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パソコン工房が販売する「LEVEL-M1A6-R77-SSX」のレビューを行った。Ryzen 7 7700×GeForce RTX 5060 Ti 16GB搭載のミドルハイクラスのゲーミングPCだ。大容量VRAM搭載のグラフィックボードが最大の特徴だ。

コストパフォーマンス指標は8.7と優秀だ。セールが適用されていない標準のモデルでも優れている。10,000円の値引きで評価を高めている今がチャンスだ。ゲーミングPC全体で見てもLEVEL-M1A6-R77-SSXの評価は高い。LEVELθシリーズはあまり価格が動かないので不定期のセールが狙い目だ。

長所
  • コストパフォーマンスが高い
  • ゲームへの対応力に優れている
  • 全体的にバランスがよく目立つ弱点がない
短所
  • カスタマイズの幅が少ない
  • 構成が平均的で特筆すべき点がない
こんな方におすすめ
  • コスパのよいモデルを探している方
  • フルHDでゲームをプレイする方
  • 最新のゲームをプレイしたい方

LEVEL-M1P5-R57X-DPXのスペック解説

LEVEL-M17M-144F-SLX

メーカー パソコン工房
ゲーミングブランド LEVELθ
製品名 LEVEL-M1A6-R77-SSX
価格 194,800円 / 通常時
184,800円 / セール時
CPU Ryzen 7 7700(レビュー)
GPU GeForce RTX 5060 Ti 16GB(レビュー)
メモリ DDR5 16GB
SSD 500GB NVMe
電源 650W 80PLUS BRONZE
マザーボード チップセットA620
おすすめ度 Aランク
評価 ・コスパ(セール時)
8.7

・コスパ(通常時)
7.3

・ショップ評価
8.5

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おすすめカスタマイズ

パーツ おすすめ度 詳細
OS 変更なし
表計算・ワープロソフトウェア 変更なし
アンチウィルス・セキュリティ対策ソフト 変更なし
カラーバリエーション 好みで選択 +0円
CPU冷却グリス 変更なし
CPUクーラー 変更なし
メインメモリ 32GB(16GB×2) [DDR5 / デュアルチャンネル] +10,000円
1stストレージ[OSインストール] 1TB SSD / NVMe M.2 [PCIe 4.0×4] +5,000円
引越しソフトウェア 変更なし
外付けカードリーダー 変更なし
ネットワーク機器 変更なし
オプション 変更なし
映像出力ケーブル 変更なし
電源タップ 変更なし
デスクトップPCスタンド 変更なし
延長保証サービス 3年間保証 +18,480円
【配送先にお届け】出張設定設置サービス 変更なし
出張修理サポート 変更なし

黄色のマーカーは一般的なBTOパソコンで人気のカスタマイズ項目を表している。おすすめ度はこのモデルでの評価だ。LEVEL-M1A6-R77-SSXのカスタマイズはメインメモリと1stストレージがおすすめだ。カラーバリエーションはLEDと本体カバーを好みのカラーから選択すればいい。メインメモリは32GBへのカスタマイズが10,000円と他メーカーよりも安価だ。コストパフォーマンス重視のモデルのカスタマイズに最適だ。ただし、メモリの規格がDDR5としか記載されていないため、DDR5のどの規格なのかわからなず不親切だ。

1stストレージのカスタマイズもメモリ同様他メーカーより安価だ。また、標準搭載のSSDはGen3接続なのに対して、カスタマイズを行うとGen4接続にアップグレードされる。容量のみならず、接続規格もアップグレードされて5,000円ならおすすめだ。

本来はここに電源のカスタマイズをおすすめしたかったが、LEVELθシリーズは電源のカスタマイズに対応していない。全体的に見てもカスタマイズの選択肢が少なく、必要最低限に留めている印象がある。不必要な選択肢がないとも言えるのでデメリットばかりではない。延長保証については本体価格(カスタマイズ含む)+10%となる。カスタマイズをすると保証料もアップする仕組みだ。

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LEVEL-M1A6-R77-SSXの特徴&注意点

コストパフォーマンスが高く安定した価格

Ryzen 7 7700とGeForce RTX 5060 Ti 16GBを搭載して20万円を下回る価格設定は評価できる。多くのモデルが20万円を超えていくため、はっきりと価格に強みを持ったモデルと言える。グラフィックボードがGeForce RTX 5060 Ti 8GBではなく16GBであることがポイントだ。

