
ゲーミングPCにおける延長保証加入の必要性について解説していく。ゲーミングPC購入時に多くのユーザーが悩むのが延長保証の有無だ。結論から言えば、基本的には延長保証に加入する必要はない。その理由は、保険の本質が加入者が統計的に損をすることで成り立つビジネスだからだ。
本記事では、20台以上のBTOパソコンを運用してきた経験をもとに、なぜ不要と言い切れるのか、逆にどのようなケースなら検討すべきかを詳しく解説する。あわせて、メモリやSSDの価格高騰が続く2026年の相場で判断が変わるのかについても検証した。保証内容はショップごとに差があるため、BTOメーカーおすすめランキングで各社の標準保証を確認しながら読み進めてほしい。
延長保証は、経済的な損得で考えれば不要だ。しかし、ドスパラの「セーフティサービス」加入者が6割近いというデータがあるように、多くのユーザーが安心感を求めているのも事実である。
- 論理的に得をしたい人:加入せず、その分を次のPCへの買い替え資金に回す方がよい。
- 精神的な平穏を重視する人:特にハイエンド機やノートPCなら、マウスコンピューターのように基本保証が長いショップを選ぶのは悪くない選択といえるだろう。ドスパラのような充実した保証プランを選ぶのもおすすめだ。ドスパラはコスパが高く保証費用を考慮しても割安なことが多い。
ゲーミングPCの延長保証の必要性が低い3つの理由
ほとんどのユーザーにとって延長保証が不要である理由は、主に以下の3点に集約される。なお、ドスパラの延長保証(物理破損も保証)サービスであるセーフティサービスは58.3%のお客様が選択しているということだ。店頭でのパソコン購入者が対象となっているので、スタッフから声をかけやすい状況であることを押さえておく必要がある。それでもそれなりに加入者がいることがわかる。
経済的合理性の欠如
保証料は、メーカーが統計データに基づいて確実に利益が出るように設定している。つまり、ユーザー全体で見れば、支払った保証料の総額が、実際に受け取る修理費用の総額を上回る仕組みになっている。これが延長保証に加入する経済合理性がないと判断する理由だ。
各BTOメーカーのホームページを見れば、延長保証がすぐに儲かるビジネスであることがわかる。儲からない商売を積極的に勧めることはないからだ。もちろん、万が一の事態に備えるのが保険なので、みんなが経済合理性だけで判断するわけではないことを補足しておく。
故障リスクと買い替えサイクルの不一致
PCの故障リスクは、購入直後の初期不良を除けば、数年経過してパーツが寿命を迎えるまで低い状態が続く。BTOパソコンを10台以上購入した筆者はこれまで故障した経験がない。これも一つのデータとして参考になるのではないかと思う。
一方で、ゲーミングPCは技術革新が速く、3〜4年も経てばスペック不足で買い替えを検討する時期に入る。壊れる頃には修理するより買い替えた方が得という状況になりがちだ。ただし、この理由は数年後に同じ予算でより高性能な新品が買えることを前提にしている。2026年の価格高騰でその前提が揺らいでいる点については後述する。
負担額が限定的である
生命保険や自動車保険とは異なり、PCの故障による損失は本体価格が上限だ。万が一故障しても生活が破綻するような金額ではないため、リスクをあらかじめヘッジしておく必要性は低い。
延長保証加入を検討してもよいケース
基本は延長保証加入は不要だが、以下の条件に当てはまる場合は例外的に加入を検討する価値がある。
突発的な出費を避けたい場合
3年間は修理費をゼロに固定するという、家計管理上のメリットを優先する場合だ。将来的な金銭的な負担を抑えたい方にとっては魅力的な選択肢となるだろう。ローンでゲーミングPCを購入すれば実質修理代金も分割払いができるということになる。
30万円を超えるハイエンドモデルを購入する場合
高価なゲーミングPCの場合も延長保証に加入してもよいように思う。ハイエンドモデルになると価格に比例して保証料金も高額になるが、故障時にかかる費用負担も甚大だ。保険としての価値が相対的に高まる。例えば、ハイエンドのGeForce RTX 5080だとグラフィックボード単体でも25万円前後だ。
当然CPUや電源なども高価なものになる。パーツが一つ壊れても負担額は大きくなりがちだ。しかもグラフィックボード自体が値上がり基調にあり、故障時の負担額は以前より重くなっている。予算が40万円を超えるようなら40万円以上のおすすめモデルとあわせて保証内容も比較しておきたい。
持ち運ぶ機会のあるゲーミングノートPCを購入する場合
落下や水濡れといった物損をカバーできるプランがあるなら、ノートPCの場合は検討に値する。持ち運びはデスクトップに比べ、物理的な故障リスクが格段に高いからだ。モニターやキーボードが一体化となっていることから、デスクトップパソコンと比べて修理費が高額になりがちな側面もある。機種選びの段階ならゲーミングノートPCおすすめランキングも参考にしてほしい。
中古ゲーミングPCを購入する場合
前オーナーの使用環境が不明な中古品は、新品に比べて故障リスクが読みづらい。1年程度の延長保証が安価に付けられるなら、安心材料として機能する。ドスパラやパソコン工房は中古ゲーミングPCでも保証が手厚い。
