幾重にも重なると目に見えて落ちる場合もある。負荷はそのまま交戦が不利になりやすい。動きやAIMが遅れたり、反応できなかったりするからだ。また、負荷が掛かり過ぎるとクライアントがクラッシュすることもある。有利不利どころか、勝敗に直結する場面もあるので、性能は余裕を見ておきたい。
対人系のゲームでは性能が高すぎて困ることはない。できるだけ予算内で高性能なモデルを選んでおく方が無難である。Apex Legendsを始めとしたバトロワ系と呼ばれるジャンルはマップに広さがない。RPGのような広大なマップが用意されているわけではないこともあり、規模に対して要求スペックは控えめだ。また、基本無料系のゲームは参入障壁を下げる意味でも要求スペックが抑えられている。
派手なエフェクトやアクション要素があっても、PUBGのような作り込みや広いマップではないので遊びやすい。現行のミドルクラス~ハイクラスがベストマッチだ。240Hzを超える環境、WQHD解像度のような環境ではハイエンドを目指したい。性能や環境の不利を取り除き、平等に戦える環境であればハイエンドを目指す必要はない。
Apex Legends推奨モデル選びのポイント
Apex Legendsを快適にプレイする上で極端に高性能なゲーミングPCを用意する必要はない。登場が2019年と古いタイトルであること、ここ1~2年でCPUとGPUの性能が大きく伸びたことがその要因として挙げられる。価格が安くても快適にプレイできるモデルもある。基本無料のオンラインゲームは、比較的要求スペックが抑えられていることで、選択肢の幅は非常に広い。
どういった環境でプレイしたいのかで選択肢を絞るのもありだろう。144Hz・165Hz・240Hzのような高リフレッシュレートそしてWQHDや4Kのような高解像度で分けて考えるとよい。ゲームのジャンル的に高解像度はメリットが薄いものの、解像度を上げてのゲーム画面の見やすさを重視するゲーマーもいるかもしれない。どういった環境でプレイしたいのか、それを明確にして予算を決めて選びたい。
Apex Legendsはバトロワ系ながら、FPS視点でプレイする。その性質はゲームジャンルのFPSとよく似ている。標準的な性能があれば快適にプレイできる反面、性能が不足するとそれだけで大きく不利になりやすい。妥協しても問題ないポイントとそうでないポイントをおさえて選ぶことで失敗を避けられる。
押さえておきたいポイントとして、CPUはCore i5かRyzen 5を最低限にしておくこと、グラフィックボードはGeForce RTX 3050 6GBよりも高いものにしておくことだ。妥協できるポイントはチップセットやケースなど、直接的に性能に影響を与えない部分だ。これはApex Legendsに限らず、ほとんどのゲームでも言えることである。
スピード感のあるゲームプレイは激しい視点移動を伴う。そのため、CPUとGPUの性能はそれぞれ一定以上のものが推奨される。前述のように、Ryzen 5 4500とGeForce RTX 3050 6GBを基本に考えたい。ただ、Ryzen 5 4500は組み合わせるグラフィックボードによる。高性能なグラフィックボードにRyzen 5 4500ではパフォーマンスを発揮しにくい。
当サイト基準の推奨環境であるCore i5-14400とGeForce RTX 4060 Tiを理想にし、予算に合わせて性能を下げて考えるのがよい。本来ならCPUをCore i5-14400から下げたいが、下の選択肢が狭い。グラフィックボードをGeForce RTX 4060程度にまで下げてからCPUをRyzen 5 7500FやRyzen 7 5700Xに下げることを検討したい。
同じバトロワ系でもフォートナイトやPUBGとは求められるスペックが違う。フォートナイトは要求スペックが低く、PUBGは要求スペックが高い。これはゲーム性やゲームスタイルによるところがあるのだろう。厳密に言えばフォートナイトの最高設定は負荷が高く、最低設定は極端に負荷が軽いので設定による。
Apex Legendsは公式の要求スペックは標準的かやや低めながら、実際にはプレイする環境によるので推奨環境はあてにならない。それだけ細かく設定で調整できるということでもある。基本的にはミドルクラスを選んでおけば間違いない。移動時にフレームレートが落ちやすい場面があることから、CPUの性能もそれなりに重要だ。そのため、GeForce RTX 4070のような高性能なグラフィックボードを搭載したモデルにはCore i7-14700F以上の優れたCPUを合わせたモデルを選びたい。
グラフィックボードの性能だけが高くても、CPU性能が低いと負荷を感じやすくなるかもしれないからだ。高性能なモデルの場合はバランスを重視したモデルを選ぶ方が無難であり、別のゲームへの対応力も変わってくる。高リフレッシュレートでのゲームプレイを想定するならCore i5-14400とGeForce RTX 4060だ。これくらいの性能があれば144Hzも目指すことができる。
より高みを目指す性能になるとCore i5-14400とGeForce RTX 4060 Tiだろうか。240Hzでの安定となると、これよりも性能の高いモデルの方が安定しやすい。Apex Legendsの要求スペックはそれほど高くはないが、こうした環境によって必要な性能は変わる。60fpsで遊びたいのか、本気で上位ランクを目指すのか。
プレイスタイルでも選ぶべき性能は変わってくる。プレイスタイルがよく分からなければ、予算内で最高の性能を持つモデルを選ぶことをおすすめする。Apex Legendsをプレイしなくなっても、他のゲームや最新のゲームを快適にプレイできる汎用性が得られるからだ。
Apex LegendsにおすすめのゲーミングPC
LEVEL-M1P5-R45-LAX (パソコン工房)
価格:99,800円+送料2,200円
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:GeForce RTX 3050 6GB