コストパフォーマンスの高さにも2種類あり、性能に対して価格が安いタイプと、性能と構成に対して価格が安いタイプだ。LEVEL-M1A6-R77-SSXの構成は平均的なので前者のタイプだ。純粋に価格で評価を伸ばしたモデルである。このタイプは選びやすさに特化しているので、選びやすく扱いやすいという特徴を有している。

構成の物足りなさはカスタマイズで補えばよく、カスタマイズ費用も控えめだ。LEVEL-M1A6-R77-SSXはカスタマイズを行っても評価が高くなるものもある。たとえばメモリやストレージが当てはまる。全体的に無駄がなく、価格も抑えられたモデルとしておすすめしやすい。多くのモデルはカスタマイズを行うとコストパフォーマンスの評価が下がるのとは対照的だ。

LEVEL-M1A6-R77-SSXを展開するLEVELθシリーズは、価格があまり動かない。コストパフォーマンスに優れたモデルは、本来デメリットになりそうな変動の少なさもメリットになる。いつでもお得なモデルを選択できるということだからだ。それでいて今回のようにセールやキャンペーン対象になることもある。マイナス方向に変化しにくく、お得なタイミングがあるモデルだ。

コストパフォーマンスに影響を与える価格にかなりのアドバンテージがあるように感じる。安くなることはあっても、高くなることは少ないというのは素晴らしい。初心者の方や初めてのゲーミングPCとして、LEVEL-M1A6-R77-SSXを検討しているなら安心だ。検討している間に価格が大きく動くことが少ない。もちろん、パーツの高騰などの影響は受けるので、それだけは注意してほしい。

大容量VRAM搭載グラボの恩恵でゲームへの対応力が高い

LEVEL-M1A6-R77-SSXではGPUにVRAM 16GB版のGeForce RTX 5060 Tiを搭載している。8GBと16GB版があり、LEVEL-M1A6-R77-SSXは上位の16GB版だ。数年前までグラフィックボードの性能がゲームへの対応力のすべてと言える状況だった。つまり、60番台や70番台などグレードだけを見ていればよかったのだ。しかしながら、最近のゲーム事情はVRAMの容量がゲームへの対応力に影響を与えるようになりつつある。

GeForce RTX 5060 Tiは8GBでも16GBでもグラフィックボードの性能は同等だが、プレイするゲームによっては16GB版でしか高設定が実現しないものもある。話題を集めたモンハンワイルズは、最高設定の4K環境でプレイするには、GeForce RTX 5060 Ti 16GBでなければ苦しい。GeForce RTX 5060 Ti 8GBでは、そもそもフルHDでも最高設定には対応できない。ベンチマークをすればVRAM容量が不足していると警告が出てしまうぐらいだ。

上位のGeForce RTX 5070はVRAMが12GBであるため、性能は高くてもGeForce RTX 5060 Ti 16GBがプレイできるゲームをプレイできない可能性もある。最新の有料ゲームはグラフィックやゲームシステムの進化で性能が足りていてもVRAMが不足して満足にプレイできなくなってきた。

LEVEL-M1A6-R77-SSXなら、VRAMが不足しにくいこともありプレイできないゲームがない。これこそがGeForce RTX 5060 Ti 16GBを搭載している魅力であり、LEVEL-M1A6-R77-SSXの強みである。幅広いゲームをプレイするなら、VRAM容量に優れるGeForce RTX 5060 Ti 16GB搭載モデルは心強い。

ただし、これは最高設定や高解像度を求める方にのみ言えることだ。フルHDでフレームレートを重視するプレイスタイルでは、GeForce RTX 5070の方が適正は高いし、GeForce RTX 5060 Ti 8GBの方がコスパが高い。LEVEL-M1A6-R77-SSXがいかに優れたモデルであっても、用途に合わないモデルはおすすめできない。

自分のプレイスタイルとLEVEL-M1A6-R77-SSXの持つ特性が合っているか確認してほしい。ゲームへの対応力が高くても、それが不要な特性であれば無駄なだけだ。優秀な対応力を持つモデルではあっても、万人に受け入れられるモデルとは言えない一面がある。それさえ理解すれば、おすすめできる強力なモデルとなってくれるだろう。