買い替え資金をすぐに用意できない場合
価格高騰で次の1台のハードルが上がっている今、故障によってゲームができない期間の長期化に直結しやすい。壊れたらすぐ買い替えるという選択が取りづらいなら、修理費を先に固定しておく判断には合理性がある。
価格高騰で延長保証の価値は上がったのか【2026年】
2026年に入ってからメモリとSSD、さらにグラフィックボードまでPCパーツの価格が高止まりし、ゲーミングPC本体の値上げも相次いでいる。この状況なら延長保証の価値も上がったのではないか、と考える方は多いだろう。
結論から言えば、価値は確かに上がっている。ただし上がり方には偏りがあり、加入すべきという結論にはならない。先に挙げた3つの理由のうち、崩れるのは1つだけだからだ。
保証料も一緒に上がるため経済合理性は変わらない
まず理由1は無傷だ。本記事で紹介している各社の料金体系を見返してほしい。ドスパラとパソコン工房は本体価格の一定割合、フロンティアとTSUKUMOは本体価格帯に応じたテーブル方式となっている。つまり本体が値上がりすれば保証料も自動的に上がる仕組みだ。パーツは高くなったのに保証料は据え置きという都合のよい状況は起きない。
保険は胴元が勝つように設計されているという構造は、物価水準とは無関係に成立する。修理費が上がればメーカーは料率を見直すだけだ。ここは価格が動いても変わらない部分だと考えてよい。
買い替えという逃げ道が狭くなった
一方で理由2は前提が揺らいでいる。壊れる頃には修理するより買い替えた方が得という判断は、数年後に同じ予算でより高性能な新品を買えることを前提にしていた。パーツ価格が高止まりすると、この前提が成立しにくくなる。
買い替えコストが上がれば、ユーザーは手持ちのPCを長く使う方向に動く。保有期間が3〜4年から5〜6年に伸びれば、パーツが寿命を迎える故障率の高い時期に踏み込むことになる。これまでその頃には買い替えているから関係ないとして切り捨てられていた期間に、実際に留まる人が増えるということだ。今回の価格高騰で最も効いている変化がここになる。
標準保証が3年あるマウスコンピューターの相対的な有利さが増すのもこの局面だ。延長保証に入るかどうかを悩む前に、標準保証の長いショップを選んでしまうほうが話は早い。
高騰はグラフィックボードにも波及している
値上がりの中身も見ておきたい。メモリとSSDだけの話なら、どちらもユーザー自身で交換でき単価も比較的低いため、保証を使うまでもなく買い直しで対処できる部類だった。しかし今回の高騰はメモリ単体にとどまらず、VRAMを通じてグラフィックボードにまで波及している。2026年8月時点でハイエンドGPUは前月比で1割以上値上がりしたという報告があり、店頭では購入制限を設ける動きも出ている。
これが意味するのは、延長保証の価値が最も高いパーツこそ値上がりしているということだ。グラフィックボードはマザーボードや電源と並んで交換のハードルが高く、単価も本体価格に占める割合が大きい。メモリやSSDなら自力で買い直せても、GPUは金額の桁が違う。理由2で挙げた買い替えコストの上昇とは別のルートで、ここでも保証の価値は押し上げられている。
ただし裏返しもある。GPUの修理費が上がるほど、前述した補償の上限に到達しやすくなるからだ。特に、ツクモのように修理費が製品金額を超えたら修理不可能と定めているプランでは、GPUが本体価格の大半を占めるハイエンド機ほどこの条項が現実味を帯びる。高騰は保証の価値を上げると同時に、保証が届かない領域も広げている。
補償の上限と減価の扱いはショップごとに違う
価格が上がる局面で見落とされやすいのが補償の上限だ。各社の規約を読み比べると、ここは考え方がはっきり分かれている。
| プラン | 保証限度額 | 経過年数による減価 |
|---|---|---|
| ドスパラ/延長保証 | 税込購入金額 | 規定なし |
| ドスパラ/セーフティサービス | 交換時は同等品。上位品との時価差額は自己負担 | 4~5年目は一律5,000円の自己負担 |
| パソコン工房/延長保証 | 上限なし(修理回数も無制限) | — |
| パソコン工房/物損保証付 | 本体金額の100%(通算) | 逓減なしと明記 |
| ツクモ/eX.computer延長保証 | 税抜の製品金額(超えると修理不可扱い) | あり(ポイント補償80%→60%→40%) |
ドスパラの延長保証サービス規程は、保証限度額を「延長保証書に記載の保証対象機器の税込み購入金額」と定めている。経過年数による減価の規定はない。修理不能と判断された場合は代替品が提供され、その時点で保証は終了する仕組みだ。
パソコン工房は自然故障のみを対象とする延長保証について、修理金額の上限も修理回数の制限も設けていない。修理費が購入時の本体価格を上回っても対応してもらえるということだ。物損保証付きに切り替わると本体金額の100%が通算上限となるが、こちらも経過年数による逓減はないと明記している。ただし、修理不可で交換になる場合は追加で1万円が必要だ。
