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PowerWash Simulator推奨のおすすめゲーミングPC&必要スペックを検証している。タイトルから想像できるように高圧洗浄機で汚れを落とすだけのゲームだ。面白いのは火星でローバーの掃除をしたり砂漠で蒸気機関車を掃除したりと、現実ではありえないものを掃除することだ。

シミュレーターだからこそできるゲーム内容となっている。誰でも楽しめる平和なゲームで、友達とわいわい作業もできる。パーティーゲームとして人気が集まりつつあり、ひっそりと注目度を高めている。スペックはそれほど必要としないゲームだが、快適なゲームプレイのために最低限の性能を用意しておこう。

PowerWash Simulatorの必要&推奨環境

最低環境徹底解剖推奨
OSWindows 8 (64-bit)Windows 10/11 64-bit
CPUCore i5-760Ryzen 5 4500以上
GPUGTX 760GTX 1650以上
メモリ4GB8GB

PowerWash Simulatorの推奨環境の考察

PowerWash Simulatorの要求スペックは非常に低い。公式に推奨環境が指定されておらず、最低環境だけで見ればロークラスでも快適にプレイできそうだ。ゲームの性質上、高い負荷が生じる場面はほとんどなく、仮に負荷を感じても少しペースが落ちる程度だ。

そこまでスペックが重要なゲームではないように感じる。もちろん、マルチプレイでゲームを進行するにはそれなりに性能を要する。参加する人数が多くなりそうならミドルクラスくらいはあってもいい。大型建造物を複数人で始めると公式の最低環境ではかくつきが生じる。プレイ自体に問題はなくても、みんなでわいわい楽しむなら負荷は邪魔でしかない。

負荷が掛かったせいで高所での作業中に下へ転落してしまうことは起こり得る。ダメージはないものの、高所へ戻るのが手間だ。自分の操作ミスではないことで効率が低下するのはストレスだ。そのストレスを軽減させる意味でも性能はあった方がいい。

PowerWash Simulatorには無料のDLCが存在する。まったく異なる世界観を持った建造物の掃除になる。費用が掛からないので、ほぼアップデートによる追加コンテンツと同じ認識でよい。進めていくとこれまでになかった負荷が発生する可能性がある。最低限としてGTX 1650を推奨しているが、快適にゲームを進行するためにはGTX 1660 SUPER程度の性能はあった方が無難だ。

汚れを取るだけのシンプルなゲーム性はアクション要素や激しい視点移動があるわけでもない。負荷よりもフレームレートで決めるのもいい。144Hz環境ならGTX 1660 SUPER、240Hz環境ならRTX 4060 Tiくらいだ。設定を下げればもう少し低くても対応できる。高リフレッシュレートの環境でも現行のミドルクラス程度と考えると、やはり要求スペックは低いと言える。

性能に関してとくに注意すべき箇所はない。マルチプレイでどの程度の人数が参加するかだ。当サイトの推奨環境は標準設定で60fpsを基準にしている。自分の環境や理想に合わせて性能を底上げしていくことになる。予算を抑えたいならGTX 1650、少し快適性を重視するならGTX 1660 SUPER、環境を選ばずプレイするならRTX 4060 Tiくらいがよさそうだ。

CPUに関してはCPU負荷が高いゲームでもないのでRyzen 7 5700Xを上限に考えていい。Core i7-13700以上になるとPowerWash Simulatorではオーバースペックだ。別のゲームもプレイするなら、そちらを中心にCPUは決めた方がいい。そうでなければCore i5-13400でもRyzen 5 4500でも十分だ。ただし、RTX 4060 Tiのような高性能なGPUを搭載するならRyzen 5 4500は避けるべきだろう。CPUとGPUのバランスが取れていれば、どのゲームでも困ることはない。バランスを意識した選択が基本である。

PowerWash Simulatorの概要&特徴

ただただ綺麗にするシンプルな高圧洗浄ゲーム

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PowerWash Simulatorは高圧洗浄機を用いて、さまざまな機械・乗り物・建造物・建築物の汚れを取るゲームだ。クリア後のゲームステージを掃除する「Viscera Cleanup Detail」に近いものがある。あちらと違い、ただの汚れなので視覚的にも平和なゲームと言える。

いったい何をどうしたらこんなに汚れるのかと思うような光景が広がる。それを高圧洗浄機で綺麗にしていく様は爽快感がある。黙々と汚れを落とす作業を繰り返し、あっという間に時間が経ってしまう。シミュレーター系は時間泥棒になってしまいがちだ。PowerWash Simulatorも例に漏れず時間泥棒だ。

最初は小さな乗り物から始まり、少し広めの庭の掃除・少し高い建築物の掃除と徐々に難易度が高くなる。中には敷地に入らず、遠くから掃除する任務もある。単調なゲームシステムながら工夫が随所に見られる。難易度の調整もうまく、目的もはっきりしているので遊びやすい。リアルでは体験できない作業も多く、シミュレーターの特徴やよさのあるゲームと言える。

汚れの箇所は標準設定でTabキーを押すことでハイライトされる。汚れをすべて取りきるとステージクリアだ。汚れに関しては部分毎に管理されている。100%の汚れを取らなくても青く光ってその部分は強制的に綺麗になる。これを繰り返すことで全体を綺麗に仕上げていくことになる。意外と見落としもあり、たった数mmの汚れが原因でクリアにならないことはよくあることだ。

ハイライトを使用してもなかなか見つけられないこともある。少し高い天井や梁の裏側に残っていると、立ち位置によっては汚れが見えない。細かすぎる汚れはハイライトしても気付きにくい。そこまで細かくしなくてもと思うところがシミュレーターだ。シンプルに汚れを取るだけなのでできることは少ない。しかし、シンプルなゲーム性だからこそボリュームが大きくなる。