CPU性能も悪くない

ryzen77700-gamescore
CPUにはZen 4アーキテクチャのRyzen 7 7700を搭載している。旧世代のRyzen 7 5700Xと比べて20%以上もゲーム適性が向上している。アーキテクチャの進化は大きい部分だ。競合のCore i7-14700と比べると10%程度劣るもののそれが価格に反映されているためコストパフォーマンスにもよい影響を与えている。価格的な強豪はCore i5-14400なので、コストパフォーマンスの観点からいえば魅力的な選択肢となる。GeForce RTX 5060 Ti 16GBとのバランスもよくパフォーマンスを引き出せる。

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同じパソコン工房のゲーミングPCと比較

ブランド名 LEVELθ LEVELθ
イメージ LEVEL-M1P5-R45-RLX-WHITE2 LEVEL-M1P5-R45-RLX-WHITE2
製品名 LEVEL-M1A6-R77-SSX LEVEL-M1A6-R77-SKX
ケース ミニ ミニ
価格 194,800
184,800円
179,800
169,800円
送料 2,200円(会員無料) 2,200円(会員無料)
CPU Ryzen 7 7700 Ryzen 7 7700
GPU RTX 5060 Ti 16GB RTX 5060 Ti 8GB
メモリ DDR5 16GB DDR5 16GB
SSD 500GB NVMe 500GB NVMe
電源 650W BRONZE 650W BRONZE
マザーボード A620 A620
納期 2~7日後出荷 2~7日後出荷
基本保証
(延長保証)
1年間
(最長4年間)
1年間
(最長4年間)
電話サポート 24時間365日 24時間365日
公式 公式 公式

VRAM 8GB版のGeForce RTX 5060 Tiを搭載したLEVEL-M1A6-R77-SKXもチェックしておくとよい。価格は15,000円も安い。用途的にVRAMが8GBで十分なら候補に入るはずだ。他の構成などは同等となる。主に負荷の高いタイトルで4K・WQHDを想定している場合やモンハンワイルズをプレイしたい場合などはVRAM 16GB版がよい。将来性を見込めばVRAM 16GBが有力な選択肢だ。

競合モデルとの比較

ブランド名 LEVELθ Lightning-G
イメージ LEVEL-M1P5-R45-RLX-WHITE2 Magnate-G MTW12th
製品名 LEVEL-M1A6-R77-SSX Lightning-G AV-Ti7W
ケース ミニ ミニ
価格 194,800
184,800円
194,980円
送料 2,200円(会員無料) 3,300円
CPU Ryzen 7 7700 Ryzen 7 7700
GPU RTX 5060 Ti 16GB RTX 5060 Ti 16GB
メモリ DDR5 16GB DDR5-4800 16GB
SSD 500GB NVMe 500GB Gen4 NVMe
電源 650W BRONZE 650W BRONZE
マザーボード A620 A620
納期 2~7日後出荷 最短翌日出荷
基本保証
(延長保証)
1年間
(最長4年間)
1年間
(最長5年間)
電話サポート 24時間365日 24時間365日
コスパ 8.7 7.6
公式 公式 公式
レビュー 当ページ 公式

ドスパラのLightning-G AV-Ti7Wと比較していく。基本的な構成はよく似ているが、Lightning-G AV-Ti7WはSSDがGen4接続であることに加えてメモリの規格がはっきりしている。LEVEL-M1A6-R77-SSXがセール対象時であれば、10,000円安いLEVEL-M1A6-R77-SSXを選択するメリットはある。しかし、セールが終了してしまえば評価は一転してLightning-G AV-Ti7Wがよくなる。

同じ価格帯で構成に優れ、納期も短いLightning-G AV-Ti7Wは優秀だ。10,000円という価格差があって覆せるだけで、価格差が5,000円以下であればLightning-G AV-Ti7Wを選ぶ方がよい。とくに、納期はドスパラ製品がかなり優秀だ。どの製品もほとんどが最短翌日出荷に対応している。送料が固定かかるのはネックでも、それに見合ったサービスが受けられる。

一方で、LEVEL-M1A6-R77-SSXを展開するパソコン工房は納期こそ長いが、無料会員登録を行えば送料無料になる。どちらも一長一短ある。そのため、純粋にセール・キャンペーン対象であるモデルか、価格が5,000円以上安いモデルを選択すれば問題ない。

両製品ともに個性的で優れたデザインの見た目をしている。見た目の好みで選択するのも悪いものではない。現時点では10,000円安いLEVEL-M1A6-R77-SSXがおすすめだ。しかし、Lightning-G AV-Ti7Wのデザインが好みだというなら10,000円の差なら覆せる要素になるかもしれない。見た目がどちらでもいいならLEVEL-M1A6-R77-SSXがおすすめだ。