ツクモのeX.computer延長保証は、この2社と設計そのものが違う。規定上、修理費用に明示的な上限額は書かれていないが、1回の修理費用が製品金額(税抜)を超える場合は「修理不可能」と判断される。実質的にはこれが上限として機能している。そして修理不可能と判断された場合、修理は行われずポイントによる補償に切り替わる。
そのポイント補償には経過年数の逓減がある。購入日より1年未満で製品金額(税抜)の80%、1年以上2年未満で60%、2年以上は40%だ。3年保証なので後半の2年はずっと40%ということになる。1年未満の時点ですでに80%であり、満額が戻る期間は存在しない。
税込20万円のゲーミングPCで考えてみよう。税抜だと約18.2万円なので、3年目に修理不可能と判断された場合に受け取れるのは40%の約7.3万円分となる。しかも現金ではなくヤマダホールディングスグループで使えるポイントでの提供だ。さらに規定はポイント提供後に本保証契約は自動的に終了し、同時に対象製品の所有権は当社に移転すると定めている。ポイントを受け取る代わりに、PCそのものを手放すことになる。
部品が手に入らなくなったときの扱いにも差が出る。ツクモは故障部品の代替品が入手困難な場合を修理不可能に含めているため、この場合もポイント補償に流れる。一方ドスパラは補修部品がなく修理不可の場合でも、保証期間内であれば同等の性能のパソコンを用意するとしている。同じ修理できないでも、代替機が届くのか、目減りしたポイントを受け取ってPCを手放すのかという差だ。
つまり「上限は購入価格」「年数で減価する」といった条件は業界共通ではない。価格高騰の局面では、上限が購入金額に固定されているプランほど修理費の上昇で天井に当たりやすくなる。特にツクモのように修理費が製品金額を超えると修理不可能へ切り替わる設計は、パーツが値上がりするほど発動しやすい。逆にパソコン工房のように上限を設けていないプランは、パーツが値上がりするほど加入者に有利に働く。加入前に確認すべきは保証料の安さよりも、この上限と減価の条件だ。
※ツクモには一般商品向けの「ツクモ延長保証」もあり、補償率などの条件が異なる。BTOパソコンに適用されるのはeX.computer延長保証のほうとなる。
価格高騰は延長保証の価値を確かに押し上げた。買い替えという代替手段が高くついたことに加え、GPUという保証の効きやすいパーツまで値上がりしているからだ。ただし保証料も本体価格に連動して上がっている以上、期待値で損をする構造そのものは変わっていない。
したがって結論は変わらない。基本的には加入しなくてよい。変わったのは理由の重みと、例外の範囲だ。壊れる頃には買い替えるから不要という説明はかつてほど強くないし、ハイエンドGPU搭載機のように加入を検討すべき構成の幅は広がっている。迷ったらまず標準保証の長いショップを選び、加入するなら補償上限の条件を読み比べる。これが2026年時点での現実的な判断になる。
そもそも通常保証は何をカバーしているのか
延長保証を検討する前に、標準で付いてくる通常保証の守備範囲を確認しておきたい。ここを誤解したまま加入しても、いざというときに使えないことがある。
保証されるのは自然故障だけ
各社の保証規約に共通しているのは、対象が自然故障に限られる点だ。落下や水濡れといった物損は通常保証の対象外で、カバーしたいならドスパラのセーフティサービスやパソコン工房の物損保証付延長保証のように、別料金のオプションを付ける必要がある。飲み物をこぼしてキーボードが効かなくなった、持ち運び中に落として外装が割れたといったケースは、標準の保証では一切救済されないと考えてよい。
パソコン工房は保証規約の第5条で、故意または重過失による不具合、バッテリーなどの消耗部品、インストールされたソフトウェアの不具合、物損故障、メーカー仕様の軽微な不都合を対象外と定めている。ツクモも使用上の誤り、改造や分解、輸送中の損傷、外観の損傷、相性問題、消耗品などを除外している。
延長保証で広がるのは期間であって範囲ではない
ここが最も誤解されやすい部分だ。延長保証は通常保証の守備範囲をそのまま後ろに延ばすもので、守れる故障の種類が増えるわけではない。ツクモのeX.computer延長保証規定が、補償内容を通常保証規定に従う修理対応と明記しているのが分かりやすい例だろう。
つまり通常保証で対象外とされている事象は、延長保証に入っていても対象外のままだ。保証に入ったから何が起きても大丈夫という理解は正しくない。守備範囲を広げたいのであれば、期間の延長ではなく物損対応のオプションを選ぶ必要がある。
オーバークロックや長時間の連続稼働は対象外になりうる
ゲーミングPCユーザーが引っかかりやすいのがここだ。ドスパラの通常保証規約は、機械改造やクロックアップを対象外に挙げている。さらに24時間以上の連続使用、ブロックチェーン処理、仮想通貨マイニングといった高負荷用途も除外の対象だ。ツクモも製品動作規定・定格外での使用を対象外としている。
配信でPCをつけっぱなしにする、動画のエンコードや生成AIで長時間回し続ける、といった使い方は今どき珍しくない。規約を文字どおり読めば保証の範囲外になりうるということは、頭に入れておきたい。GPUやCPUのオーバークロックも同様だ。実際に運用されるかは個別の判断になるが、少なくとも保証があるから何をしてもいいとは言えない。