高圧洗浄機で汚れを除去するという一点だけで、長く遊べるゲームに仕上がっている。複雑な要素もなく、誰にとっても遊びやすい。シミュレーター系のゲームに慣れていなくても気軽に始められるのは素晴らしい。また、マルチプレイに対応しているシミュレーター系のゲームは少ない。友達とわいわいしたり、一人で黙々としたりできるので、遊び方の幅は広いように思う。

機材を購入して効率を高める

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PowerWash Simulatorはステージをクリアすると報酬としてゲーム内通貨がもらえる。ゲーム内通貨でより強力な高圧洗浄機やそれぞれの高圧洗浄機に対応したアタッチメントを購入できる。効率が高まるのが感じられる。ただ、素材に対応した洗浄液は有料の消耗品だが、効果は金額に見合っているとは思えない。結局は切り替えの手間もあって高圧洗浄機がメインになりがちだ。

アタッチメントも一点集中のものから大きく拡散するタイプのものまである。一点集中のアタッチメントでしか落とせないものでもない限り使う場面は限られ、拡散するものは威力が弱いので限定的な場面でしか使えない。遠距離用のアタッチメントも近づけない場所の掃除でしか使わない。

種類はそれなりにあるものの、使えるものは一部しかない印象がある。アップデートで改善してもらいたいのは有用なアタッチメントだ。特定の高圧洗浄機とアタッチメントが揃うと、あとはアバターやスキンにゲーム内通貨を使うしかなくなる。お金に余裕が出れば洗浄液もふんだんに使うことができるようになるのだろうか。

シミュレーター系では用具のアップグレードが主要なコンテンツになりやすい。スタート時に比べてより速く作業を行えるようになるというのがおもしろさにつながっている。それだけに、アップグレードの要素が少し薄いのは気になる。ここまで人気になるとは思わず、簡素に仕上げてしまったのかは定かではない。

洗浄液の効果は通常よりも大きいので、最終的には洗浄液をメインにと考えて設計されているのかもしれない。序盤はとてもじゃないが消耗品に回す余裕がない。常時使用できれば確かに効率化にはなる。ただ、これ以上の効率化がないことになる。それは少し残念だ。ステージの拡充も重要だが、効率化の部分も強化してほしいと願ってしまう。

PowerWash Simulator向けおすすめのゲーミングPC

Lightning AH5 4500搭載(ドスパラ)

Lightning価格:82,980円(税込)
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:GeForce GTX 1650
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:450W 80PLUS BRONZE
コスパ:7.7

公式サイト詳細

Lightning AH5は、Ryzen 5 4500×GTX 1650搭載のビジネスモデルだ。グラフィックボード搭載でゲームプレイにも対応できる。PowerWash Simulatorの推奨環境を満たし、60fpsで安定させることができる。まずは最低限としてLightning AH5を検討してみてほしい。価格が非常に安いことから、初めてのゲーム用のパソコンとして選ばれている。エントリークラスとしては十分なモデルだ。ゲーム性能自体はそれほど高くないので、他のゲームもプレイするのであれば別のモデルもチェックしておきたい。

Lightning AT5 Ryzen5 4500搭載モデル(ドスパラ)

Lightning価格:94,980円(税込)
CPU:Ryzen 5 4500
GPU:GeForce GTX 1660 SUPER
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:550W 80PLUS BRONZE
コスパ:9.2

公式サイト詳細

Lightning AT5は、グラフィックスにGTX 1660 SUPERを搭載していてPowerWash Simulatorを高設定で快適にプレイできる性能がある。CPU性能は低いが、GPU性能は標準より下がる程度で扱いやすい。他のゲームもプレイする予定があるなら、Lightning AH5よりもおすすめだ。設定次第では144Hz環境も活かせる。10万円以下では最も優れたモデルと言える。予算を抑えるつつ性能も求めるならLightning AT5が適している。

Magnate MV(ドスパラ)

Lightning価格:134,979円(税込)
CPU:Core i5-13400F
GPU:GeForce RTX 3060
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 500GB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:10.0

公式サイトMagnate MV詳細

Magnate MVは、Core i5-13400F×RTX 3060搭載のミドルクラスのモデルだ。上記2つのモデルよりも性能がツーランク高い。PowerWash Simulatorを144fpsで安定させることのできる性能が魅力だ。高リフレッシュレートでのゲームプレイに慣れているなら、Magnate MVをおすすめしたい。他のゲームでも144fpsを安定させるのが難しくなってきたら買い替えの選択肢に入る。オーソドックスな性能を持っており、選びやすく扱いやすいのが特徴だ。15万円以内で探しているなら候補に入るモデルである。

GALLERIA XA7R-R46T 5700X搭載(ドスパラ)

GALLERIA価格:169,980円(税込)
CPU:Ryzen 7 5700X
GPU:GeForce RTX 4060 Ti
メモリ:DDR4-3200 16GB
ストレージ:SSD 1TB NVMe
電源:650W 80PLUS BRONZE
コスパ:9.2

公式サイトGALLERIA XA7R-R46T詳細

GALLERIA XA7R-R46Tなら、PowerWash Simulatorを240Hz環境でプレイできる。240fpsでの安定は少し難しいため、144fps以上を維持できるというくらいだ。最高設定ではステージ次第で144fpsの安定は難しい。ある程度設定を落とす前提で選びたい。それほど負荷が高くなるステージはないので、GALLERIA XA7R-R46Tを上限にしたい。PowerWash Simulatorのために、より高い性能のモデルを選ぶのはあまり推奨できない。

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