パソコンケースレビュー

LEVELθは2023年12月7日に登場した新しいシリーズだ。ミニタワーケースを採用しており、ゲーミングPCらしいデザインが特徴だ。最大240mmの水冷クーラーも搭載可能で、拡張性にも優れたケースである。

正面

Thetashoumen
これまでのLEVEL∞シリーズを踏襲したような、真ん中にLEVELθのロゴがあるシンプルなデザインだ。下部にThermaltakeのロゴがあるように、Thermaltake製のS100 TGシリーズをベースとしている。白色に溶け込むような目立たないロゴが、ケースのよさを引き出しているように見える。

左側面

Thetaleft
左側面は中身を全て確認できる大きなガラスパネルを採用している。LEDファンとの相性もよく、5割程度がガラスパネルのケースと違って見栄えがよい。白色ケースではLEDファンは青色発光になる。光を反射する白色によく合うカラーだ。

LEVEL-M1P5-R45-LAX-WHITE2left
Ver.2になりブラックの縁がホワイトへ変更されている。より統一感が出たように思う。

左側面カバー

Thetaswing
左側面はスウィングドアになっており、簡単に開閉ができる。増設などで内部を触る機会が多い方にとっては、有用な開閉システムと言える。一方で、スライド方式と違い、カバーを開くスペースが必要になる。PCワゴンのようなところに設置すると、開閉に一手間あるかもしれない。設置場所に少し気を遣う必要があるのはデメリットとなるかもしれない。

LEVEL-M1P5-R45-LAX-WHITE2sidepanel
カバーの内部もホワイトカラーとなる。

右側面

Thetaright
右側面にはとくに何もない。フロント側にエアホールがあるくらいだ。

天板

Thetatenban
本体上部の天板には2基のLEDファンと防塵フィルターがある。フロントファンは増設できるが、主なエアフローはこの天板部分のファンから行う。少し特殊な構造ながら、冷却性能の評価は高い。I/Oパネルも天板部分に設置されている。天板のほとんどはフィルターに覆われていることからわかるように、比較的大きめのファンも取り付けられそうだ。

LEVEL-M1P5-R45-LAX-WHITE2filter
メッシュカバーもホワイトで統一されている。ここはかなり気になった部分なのでこの変更は評価できる。

I/Oパネル

Thetaiopanel
天板のI/Oパネルには、電源・リセットボタン・USB3.0 x1・USB 2.0 x2・イヤホンマイクの入出力端子がある。構成は標準的だ。気になるのはフロント部分に横一列に設置されているところだ。パソコンの設置場所によっては少し邪魔になるかもしれない。とくに、上部にスペースのない場所では、USBを接続することが難しくなる。ケース正面はすっきりするが、利便性は少し落ちるかもしれない。

背面

Thetahaimen
LEVELθの白色ケースの魅力は、この背面部分も白に統一されている点だ。多くの白色ケースは、普通に設置すると見えない背面部分の色が黒や銀色である。しっかりと白く塗装されているのは評価したい。排気ファンのあるメッシュ部分も白く、PCIeスロットカバーも白い。背面I/Oパネルと電源部分は搭載するマザーボードと電源の色となる。背面I/Oパネルは銀色、電源は黒になりやすい。それを差し引いても、背面全体が白色に統一されているのは素晴らしい。

底面

Thetateimen
本体底面はよくある構造だ。電源部分は天板と同じハニカム構造に防塵フィルターだ。四隅の足に滑り止めがついているので、設置面を気にしなくていい。基本に忠実といったところだろうか。

管理人による総評

LEVEL-M1P5-R45-RLX-WHITE2

Ryzen 7 7700×GeForce RTX 5060 Ti 16GB搭載のゲーミングPCだ。VRAM 16GB版のグラフィックボードを搭載しているのが強みだ。設定や解像度にこだわりたい方や将来性の高さに魅力を感じる方におすすめできる。CPUにはZen 4アーキテクチャのRyzen 7 7700を搭載していてバランスもよい。Ryzen 7 5700Xと比べても性能は上だ。構成はメモリ16GB・SSD 500GB NVMeと平凡だが、カスタマイズ費用が安くアップグレードしやすい。

価格 CPU グラボ
184,800円 7 7700 RTX5060Ti 16GB
メモリ SSD チップセット
DDR5 16GB 500GB A620