譲渡や中古購入では保証が引き継がれない
ドスパラは所有者の変更を対象外条件に挙げており、これには中古で購入した場合も含まれる。友人から譲り受けたPCやフリマアプリで買ったPCに、元の保証は効かないということだ。
前述した中古ゲーミングPCを購入する場合に延長保証を検討する価値があるのは、この裏返しでもある。メーカーの保証が引き継がれない以上、中古販売店が独自に付ける保証以外に頼れるものがない。逆に自分のPCを売却する予定があるなら、長期の延長保証を付けても次のオーナーには引き継げないことになる。
各BTOメーカーの保証内容比較【概要】
基本保証
まずは各社が標準で付けている保証を並べる。期間だけでなく、修理に出すときの送料を誰が負担するのか、初期不良として扱ってもらえる期間がどれくらいあるのかも実際の負担に効いてくる。
| BTOメーカー(公式) | 基本保証 | 送料負担 | 初期不良期間 | 修理期間目安 |
|---|---|---|---|---|
| ドスパラ | 1年 | 片道負担 | 1週間*1 | 発送後2〜3週間 |
| マウスコンピューター | 3年 | 片道負担 | 1ヶ月 | 最短当日出荷*2 |
| パソコン工房 | 1年 | 負担なし | 2週間 | 最大数十日 |
| フロンティア | 1年 | 片道負担 | 2週間 | 調査中 |
| TSUKUMO | 1年 | 片道負担*4 | 1ヶ月 | 調査中 |
| Dell | 1年 | 負担なし | 10日*3 | 調査中 |
*1 ドスパラアプリ利用中のモバイル会員の場合は1か月間*2 安心パック加入時。標準保証は約1週間で出荷*3 納品日から10日以内であれば返品可*4 初期不良期間内(購入日から1カ月以内)のみ往復とも当社負担。以降は発送分がお客様負担となる
BTOメーカーの基本保証は1年間が多い。マウスコンピューターのみ3年間と長く設定されている。通常延長保証は2万円程度の費用が掛かるので同じ価格ならマウスコンピューターの製品は割安感がある。また、修理にかかる時間も短めだ。有料の安心パックに加入すると最短当日に返送される。
パソコン工房とDellについては送料負担がなくユーザーのメリットが大きい。TSUKUMOは往復とも当社負担になるのが初期不良期間内に限られ、それ以降は発送分をユーザーが持つ形だ。送料は2,000円~3,000円程度掛かると覚えておこう。パソコンはサイズが大きく送料は高めになってしまう。初期不良期間はメーカーによって異なり1週間~1ヶ月だ。
延長保証
続いて延長保証を見ていく。料金の決め方がショップごとに違って直接は比べにくいため、20万円(税込)のPCを3年使い、一度だけ修理に出した場合の想定費用を最後の列に揃えた。ここを見れば実際の負担額を横並びで比較できる。
| BTOメーカー(公式) | 延長保証 | 保証料(3年) | 物損保証 | 送料 | 想定費用(20万円) |
|---|---|---|---|---|---|
| ドスパラ | 2〜5年 | 10,998円 or 本体価格の10% | 月額980円 | 負担なし | 20,000円 |
| マウスコンピューター | 延長なし | 基本保証3年 | 6,600円~19,800円 | 片道負担 | 送料のみ |
| パソコン工房 | 3〜4年 | 商品代金の10% | 商品代金の15% | 片道負担*1 | 20,000円 |
| フロンティア | 3年 | 9,900円~49,940円 | — | 片道負担 | 24,970円+送料 |
| TSUKUMO | 3年 | 2,200円~*2 | 延長保証に含まれる | 往復負担*3 | 17,050円 |
| Dell | 2〜5年 | 27,685円~ | 延長保証に含まれる | 負担なし | 27,685円 |
*1 1年目は送料の負担なし*2 本体価格が33,000円~43,999円の場合。11,000円ごとに保証料金が550円ずつ高くなる*3 TSUKUMOは送料が延長保証の適用外。購入後1年以上経過した修理では発送分・返却分とも実質的にユーザー負担となる
延長保証についてまとめている。想定費用は、3年間・20万円(税込)のゲーミングPCを一度修理依頼した場合の費用(送料は片道3,300円税込)を計算している。想定費用が最も安いのは、そもそも基本保証が3年あるマウスコンピューターだ。ただしマウスコンピューターではMousePro製品、JeSU公認PCなど一部の製品のみ延長保証に加入でき、通常のG- TUNEやNEXTGEARブランドは延長保証に加入できない。
TSUKUMOの場合、延長保証に加入すると通常の保証では対応していない物理的な破損、水漏れなどによる故障もカバーしてもらえる。保証料そのものは10,450円と安い。ただし修理規約で送料が延長保証の適用外と定められており、購入後1年を過ぎた修理は発送分・返却分とも自分で負担することになる。往復6,600円を上乗せすると17,050円となり、保証料の安さで感じるほどの差はドスパラとの間に残らない。ドスパラとパソコン工房は想定費用が同等だ。ただし、ドスパラの場合最大5年間の保証に加入できたり、2年目以降も送料負担がなかったりとメリットが大きい。
