Ryzen 5 2600X画像引用元:https://www.amazon.co.jp/

当ページでは、Ryzen 5 2600Xのスペックとベンチマークをまとめている。Ryzen 5 1600Xの後継モデルだ。第2世代AMD Ryzenシリーズにおけるミドルクラスの中心となるCPUとなっている。予算的にRyzen 7 2700に手が届かないという方にとって、このRyzen 5 2600Xは気になる存在なのではないかと思う。ミドルクラスでどのぐらいのゲーミングパフォーマンスを発揮できるのかを詳しく見ていこう。

よくわかる!!Ryzen 5 2600Xの特徴まとめ【発売当時】
総合評価 :40/100
ゲーム評価:35/100

  • 高いマルチスレッド性能を持つ(+)
  • クーラー付きでコスパの良いCPU(+)
  • ゲーミング用途ではi3-8100にさえ劣る場面がある(-)

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Ryzen 5 2600Xの基本スペックを知る

当該CPUのスペックを見ていく。単純にスペックを見ていくだけではおもしろくないので、同じRyzenのいくつかのモデルと比較しながら見ていこう。性能だけみたいのであればスペックについては飛ばしてもらってもよい。退屈になりがちなのでそれも仕方ないと考えている。

Ryzen 5 1600Xと比較

Ryzen 5 2600XRyzen 5 2600Ryzen 5 1600X
コードネームZen+Zen+Zen
プロセス12nm12nm14nm
トランジスタ数48億48億48億
ダイサイズ192mm²192mm²192mm²
CPUコア数666
スレッド数121212
定格クロック3.6GHz3.4GHz3.6GHz
最大クロック4.2GHz3.9GHz4.0GHz
オーバークロック
L3キャッシュ16MB16MB16MB
TDP95W65W95W
CPUクーラーWraith SpireWraith Stealth
価格$229$199$219
発売日2018年04月19日2018年04月19日2017年4月11日
Ryzen 5 2600Xのスペックについて詳しく見ていく。従来モデルのRyzen 5 1600Xと下位モデルであるRyzen 5 2600とスペックを比較しながら見ていこう。Ryzen 5 1600XからRyzen 5 2600Xになってアーキテクチャに少しだけ変更が加えられている。コードネームがZenからZen +へと変わっている。プロセスも14nmから12nmへと微細化されているのも特徴だ。

トランジスタ数は48億でダイサイズは192m㎡と変わっていない。マイナーチェンジと言われるのは根幹部分はZenアーキテクチャを流用しているからだ。CPUコア及びスレッド数も6コア12スレッドと共通だ。定格クロックこそ同じ3.6GHzに留まるが、最大クロックは5%引き上げられて4.2GHzに到達している。これはプロセスの微細化によって余力が引き出されたと考えてよい。

キャッシュ及びメモリのアクセス遅延の改善によってクロック当たりの性能が3%向上している。AMD Ryzenシリーズの弱みだった部分だ。ここは少し難しいのでそれほど気にしなくてもよいだろう。知っておいて欲しいのは先代のモデルよりもおよそ10%総合性能が上がっているということだ。またCPUクーラーが同梱されているため実質値下げが行われたと考えてよい。いずれのモデルでもオーバークロックを行うことができる。

下位モデルのRyzen 5 2600との違いはクロック周波数・消費電力・CPUクーラーの種類・価格だ。定格クロックは5%低く、最大クロックは7%低い。クロック周波数が低いこともあってTDPは65Wに抑えられている。CPUクーラーは廉価モデルのWraith Stealthを採用している。価格差は$30だ。

Core i5-8600Kと比較

Ryzen 5 2600XCore i5-8600K
コードネームZen+Pascal
プロセス12nm14nm
CPUコア数66
スレッド数126
定格クロック3.6GHz3.6GHz
最大クロック4.2GHz4.3GHz
オーバークロック
TDP95W95W
CPUクーラーWraith Spire
価格$229$257
発売日2018年04月19日2017年11月2日
比較対象としてCore i5-8600Kをピックアップした。両者を比べて一番大きな違いはプロセスだろう。Intelの14nmプロセスに対してRyzen 5 2600Xでは12nmプロセスとなっている。基本的にはプロセスは小さければ小さいほどよい。それはパワー効率や省電力性からもわかる。

スペックを見るとハイパースレッディングに対応しているRyzen 5 2600Xの方がマルチスレッド性能が高い。定格クロック周波数は同じ3.6GHzで、最大クロック周波数はCore i5-8600Kの方が0.1GHz高い。いずれのモデルもオーバークロックに対応している。価格差が$28あることを考えるとRyzen 5 2600Xのコスパの高さが光る。CPUクーラーが標準同梱となっているのも強みだ。

Ryzen 5 2600Xの評価【2023年】

ゲーミングPC搭載CPUとしては時代遅れ

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Ryzen 5 2600Xはゲーミング適正が低くゲーミングPCに搭載するCPUとしては不向きだ。当時としては画期的だったCPUもゲーミングCPUとしては通用しないレベルになってしまった。ゲーム適性だけで言えば総合性能で上回っているはずのRyzen 3 3300Xにも劣ってしまうのは厳しい。競合モデルのCore i3-8100よりもパフォーマンスが低下してしまうこともあるぐらいだ。