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:10.0
Apex Legendsをプレイするなら最低限みておきたいモデルだ。標準設定以下で60fpsの安定が期待できる。最低設定にまで落とせば75fps近くで安定させられるだろう。本格的にApex Legendsをプレイするというよりも、Apex Legendsのエントリークラスという位置づけだ。多くのゲームの必要環境を満たせるので、Apex Legendsに限らず、PCゲーム全般のエントリークラスとも言える。
NEXTGEAR JG-A5G60 (マウスコンピューター)
価格:129,800円(送料込)
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:GeForce RTX 4060
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 1TB NVMe
電源:750W 80PLUS BRONZE
コスパ:9.5
予算を抑えつつワンランク上のゲーム性能を得たいユーザー向けだ。Apex Legendsを144fpsでプレイするギリギリの性能だ。CPU性能が低いため、144fpsで安定させるのは少しむずかしい。移動中や交戦中は100fps程度にまで下がることもある。Apex Legendsを60fps以上でプレイしたいなら、NEXTGEAR JG-A5G60をおすすめしたい。基本保証が3年間と長く24時間365日の電話サポートを受けられるのが心強い。
Magnate-G MV-TiW (ドスパラ)
価格:184,980円+送料3,300円
CPU:Core i5-14400F
GPU:GeForce RTX 4060 Ti
メモリ:DDR5-4800 16GB
ストレージ:SSD 500GB Gen4 NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:9.8
Apex Legendsの当サイト基準の推奨環境を満たすモデルだ。設定次第で240fpsを目指せる性能を有している。一方で、240fpsの張り付きはきびしい。どうしても負荷がかかる場面では210fps程度にまで下がる。設定を最低にしても落ちることがあるので、完璧な240fps対応モデルとは言えない。ただ、許容範囲と言える水準であるように思う。
Apex Legendsの概要
Apex Legendsは現在のバトロワ系と呼ばれるゲームの中で、トップクラスの人気を誇るゲームだ。一時期は人気が低迷していたが、e-sportsの普及も伴い再度人気が爆発している。一方で、このジャンルの始祖とも言えるPUBGは全盛期の1/3程度にまで落ち込んでいる。今やバトロワ系を代表するゲームはApex Legendsになった。
Apex Legendsの特徴は、それぞれのキャラが独自のスキルを使用できるところにある。攻撃や索敵に有利なスキル、距離を取るあるいは距離を詰めるのに優れたスキルを持つキャラクターもいる。1チーム3人であるため、それぞれのキャラクターの組み合わせでできることや得意なことが変わってくる。これがゲーム内で様々な化学反応を起こし、テンプレートの少ない戦況を生み出すことに繋がっている。
落下ダメージがないことが、他のバトロワ系にないスピード感や3D的な戦いを上手く活かしているように思う。それぞれのキャラクターに個性がなく、平等で統一されたPUBGはFPSで言うところのCounter Strikeのようなポジションだ。対して、個性溢れるキャラクターでカジュアルさのあるApex LegendsはVALORANTだろうか。今は個性的なスキルで戦局を覆すタイプのゲームが人気であることも、Apex Legendsが広く受け入れられている要因でもありそうだ。
Apex Legendsにはスピーディーな展開、3次元的な動き、アクティブなゲームスタイルと他にない魅力がある。その一方で、プレイヤースキルでは覆しにくい要素も持ち合わせている。それがゲームパッドの存在だ。マウスとキーボードでの操作の場合、銃の反動があり、リコイルコントロールを上手くしなければ倒し切るのは難しい。
ゲームパッドには反動に補正がついている。コンシューマーゲーム機に慣れたユーザー向けに用意されていると考えるとよいだろう。スピーディーな動きが可能Apex Legendsではリコイルコントロールで当て切るのは難しい。ゲームパッドであれば自動でリコイルコントロールが補正され、初弾を当てればほぼ全弾ある程度追いかければヒットする。
高ランク帯になると、尋常ではないほど撃ち合いの強いプレイヤーが多くなる。これらはゲームパッドでのプレイであることがほとんどだ。ゲームが楽しいと感じたら、ゲームパッドに慣れるということも練習の一つになるかもしれない。もちろん、高ランク帯にもマウス+キーボードのプレイヤーは存在している。ただ、有利にゲームを進められる手段の一つとして、ゲームパッドという選択肢が出てくる。これに関しては物議を醸したこともあるので、あまり言及はしないでおこうと思う。
非常に展開が早く、移動手段も豊富で、様々なスキルで不利を覆すことができる。そんなカジュアルなバトロワ系のApex Legendsは今最も人気のあるゲームの一つだ。同じキャラクターでも、慣れると異次元な動きを可能とし、プレイヤースキルで考えられないような展開に持ち込むこともできる。上下左右、時には何もない空間から敵が突撃してくることもある。
不利に陥るとどうしようもなくなるバトロワ系というジャンルで、フォートナイトと並んで知恵で解決できるタイプだ。注意点としては、スピーディーな展開となること、空中での戦闘、FPSではあり得ない動きをする敵を追いかける等の要素がある。これらの要素から、比較的3D酔いしやすいゲームとなっている。楽しいゲームではあるものの、3D酔いしやすい方にはとことん適していないゲームにもなる。基本無料のゲームなので、まずは自分が対応できるかどうか、面白いかどうかを体験できるのはいいところだ。
参照外部サイト
- 「エーペックスレジェンズ」動作環境(EA公式, 公開年不明)