フロンティアは延長保証の加入料金がやや高い。一時はセール対象モデルは延長保証の設定がなかったが今は加入できるようになった。ゲーミングPC本体の価格によって変動する仕組みだ。Dellも保証料が高額だ。本体が高価なためある程度は仕方がないのかもしれない。
主要BTOメーカーの保証を解説
ドスパラ

| 保証期間 | 保証金額 | 最低金額 |
|---|---|---|
| 2年保証 | 6% | 6,598円 |
| 3年保証 | 10% | 10,998円 |
| 4年保証 | 13% | 14,298円 |
| 5年保証 | 18% | 19,798円 |
ドスパラのゲーミングPCブランドのガレリアは、購入後1年間無料で保証が付いている。また、必要があれば延長保証に加入することも可能だ。最大5年の延長保証に加入できる。高額なモデルの購入を検討している方は加入を検討してもよい。
2年の延長保証の場合は本体価格の6%(最低6,598円税込)、3年の延長保証の場合は本体価格の10%(最低10,998円税込)、4年延長保証の場合は本体価格の13%(最低14,298円税込)、5年の延長保証の場合は本体価格の18%(最低19,798円税込)を支払うことで最長5年の延長保証に加入することが可能だ。
通常の1年保証の場合は、郵送で修理に出す場合片道分ユーザーが負担する必要がある。オプションで延長保証を付けた場合は、往復の送料が無料になるという特典もある。また、水漏れや物理的破損もカバーできるセーフティサービスも提供している。セーフティサービスに加入すると本体の割引も受けられるので、うまく活用して欲しい。なお、クーポンやセールと併用できるかは時期によって変わるため、購入前に確認しておこう。
このセーフティサービスは、他社の物損保証とは設計そのものが違う。購入時に一括で払う保証オプションではなく、月額980円を払い続けるサブスクリプション型だ。条件を整理しておく。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 料金 | 月額980円(継続課金) |
| 保証期間 | 最大5年 |
| 対象 | 加入と同時、または加入後にドスパラで購入した新品パソコン |
| 利用回数 | 12ヶ月ごとに2回まで(繰越なし・1契約内で合算) |
| 自己負担 | 1~3年目はなし/4~5年目は一律5,000円 |
| 代替機貸出 | 修理受付期間中は無料(ノート型・発送と返却の送料も無料) |
| 対象外 | 中古・アウトレット品、他社モール経由の購入、購入後に増設したパーツ、データ |
最大の特徴は1契約で複数台をカバーできる点だ。加入後にドスパラで買った新品パソコンは、あらためて手続きしなくても自動的に保証対象へ追加される。通販ならログインして購入するだけ、店舗なら会員番号を提示するだけでよい。他社の延長保証が1台ごとに保証料を払う方式なのとは大きく違う。
修理中の代替機を無料で貸してもらえるのも、他5社にはない仕組みだ。後述する「保証を使って修理に出すとどうなるのか」で詳しく触れるが、他社は軒並み代替機の貸し出しを行っていない。修理に数週間かかることを考えると、この差は小さくない。
そのぶん1台だけで使うと割高になる。月額980円は年間11,760円、3年で35,280円だ。同じドスパラの3年延長保証なら20万円のPCで20,000円、物損まで含めたいならパソコン工房の物損保証付延長保証が30,000円になる。つまり1台での利用ならセーフティサービスのほうが高くつく。家族で複数台使っている、あるいは自分で買い増していく人にとって初めて元が取れる料金設計だ。3台あれば1台あたり年3,920円まで下がる。ただし利用回数は1契約内で合算されるため、何台持っていても12ヶ月で2回までという上限は変わらない。
注意点もいくつかある。サブスク型なので解約した時点で保証対象から外れる。加入前に買ったPCは対象にならず、楽天市場やYahoo!ショッピング、Amazon経由で購入したドスパラ製品も除外される。修理不能時は同一または同等品と交換されるが、同等品が入手困難で上位の商品と交換になった場合、時価の差額は自己負担だ。免責条件は通常保証と同じく、クロックアップや24時間以上の連続使用、マイニングなどの高負荷用途が並んでいる。
サポート窓口:https://www.dospara.co.jp/support/
電話番号 :東京 03-4332-9193 (ナビダイヤル:0570-028-119)
サポート時間:24時間365日
マウスコンピューター

マウスコンピューターの製品は全て基本保証が3年間と長い。MouseProやJeSU公認PCなど一部のモデルのみ最大5年の延長保証に加入できる。3種類の異なる保証サービスが提供される。ユーザーが修理センターに送る場合(センドバック)が標準で、運送業者がPCを取りに来るタイプ(ピックアップ)は+3,300円(税込)、技術者がユーザーの自宅に訪問しその場で修理する場合(オンサイト)は+8,800円(税込)となっている。