Ryzenシリーズも現行の第4世代になって大幅にパフォーマンスが向上しているが、第2世代までのモデルはゲーミング性能が伸びない。キャッシュレイテンシの問題が大きいのだろう。それはRyzen 5 2600Xだけではなく、上位のRyzen 7 2700Xでも同様だ。Ryzenシリーズでゲームプレイを考えているならRyzen 5 3600を1つの基準としておきたい。

中古価格は18,000円前後

中古価格はヤフオクなどで18,000円前後となっている。この価格なら新品でRyzen 5 3500(20,000円程度)を購入した方がよいだろう。6コア6スレッドとハイパースレッディングには対応していないが、アーキテクチャの進化などでパフォーマンスは高い。

ゲーム用途でもRyzen 5 2600Xを超えることは間違いない。クリエイターの方もぜひチェックして欲しい。基本的にRyzenシリーズは世代ごとに伸びが大きいためできる限り新しいモデルを選択するのが吉だ。もっとも相場よりも安く購入できるのであればRyzen 5 2600Xも悪くないかもしれない。特に6コア12スレッドとマルチスレッド性能が高いのは評価できる。

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Ryzen 5 2600Xの実力は!?総合性能を計る!

ゲーミングパフォーマンス

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ゲーミング性能についてはかなり厳しい状況となっている。Core i5-8600KやCore i5-8400よりもかなり劣ってしまう。第3世代RyzenのRyzen 3 3300Xよりもパフォーマンスが低い。スペックを見ればCore i5シリーズを上回ってもおかしくないが、やはりまだまだキャッシュレイテンシやゲーム側の最適化の問題があるのだろう。

ゲームを作る側もユーザーが多いIntelに合わせて作ってくるのは仕方がないと言える。第4世代RyzenシリーズのRyzen 5 5600Xになるとかなりゲーミング性能が高くなっている。Ryzen 5 2600X→Ryzen 5 3600X→Ryzen 5 5600Xと確かな進化を達成している。

アプリケーションパフォーマンス

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アプリケーションパフォーマンスになるとCore i5-8600Kをも上回る。現行のIntel Core i5-10600Kと同等なのは素晴らしい。純粋なCPU性能ならやはり高いということがわかる。ハイパースレッディング対応というのがプラスに働いているということだ。ゲームだけではなく動画編集やエンコードもしたい方にぴったりだ。

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Ryzen 5 2600Xのベンチマーク詳細

総合性能を見ればほとんどの方にとって知りたい情報を得られるだろう。ここからは玄人の方向けだ。より細かくベンチマークを見ていく。細部まで知らないと気が済まないという方はぜひ参考にして欲しい。

ゲームのベンチマーク一覧

ゲームのベンチマークをまとめている。すべて1080pにおける最高設定でのFPSを計測。

PUBG(DX11)

pubgryzen 5 2600x pubg

話題のタイトルにおいてはRyzen 7 2700Xを上回っている。Ryzen 7はコア数が大きいことで不安定になっているのだ。いずれにせよCore i3-8100よりも数値が低くなっていることから最適化されていなのだろう。Ryzen 5 1600Xと比べると15%程度パフォーマンスが向上しているが、ゲーム適性は間違いなくIntel製CPUに軍配が上がる。

Civilization 6(DX12)

civ6ryzen 5 2600x civ6

ほぼ順当なスコアだと言える。Core i5-8400よりも10%劣っていることがわかる。Intel製CPUが圧倒的だ。それでもRyzen 5 1600Xに比べると5%スコアがアップしていて世代を重ねた意味がある。

Grand Theft Auto 5(DX11)

gta5ryzen 5 2600x gta5

GTA5ではかなり苦戦。Core i3にも及ばない。Ryzen 5 1600Xとの差は5%と性能は伸びているがまだまだ物足りない。Intelがトップクラスで、AMDが下位を占める形になった。やはりゲーミング用途ではIntelが優勢だ。第2世代Ryzenはまだまだ本領発揮とはいっていない。

Hitman(DX12)

hitmanryzen 5 2600x hitman

Core i5-8400が強い。Ryzenよりも10%性能が高く安定感を見せる結果となった。それでもRyzen 5 1600Xと比べると20%性能が向上していることがわかる。ゲームプレイをメインに考えるならIntel製CPUを基準にした方がよいだろう。

Far Cry 5

farcry5ryzen 5 2600x farcry5

i5やi3がトップになる珍しいパターンだ。Core i5-8400とRyzen 5 2600Xの差は17%とかなり大きい。新しいタイトルということもあり今後最適化が進むだろう。その時にまたスコアが変わる可能性がある。

その他アプリケーションのベンチマーク

Cinebench R15

cinebench
Single Thread
ryzen52600xCinesingle
Multi Thread
ryzen52600xcinemulti

CPUのレンダリング性能をベンチできるソフトだ。1秒間で処理したフレームレートを計測。これを見るとAMD勢が優勢だとわかる。シングルスレッドではほぼ同等だがマルチスレッドになるとおよそ40%性能が高い。上位のCore i7-8700Kに匹敵するマルチスレッド性能を持っている。3DレンダリングをたくさんするのであればRyzen 5 2600Xが良い選択肢になることがわかる。

HandBrake

handbrake
x265
Ryzen 5 2600Xx265
X264
Ryzen 5 2600Xx264

動画のエンコード速度を計測。動画を扱うことのある方に重要な指標となる。H.265ではIntelが優勢となる。これはAVXに最適化されているからだ。H.264ではRyzenを好む。将来的にはH.265が主流になることを考えるとこれはいただけない。

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参照元:https://www.pcgamer.com/ (PCGAMER)