追加オプションである安心パックサービスを追加すると即日修理に対応してもらえるというメリットがある。72時間での修理を目標としているということだ。マウスコンピューター・パソコン工房・TWO TOP・Faithなどユニットコム直営店舗でも対応してもらうことも可能だ。グループ企業の強みだと言える。
サポート窓口:https://www2.mouse-jp.co.jp/
電話番号 :0570-783-794
サポート時間:24時間365日
パソコン工房

| 保証期間 | 保証金額 | 最低金額 |
|---|---|---|
| 3年保証 | 10% | 6,600円 |
| 4年保証 | 15% | 9,900円 |
| 3年保証+物損保証 | 15% | 9,900円 |
| 4年保証+物損保証 | 20% | 13,200円 |
パソコン工房での通常の保証は1年間となっている。さらにそれだけでは不安という方のために追加で2年間、最大4年間の延長保証を受けることができる。店頭でのサポートを受けることも可能だ。他のショップにある5年保証の設定はない。
3年保証では、60,000円以下のパソコンの場合は一律6,600円(税込)でそれ以上のパソコンの場合は商品代金の10%となる。4年保証では、60,000円以下のパソコンの場合は一律9,900円(税込)でそれ以上の場合は15%となる。なお、この延長期間の商品の配送料は2年目以降ユーザー負担(送る時のみ)となるので注意が必要だ。基本保証は往復送料が無料のことを考えると無料にして欲しかった。
サポート窓口:https://www.pc-koubou.jp/
電話番号 :0570-550-760
サポート時間:24時間365日
フロンティア

| パソコン販売価格 | プレミアム保証加入金額 |
|---|---|
| 10万円未満 | 9,900円 |
| 10万円以上 ~ 15万円未満 | 14,960円 |
| 15万円以上 ~ 20万円未満 | 19,910円 |
| 20万円以上 ~ 25万円未満 | 24,970円 |
| 25万円以上 ~ 30万円未満 | 29,920円 |
| 30万円以上 ~ 35万円未満 | 34,980円 |
| 35万円以上 ~ 40万円未満 | 39,930円 |
| 40万円以上 ~ 45万円未満 | 44,990円 |
| 45万円以上 ~ 50万円未満 | 49,940円 |
※50万円以上のモデルにもプレミアム保証が用意されている。金額はカスタマイズ画面で確認できる。
フロンティアの基本保証は1年だ。初期不良期間は2週間と標準的な設定と言える。3年間の延長保証(一部モデルのみ対象)としてプレミアム保証が用意されている。費用はパソコン販売価格によって変わる。セール対象モデルを狙うなら最新セール情報とあわせて保証料も試算しておきたい。
サポート窓口:http://www.frontier-direct.jp/
電話番号 :0120-248-555
サポート時間:10:00-19:00 年末年始、指定休日除く
TSUKUMO

| PC本体価格 | 保証金額 |
|---|---|
| 110,000円~120,999円 | 6,050円 |
| 121,000円~131,999円 | 6,600円 |
| 132,000円~142,999円 | 7,150円 |
| 143,000円~153,999円 | 7,700円 |
| 154,000円~164,999円 | 8,250円 |
| 165,000円~175,999円 | 8,800円 |
| 176,000円~186,999円 | 9,350円 |
| 187,000円~197,999円 | 9,900円 |
| 198,000円~208,999円 | 10,450円 |
※209,000円以上も同様に上がり、209,000円~219,999円で11,000円、220,000円~329,999円では11,550円~16,500円となる。
TSUKUMOにおける新品パソコンの延長保証は3年間となる。パソコン本体の税込価格に応じて保証料が変わる仕組みだ。上記テーブルを超えたら税込11,000円ごとに保証料が550円ずつアップする。税込15万円のモデルの場合保証料は7,700円だ。落下、火災、地震など自然故障以外も保証対象となる。
注意したいのが加入のタイミングで、加入できるのは購入から1か月以内に限られる。後から入り直すことはできないため、迷っているなら購入時に決めておく必要がある。また修理不可能と判断された場合の補償は現金ではなくポイントでの提供となり、経過年数に応じて補償額が下がる仕組みだ。この点は前掲の「補償の上限と減価の扱いはショップごとに違う」で詳しく触れている。
送料の扱いにも独自のルールがある。eX.computer修理規約は発送修理の送料を購入からの経過期間で区分しており、往復とも当社負担となるのは初期不良期間内だけだ。購入後1年以内は発送分がユーザー負担で返却分が当社負担、1年を過ぎると返却分も修理見積もりに加算される。そのうえで「当社の延長保証にご加入されている場合、送料に関する費用については、延長保証の適用外となる」と明記されている。つまり延長保証に入っていても、2年目以降の修理では往復の送料を自分で払うことになる。保証料の安さだけで比較すると見誤る部分だ。
サポート窓口:https://faq.tsukumo.co.jp/
電話番号 :0505835-1094
サポート時間:平日 11:00-19:00, 土日祝 10:30-18:30)
Dell

| 保証期間 | 保証金額 |
|---|---|
| 2年保証 | 15,567円 |
| 3年保証 | 27,684円 |
| 4年保証 | 41,730円 |
| 5年保証 | 56,399円 |
Dell(ALIENWAREブランドなど)の基本保証は1年となっている。Dellでは様々な保証サービスが用意されているので、好みで選べるのは嬉しい。最大4年の引取修理サービス、訪問修理サービスや最大5年のPremium Supoortなどがある。
平日夜間や休日にも対応してもらえるサービスもあるので、平日は仕事で忙しい方でも安心して相談することができる。また、落下・水こぼれ・電気サージなどによる故障も対象となるAccidental Damageが用意されている。1年間で883円、盗難対応オプション付きなら3,051円だ。比較的価格が抑えられていて選びやすい。なお、Dellの延長保証は本体価格に連動しない定額制で、この点は他の国内BTOメーカーと考え方が異なる。
サポート窓口:https://www.dell.com/
電話番号 :0120-937-039(050-17034652有料)
サポート時間:24時間365日
その他のBTOメーカーの標準保証
ここまで主要6社を取り上げたが、当サイトが調査している26社のうち、標準保証が1年を超えるのは以下の3社だけだ。裏を返せば、残りのショップはどこを選んでも標準保証は1年であり、延長保証を付けるかどうかの判断条件は変わらないということになる。
| BTOメーカー | 標準保証 |
|---|---|
| マウスコンピューター | 3年 |
| MSI | 2年 |
| GIGABYTE | 2年 |
下記のショップはいずれも標準保証1年だ。延長保証の有無や料金体系は各社で異なるため、購入候補が決まっている方は個別ページで確認してほしい。
- オズゲーミング
- アーク
- アプライドネット
- Lenovo
- MDL
- サイコム
- セブン
- HP
- ASUS
- バンダルゲーミング
- Acer
- ストーム
- ワンズ
- 駿河屋
- Razer
- Astromeda
- ノース
- ブイスペック
26社の保証年数・納期・サポート体制を一覧で比べたい方は「BTOパソコンおすすめメーカーランキング」を確認してほしい。
保証を使って修理に出すとどうなるのか
保証の年数や料金は比較されやすいが、実際に修理へ出したときに何が起きるかはあまり語られない。各社が公開している修理規約・保証規約から、預けたあとの扱いをまとめておく。保証に入っていても手元にPCがない期間は発生するし、中のデータは戻ってこない前提で預けることになる。
| 項目 | ドスパラ | パソコン工房 | ツクモ |
|---|---|---|---|
| データの扱い | 消去の可能性あり/バックアップは自己責任 | バックアップと初期化をしたうえでの依頼を要請 | 取り外したSSD等はデータ消去または破壊処理 |
| 代替機の貸出 | 通常保証・延長保証ではなし/セーフティサービス加入者は無料 | 規約に記載なし | なし |
| 見積もり後のキャンセル | 規約に記載なし | キャンセル料が発生する場合あり | 診断料が発生/修理了承後は不可 |
| 修理品の保管期間 | 規約に記載なし | 預かりから6ヶ月で所有権が移転 | 通知から180日で処分可 |
| 交換した部品 | 返却なし | — | 返却なし(再利用される場合あり) |
データは消える前提で預ける
3社とも、修理時にストレージのデータが消去される可能性を規約で明示している。ドスパラは記憶装置に記録されたOSやデータを消去する可能性があるとし、バックアップはユーザーの責任としている。パソコン工房はお客さまの責任においてバックアップをお取り頂き、初期化して頂きますようと、初期化した状態での依頼を求めている。
ツクモはさらに踏み込んでいて、修理の過程で取り外したハードディスク・SSDについてはデータ消去処理または破壊処理を行うと定めている。初期化やデータ消去に同意しない場合は、修理せず返却されることもある。つまり延長保証に入っていても、中のデータは保証の対象外だ。ゲームの再ダウンロードやセーブデータの復元まで含めて、環境の作り直しは自分でやることになる。
修理中の代替機は基本的に貸してもらえない
ドスパラは「預かり修理期間中の代替品の貸し出しはおこなっておりません」と明記しており、ツクモも修理期間中の代替機の貸し出しは行わないとしている。修理期間の目安は前掲の表のとおりで、ドスパラで発送後2〜3週間、パソコン工房は最大数十日だ。
つまり保証に入っていても、数週間ゲームができない期間そのものは避けられない。マウスコンピューターの安心パックのように修理を早めてもらえるオプションはあるが、これは延長保証とは別の有料サービスになる。空白期間を重く見るなら、保証年数より修理期間の短さで選ぶ考え方もある。
唯一の例外がドスパラのセーフティサービスだ。加入者は物損保証での修理受付期間中に限り、代替機を無料で借りられる。発送も返却も送料は掛からず、届いた代替機に同封の着払い伝票で修理品を送り、修理完了品と入れ替えに代替機を返す流れになる。電話受付は24時間年中無休だが、コールセンターへの連絡が条件で店舗では扱っていない。
ただし過度な期待は禁物だ。貸し出されるのはノート型パソコンで、想定されている用途は仕事やメールのチェックとされている。ゲーミングPCの代役としてゲームが動く保証はない。普段使っているアプリケーションは入っておらず、データの移行も行われないため、代替機で作ったデータは返却前に自分で退避する必要がある。在庫状況によっては到着を待たされることもある。
PCが手元にないと仕事が止まる人にとっては十分な備えになるが、ゲームができない期間を埋める目的で当てにするものではない、というのが実際のところだろう。
見積もり後のキャンセルには費用が掛かる
保証期間外の有償修理では、診断してもらってから金額を見て断る、という流れになりがちだ。ここに費用が発生する。
ツクモは預かり後に修理をキャンセルした場合は診断料が発生すると定めており、修理を了承した後のキャンセルは一切受け付けないとしている。見積もりを伝えてから30日を超えて回答がない場合も、キャンセル扱いで返却される。パソコン工房も見積り後の修理キャンセル時には、キャンセル料金が発生する場合がございますとしている。
修理品には引き取りの期限がある
見落とされやすいのが保管期間だ。ツクモは修理完了を通知してから180日の経過をもってPCを処分できると定めており、保管と処分に要した費用はユーザー負担となる。パソコン工房はさらに厳しく、預かった日から6ヶ月の経過をもって所有権が同社に移転する。
修理に出したまま連絡が取れなくなると、PCそのものを失うということだ。引っ越しや長期不在の予定があるなら、修理を出すタイミングは考えたほうがいい。
直ったあとに再発したときの扱い
修理から戻ってきたのに同じ症状が出る、というのはPCではよくある話だ。ツクモは同一箇所の再修理について、修理完了日から90日以内であれば無償と定めている。ただし前回の修理時に症状が再現しなかった場合は対象外となる。ドスパラは修理完了品の引き渡し日を起点とした保証を設けており、元の保証期間の満了日と比べて長いほうが適用される仕組みだ。
なお、ツクモの規約では再修理を理由とした返金・返品は要求しないと明記されている。何度修理しても直らないから返品する、という道は基本的にない。代わりにeX.computer延長保証の規定では、3回以上故障が発生した場合を修理不可能とみなす。この時点で修理ではなくポイント補償に切り替わり、保証契約は終了してPCの所有権も移転する。故障を繰り返す個体を引いた場合、修理を続けてもらえるわけではないということだ。
※上記は各社が公開している修理規約・保証規約に基づく。規約は改定されることがあるため、依頼前に最新の内容を確認してほしい。
ゲーミングPCの延長保証まとめ
延長保証は、経済合理性だけで判断するなら不要というのが結論だ。保証料の分を買い替え資金に回したほうが、3〜4年で陳腐化するゲーミングPCとは相性がよい。それでも加入する価値があるのは、30万円を超えるハイエンド機、持ち運ぶゲーミングノートPC、中古PCといった故障リスクや修理費が読みにくいケースに限られる。
忘れてはいけないのが、延長保証で延びるのは期間だけで守備範囲は通常保証のままという点だ。物損もオーバークロックも長時間の連続稼働も、通常保証で対象外なら延長しても対象外になる。加えて、保証があっても修理期間中の代替機は貸してもらえず、データも自己責任だ。延長保証が守ってくれるのは修理代金だけで、PCが使えない期間やデータの復元までは面倒を見てくれない。保証料を払えば安心が買えるわけではない、というのが実際のところだ。
価格高騰が続く2026年の相場でも、この結論自体は変えなくてよい。保証料が本体価格に連動して上がる以上、期待値で損をする構造は動かないからだ。変わったのは買い替えという代替手段のコストで、延長保証を付けるかどうかで悩むより、標準保証が長いショップを最初から選んでおくほうが確実になった。
もう一つ押さえておきたいのが、保証と返品はまったく別の制度だという点だ。保証は故障を直してもらう仕組みで、「思っていたものと違った」という理由では使えない。返せるかどうかが気になる方は「ゲーミングPCは返品できるのか?各メーカーの返品規定」を先に読んでおこう。そのうえで、保証年数まで含めて購入先を選びたいならBTOパソコンおすすめメーカーランキングで26社を比較するのが早い。













